一人暮らしのオール電化の電気代平均は?メリットやデメリット、節約方法も紹介!

一人暮らしのオール電化の平均的な電気代

オール電化と言えば戸建て住宅のイメージが強いですが、近年は戸建て住宅だけでなく賃貸住宅でもオール電化が増えてきています。

興味はあるけれどオール電化についてあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。

一人暮らしの人にとっては、オール電化にすれば本当に光熱費が節約できるのかという点も気になるところです。

そこでこちらの記事では、オール電化住宅と都市ガス・LPガスの光熱費の比較からオール電化が本当にお得なのかを検討し、オール電化のメリット・デメリット、節約方法を紹介します。

一人暮らしでオール住宅に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

目次

【一人暮らし】オール電化の電気代平均

一人暮らしのオール電化の平均電気代

一人暮らしのオール電化の電気代平均に関しては、関西電力が2017年5⽉〜2018年4⽉で集計したデータをもとにしています。

そのため全国平均のデータではないので、例えば東北地方のように冬場の電気代が高い地域ではこれよりもう少し高くなると考えると良いでしょう。

【一人暮らし】オール電化と電気・ガス併用の平均料金

オール電化が、電気とガスを使用する家庭と比べてどのくらいお得になるのか、都市ガス・LPガス双方との比較表が下記の通りです。

スクロールできます
光熱費オール電化電気+都市ガス電気+LPガス
電気代10,751円5,791円5,791円
ガス代0円3,021円5,858円
合計10,751円8,812円11,649円

表を見てわかるのは、少なくともプロパンガスよりはオール電化の方がお得になるということです。

そのためプロパンガスしか使えない地域で一人暮らしをしているならオール電化はお得になるでしょう。

一方都市ガスと比較した場合にはオール電化の方が高くなるので、一人暮らし家庭で都市ガスを使用する家庭はオール電化よりも光熱費全体は抑えられるということになります。

おすすめの電力会社を知りたい方はこちら。

北海道のおすすめ電力会社

東北のおすすめ電力会社

関東のおすすめ電力会社

中部のおすすめ電力会社

関西のおすすめ電力会社

中国地方のおすすめ電力会社

四国のおすすめ電力会社

九州のおすすめ電力会社

沖縄のおすすめ電力会社

オール電化の方はこちら

また、東京ガス・東邦ガス・大阪ガスエリアのおすすめの都市ガス会社はこちら。

東京ガスエリアのおすすめ都市ガス会社
東邦ガスエリアのおすすめ都市ガス会社
大阪ガスエリアのおすすめ都市ガス会社

オール電化はガス物件に比べて料金は高い?

平均料金を比較すると、確かにオール電化はガス物件よりも光熱費が高いです。

しかし上記の比較はあくまで平均価格なので、必ずしもすべての家庭で都市ガスよりも高くなるとは限りません。

オール電化だとガスを併用するよりも電気使用量が多くなりますが、逆に言えば節約による効果も大きいということです。

オール電化プランでは時間帯や季節による料金の差も大きいため、節約を意識して効率的に電気を使った場合とそうでない場合、電気代に大きく差が出るという特徴もあります。

ですからオール電化の料金を抑えるための節約方法を実践して電気使用量を抑えれば、都市ガスよりもお得に利用することも十分可能でしょう。

オール電化のメリット・デメリット

スクロールできます
オール電化メリットオール電化デメリット
・ガスの基本料金がかからない
・深夜帯の電気代が安い
・熱源を持たないので安全性が高い
・災害時にタンク水を利用できる
・災害時の復旧が早い
・停電したら全ての設備が使えなくなる
・昼間の電気代が高い
・原料の高騰が光熱費に直結する
・調理器具が限定される

オール電化のメリットとデメリットをまとめて紹介します。

それぞれ次に紹介する節約方法にもつながるのでメリット・デメリット双方きちんと押さえておきましょう。

オール電化のメリット

・メリット1. ガスの基本料金がかからない

オール電化住宅ではガスを使用することがないため、光熱費は電気代しかかかりません。

そのため基本料金が電気代に一本化されるので、ガス代の基本料金がかからず効率が良いのです。

特に一人暮らしの場合もともと従量料金があまりかからないため、ガス代に占める基本料金の割合が大きくなります。そのため基本料金がかからないメリットは大きいといえるでしょう。

・メリット2. 深夜帯の電気代が安い

オール電化住宅向けの料金プランはも夜間の料金が安いという特徴があります。

一般的なオール電化住宅では、深夜にエコキュートでお湯を沸かしておくなどして上手くこのプランを活用するのですが、一人暮らしでは電気を使う時間をコントロールしやすいでしょう。

