東京での一人暮らしはどのくらいの費用がかかる?
大学生の平均的な生活費っていくら?
大学や専門学校の入学を機に、上京して一人暮らしをするという大学生も多いはずです。
しかし地方出身の学生のなかには、東京の家賃相場がいくらなのか、生活費はどのくらいかかるのか、わからず不安を感じている人もいるでしょう。
本記事は東京の家賃や初期費用、生活費の内訳、平均的な仕送りやアルバイト収入などについて詳しく解説します。
簡単かつ効率がいい節約方法についても紹介しているので、これから都内で一人暮らしをする大学生の方、もしくはこれから上京する予定がある子どもを持つ親御さんはぜひ参考にしてみてください。
【東京】大学生の一人暮らしにかかる平均的な生活費
大学生の一人暮らしにかかる平均的な生活費について、初期費用と毎月の生活費に分けてそれぞれ解説します。
生活費については内訳についても簡単に説明するので、どのような支出があるのか大まかなイメージをつかんでおきましょう。
大学生の一人暮らしにかかる平均的な家賃・初期費用
初期費用は家賃の金額が基準になるため家賃の平均からみていきましょう。
まず大学生の一人暮らしの平均的な家賃金額は41,475円ですが(日本学生支援機構「令和2年度学生生活調査集計表」参照)、東京は他の地域よりも物価が高いためこの平均よりも家賃は高めになります。
例えば、23区でも地価が中間くらいの杉並区の場合は、1Rで61,500円・1Kで71,200円が平均家賃です。
このことから考えて、東京の家賃は平均額から20,000円ほど高い60,000円くらいの金額になるでしょう。
以上より家賃を6万円程度として初期費用を計算すると、敷金・礼金等にカギ交換代なども含めて35万円程度になると考えられます。
これにプラスしておおよそ20万円前後の家具家電、生活用品の費用もかかってくるので注意しましょう。
エリアごとの平均家賃(1R・1Kの場合)
エリア | 1R家賃の目安 | 1K家賃の目安 |
---|---|---|
新宿区 | 9万円 | 10万円 |
世田谷区 | 8万円 | 9万円 |
杉並区 | 6万円 | 7万円 |
大田区 | 7万円 | 9万円 |
中野区 | 7万円 | 9万円 |
板橋区 | 6万円 | 7万円 |
江戸川区 | 6万円 | 7万円 |
三鷹市 | 6万円 | 6万円 |
町田市 | 4万円 | 5万円 |
八王子市 | 4万円 | 5万円 |
大学生の一人暮らしにかかる平均的な生活費
大学生の一人暮らしの毎月の費用と内訳をまとめると、以下のようになります。
生活費の内訳 | 費用相場 |
---|---|
食費 | 約20,000円 |
家賃 | 約60,000円 |
保健衛生費 | 約3,500円 |
娯楽・し好費 | 約11,000円 |
その他日常費 | 約13,000円 |
通学費 | 約1,200円 |
住宅費の次に高い食費ですが、食費のなかでも特に大きな割合を占めるのが外食費です。
娯楽・し好費は趣味や交際費に使う費用であり、ライフスタイルによって個人差があるため平均値からの上下が多い部分でしょう。
またその他日常品とは、消耗品や日用品費、雑費などです。
大学生の一人暮らしにかかる平均的な水道光熱費
全国エリアでの比較で、関東での平均的な水道光熱費は約12,000円です。
東京だからといって、他のエリアと比べて極端に高くなることはないでしょう。
ちなみに、日中は学校に行っていたり、夜バイトをしていたりすると光熱費はその分安くなるため、目安として考えましょう。
エリア | 電気代 | ガス代 | 水道代 | 合計 |
---|---|---|---|---|
関東地方 | ¥5,594 | ¥3,115 | ¥2,200 | ¥10,909 |
北海道 | ¥6,463 | ¥2,983 | ¥2,648 | ¥12,094 |
北陸・東海地方 | ¥5,956 | ¥2,789 | ¥2,049 | ¥10,794 |
近畿地方 | ¥5,641 | ¥2,959 | ¥1,833 | ¥10,433 |
中国・四国地方 | ¥6,186 | ¥2,858 | ¥2,235 | ¥11,279 |
九州・沖縄地方 | ¥5,554 | ¥3,210 | ¥2,198 | ¥10,962 |
大学生のアルバイトの平均月収と仕送り金額
多くの大学生は仕送りをもらって生活していますが、それでも足りない費用や欲しいものを買うために自分でアルバイトをする学生もたくさんいます。
そこで大学生が1ヶ月で稼ぐアルバイトの平均収入や、1ヶ月でもらう平均的な仕送り金額について説明します。
大学生が1ヶ月で稼ぐアルバイトの平均収入
一人暮らしの学生のアルバイト収入平均は約27,775円です。
平均程度の収入ではとても一人暮らしはできないので、多くの学生はバイトを増やしたり仕送りに頼ったりして生計を立てています。
