床暖房「つけっぱなし・こまめに消す」どっちがお得?料金比較や電気代の節約方法を紹介!

床暖房は「つけっぱなしorこまめに消す」どっちがお得?他の暖房器具との比較や電気・ガス代の節約方法を紹介!

床暖房をつけっぱなしにした時の電気代はいくら?

つけっぱなしとこまめに消すのはどっちがお得?

床暖房は光熱費が高いというイメージが強いと思いますが、床暖房の光熱費は種類によっても異なるので一概には言えません。

光熱費を少しでも節約するには床暖房の光熱費が高いのか安いのかを知り、正しい節約方法を実践することが大事です。

こちらの記事では床暖房の種類ごとの光熱費や他の暖房機器との料金比較、そして節約方法まで解説します。

つけっぱなし・こまめに消すのだとどちらが節約につながるのかについても解説するので、床暖房の電気代・ガス代を抑えたい方はぜひ参考にしてください。

床暖房の電気・ガス代はいくら?種類ごとに1ヵ月光熱費を紹介

床暖房の電気・ガス代|種類ごとに1ヵ月の光熱費を紹介

床暖房の電気料金の計算方法や種類別の光熱費を解説します。

平均的な消費電力や使用時間から、具体的な1ヵ月の電気代もシミュレーションするので、ぜひ参考にしてください。

床暖房の電気代・ガス代はいくら?

床暖房の電気代・ガス代を計算してみよう

床暖房の電気料金を計算するときは、以下の計算式を用います。

消費電力量(kWh)× 単価(円/kWh)× 使用時間

これは電気代を計算する際の基本的な計算式なので、床暖房に限らず電気代の計算全般に使える計算式です。上記の計算式を使い、床暖房の種類ごとの電気代を計算したうえで、1ヵ月の電気代を計算してみましょう。

電気ヒーター式

電気ヒーター式は、発熱体に電気を通すことで床面を暖める床暖房の方式です。電気ヒーター式は床暖房の面積によっても消費電力量が異なりますが、ここでは仮に6畳タイプを想定して1時間当たりの電気料金を計算します。

6畳タイプの消費電力は960W程度なので、1時間当たりの電気代は以下のようになります。

1時間当たりの電気代:960W÷1,000×27(円/kWh)=25.92円

温水式電気:主にオール電化住宅

温水式電気はヒートポンプ技術を用いた床暖房で、外から取り込んだ空気の温度を上げ、その熱で温水を作って床を温めるという仕組みです。エコキュートを使ったオール電化住宅などでは温水ヒートポンプ式の床暖房が使われます。

ヒートポンプ式は導入費用がそれなりに高額になる反面、電気ヒーター式と比べてランニングコストが低いというメリットがあります。そのため1時間当たりの電気代は一般的に約11円と、電気ヒーター式よりも半分以上安い金額になります。

1時間当たりの電気代:約11円

温水式ガス

給湯器で沸かしたお湯を使って床を暖めるのが温水式ガスの床暖房です。短時間で部屋全体を暖められるというのが温水式ガスの特徴。

光熱費については、東京ガスの料金をもとに計算すると以下のようになります。

・立ち上がり時(1時間あたり):約42円
・定常時(1時間あたり):約9円
・立ち上がりから8時間運転した場合のランニングコスト:約107円
※(東京ガス「ガス床暖房のコストを節約する方法」参照)

ランニングコストから計算すると、1時間あたりの電気代は約13.3円もっともガスの料金は都市ガスかプロパンガスかによって大きく異なり、また地域や選ぶ電力会社によっても差が出ます。そのためこちらの料金は目安として考え、プロパンガスの家庭などではもっと高くなるということを頭に入れておいてください。

床暖房の1時間・1ヶ月の電気代

床暖房の1時間・1ヶ月の電気代

上記の1時間当たりの光熱費をもとにして、1ヶ月の電気代を計算してみましょう。使用時間は一日8時間程度という仮定で、1時間あたりの電気代から1ヶ月の電気代を計算すると、以下のようになります。

※電力料金単価=27年/kwh・使用時間248時間(8時間×31日)は統一

床暖房の種類1時間の光熱費目安1ヶ月の光熱費目安
電気ヒーター式25.92円6,428円
ヒートポンプ式11円2,728円
温水式ガス13.3円3,298円

ヒートポンプを用いた温水式電気は、導入費用が高額である分ランニングコストである電気代は比較的低額になっています。一方電気ヒーター式の電気代はやや高めであり、同じ床暖房であってもタイプによって電気代も大きく異なるということがわかるでしょう。

床暖房はつけっぱなしがお得?それともこまめに消す

床暖房はつけっぱなしがお得?それともこまめに消す?