そのため普段から深夜・早朝に電気を使うよう意識することで、二人以上の世帯より柔軟に対応することができるのです。

・メリット3. 熱源を持たないので安全性が高い

通常の家庭ではガスコンロの火で火災が発生したり、ガス漏れによる一酸化炭素中毒の危険もあります。

この点オール電化なら火を使わないので火災が発生するリスクも少ないですし、ガス漏れによる一酸化炭素中毒の危険もありません。

・メリット4. 災害時にタンク水を利用できる

エコキュートのタンク内に溜めた水は生活用水として使用できるので、災害時の備えになります。

一人暮らしだと災害時の備えは怠りがちなので、生活用水を確保できるだけでも安心感は大きいでしょう。

ただしタンク内の水は飲用水としての安全基準を満たしていないため、基本的に飲むことはできないので注意してください。

・メリット5. 災害時の復旧が早い

過去の地震などの大きな災害時におけるデータによれば、ガスの復旧は数十日かかるケースが多いのに対して電気の普及は2~6日程度でした。

つまり、災害時の普及はガスに比べて電気の方が格段に速いのです。

オール電化のデメリット

・デメリット1. 停電したら全ての設備が使えなくなる

オール電化住宅で停電時、以下のような設備がすべて使えなくなります。

・エコキュート
・IHクッキングヒーター
・蓄熱暖房機
・エアコン
・床暖房

もっともエコキュートのタンク内にお湯を使ったり、IHや暖房はガスコンロや石油ストーブで代用できるので、きちんとした備えがあればそれほど問題にはならないでしょう。

・デメリット2. 昼間の電気代が高い

オール電化住宅は夜間に電気をメインで使うことが前提なので、日中の料金は通常より高くなります

一人暮らしであれば、ライフスタイルをプランに合わせてできる限り日中の電気の使用を抑えなければなりません。

・デメリット3. 原料の高騰が光熱費に直結する

電気代は燃料の値段が上がって料金が高くなることもあります。

その場合、ガスを使う住宅に比べて電気の使用量が多いオール電化住宅は、直接的な影響を受けることになるでしょう。

・デメリット4. 調理器具が限定される

IHクッキングヒーターを使用する場合はIH専用の調理器具を使うため、調理器具が通常より限定されてしまいます。

とはいえ最近ではIH対応の調理器具も増えているので、それほど不便はなくなってきています。

一人暮らしならそこまでたくさん調理器具を使うこともないので、それほど不便はないでしょう。

【一人暮らし】オール電化の節約方法!おすすめ料金プランも紹介

一人暮らしのオール電化の節約方法

オール電化の料金を節約する方法は、電気料金がどうやって決まるかを考えるとわかりやすいです。

基本料金 +( 従量単価 × 使用量kWh)=電気料金

上記の計算式のとおり、オール電化の料金を安くするには基本料金・従量料金として設定されている単価を下げるか、使用量を減らす必要があるのです。

それではそれぞれどのような方法があるか、順番に説明していきましょう。

料金単価を削減

まずは料金単価を削減する方法ですが、料金単価とは電力会社ごとに設定されている基本料金・従量料金のことです。

料金単価を削減する方法は、下記の通りです。

・新電力に切り替える
・アンペア数の見直し
・使用する時間帯を変える(深夜帯の方が安い)

以上の3点について、順番に解説します。

料金単価の削減方法1. 新電力に切り替える

基本料金・従量料金といった料金単価については、電力会社ごとに決まっています。

そのため料金単価を下げるためにはもともと単価が安い新電力会社に乗り換えることが根本的な解決策になるでしょう。

オール電化プランは時間帯・季節ごとに細かく料金設定がされており、新電力会社によってもそれぞれ設定が異なります。

新電力会社を選ぶときは自分でよくシミュレーションしたり、比較したりして選ぶようにしてください。こちらでおすすめの新電力を紹介しています。

料金単価の削減方法2. アンペア数の見直し

アンペアが大きいほど一度に使える電気の量が多くなりますが、その分基本料金が高くなります。

そのため適切なアンペアを設定すれば無駄な基本料金を抑えることができるのです。

ただしアンペアを下げ過ぎるとブレーカーが頻繁に落ちてしまうので、ご自宅の電気使用量に合った適切なアンペアを設定しなければなりません。

単身世帯だと30~40Aくらいが標準ですが、電化製品によって使用するアンペア数がある程度決まっているので自分で計算してみるのも良いです。

きちんと計算してご自宅で使用するアンペア数がわかれば、それに合わせて適切なアンペアを設定することができるでしょう。

料金単価の削減方法3. 使用する時間帯を変える(深夜帯の方が安い)