しかし大学生になると交友関係や行動範囲も広がり、交際費や交通費だけでも毎月それなりの金額がかかるので、仕送りだけでなく多くの学生はある程度アルバイトをしているのです。
例えば、時給1,200円、週3日、5時間でバイトすると72,000円の収入になるので、学業と両立できる程度で計画を立てておきましょう。
大学生が1ヶ月でもらう平均的な仕送り金額
大学生一人暮らしの仕送り平均金額は120,350円です。
ここから先ほど紹介した生活費の内訳をもとに、生活費がまかなえるのかどうかを計算してみましょう。
まず家賃・光熱費・通信費等の固定費を引いて手元に残る金額としては、おおよそ50,000~60,000円程度です。
そこから食費や日用品、交通費等の費用を引いてもある程度手元には余裕があるはずなので、平均額くらいの仕送りがあればそこまで生活が苦しくなることはないでしょう。
ただし仕送り金額が平均よりも少なかったり、専攻やサークルなどの関係で支出が普通よりも多い場合、やはり自分でもある程度アルバイトして収入を増やすことも必要になります。
東京の大学生のリアルな生活費と収入
東京都在住の男子大学生Nさんの1ヶ月の生活費とアルバイト収入+仕送りを表にしてみましたので、参考にしてみてください。
1ヶ月の支出
内訳 | 費用目安 |
---|---|
家賃 | 62,000円(1R) |
食費 | 18,000円 |
水道光熱費 | 8,000円 |
通信費(光回線・スマホ) | 7,000円 |
交通費 | 2,000円 |
日用品、雑貨 | 15,000円 |
趣味・娯楽 | 20,000円 |
交際費(主に飲み会やサークル) | 24,000円 |
合計支出 | 156,000円 |
1ヶ月の収入+仕送り
項目 | 費用目安 |
---|---|
アルバイト収入 | 86,400円 (時給1,200円×6時間×週3日) ※賄い付き |
仕送り(奨学金) | 80,000円 |
合計収入 | 166,400円 |
東京の大学生が無理なくできる節約方法
家賃をはじめとして何かと費用がかかる東京の一人暮らしですが、快適な大学生活を送るためには無理なく節約してお金にゆとりをもっておきたいでしょう。そこで東京の大学生ができる節約方法として、以下の6つについて紹介します。
・エリアを検討して家賃を抑える
・安い電力会社に切り替えて電気代を抑える
・安いガス会社に切り替えてガス代を抑える
・使い方を工夫して水道代を抑える
・キャリアを変更して通信費を抑える
・なるべく自炊をして食費を抑える
節約方法1.家賃を抑える
同じ都内であっても都心に近いか郊外化によって家賃は大きく異なります。
例えば、都内でも特に学生に人気な新宿区の家賃平均額は1Rで約9万円・1Kで約10万円ですが、同じ23区内でも板橋区は1Rで約6万円、1Kで約7万円です。
さらに都心から離れた八王子市なら、1Rで約4万円・1Kで約5万円まで下がります。
このように家賃は住む場所によって差があり、新宿と八王子市では同じ1Rでも家賃の平均額が年間約60万円差が出ます。
また同じ地域内でも駅からの距離や部屋の階数、築年数などによっても違いがでるので、条件を譲歩すれば同地域の平均より安い家賃にすることも可能です。
さらに、神奈川や埼玉でも東京へのアクセスがいいエリアはたくさんあります。
そのため、東京以外で家を借りるのも有効的です。以下、神奈川や埼玉での生活費についても紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
・神奈川県で一人暮らしの平均的な光熱費はいくら?横浜・川崎の電気代やガス代、節約術など解説
・埼玉県の一人暮らしにかかる平均的な水道光熱費|生活費の相場や電気代など節約法も解説
節約方法2.電気代を抑える
電気代を節約する方法は大きく分けて「単価を下げる」「使用量を下げる」の2つあります。
使用量を下げるのは電気の使い方によって実現可能で、例えばエアコンを使用するときは設定温度を上げすぎない(夏場であれば下げすぎない)ことや、風量は自動設定にするなどが挙げられます。
単価を下げるためには、電力会社を切り替えなければいけません。
東京であれば、基本的に東京電力と契約をしますが、他にもお得な電力会社はあります。
その中でも東京ガスは東京電力よりも料金単価が安く、都市ガスとのセット割プランもあります。
1ヶ月分の基本料金が無料となります。
季節によって使用量は変わりますが、平均的な数字として、切り替えることで年間2,000~9,000円ほどはお得になるでしょう。
契約容量/使用量 | 東京電力 | 東京ガス | 年間削減額 |
---|---|---|---|
30A/100kwh | 3,886円 | 3,698円 | -2,256円 |
30A/150kwh | 5,584円 | 5,269円 | -3,780円 |
30A/200kwh | 7,414円 | 6,951円 | -5,556円 |
