企業のコスト削減アイデア15選!会社の経費削減方法を徹底解説

企業のコスト削減

会社の経費削減は何から始めればいい?

もっとも効果的な企業のコストカットは何?

新型コロナウイルスの影響によって経済が縮小している今、多くの会社が経費削減の必要に迫られています。

また、コロナ禍が落ち着いてからも、経済の回復には相当の時間を要すると考えられます。

したがって、経費削減は喫緊の課題であると同時に、今後長期にわたって取り組んでいく必要があるのです。

経費削減を効率的に進めていくためには、正しい考え方によって削減案を作り、計画的に取り組むことが重要です。

削減案に盛り込む具体的なアイデアを広く知り、削減効果を追求していくことも欠かせません。

本記事では、経費削減の考え方と、具体的なアイデアも紹介していきます。

コスト削減をすべき理由!なぜ経費削減が注目されているのか?

企業のコスト削減すべき理由

現在、新型コロナウイルスの影響によって、多くの会社が利益の確保に苦しんでいます。

利益とは、売上からコストを差し引いたものを意味します。このため、平常時であれば、売上増加と経費削減の両面から利益の増進を図っていきます。

しかし、経済そのものが縮小している今、売上を伸ばすことは容易ではありません。

したがって、売上増加よりも経費削減を重点的に進めたほうが、利益を残しやすい状況といえます。

経費削減は、工夫次第で効率的に進めることができ、資金繰りの改善に大いに役立つ取り組みです。

利益の確保に悩んでいる会社は、早急に経費削減に取り組んでいくべきです。

コスト削減の手順!失敗しない経費削減の考え方や注意点

企業のコスト削減の手順や注意点

経費削減には、さまざまなアイデアがあります。注意点は、手当たり次第にアイデアを取り入れようとしないことです。

考え方のポイントは、数ある方法の中でも自社にとって取り組みやすい方法や、経費削減効果の大きい方法を優先的に取り組み、効率的に進めていくことです。

経費削減に失敗しないためには、正しい考え方を学び、正しい手順で進めていきましょう。

コスト削減の流れ1. 何にどのくらいの費用がかかっているのか?を明確にする

経費削減の考え方として欠かせないのが、経費の内訳を明確にした上で削減案を立てていくことです。勘定科目ごとに経費を算出し比較することで、経費率の高いものから優先的に取り組み、経費全体を効率よく圧縮していくことができます。

また、各勘定科目を費目単位での比較も役立ちます。費目とは、例えば通信費(勘定科目)の中の固定電話料金のように、勘定科目の細かい内訳を意味します。

経費全体への影響は軽微であっても、削減余地の大きい費目もあるため、そのような費目を徹底的に削減対象とすることによって、大きな経費削減効果が期待できます。

コスト削減の流れ2. コスト削減の目標を定めて社内に周知する

経費削減は漠然と進めるのではなく、削減金額の目標を具体的に定めることが重要です。

削減金額の目標が具体性を欠いていると、削減効果が得られにくく、効率も落ちてしまいます。具体的な目標を定めたならば、社内への周知を徹底しましょう。

経費は社内全体で生み出されるものであり、その削減も社内全体で取り組むことが重要であり、経営陣の努力だけで成功するものではありません。社内に周知することで、全員が共通の認識をもって経費削減に取り組むことができ、着実に効果をあげていくことができます。

コスト削減の流れ3. 削減案を実行する

経費削減案を立案し、社内への周知も行ったならば、いよいよ削減案を実行に移します。削減案の実行にあたっての注意点は、漫然と実行するのではなく、定期的に効果を確認していくことです。

経費削減の目標達成時期だけを決め、途中経過を確認せずに進めていくならば、効果・効率を把握する機会がなく、削減案を改善することもできません。

計画的に削減していくためにも、実行段階では定期的に進捗状況を確認することを心がけましょう。定期的な確認によって効果を見える化すれば、コストに対する社員の考え方も改善されます。