暖房機器を使用するとき、何度もつけたり消したりするよりもつけっぱなしにした方が電気代が安くなるといわれることがあります。

これはエアコンなどを使用する際、立ち上げ時の寒い部屋を暖めるときに最も電力をたくさん消費するためです。床暖房も基本的にはエアコンと同じであり、こまめにつけたり消したりせずにつけっぱなしにしておく方が節電になります。

ただしどれくらい頻繁に付けたり消したりするかによってかかる電気代も異なり、1~2回程度であればスイッチを切っても問題ありません。また床暖房はもともとそれなりに電気代が高い暖房機器であるため、24時間ずっとつけっぱなしだとかえって電気代は高くなります

そのため使用しない時間は電源を切っておき、使用する時間は頻繁につけたり消したりせずに連続して使用するというのがもっとも効率的な使い方といえるでしょう。

・ちょっとした外出であれば、つけっぱなしがお得
・半日以上家を空けるなら消した方がお得

床暖房はエアコンより電気代が高い?他の暖房機器とも比較

床暖房はエアコンより電気代が高い?|他の暖房機器と電気代を比較

床暖房の1ヵ月あたりの電気代を、他の暖房器具と比較したのが下記の表です。

暖房の種類1時間の電気代目安1ヶ月の電気代目安
床暖房電気ヒーター式25.92円6,428円
エアコン13.5円3,280円
ファンヒーター27円6,696円
ホットカーペット2畳用7.1円1,760円

上記の表からも、電気ヒーター式の床暖房の電気代はエアコンより高いということがわかります。

床暖房は足元から部屋全体を暖めてくれる便利な暖房機器ですが、その分消費電力も多いため、長時間使用すれば1ヵ月の電気代も高くなってしまうことに注意しましょう。

床暖房を使用する際は、このことを踏まえたうえで特徴をよく理解し、上手く活用することで節電を意識しながら使うことが大事なのです。

床暖房の電気代の節約方法7選

床暖房の電気代の節約方法7選

床暖房の光熱費を節約するためには、以下のような方法があります。

・他の暖房機器と併用する
・頻繁につけたり消したりしない
・使用する面積を狭くする
・部屋の断熱対策を徹底する
・床暖房のうえにラグを敷かない
・設定温度を上げすぎない
・安い電力会社に切り替える

以上7つの節約方法について、順番に解説します。

節約術1. 他の暖房機器と併用する

床暖房はエアコンでは暖まりにくい足元を暖められるため、体感温度が上昇して寒い日でも快適に過ごすことができます。ただし床暖房は触れている部分を直に暖めるものなので部屋全体が暖まるわけではなく、また暖まるのに時間がかかるという特徴もあります。

そのため寒い日は基本的にエアコンと併用して使うことになるでしょう。エアコンで部屋全体を暖め、足元は床暖房で暖めることができれば、効率よく体全体を暖めて快適に過ごすことができるのです。

節約術2. 頻繁につけたり消したりしない

先述した通り、床暖房は立ち上げ時にもっとも電力を消費するため、頻繁に付けたり消したりすると無駄に電気を消費してしまいます。そのため一度つけたらできるだけ連続して使用し、使わないあいだは電源を切っておくようにしましょう

また適切な温度調整をしてくれる自動調整機能が付いている床暖房もあるので、こういった機能も活用しつつうまく使用することが節電をするうえでは大事です。

節約術3. 使用する面積を狭くする

床暖房は使用面積に応じて電力消費量が増加するため、 使用する面積を狭くすることが節電に繋がります。そのため家族が複数人いる家庭でも使用範囲は必要最小限にして、人が集まる場所にのみ使用するようにしましょう。

床暖房にもホットカーペットと同じように、使用する場所を設定して一部分だけ暖かくすることができる機能が付いています。この機能をうまく活用して、無駄に広い面積で使用することがないよう注意してください。

節約術4. 部屋の断熱対策を徹底する

室温が下がると足元をいくら温めても体感温度が上がらないので、床暖房を使用するなら室内を暖かくすることも意識しましょう。部屋の熱は窓から逃げていく場合が多いため、たとえば窓から熱が逃げないよう寒い時期は厚手のカーテンを使用したり窓に断熱シートを使用するのがおすすめです。

