






冬場の電気代の高さには、頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか。
電気代は世帯人数が多いほど高くなるので、家族が多い家庭では冬の電気代が高くなりがちです。しかし節約するにしても何をどうすれば節約効果が高いのか、なかなかわかるものではありません。
そこでこちらの記事では冬の電気代が高くなる原因を説明したうえで、エアコン代削減をはじめとした様々な節約術を紹介します。世帯人数が多い家庭に限らず一人暮らしの方も実践できる内容なので、ぜひこちらの内容を参考にして効率の良い節約術を実践してください。
冬の電気代は夏と比べて高い|世帯別の平均電気代
まずは季節ごとにどれくらいの電気代がかかっているのか、下記の世帯人数別電気代をまとめた表を確認してください。
2020年 | 1人暮らし | 2人暮らし | 3人暮らし | 4人暮らし | 5人~暮らし |
1月 |
6,535円
|
10,889円 | 12,336円 | 13,678円 | 15,498円 |
2月 | 11,789円 | 13,360円 | 14,595円 | 16,770円 | |
3月 | 11,511円 | 13,653円 | 14,713円 | 15,916円 | |
4月 |
5,916円
|
10,728円 | 12,515円 | 13,331円 | 15,278円 |
5月 | 9,435円 | 10,826円 | 11,609円 | 12,905円 | |
6月 | 8,184円 | 9,282円 | 10,190円 | 11,367円 | |
7月 |
5330円
|
7,770円 | 8,654円 | 9,418円 | 10,667円 |
8月 | 8,626円 | 9,792円 | 10,711円 | 12,213円 | |
9月 | 10,101円 | 11,448円 | 12,473円 | 13,306円 | |
10月 |
5,135円
|
9,102円 | 10,473円 | 11,036円 | 12,652円 |
11月 | 7,960円 | 9,308円 | 9,781円 | 11,330円 | |
12月 | 8,092円 | 9,533円 | 9,925円 | 11,638円 |
※参照元:総務省統計局「家計調査」
表を見るとわかりますが、夏季よりも冬季の方が電気代が高くなっています。
エアコンを使用する時間は夏と冬でさほど違いはありませんが、冬の方が電気代が多くかかることには理由があります。下で詳しく解説していきます。
冬の電気代はなぜ高い?夏よりも電気代が高い理由
冬が夏より電気代が高い理由をまとめると、以下の通りです。
・冷房よりも暖房の方が高い
・エアコン以外の暖房器具を使っている
・洗濯・乾燥の回数が増える
・家にいる時間が夏よりも長い
以上の点について、順番に解説します。
電気代が高い理由1. 冷房よりも暖房の方が高い
冷房よりも暖房の方が高いのは、冬と夏では室内と屋外の気温差が違うことが原因です。気象庁のデータでは、平均気温・推奨するエアコンの設定温度は以下のようになります。
2020年 | 平均気温 | エアコンの設定温度 |
8月(夏) | 29.1℃ | 28℃ |
2月(冬) | 8.5℃ | 20℃ |
2つのデータを比較すると、平均気温とエアコン設定温度の差は夏と冬で大きく違うということがわかります。
つまり冬の方が適温にするために使うエネルギーが多くなるので、そのぶん電気代もたくさんかかるということです。
特に世帯人数が多い家庭は冬場の電気代が高くなりがちなので、意識的に節約する必要があるでしょう。
電気代が高い理由2. エアコン以外の暖房器具を使っている
夏にエアコン以外の冷房機器を使うとしても、扇風機やサーキュレーターの送風など比較的電気消費量の少ないものでしょう。一方冬の場合は床暖房やヒーターなど、エアコン以外にも電気消費量の多い暖房機器を使うことが多いのです。
特に床暖房は使い方によってエアコン以上に電気代がも高くなり、場合によってはエアコンとの併用で電気代が2万~3万円かかることもあります。
このようにエアコン以外の暖房器具の使用することで、冬の電気代を高くしているのです。
電気代が高い理由3. 洗濯・乾燥の回数が増える
冬は夏に比べて起きてから寝るまでに着る衣類の枚数が多いため、洗濯物の量が増えます。そうすると洗濯する回数も必然的に増えてしまうので、洗濯機の電気代が多くかかるのです。
また、冬はただでさえ厚手の衣類が多いうえ、気温も低いので洗濯ものが乾きにくくなります。
そこで洗濯物を乾かすためには乾燥機をたくさん使用しなければならず、乾燥機を使うためにも電気を使用します。冬はどうしても乾燥機を使う機会が増えるので、洗濯・乾燥の電気代は高くなってしまうのです。
電気代が高い理由4. 家にいる時間が夏よりも長い
冬場は寒くて体も動きにくいため、家にこもりがちという人も多いでしょう。
夏は日中の一番熱い時間帯を除けば比較的活動しやすいですが、冬の場合はむしろ日中気温が上がる時間以外は活動しづらい季節です。
夏と冬では日照時間の違いもあり、日の長い夏より日の短い冬の方が家にいる時間は増えます。
このように家にいる時間が長ければ当然暖房機器を使う時間も長くなるので、そのぶん電気代もたくさんかかるということです。
冬の電気代節約術15選!使用量や料金単価を安くする方法
電気代の節約術を15個紹介しますが、大きく分けると以下の3つに分類できます。
・エアコンの電気代を削減する方法
・エアコン以外の電気使用量を削減する方法
・電気の料金単価を削減する方法
それでは節約術15選を順番に解説します。
節約術1. 冬のエアコン(暖房)の電気代を削減する
冬場に電気代が多くかかる原因はエアコンにあるので、まずはエアコンを節約する方法について解説します。
1.フィルター清掃を行う
2.自動運転モードにする
3.設定温度を上げすぎない|適正温度は何度?
4.30分程度の外出はエアコンをつけっぱなしにする
5.室外機の周りに物を置かない
6.服装を変える|設定温度の上げ過ぎ防止
7.10年以上使っているエアコンは買い換える
8.エアコン以外の暖房器具を活用する
環境省によれば、適正な室温は夏が28度、冬が20度とされているので、自動運転などを使ってこの温度を保つとよいでしょう。
また寒さはエアコンの設定温度より、まずは服装で対処するという意識も大事です。
その他にも下記の記事で詳しく解説しているので、さらに知りたい方はこちらもぜひ参考にしてください。