コスト削減の流れ4. 実施した結果を分析&検証する

当初定めた削減案には、さまざまな欠陥があるものです。実施後、進捗状況を定期的にチェックし、結果を分析・検証をしてみると、削減案の欠陥が見つかることがよくあります。

例えば、想定していたよりも時間がかかっている、削減効果が低い、といったことが考えられます。

この場合、削減の優先順位や、具体的な削減方法に欠陥がある可能性が高いため、優先順位や削減方法の再考・変更などによって、削減案の改善を行います。これにより、目標達成に向けて、より良い取り組みが可能となります。

コスト削減のアイデア15選!取り組みやすい経費削減案とは?

企業のコスト削減15選

経費削減とはいっても、どこから手をつればよいか分からない会社では、手間のかからないアイデアから優先的に検討し、削減案を軌道に乗せていくのがおすすめです。

ここからは、色々な経費削減のアイデアをご紹介していきます。

・電気、ガス、水道代などの光熱費を抑える
・事務用品はまとめて購入、仕入れ先変更や交渉
・郵送費の節約
・複合機(コピー機)の買い替えやレンタル会社の変更
・振り込み手数料の節約
・クレジットカード手数料を抑える
・固定電話や携帯電話会社の見直しや台数の見直し
・インターネット回線の契約の見直しや業者の切り替え
・名刺やチラシなどの印刷費用を節約
・交通費や出張費を抑える
・印紙代(電子契約サービスの活用)
・クラウドサーバーの見直し
・什器や備品費(中古品など活用)
・移転や交渉をし賃料を節約
・パソコンやタブレットなどのIT機器の購入費

経費削減アイデア1. 電気代などの光熱費

どの会社にとっても手をつけやすい経費に、光熱費が挙げられます。

光熱費には、主に電気代、ガス代、水道代があり、会社ごとに削減余地は異なりますが、電力・ガス・水道を大量に消費する製造業などでは、大きな削減効果が見込めます。

簡単な取り組みも多いため、それぞれのコスト削減のコツを抑え、積極的に削減を図りましょう。

光熱費の削減① 電気代のコスト削減

多くの会社で、電気代は削減しやすいコストです。特に、施設全体での消費電力が大きい工場などでは、大きな削減効果が見込めます。

電気代削減の方法には、以下のようなものがあります。

LEDを導入し、電力使用量を抑える

すぐに取り組めるものに、LEDの導入があります。

LEDは、白熱電球や蛍光灯に比べて圧倒的に寿命が長いため、交換頻度を下げることで交換費用を削減できます。また、LEDは他の照明より消費電力も少ないく電気代も削減できることもメリットです。

電力会社の見直し

近年、電力自由化によって、多くの事業者が参入しており、電気料金の比較・見直しが容易になっています。電気料金比較サービスを利用することで、料金単価が安いプランに乗り換えることができます。

都道府県別におすすめの新電力会社を紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

北海道のおすすめ電力会社

東北のおすすめ電力会社

関東のおすすめ電力会社

中部のおすすめ電力会社

関西のおすすめ電力会社

中国地方のおすすめ電力会社

四国のおすすめ電力会社

九州のおすすめ電力会社

沖縄のおすすめ電力会社

ピーク消費電力を抑える

工場などで大量の電力を消費する事業者であれば、高圧電力を契約します。高圧電力の基本料金は、過去1年間のピーク消費電力によって決まります。

そこで、1年間のうち、特に消費電力が大きくなるタイミングで重点的に電力削減に努め、基本料金の引き下げを図るのがポイントです。このとき、デマンドコントローラーの使用がおすすめです。

デマンドコントローラーとは、設定されたデマンド(30分間における使用電力の平均値)の目標値に合わせ、電気機器の使用状況を調整するものです。デマンドコントローラーの導入によって、ピーク消費電力の削減が容易になります。

