電気代を節約するためには、電力会社の切り替えが効果的です。
しかし、新電力会社の数は多く、それぞれの会社が複数のプランを提供しているため、選び方が分からないという人は多いことと思います。
引っ越しを予定している人であれば、引っ越し先での電力会社選びを面倒に感じることでしょう。
ただ、選択肢が多ければ、自分に最適な電力会社とプランが見つかる可能性も高くなり、節約効果も大きくなります。
電力会社の見直しを特におすすめしたいのは、一人暮らしの人です。単身者であるため電気の使い方を把握しやすく、最適な電力会社も選びやすいためです。
本稿では、一人暮らしの電力会社選びのポイントを解説していきます。
【一人暮らし】1ヶ月の電気代の平均はどのくらい?
一人暮らしの電力会社の選び方を解説するにあたって、まず触れておかねばならないのが一人暮らしの平均的な電気代です。
電気代は地域ごとに異なりますが、自分が暮らしをしているエリアでは、一人暮らしの電気代がどれくらいかを把握する必要があります。
平均を基準とすれば、自分の電気代が高いのか安いのかを知り、他の新電力会社への切り替えたり、切り替えることなく効果的な節電を模索したり、効率よく節約することができます。
統計局統計調査部の2020年のデータから、一人暮らしの1ヶ月の電気代をエリア別にまとめると以下のようになります。
地域 | 一人暮らしの月の平均電気代 |
北海道エリア | 約6,500円 |
東北エリア | 約6,500円 |
関東エリア | 約5,600円 |
北陸エリア | 約6,000円 |
東海エリア | 約6,000円 |
近畿エリア | 約5,600円 |
中国エリア | 約6,200円 |
四国エリア | 約6,200円 |
九州エリア | 約5,600円 |
沖縄エリア | 約5,600円 |
【一人暮らし】電力会社の選び方|知っておきたい比較方法とは?
現在の電気料金が平均より高ければ、電気代の節約余地はかなり大きいはずです。
また、平均より安い人でも、正しい選び方で電力会社を切り替えることで、電気代をさらに下げられる可能性があります。
一人暮らしの場合、単身ゆえに電気の使い方が人によって大きく異なります。このため、自分の電気の使い方のチェックを出発点にする選び方がおすすめです。
一人暮らしの電力会社の選び方のポイントは、以下の5つです。
電力会社の選び方1. 自分の電気の使い方をチェック
一人暮らしの人がお得な電力会社を選ぶにあたり、もっとも効果的なのは自分の電気の使い方をチェックし、その使い方で最も安くなる電力会社を選ぶことです。
節電も効果的ですが、生活する上で節電できる電力には限界があります。
現在の使い方で最もお得な電力会社を選べば、節電しない状態でも電気代が安くなり、さらなる節電によって電気代を抑えることができます。
電気の使用量が少ない
新電力会社のプランには、基本電力を0円とし、従量料金だけで請求するタイプがあります。
基本料金がかかるプランでは、電気を全く使わなかったとしても基本料金分が請求されます。しかし、基本料金0円のプランであれば、あくまでも使用した電気だけが請求されます。
このため、電気の使用量が少ない人が基本料金0円プランを選べば、電気代を抑えることができます。特に、一人暮らしをしていて家にいる時間が短い人であれば、基本料金0円プランのメリットは大きいです。
電気の使用量が多い
一人暮らしをしている人の中には、一般的な一人暮らし世帯よりも電気の使用量が多い人もいます。
例えば、以下のような場合、電気の使用量が多くなります。
・ペットを飼っているため、自分が家にいない間も冷暖房をつけている
・オール電化の物件に住んでいる
このような場合には、従量料金単価が安い新電力がおすすめです。
電気の使用量が多くなるにつれて電力量料金は上がっていくため、従量料金単価が低い新電力に切り替えることで電気代を抑えることができます。
電力会社の選び方2. 供給エリアをチェック
電力会社にはそれぞれ供給エリアがあり、エリアごとに料金が違うのが一般的です。
会社によっては、同じアンペア数でも基本料金が100円以上違う、同じ従量の料金単価が2円以上違うといったケースも見られます。
このため、自分の住んでいるエリアの価格をチェックすることが欠かせません。地方在住の人が「A社のBプランは、東京では〇〇円で一番安いから」といった理由で選んでしまうと、思わぬ損をする可能性があります。
もちろん、引っ越しに伴って電力会社を選ぶ際には、引っ越し先のエリアをチェックすることが大切です。
電力会社の選び方3. キャンペーンや特典をチェック
新電力会社では、新規契約者向けのキャンペーンを実施していたり、特典を設けていることが多いです。
2021年2月11日現在、新規契約者を対象とするキャンペーンと特典を調べてみると、以下のようなものがありました。
・エルピオでんき:最大20,000円をAmazonギフト券でキャッシュバック
・あしたでんき:8,000円分のAmazonギフトをプレゼント
・ENEOSでんき:基本料金3ヶ月無料
このほか、電気とガスの両方を取り扱っている会社であれば、電気とガスの同時申し込みで特典を付与する会社もあります。
電力会社の選び方4. ポイントが付与される
電気料金を支払うことで、Tポイントや楽天スーパーポイント、dポイントなどがもらえる新電力もあります。
電気料金は毎月必ず支払うものですから、ポイントがもらえるほうがお得です。
ポイントを付与している新電力の一例を紹介すると、以下のような会社があります。
・Tポイント:ENEOSでんき、CDエナジーダイレクト
・Pontaポイント:エネワンでんき、まちエネ
・楽天スーパーポイント:楽天でんき、CDエナジーダイレクト
・dポイント:インデックスでんき、CDエナジーダイレクト
電力会社の選び方5. 解約金の有無
新電力会社には、解約金が有料の会社と無料の会社があります。
引っ越しや電力会社の見直しにより、いずれ解約する可能性が高いため、その時に解約金がかからない新電力を選んでおくことも大切です。
もっとも、解約金が有料の会社でも、他社より電気代が安ければ問題ないでしょう。契約期間中にお得になった電気代が解約時の解約金を大きく上回るためです。
【一人暮らし】おすすめの新電力会社TOP5
一人暮らしの人におすすめの新電力会社のTOP5は、以下の通りです。
第1位:シンエナジー(きほんプラン)
シンエナジーのきほんプランは、30~60アンペアの基本料金が大手電力会社より10%以上安く、従量料金単価も使用量に応じて約1~9%安くなります。新電力の中でも特に安く、おすすめです。

