オール電化の電気代を節約したいときは、いきなり「深夜に電気を使う」「電力会社を乗り換える」と決めるのではなく、まず自宅の電気の使われ方を確認することが大切です。
オール電化住宅は給湯・調理・暖房などを電気でまかなうため、エコキュートや暖房設備の使い方が電気代へ影響します。一方で、どの時間帯の電気料金が安いかは、契約している料金プランによって異なります。
そのため、オール電化の節約は「請求書・30分値の確認→給湯→暖房→IHなどの家電→料金プラン」の順に進めると、原因を絞り込みやすくなります。
この記事では、オール電化の電気代が高いと感じている方に向けて、エコキュートやIH、冬の暖房、太陽光発電、料金プランまで、無理なく見直す方法を順番に解説します。
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オール電化の節約は「見える化→給湯→暖房→料金プラン」の順で進める

オール電化の節約で重要なのは、節約方法を手当たり次第に試すのではなく、電気代が高い原因から対策することです。
次の順番で確認すると、生活の快適性を大きく落とさずに見直しやすくなります。
- 請求書で使用量・契約プラン・料金内訳を確認する
- 30分値で電気を多く使っている時間帯を確認する
- エコキュートなど給湯設備の使い方を見直す
- 暖房・IH・食洗機・乾燥機などの使い方を見直す
- 設備の使い方を見直しても高い場合は料金プランを比較する
特に注意したいのが、「オール電化なら夜間の電気が必ず安い」という考え方です。時間帯によって単価が異なる料金メニューもありますが、時間帯の区分や料金設定はプランごとに異なります。
また、太陽光発電を設置し、太陽光連携に対応するエコキュートなどを利用している家庭では、昼間の余剰電力を自家消費する選択肢もあります。まずは自宅の契約内容と使用実績を把握しましょう。
まず請求書と30分値で電気代が高い原因を確認する

電気代が高くなったときは、請求額だけを見ても原因を判断できません。電気を多く使ったのか、料金条件が変わったのか、特定の時間帯に使用が集中しているのかを分けて確認します。
| 確認する項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 月間使用量 | 前年同月などと比べてkWhが増えていないか |
| 請求日数 | 比較する月の検針期間が大きく異なっていないか |
| 契約プラン | 時間帯別単価や料金体系が現在の生活に合っているか |
| 料金内訳 | 基本料金等、電力量料金、調整項目などに変化がないか |
| 値引き・支援 | 政府の料金支援や電力会社独自の割引など、比較月で条件が異なっていないか |
| 30分値 | どの時間帯で使用量が増えているか |
| 設備 | 給湯・暖房・乾燥機などの稼働時間と使用量の山が重なるか |
請求書で使用量・契約プラン・料金内訳を確認する
最初に確認したいのは、請求金額だけではなく月間の使用電力量(kWh)です。
請求額が前年より高くても、使用量そのものが増えているとは限りません。反対に料金条件がほぼ同じでも、暖房や給湯の使用量が増えれば請求額は上がります。
前年同月などと比較するときは、請求日数も確認しましょう。検針期間が異なる場合は、次の式で1日あたりの使用量を出すと比較しやすくなります。
1日平均使用量(kWh)=月間使用量(kWh)÷請求日数(日)
たとえば、前年同月より請求額が増えていても1日平均使用量がほぼ変わらない場合は、使用量以外の料金条件も確認する必要があります。
あわせて、契約プラン名、時間帯別の電力量料金、燃料費等の調整項目など、請求書や電力会社のマイページに表示されている料金内訳を確認してください。
政府の電気料金支援や電力会社独自の割引などが適用される時期は、同じ使用量でも請求額が変わることがあります。前年同月と金額を比べる場合は、値引き・支援項目の有無も確認しましょう。
※請求書の項目名や料金の計算方法は電力会社・料金プランによって異なります。
30分値で電気を多く使っている時間帯を探す
スマートメーターは、家庭などの消費電力量を30分ごとに計測できます。電力会社のマイページなどで確認できる場合は、この「30分値」を使って電気を多く使っている時間帯を探すと原因を絞り込みやすくなります。
たとえば、次のように実際の設備の稼働時間と照らし合わせます。
- 早朝に使用量が大きく増えている:給湯設備などの運転時間を確認する
- 夕方から夜に増えている:調理・暖房・入浴などと照らし合わせる
- 特定の日だけ増えている:乾燥機や浴室乾燥など、その日に使用した設備を確認する
- 冬だけ全時間帯で増えている:暖房と給湯を優先して確認する
ただし、30分値だけを見て「この増加はエコキュートが原因」と断定することはできません。同じ時間帯に複数の設備が動いている場合もあるため、設備を使った日・使わなかった日や、平日・休日を比較すると判断しやすくなります。
安い時間帯は契約プランと太陽光の有無で判断する
電気を使う時間を変更して節約する場合は、まず契約中の料金プランでどの時間帯の単価が低いのかを確認してください。
電気の料金メニューには、時間帯や季節で単価が変わるもの、市場価格に応じて料金単価が変動するものなどがあります。料金メニューごとに特徴が異なるため、自宅の生活パターンとの相性で判断することが重要です。
時間帯を移した場合の料金差だけを概算するなら、次の式を使えます。
概算差額=移動できる使用量(kWh)×[移動前の単価(円/kWh)-移動後の単価(円/kWh)]
たとえば食洗機などの運転時間を移す場合、同じ使用量を料金単価の低い時間帯へ変更できれば、電力量料金部分の負担を抑えられる可能性があります。
ただし、市場連動型プランや、燃料費等調整・市場価格調整などの算定方法が異なるプランでは、単純な時間帯別単価だけで料金差を判断できない場合があります。
また、太陽光発電を設置している家庭では、昼間の余剰電力を自家消費する選択肢もあります。夜間と昼間のどちらが有利かは、買電単価だけでなく売電条件や発電量も含めて判断しましょう。
オール電化の電気代が高くなる主な原因