光熱費の削減② ガス代のコスト削減

ガス代も、会社の事業内容によっては削減余地の大きいコストです。

特に、飲食店などではガス代の負担が大きくなっていることが多いです。ガス代の削減方法には、以下のような方法があります。

ガス会社の見直し

電力と同様に、ガスも自由化によって多くの事業者から選べるようになりました。現在契約しているガス会社と他のガス会社の料金を比較し、より安いガス会社に乗り換えましょう。

東京ガスエリアおすすめ
東邦ガスエリアおすすめ
大阪ガスエリアおすすめ

都市ガスへの切り替え

LPガスと都市ガスのいずれを利用するかによっても、ガス代は大きく異なります。一般的に、LPガスよりも都市ガスのほうが安いため、現在LPガスを利用している会社では、都市ガスへの切り替えることでコスト削減が可能です。

注意点は、LPガスから都市ガスに切り替える際に、導管の引き込みのため工事費が発生することです。これにより、短期的にはコストが増加します。

LPガスは料金を公表していない会社がほとんどのため、比較サイトで相見積もりを取るのが有効的です。

以下、おすすめの比嘉サイトと、比較サイトを活用するメリットやデメリットを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

スクロールできます
項目エリア料金・返金保証キャンペーン問い合わせ
ガス屋の窓口一部エリア対象外あり紹介1名につき1万円
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光熱費の削減③ 水道代のコスト削減

水道代は、簡単な取り組みでも削減できるのがポイントです。水道を頻繁に利用する飲食店や、施設全体での使用量が大きい製造業などでは、思いのほか大きな削減効果が得られる可能性があります。

水道代の削減方法には、以下のようなものがあります。

節水コマの取り付け

節水コマとは、蛇口から出る水の量を減らす装置です。節水コマを取り付けるだけで、着実にコストを削減できます。

自家水道システムの導入

自家水道システムとは、地下水や工業用水を処理して利用するシステムです。システムの利用料が発生するものの、上水道に比べて非常に安い単価で利用できるため、水道の使用量が多い工場などで高い効果が期待できます。

経費削減アイデア2. 事務用品費

会社では、日々さまざまな事務用品を使用しています。社員数が多い会社であるほど消耗される事務用品は多く、経費削減の余地も大きいです。

事務用品費は、以下の方法によって削減していきます。

まとめて購入する

現在、事務用品を必要に応じて分散して購入している会社では、まとまった数量で一括購入することによって単価を下げ、購入費を削減することができます。

仕入先の見直しや交渉

一括購入の際に、ネットで価格を比較した上で購入すれば、さらなる削減効果が得られます。また、発注量を増やすことを条件に、仕入先に単価の引き下げ交渉をするのも効果的です。

経費削減アイデア3. 郵送費

郵送費の経費率が高い会社は、郵送費の削減にも積極的に取り組みたいものです。郵送費削減に取り組むべき会社として、商品やDMの宅配を頻繁に行っている会社が挙げられます。

毎回の宅配料金は小さくとも、年間の宅配料金では大きな負担になっているケースが多いのです。郵送費削減の方法には、以下のようなものが挙げられます。

法人向け宅配サービスの利用

宅配料金を抑えるには、法人向けの宅配サービスを活用するのがポイントです。

例えば日本郵政では、郵便物の個数に応じて割引が適用されます。このような法人向けサービスを利用すれば、郵送費を大幅に削減できる可能性があります。

金券ショップの活用

切手を金券ショップでまとめて購入する、書き損じはがきを郵便局で交換してもらうといった小さな取り組みも、長期的にはまとまった経費削減につながります。

経費削減アイデア4. 複合機(コピー機)

複合機は、ほとんどの企業が使っているものですが、複合機を導入してから長期間が経過している企業では、削減余地も大きくなります。

複合機によるコスト削減は、以下のアプローチで行います。

複合機の買い替え

複合機は、購入またはレンタルによって導入します。

購入の場合、購入してから長期間が経過しているならば、複合機の劣化や陳腐化によって無駄なコストが生じている可能性があります。このため、新しい機材に買い替えるか、新規のレンタル契約によって新しい機材を導入することで、コストを削減できます。