その他にもうち窓を取り付けることで、断熱効果とともに隙間風などの対策にもなります。寒い時期はエアコンとの併用が必須ですが、部屋の気密性や断熱性を高める工夫をすることで暖房効率を高め、節電効果を得ることができるのです。

節約術5. 床暖房のうえにラグを敷かない

床から冷気が伝わるのを防ぐためにラグを敷いている家庭も多いと思いますが、床暖房のうえにはラグを敷かないようにしましょう。こたつやホットカーペットの場合には、下に敷布団や断熱シートを敷くことで冷気を遮断して効率よく使うことができます。

しかし床暖房は床自体が暖まっているので、ラグを敷いてしまうと熱が遮断されかえって効果が半減してしまいます。寒い時期になるとつい厚手のラグを床に敷いてしまいがちですが、節電対策のためには床暖房のうえにラグを敷かないよう注意してください。

節約術6. 設定温度を上げすぎない

床暖房は設定温度が高いほど消費電力も増えるため、設定温度はできるだけ低めに設定しておきましょう。設定温度を上げても部屋全体が暖まるわけではないので、室温が低くなったらエアコンなどと併用して床暖房を使うのがおすすめです。

床暖房はもともと電気消費量が多い暖房器具なので、設定温度を上げると電気代はかなり高くなってしまいます。エアコンなどとうまく併用すればそこまで設定温度を高くする必要はないので、基本的には低めの温度設定で使用するように意識してください。

節約術7. 安い電力会社に切り替える

そもそもの電気料金単価を下げることがもっとも簡単で効果的な節約方法です。電気・ガスは自由化になっており大手電力・ガス会社よりもお得に利用できます。

以下でおすすめの新電力・都市ガス・プロパンガス会社について紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

おすすめの新電力!電気代を安くしよう

さらに電気代を安くしたい方は新電力への切り替えがおすすめ!

ここまで床暖房の消費電力を減らすことで電気代を節約する方法について説明してきましたが、節電のためには電気料金の単価を下げるという方法もあります。

つまりもともとの電気代が安い電力会社を選べば、節電に繋がるのです。

そこで新電力会社の中でも特に料金が安く、高騰している昨今でも新規申し込みができる電力会社を以下で紹介していますのでぜひチェックしてください。

北海道のおすすめ電力会社

東北のおすすめ電力会社

関東のおすすめ電力会社

中部のおすすめ電力会社

関西のおすすめ電力会社

中国地方のおすすめ電力会社

四国のおすすめ電力会社

九州のおすすめ電力会社

沖縄のおすすめ電力会社

※オール電化住宅にお住まいの方は以下がおすすめです。料金単価も大手電力会社よりも安い価格になっているのでぜひチェックしてみてください。

ガス代も安くしたい!おすすめのガス会社

電気と合わせて、都市ガスも合わせて安くしたい方へエリア別におすすめの新ガス会社を紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

プロパンガス(LPガス)使用中の方は、料金掲載している会社が少なく、自分で比較検討するのが難しいです。そのため比較サイトを活用するのがおすすめ。保証があったりキャンペーンがあったりとお得で、優良企業のみの紹介なので安心しで依頼できるでしょう。見積もりも無料なのでぜひ試してみてください。

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おすすめガス1.エルピオ都市ガス:関東・中部・関西

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  • 電気とセット契約:無し
  • 事務手数料や解約違約金:無し
  • ライフスタイル:ガス代3,000円~10,000円の方
  • 支払い方法:口座振替、クレジットカード
使用量東京ガスエルピオ都市ガス
10m32,212円2,261円
20m33,665円3,477円
年間2,256円お得
30m34,969円4,735円
年間2,532円お得
70m310,188円9,695円
年間5,916円お得
150m320,471円19,682円
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東京・京葉・東邦・大阪ガスエリアの方は、エルピオ都市ガスが特に安い料金プランを提供。一人暮らしなど使用量が少ないと割高になってしまう可能性がありますが、毎月3,000円以上のガス代の方はお得に利用できます。また、エルピオ都市ガスは最大10,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施してますので、今のタイミングがおすすめです。