オール電化の電気代が高い原因は、単純に「オール電化だから」ではありません。給湯や暖房の使用量、設備の種類、使用する時間帯と料金プランの組み合わせなど、複数の要因があります。
| 主な原因 | 確認すること | 主な見直し方 |
|---|---|---|
| 給湯 | 使用湯量・沸き増し・保温 | エコキュートの運転モードや使い方を確認 |
| 冬の暖房・給湯 | 冬だけ使用量が増えていないか | 暖房範囲、給湯、断熱を見直す |
| 料金プランとのミスマッチ | 使用量が多い時間帯と料金単価 | 時間帯別使用量を現在プランと照合 |
| 使用量の大きい設備 | 30分値と設備の稼働時間 | 運転設定や使用時間を確認 |
給湯で使うエネルギーが多い
資源エネルギー庁の「エネルギー動向(2025年6月版)」によると、2023年度の世帯当たり用途別エネルギー消費では、給湯が27.7%を占めています。約3割に相当するため、家庭の省エネを考えるうえで優先度の高い項目です。
オール電化住宅でエコキュートを利用している場合も、まず使用湯量や沸き上げ状況を確認する価値があります。
ただし、27.7%という数値は家庭部門全体の用途別エネルギー消費の構成比です。すべてのオール電化住宅で電気料金の27.7%をエコキュートが占めるという意味ではありません。家族人数、入浴方法、設備、季節などによって実際の割合は変わります。
冬は暖房と給湯の使用量が増えやすい
冬だけオール電化の電気代が高くなる場合は、暖房と給湯を優先して確認しましょう。
寒い時期は暖房を使う時間が長くなり、入浴やシャワーなどの給湯でもエネルギーを使います。資源エネルギー庁の冬季省エネ情報でも、暖房や給湯など家庭での省エネ対策が案内されています。
冬の請求額が急に増えた場合は、前年同月の月額だけを比較するのではなく、1日平均使用量や30分値を見て、暖房・給湯の稼働時間と照らし合わせてください。
電気を使う時間帯と料金プランが合っていない
時間帯によって電力量料金が異なるプランでは、電気を多く使う時間帯と料金設定の相性によって負担が変わります。
たとえば日中の在宅時間が長い家庭で、日中の単価が相対的に高いプランを契約していれば、使用パターンと料金設計が合っていない可能性があります。
一方、日中だから必ず高いわけではありません。現在の料金表を確認したうえで、30分値と照らし合わせることが重要です。
電気温水器・蓄熱暖房機などの使用量が大きくなっている
電気温水器や蓄熱暖房機などを利用している家庭では、その設備が動く時間帯と30分値を確認してみましょう。
設備の種類や出力、設定、使用時間によって消費電力量は異なるため、設置しているだけで電気代が高いとは判断できません。ただし、特定の設備が動く時間に使用量が大きく増えていれば、見直しの優先度は高くなります。
オール電化の基本的な仕組みやメリット・デメリットを詳しく知りたい場合は、関連記事も参考にしてください。