第2位:あしたでんき
あしたでんきは、基本料金が無料で、使った分だけ請求される仕組みとなっています。基本料金が無料で有名なのは、Looopでんきや楽天でんきなどが挙げられますが、あしたでんきの方が従量料金が安いためよりお得です。

第3位:リミックスでんき
リミックスでんきは、30~60アンペアの基本料金が大手電力会社より5%安いです。
基本料金のインパクトは弱いですが、従量料金単価はすべての使用量で大手電力会社より5%程度安くなっています。電気の使用量が少ない人でも従量料金単価の割引率が高いのが魅力です。

第4位:エルピオでんき
エルピオでんきのスタンダードプランSは、40~60アンペアの基本料金が大手電力会社より6%安く、従量料金単価は最大で約15%安くなります。
電力の使用量が多い場合には非常にお得なのですが、30アンペアでの契約ができないのが難点です。(一人暮らしの平均的なアンペア数は30アンペア)

第5位:Looopでんき
Looopでんきは、基本料金0円プランを提供しています。このため、基本料金0円プランがお得な人にはおすすめです。
Looopでんきは、東京ガスエリアであればガスとのセット割も可能なのでまとめてよりお得に使用できます。

注意点|安心して電力会社を乗り換えるポイント
複数のポイントを解説しましたが、電力会社を乗り換えるために特に注意すべきポイントは、以下の2つです。
・電気の使い方をチェックする
・供給エリアの料金チェックする
電気の使い方が分からなければ最適なプランを選べません。
使用量が少なければ基本料金0円の新電力、使用量が多ければ従量料金単価が安い新電力というように、切り替えの軸となる部分をしっかり決めることができます。
さらに、複数の新電力を正確に比較するには、自分の住んでいるエリアの電気料金を確認することが欠かせません。
解約料やキャンペーンの有無、ポイントとの連携などは2つの注意点をクリアした上でチェックしていけば問題ありません。
まとめ|一人暮らしの電力会社の選び方
本稿では、一人暮らしの人が電力会社を選びポイントを解説しました。本稿で紹介した5つのポイントを意識すれば、自分に最適な電力会社を選ぶことができるはずです。
新電力には様々なプランがあるため、自分に向いているプランが見つかる可能性は高いです。生活スタイルと契約内容がミスマッチであれば、それを改善することによって電気代を大幅に節約できます。
ぜひ、電力会社を切り替えて快適な一人暮らしを送ってください。
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