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おすすめガス2.TOKAI都市ガス:中部

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使用量東邦ガスTOKAI都市ガス
10m32,864円2,778円
年間3,432円お得
20m34,969円4,820円
年間4,190円お得
30m36,660円6,460円
年間4,797円お得
70m313,323円12,924円
年間7,193円お得
150m326,333円25,543円
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おすすめガス3.レモンガス:関東

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  • 支払い方法:口座振替、クレジットカード
使用量東京ガスレモンガス
10m32,212円2,139円
年間876円お得
20m33,665円3,519円
年間1,752円お得
30m34,946円4,795円
年間1,812円お得
70m310,188円9,716円
年間5,664円お得
150m320,471円19,484円
年間11,844円お得

レモンガスは東京ガスエリアで供給を行っているおすすめの都市ガス会社です。一人暮らしの方もしくは、ファミリー層や店舗などガスをたくさん使う方におすすめ

エルピオ都市ガスとレモンガスの単価や料金表を比較すると、1か月のガス使用量が30m3や70m3のときはエルピオ都市ガスよりレモンガスのほうが高くなっています

一般的な家庭の平均ガス使用量は28~30m3といわれているため、エルピオ都市ガスのほうがお得になる可能性は高いでしょう。

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床暖房に関してよくある質問

床暖房に関してよくある質問

床暖房に関してよくある質問や疑問についてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

つけっぱなしでも大丈夫?火事にならない?

結論、床暖房をつけっぱなしにしても火事になるケースはほとんどありません。なぜなら床暖房には温度調整・過昇温防止センサーがついており、旅行などで万が一つけたまま出かけても大丈夫です。ちなみにメーカーも24時間つけっぱなしを推奨しているほど。

ただし、火事になる可能性が0ではありません。床暖房が欠陥品だった場合などはセンサーがうまく機能しなかったり、不具合を起こして火事になるケースもあります。なので、長期での外出などは消して出かけることをおすすめします

24時間つけっぱなしだと1ヶ月で電気代いくら?

本記事でも紹介していますが、床暖房には「電気ヒーター式」「温水式電気」「温水式ガス」の3種類があります。それぞれ、24時間つけっぱなしだと1ヶ月でどのくらいの電気代がかかるかをまとめていますので参考にしてみてください。

ちなみに、一日中家にいない、2,3日家を空ける場合は床暖房を消した方がお得です。ただし、ちょっとした外出などではつけっぱなしの方がお得に利用できるでしょう。(立ち上げ時にもっとも電気・ガスを消費するため)

床暖房の種類1ヶ月の料金目安
電気ヒーター式約19,000円
温水式電気約8,000円
温水式ガス約7,000円(ガス代)

床暖房とエアコン暖房はどっちが安い?

結論、エアコン暖房の方が安いです。どのくらい電気代に差が出るのか表にしていますので参考にしてみてください。

項目1ヶ月の料金目安
床暖房約19,000円
エアコン暖房約10,000円
ファンヒーター約20,000円

平均的な床暖房の電気代は?

床暖房は種類や広さ、設定温度などによって電気代が異なります。ざっくり目安として広さ別に電気ヒーター式の場合の料金をまとめたので参考にしてください。

広さ平均料金の目安
6畳約2,000~4,000円
8畳約3,000~7,000円
10畳約4,000~8,000円
12畳約5,000~10,000円

どのタイミングでつけたり消したりするのがいい?

床暖をつけてもすぐには温まりません。逆に消してもすぐ冷めたりしません。そのため、つける場合はタイマーで使用したい時間の1時間前、消す時も1時間前に消すことで効率良く利用できます。

また、時期的には11月以降につけるのが目安と言われています。地域によって異なりますが、おおよそ15度を切ってきたくらいで使用するのがいいでしょう。

まとめ

床暖房は電気代が高い暖房機器なので、長時間使用していると電気代がかさんでしまうのがデメリット。部屋全体を暖めるのには不向きであり、長時間にわたり部屋全体を暖めたいのであればエアコンと併用するのがおすすめです。

このように床暖房の使用時は他の暖房機器との併用の仕方も工夫し、上手く活用するようにしてください。

また床暖房はエアコンと違い、つけっぱなしにしても節電にはならないので、つけっぱなしにはせず使用するときだけスイッチを入れるようにしましょう。

そして電気代を安くするには単価の安い電力会社に乗り換えるという方法もあります。少しでも節電して電気代を抑えたいという人は、こちらで紹介した電力会社を参考にして、電力会社の乗り換えも検討してみるとよいでしょう。

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