レンタル先の見直し

レンタルによって導入している企業では、複数業者を比較しながら契約を見直し、割安な契約に乗り換えるのがおすすめです。

経費削減アイデア5. 振り込み手数料

振り込み手数料は、取引先への代金の支払い、従業員への給与の支払いなど、さまざまなタイミングで発生するものです。業容が大きい会社であれば、振り込み手数料の金額も大きくなるため、積極的に削減したいコストです。

振り込み手数料削減の方法は、主に二つあります。

インターネットバンキングの活用

振り込み手数料を削減するために、まずはインターネットバンキングの利用がおすすめです。

一般的に、インターネットバンキングは銀行窓口に比べて振り込み手数料が安く、利用金額に応じて無料枠が設けられることもあるため、振り込み手数料を抑えるのに役立ちます。

振込口座の集約

複数の銀行と交渉し、振り込み手数料を比較するのもよいでしょう。より安い銀行を選び、従業員の給与振込口座を集約することで、振り込み手数料を大幅に削減できます。

経費削減アイデア6. クレジットカード手数料

クレジットカードを使っている会社では、クレジットカードの決済頻度が高くなる傾向があり、手数料が大きな負担になっていることが多いです。クレジットカード手数料を削減するには、クレジットカード業者と交渉することで、手数料率の引き下げを図ります。

手数料率は業者ごとに決まっているため、大幅な削減は難しいものの、クレジットカードの利用金額が大きければ、わずかな引き下げで大きな効果が得られます。

手数料率は、クレジットカードの利用金額に応じて決められます。このため、利用金額の増加に合わせて、手数料率の引き下げを交渉するのがコツです。

経費削減アイデア7. 固定電話や携帯電話の電話代

業容が大きい会社では、固定電話の設置台数や、従業員に支給する携帯電話の台数が多く、コスト負担も大きくなる傾向があります。

それぞれのコスト削減の方法は、以下の通りです。

固定電話のコスト削減

固定電話は、設置台数の見直しや契約先の切り替えによってコスト削減を図ります。また、昨今リモートワークが増えそもそも固定電話を設置しない会社なども増えています。

人件費の削減や電話際の削減にもつながります。

携帯電話のコスト削減

携帯電話は、契約台数によって単価が大きく変わります。とはいえ、利用する従業員の人数によって契約台数が決まるため、契約台数そのものを減らすことは現実的ではありません。

したがって、自社の契約台数での単価を複数業者で比較し、契約先を切り替えることで、コストを大幅に削減できる可能性があります。また、携帯電話料金は使用状況によっても異なります。使用状況を分析し、より安くなる業者を選ぶことも、電話代の削減につながります。

経費削減アイデア8. インターネット回線費用

コストの中でも、インターネット回線費用は手をつけやすいものです。インターネット回線費用の削減は、以下の方法によって行います。

契約の見直し

インターネット回線費用削減のポイントは、プランの整理にあります。

特に、契約してからプランを見直したことがない会社であれば、契約時には必要であったものの現在は必要ないオプションが含まれていたり、費用対効果の悪いオプションが含まれていたりすることが多々あります。

契約内容を見直し、無駄なオプションを減らすことで料金を圧縮できます。

業者の乗り換え

現在契約している業者にこだわらず、複数業者で料金を比較し、より安い業者への切り替えを検討するのも効果的です。

経費削減アイデア9. 名刺やチラシなどの印刷費用

名刺やチラシは、長期にわたって定期的に発注するものであるため、印刷費用の削減は中長期的な効果が見込めます。

印刷費用の削減方法には、以下のようなものがあります。

デザインや納期の見直し

名刺とチラシの印刷費用は、デザインと納期によって変わります。このため、簡素なデザインへの変更や、納期の見直しをすることで、費用を抑えることができます。

発注先の見直し

複数の印刷業者で相見積もりを行い、より安い業者に発注するのも印刷費削減の基本です。

印刷方法を工夫する

一般的な印刷物も、できるだけ白黒印刷にする、社内用の印刷物には裏紙を利用するなどの工夫によって、インク代や用紙代の削減が可能です。

経費削減アイデア10. 交通費や出張費

複数の地域に事業所がある会社や、遠方の企業と取引している会社では、交通費や出張費が大きな負担になります。

交通費や出張費の削減は、以下のように進めます。

出張そのものを減らす(オンライン活用)