30A/250kwh | 9,244円 | 8,632円 | -7,344円 |
30A/300kwh | 11,074円 | 10,314円 | -9,120円 |
\1ヶ月電気代の基本料金無料/
節約方法3.ガス代を抑える
ガスも電気と同様、会社を切り替えるか使用量を抑える方法の2つ。
ちなみにガスに関しては、物件によって「プロパンガス」契約の場合もあり、都市ガスと比較してざっくりですが2~3倍高いです。
そのため、できれば都市ガスが利用できる物件を選ぶのが無難でしょう。
東京でおすすめの都市ガスは「エルピオ都市ガス」「レモンガス」の2つです。
両社お得なキャンペーンもあり東京ガスと比較しても非常にお得なので、早めに契約することをおすすめします。(その分節約につながるため)
使用量 | 東京ガス | エルピオ都市ガス | レモンガス |
---|---|---|---|
5㎥ | 1,485円 | 1,600円 | 1,449円 |
10㎥ | 2,212円 | 2,226円 | 2,139円 |
15㎥ | 2,938円 | 2,851円 | 2,829円 |
20㎥ | 3,665円 | 3,477円 | 3,519円 |
30㎥ | 4,969円 | 4,735円 | 4,759円 |
\10/31まで!8,000円キャッシュバック/
また、どうしても住みたい物件がプロパンガスのケースもあると思いますが、基本的にプロパンガスは物件単位で大家さんが管理しており、勝手に切り替えることはできませんので、使用量を抑える方法でなんとか節約しましょう。
節約方法4.水道代を抑える
水道に関しては、会社を切り替えることができないため、使用量を減らすしかありません。
例えば、浴槽にお湯を溜めずシャワーだけで済ます、食器などの洗い物の際は水を出しっぱなしにしないなどが挙げられます。
その他、節水方法については以下で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
節約方法5.通信費を抑える
一人暮らしでかかる通信費は、スマホとインターネット回線の2つです。
スマホは格安SIMにすることで基本料金が半額以下になることも多く、またインターネット回線もスマホ割りなどをうまく活用することで今よりさらに安くすることができます。
特にインターネット回線は結局どこがお得なのかよくわからず、手続きも複雑なため悩んでいる方も多いでしょう。
基本的に、スマホのキャリアと合わせてセット割を受けるのがおすすめです。
以下おすすめの光回線を紹介していますのでぜひ参考にしてください。
おすすめ光回線 | スマホセット割 | 料金 | 公式サイト |
---|---|---|---|
auひかり | ・au ・UQモバイル | ホームタイプ:5,100円~ マンションタイプ:3,800円~ | auひかり 公式サイト |
ドコモ光 | ・ドコモ | ホームタイプ:5,200円~ マンションタイプ:4,000円~ | ドコモ光 公式サイト |
NURO光 | ・ソフトバンク ・NUROモバイル | ホームタイプ:5,217円~ マンションタイプ:2,090円~ | NURO光 公式サイト |
ソフトバンク光 | ・ソフトバンク ・ワイモバイル | ホームタイプ:5,200円~ マンションタイプ:3,800円~ | ソフトバンク光 公式サイト |
節約方法6.食費を抑える
生活費の大部分を抑える食費ですが、どのように節約すればいいのでしょうか。おすすめなのは以下の2つです。
・外食は控えて自炊をする
・賄いつきのアルバイトをする
自炊が苦手という方も多いでしょうが、外食に比べると確実に節約につながるため、一人暮らしを機に簡単な料理から始めてみるのもおすすめです。
また、居酒屋などのバイトであれば、賄いがついているところも多いため、夕飯の食費が浮くためおすすめ。単純に週3日入ったとして、1回あたりの夕食に500円使っていれば月6,000円もお得になります。
バイトを探す際はぜひ賄いつきのところを探してみてください。
まとめ:東京での生活を快適に過ごしましょう
東京の家賃や初期費用、生活費の内訳、平均的な仕送りやアルバイト収入などについて紹介しました。大学生一人暮らしの仕送り平均金額は120,350円であり、平均程度の仕送りがあればアルバイトなしでもそれほど生活に困ることはありません。
ただし専攻やサークル活動によってもかかる費用は異なるので、少しでも無駄遣いを減らすことで余裕のある生活をすることができます。家賃は基本的に住むエリアによって決まるので、都心から少し離れた場所を選びましょう。
また光熱費は電気・ガス代が安い会社に乗り換えれば簡単に費用を抑えることができるので、ぜひ実践してください。
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