エコキュートの節約は沸き上げ量と運転時間から見直す

エコキュートは、ヒートポンプの仕組みを使い、大気中の熱を取り込んでお湯を沸かす高効率な給湯器です。
エコキュートの節約では、特定の設定温度に固定するよりも、家庭で実際に使う湯量と沸き上げのタイミングが合っているかを確認することが重要です。
| 確認項目 | 見直すポイント | 注意点 |
|---|---|---|
| 使用湯量 | 必要以上に沸かしていないか | 湯切れしない範囲で調整する |
| 運転モード | 実際の使用湯量に合っているか | 名称・条件はメーカーや機種で異なる |
| 沸き増し | 意図しない追加沸き上げが多くないか | 昼間が不利かどうかは料金プラン次第 |
| 保温 | 必要以上に長時間保温していないか | 生活上必要な範囲で調整する |
| 長期不在 | 休止機能を利用できるか | 凍結防止など取扱説明書を優先する |
| 太陽光 | 昼間の余剰電力を活用できるか | 対応機種・発電量・売電条件を確認する |
使用湯量に合った省エネ・自動モードを選ぶ
エコキュートには、過去の使用湯量を学習して必要な量を沸かす機種があります。
たとえばPanasonicでは、過去のお湯の使用量を学習して沸かす仕組みや、使用状況に応じて「おまかせ節約」などの運転モードを選ぶ方法が案内されています。
ただし、モード名や制御方法、適した湯量はメーカー・型番によって異なります。「夏はこのモード、冬はこのモード」と季節だけで決めず、使用湯量と取扱説明書を確認して設定しましょう。
不要な昼間の沸き増しを減らす
エコキュートが予定していた湯量だけでは足りなくなると、追加で沸き増しが行われる場合があります。
頻繁に追加沸き上げが発生している場合は、単純に昼間運転を停止するのではなく、まず使用湯量と現在の運転モードが合っているかを確認してください。
昼間の電力量料金が高いプランなら、不要な昼間の沸き増しを抑えることが料金の節約につながる場合があります。一方、昼間の料金が低いプランや太陽光発電を利用している家庭では判断が変わります。
お湯の使いすぎと長時間保温を減らす
料金の安い時間帯を探すだけでなく、使うお湯そのものを無理のない範囲で減らすことも重要です。
シャワーや蛇口のお湯を出したままにする時間を減らし、浴槽の保温も必要以上に長くしないようにすると、給湯に必要なエネルギーを抑えやすくなります。
Panasonicも、使用湯量の確認や保温時間を短く設定することを省エネのポイントとして案内しています。
なお、「追いだきより高温たし湯の方が必ず安い」といった一律の判断は避けましょう。メーカーによって推奨方法や制御が異なる可能性があるため、使用中の機種の取扱説明書を優先してください。
旅行・長期不在時は休止機能を確認する
旅行や出張などで数日間お湯を使わない場合は、エコキュートに搭載されている休止機能を利用できるか確認しましょう。
不在中の不要な沸き上げを減らせる可能性があります。ただし、休止できる期間や操作方法、凍結防止運転などは機種によって異なります。
節約目的でブレーカーや電源を一律に切るのではなく、メーカーの取扱説明書に沿って設定してください。
太陽光発電がある家庭は昼間の沸き上げも検討する
太陽光発電を設置している家庭では、「エコキュートは夜だけ沸かす」という考え方が必ずしも最適とは限りません。
Panasonicには、太陽光発電の余剰電力を自家消費してお湯を沸かす「ソーラーチャージ」対応機種があり、夜間の沸き上げ量を減らして昼間へ分散する仕組みが案内されています。
ただし、昼間に十分な余剰電力がなければ買電が発生する場合もあります。昼間沸き上げが得かどうかは、対応機種、発電量、昼間の自家消費量、買電単価、売電条件を確認して判断しましょう。
IH・食洗機・洗濯乾燥機は生活を崩さず使い方を見直す