節約術2. 電気使用量を削減する|エアコン以外
エアコン以外にも電気代を上げる要因はいくつかあります。
9.冷蔵庫の使い方を工夫する
10.洗濯機の使い方を工夫する
11.テレビの使い方を工夫する
12.照明をLEDにする
13.トイレの便座の温度設定を調整する
14.窓の断熱対策をする
冬は元々寒いので、冷蔵庫の設定温度を下げても平気です。
洗濯機はヒートポンプ式の洗濯乾燥機ならヒーター乾燥タイプに比べて3分の1程度の電気代で済みます。
トイレの便座や窓の断熱対策などは見落としがちなので、意識的に改善しましょう。
詳しくは下記の記事でも解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。


節約術3. 電気の料金単価を削減する
15.電気料金単価を削減する
電気代は基本料金+(料金単価×使用量)という計算で決まります。つまり電気使用料を下げる以外にも、料金単価そのものを下げることも有効な節約術なのです。
そこで料金単価の安い新電力会社に乗り替えることも検討しましょう。電力自由化により各電力会社のサービスは多様化し、きちんと比較して選べば料金単価もかなり安くなるかもしれません。
おすすめの新電力会社は下記の記事で紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてください。


効率よく冬の電気代を節約しましょう!
冬の電気代節約のためには、まずは最も大きな原因であるエアコンの使い方に注意が必要です。
それ以外の電化製品も冬だからこそつい無駄づかいしているということもあるので、意識的に改善するようにしてください。
そして安い新電力会社への乗り換えにより抜本的に料金を改善できるため、こちらも重要な節約方法です。
冬は電気代がどうしても高くなる季節なので、世帯人数が多い家庭に限らず一人暮らしの人も節約を意識し、無駄な電気代は極力抑えましょう。
また、都市ガスやプロパンガス(LPガス)も一緒に安くしたい方はこちらをチェックしてみてください。
・東京ガスエリアおすすめの都市ガスTOP3
・東邦ガスエリアおすすめの都市ガスTOP3
・大阪ガスエリアおすすめの都市ガスTOP3
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