オール電化プランは、深夜帯の料金が安いという特徴があります。

オール電化住宅であれば、エコキュートや蓄熱暖房機を活用してできるだけ夜間の安い電気を使いましょう。

また一人暮らしであれば比較的ライフスタイルを変えやすいので、家事を早朝など深夜料金帯の時間に済ませるようにするなどの工夫もできるできますね。

使用量を削減

つぎに、使用量を削減する方法です。

使用量に関しては、オール電化住宅で使用する電気機器をいかに節電して使うかということが大事です。

節電による削減効果が大きいのは、以下の電気機器です。

・エコキュート
・蓄熱暖房機
・IHクッキングヒーター
・床暖房

以上について、順番に解説していきます。

使用量の削減方法1. エコキュートの削減方法

・時間設定や料金プランを見直す

オール電化プランは、新電力会社でそれぞれ時間帯・料金を設定しているため、新電力会社を選ぶときは時間帯ごとの料金もよく確認するのが大事です。

・季節ごとにモードを変更する

寒い冬場はたくさんお湯を使うかもしれませんが、夏場はお湯を使う量が減るのが通常です。

そのため夏場はお湯を沸かす量を減らす省エネモードにするなど、季節ごとに上手く使い分けましょう。

・休止モードを使う

旅行などで長期不在にするときは、お湯を沸かしておく必要がありません。休止モードを使って無駄にお湯が沸かされないようにしましょう。

・ピークカット設定

オール電化プランは夏季の日中の料金が特に高くなるので、ピークカット設定を使ってピーク時間帯の自動沸き上げを避けるようにするのです。

・沸き上げは深夜時間帯のみにする:昼間の沸き上げは停止

オール電化プランを上手く活用するコツは料金の安い深夜帯の電気を使うことなので、昼間の沸き上げは停止しておいて必要なとき以外は使用を控えましょう。

・追い焚きより高温たし湯を利用する

追い炊きはタンク内の高温のお湯と浴槽のぬるくなったお湯を循環させるため、タンク内のお湯がすぐに冷めてしまいます。

これに対して高温たし湯は湯船に高温のお湯入れるだけなのでタンク内の熱は冷めず、効率よく湯船のお湯を温められるのです。

・タンクの設定温度を下げる

タンクの設定温度が高いと当然電気代も高くなりますので、適切な設定温度を保って不必要に温度を上げよう注意しましょう。

・給湯温度は50度に設定する

設定温度が50度であっても実際タンクから出てくるときには3度程度下がっています。

あとは手元の水栓で温度を調整すれば微調整も効くため、50度くらいに設定しておくのが最も効率的なのです。

さらに詳しく知りたい方はこちらで具体的に解説しているのでぜひチェックしてみてください。

使用量の削減方法2. 蓄熱暖房機の節約方法

・適切な蓄熱量に設定する

エコキュートと同じで夜間の安い料金帯の間に効率よく熱を溜め、日中電気を使わないことがポイントです。

ただし蓄熱暖房機は熱が放出され続けるというしくみ上、熱を溜めすぎると温度が上がり過ぎるのでうまく調節する必要があります。

・時刻設定を確認

安い夜間料金の時間に設定されているか、きちんと確認しましょう。

新電力会社によっても夜間料金の時間帯が異なるので、ちゃんと料金が安い時間に設定されているかよくチェックしてください。

・ファンを回すタイミングを見直す

ファンを回すと熱が放出されてしまうので、必要な時だけ回して室内が十分暖まったら止めるようにしましょう。

・長期不在時はファン・ファンタイマーを切る

不在時にファンが回っていると無題に熱を放出してしまいますので、不在時は必ずファンを切ってください。

・冬を過ぎたら蓄熱暖房機をきる:ブレーカーOFF

冬場以外は暖房を使う必要がないので、電源を切っておきましょう。

通電されたままだと待機電力がかかることもあるので、ブレーカーまできちんと切っておく方が良いです。

さらに詳しく知りたい方はこちらで具体的に解説しているのでぜひチェックしてみてください。

使用量の削減方法3. IHクッキングヒーターの節約方法

・日中の電気料金単価が高い時間帯を避ける

日中の料金が高い電気の使用を避けるためには、出来るだけ早朝に調理を済ましてしまうのが効率よい節約方法です。

煮物など長時間電気を使うものだけでも、電気代が安い早朝のうちに済ましておくと良いでしょう。

・熱伝導が高い鍋に変える

熱伝導が高い方が電気を効率よく使えるため、熱伝導の高い鍋を使うことが節約のコツです。

特に鉄製やステンレスの鍋は熱伝導率が高く、短時間で調理を済ますことができます。

さらに詳しく知りたい方はこちらで具体的に解説しているのでぜひチェックしてみてください。

使用量の削減方法4. 床暖房の節約方法

・場面に合わせて暖房機器を使い分ける

床暖房は室内の家具などに熱を吸収させて部屋全体を温めます。

しかし床暖房だけで部屋を暖めるのは効率が悪いので、はじめだけ暖房と併用して部屋が暖まってきたら暖房を切る、というような使い方が良いでしょう。

・断熱材を利用する

床暖房で暖めた熱が逃げないよう断熱材を使用するのも節約効果があります。

賃貸でも窓に断熱フィルムを貼ったり断熱ボードを立てかけるなど対策ができるので、ぜひ実践してみてください。

さらに詳しく知りたい方はこちらで具体的に解説しているのでぜひチェックしてみてください。

一人暮らしのオール電化を賢く使い電気代を安くしましょう!

一人暮らしのオール電化は平均的に都市ガスとの併用よりも光熱費が高くかかります。

しかしこちらの記事で紹介したような節約方法をしっかり実践すれば、電気代の節約効果はガスとの併用よりも大きくなります。

今回紹介した節約方法を実践してぜひ電気代を安くしましょう。

また、おすすめの新電力に関してはこちら詳しく紹介しているので参考にしてください。

一人暮らしであってもオール電化住宅で光熱費を節約することはできるので、ぜひ検討してみてください。

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