給湯や暖房を確認したら、IHクッキングヒーターや食洗機、洗濯乾燥機なども見直しましょう。
ポイントは、すべての家電を無理に夜間へ移すことではありません。生活への負担が小さく、安全に運転時間を変更できる家電から見直すことが大切です。
| 設備 | 主な確認ポイント | 時間帯を移しやすいか |
|---|---|---|
| IHクッキングヒーター | 調理時間・使用できる鍋・料金時間帯 | 生活時間に左右されやすい |
| 食洗機 | 予約運転・料金時間帯 | 比較的調整しやすい |
| 洗濯機 | 予約運転・騒音・生活時間 | 条件が合えば調整しやすい |
| 洗濯乾燥機 | 乾燥時間・30分値・料金時間帯 | 運転時間が長いため確認価値がある |
| 浴室乾燥 | 使用日と未使用日の30分値 | 使用目的とのバランスで判断 |
IHは料金時間帯だけでなく適切な鍋と調理時間を確認する
IHの節約では、「昼間は使わず朝や夜に調理する」と一律に決める必要はありません。まずは契約プランの料金時間帯を確認します。
あわせて、使用しているIHの取扱説明書を確認し、メーカーが使用可能としている鍋を使いましょう。鍋底の形状や材質など、IHで使用できる条件は機種によって異なります。
生活リズムを大きく変えてまで調理時間を移すより、日常的に無理なく続けられる範囲で調整する方が現実的です。
タイマー運転できる家電は有利な時間帯へ移す
食洗機や洗濯機など、メーカーが予約運転を想定している家電は、料金プランの単価を確認したうえで運転時間を変更できる場合があります。
たとえば、現在使っている時間帯より単価の低い時間帯へ同じ使用量を移せる場合、その単価差に相当する電力量料金を抑えられる可能性があります。
ただし、集合住宅などで夜間に洗濯機や乾燥機を使用すると騒音が問題になることもあります。電気料金だけでなく生活環境も考えて運転時間を決めてください。
乾燥機・浴室乾燥などは30分値への影響を確認する
乾燥機や浴室乾燥などを長時間使用している場合は、使った日と使わなかった日の30分値を比較してみましょう。
使用した時間帯の電力量が明確に増えていれば、運転時間や使用頻度を見直す候補になります。
ただし、乾燥機を使わなければ必ず大幅に安くなるとは限りません。設備の仕様や使用時間、ほかの家電の使用状況も含めて判断してください。
冬にオール電化の電気代が高いときは暖房・給湯・断熱を優先する

「冬になるとオール電化の電気代が急に高くなる」という場合は、細かな待機電力よりも、まず暖房と給湯を確認する方が原因を見つけやすくなります。
冬は次の順番で確認してみましょう。
- 暖房設備を使っている時間と部屋の範囲
- 給湯量やエコキュートの沸き増し
- 窓やカーテンなどから熱が逃げやすくなっていないか
- 30分値と料金プランの時間帯単価
暖房設備ごとの使用時間と範囲を見直す
エアコン、床暖房、蓄熱暖房機など、オール電化住宅で使われる暖房設備は方式が異なります。そのため、金額だけで「この暖房が最も安い」と単純に比較することはできません。
まず確認したいのは、暖房している部屋の範囲と使用時間です。使っていない部屋まで暖房していないか、必要以上に長時間運転していないかを確認しましょう。
床暖房など複数のエリアに分けて運転できる設備では、生活している範囲に合わせられるか確認する方法もあります。具体的な運転方法は設備の取扱説明書を優先してください。
冬は給湯の使用量も確認する
冬の電気代が増える原因を暖房だけに絞らないことも重要です。
入浴時間が長くなった、シャワーを多く使うようになった、浴槽の保温時間が伸びた、エコキュートの追加沸き上げが増えたといった変化がないか確認しましょう。
給湯の見直しについては、前述したエコキュートの使用湯量や運転モードの確認から進めてください。
窓などの断熱対策で暖房の無駄を減らす
暖房の節約では、設定温度や運転時間だけでなく、室内の熱を逃がしにくくすることもポイントです。
資源エネルギー庁の冬季省エネメニューでも、窓まわりの工夫など家庭で取り組める対策が案内されています。
暖房を過度に我慢するのではなく、窓まわりなどを見直しながら、必要な室温を維持しやすい環境をつくりましょう。
設備を見直しても高いなら料金プランを比較する

エコキュートや暖房、家電の使い方を確認しても電気代が高い場合は、現在の料金プランと生活パターンが合っているかを確認します。
料金プランを比較するときは、「夜間単価が安い」「基本料金が安い」といった一部分だけではなく、現在と同じ使用実績を候補プランへ当てはめて比較することが重要です。
| 比較項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 対象地域 | 同じ供給エリアで比較する |
| 契約容量 | A・kVA・kWなど現在と同条件にする |
| 基本料金等 | 候補プランごとの計算方式を確認する |
| 電力量料金 | 時間帯・季節区分を確認する |
| 時間帯別使用量 | 現在の30分値を同じ条件で当てはめる |
| 調整項目 | 燃料費等調整や市場価格調整など、各プランで加算・減算される仕組みを確認する |
| 再エネ賦課金 | 同一対象期間で比較する |
| 割引 | 適用条件を満たすものだけ反映する |
| 旧プランへの再加入 | 変更後に同じ条件へ戻れるか事前に確認する |
現在の30分値を使って候補プランをシミュレーションする
料金プランを比較するときは、候補プランごとに都合のよい使用量を設定するのではなく、現在の使用実績を使います。
30分ごとの使用量が分かれば、候補プランの時間帯区分に合わせて使用量を集計し、現在の使い方を変えなかった場合の料金を比較できます。
考え方は、次のとおりです。
料金の比較額=基本料金等+時間帯別使用量×各時間帯の電力量料金単価+各プランで別途加算・減算される調整項目+再エネ賦課金-適用できる割引等
※料金の構成や端数処理、調整項目の算定方法はプランごとに異なるため、実際の計算では各電力会社の公式料金表・約款を優先してください。
基本料金・電力量料金・調整額まで同じ条件で比べる
料金プランを比較するときは、電力量料金の単価だけで判断しないようにしましょう。
基本料金等、時間帯別の電力量料金、燃料費等調整や市場価格調整、再エネ賦課金、割引などを同じ対象期間で確認します。
特に調整項目の仕組みが異なる料金プラン同士では、表示されている電力量料金単価だけでは将来の支払額を判断しにくい場合があります。
キャンペーンやポイントを比較に含める場合も、適用期間や条件を確認し、通常の料金と分けて考えると判断しやすくなります。
切り替え前に旧プランへ戻れるか確認する
電力会社や料金プランを変更したあと、元の電力会社へ戻る際にも新たな契約が必要になる場合があります。
特に現在の料金メニューが新規受付を終了している場合は、以前と同じ条件へ戻れない可能性があります。そのため、現在のプランの新規受付状況や再加入条件を電力会社の公式サイト・約款で確認してから判断しましょう。
具体的なオール電化向け電力会社や料金プランを比較したい方は、関連記事も参考にしてください。

オール電化の節約で避けたい3つの思い込み

オール電化の料金プランや設備はさまざまで、以前から紹介されている節約方法がすべての家庭に当てはまるとは限りません。
| 避けたい判断 | 代わりに確認すること |
|---|---|
| とにかく深夜へ移せば安い | 現在の時間帯別単価と30分値、太陽光の有無 |
| エコキュートは決まった温度・モードが一番安い | メーカー・型番・実際の使用湯量 |
| 平均電気代より高ければ使いすぎ | 自宅の前年同月・請求日数・1日平均使用量 |
「とにかく深夜へ移せば安い」と考える
オール電化では夜間料金が有利なプランもありますが、深夜が必ず最も安いとは限りません。
料金プランによって時間帯区分は異なります。また、太陽光発電の余剰電力を活用できる家庭では、対応機種を使って昼間の自家消費を増やす選択肢もあります。
使用時間を移す前に、現在の料金表と30分値を確認してください。
エコキュートの設定温度やモードを一律に決める
エコキュートの設定について、「○度に設定すれば節約できる」「冬は必ず○○モードがよい」と一律に決めるのも避けた方がよいでしょう。
メーカーや型番によって制御方法が異なるほか、同じ機種でも家庭の使用湯量によって適した設定は変わります。
固定値を参考にするより、使用湯量の表示と取扱説明書を確認し、湯切れしない範囲で適切な設定を選びましょう。
古い平均電気代だけで高い・安いを判断する
オール電化の電気代を判断するとき、古い世帯平均の金額だけを基準にするのも適切ではありません。
電気料金は料金プランや時期によって変わるほか、住宅の断熱性能、家族人数、使用設備、地域などによって使用量も異なります。
まずは自宅の前年同月や1日平均使用量と比べる方が、実際の変化を確認しやすくなります。
オール電化の節約についてよくある質問

オール電化は夜に電気を使えば必ず節約できますか?
必ず節約できるわけではありません。夜間の単価が低い料金プランでは有効な場合がありますが、料金時間帯は契約プランによって異なります。
契約中プランの時間帯別単価と30分値を照らし合わせ、移動できる家電だけを有利な時間帯へ移しましょう。
エコキュートは昼間の沸き上げを止めた方がよいですか?
一律に止める必要はありません。使用湯量、機種の制御、契約している料金プラン、太陽光発電の有無によって判断が変わります。
まずは意図しない昼間の沸き増しが頻繁に起きていないかを確認し、取扱説明書に沿って設定してください。
冬だけオール電化の電気代が高いときは何から見直しますか?
暖房と給湯から確認するのがおすすめです。前年同月との使用量比較や30分値を確認し、暖房の使用時間、給湯量、エコキュートの沸き増しなどを照らし合わせます。
あわせて窓やカーテンなど、暖房した熱を逃がしにくくする対策も検討しましょう。
太陽光発電がある場合はエコキュートを昼に動かした方がよいですか?
昼間の沸き上げが有利になる場合がありますが、必ず得になるわけではありません。
太陽光連携に対応したエコキュートでは、余剰電力を使って昼間に沸き上げる機能がある製品もあります。対応機種、発電量、昼間の自家消費量、買電単価、売電条件を確認して判断してください。
電力会社を変えればオール電化の電気代は安くなりますか?
乗り換えれば必ず安くなるわけではありません。
現在と同じ時間帯別使用量を候補プランに当てはめ、基本料金等、電力量料金、調整項目などを同じ条件で比較した結果、安くなる場合に切り替えを検討しましょう。
現在利用している料金メニューと同じ条件へ戻れない可能性もあるため、変更前に再加入条件も確認してください。
まとめ:オール電化は自宅の使用実績を確認して優先度の高いところから節約する
オール電化の節約では、「深夜に電気を使う」「エコキュートの設定を変える」といった対策だけを先に行うのではなく、自宅の電気代が高い原因を確認してから対策することが重要です。
次の順番で進めてみましょう。
- 請求書で月間使用量・請求日数・契約プランを確認する
- 30分値で電気を多く使っている時間を確認する
- 給湯の比重が大きいため、エコキュートの使用湯量・沸き上げを確認する
- 冬は暖房・給湯・断熱を優先して見直す
- IHや食洗機、乾燥機などは生活を崩さない範囲で使用時間を調整する
- 設備を見直しても高ければ、同じ使用実績で料金プランを比較する
安い時間帯や適切なエコキュートの設定は、契約プラン、設備、太陽光発電の有無などによって異なります。平均値や一律の節約方法だけで判断せず、自宅の実績を基準に見直すことがポイントです。