出張費削減のために、まずは出張の機会そのものを減らすことを検討します。無駄な出張が多い会社では、出張費の大幅な削減が可能です。昨今オンライン会議なども主流で、交通費もかからずスムーズに打ち合わせなどもできるのでこれも1つの手ですね。

交通手段と宿泊先を工夫する

必要な出張についても、交通手段と宿泊先を見直します。新幹線の回数券を購入したり、飛行機やホテルを早めに予約したりすることで、出張費と交通費を抑えることができます。

タクシーの利用に上限を設ける

タクシー代の削減もおすすめです。タクシー代を削減するには、業務内容や部門に応じて上限金額を決めるのがポイントです。これにより、タクシーの利用頻度が適正水準に抑えられ、コスト削減につながります。

経費削減アイデア11. 印紙代

印紙代は税金の一種であり、契約書や見積書、領収書などを頻繁に作成する会社では、印紙代を負担する必要があります。

印紙代は、印紙税法に基づいて支払うため、コスト削減の対象外とみなされがちです。しかし、印紙税法では、紙媒体の課税文書に限って印紙貼付の対象としており、電子文書を対象としていません

このため、電子契約サービスを活用し、紙の文書から電子文書に切り替えることによって、これまで負担していた印紙代を大幅に削減することができます。

さらに、電子文書に切り替えておくと、文書は全てインターネット経由でやり取りするため、郵送費の削減にもつながります。もちろん、ペーパーレスですから、印刷代や紙代も削減できます。印紙代の延長として、さまざまなコストを削減できるのが魅力です。

経費削減アイデア12. クラウドサーバー

クラウドサーバー費用は、主にIT系の企業などで負担の大きいコストです。クラウドサーバー費用の削減方法には、以下の三つが挙げられます。

サーバーのダウングレード

現在契約しているサーバーが、自社の利用状況に見合わないハイグレードなものであれば、ダウングレードによってコスト削減が可能です。

サーバーの停止

会社によっては、一時的な必要から複数のサーバーを契約しており、必要なくなってからも契約を継続しているケースがあります。このような会社は、サーバーを停止することでコストを削減しましょう。

クラウドコンサルティング会社の活用

クラウドコンサルティング会社は、複数の企業の発注をまとめてクラウド業者に発注しています。このため、自社でクラウド業者と直接契約するよりも、クラウドコンサルティング会社を通して契約したほうが、安価で利用できます。

経費削減アイデア13. 什器や備品費

什器や備品の負担が大きい会社は、以下の方法でコスト削減を図りましょう。

中古品の活用

会社によっては、必要以上に新品にこだわったために、コストがかさんでいることがあります。そのような会社では、中古品の活用を検討しましょう。新品に比べて単価が安く、コスト削減効果が見込めます。

安い業者を選ぶ

什器や備品の単価は、カタログの定価に割引率を掛け合わせて決められます。

そのため、複数業者に見積もりを依頼し、できるだけ定価が安く、なおかつ割引率が高い業者を選ぶのがポイントです。この時、定価や割引率を交渉し、さらなるコスト削減を図ることをおすすめします。

経費削減アイデア14. 賃料

賃料は、経費の中でも大きな割合を占めていることが多く、大幅な経費削減が期待できる項目です。無駄な賃料を支払っている会社では、コスト削減の考え方も簡単です。

具体的には、以下の方法で賃料の削減を図ります。

引越しを検討する

賃料は、面積や築年数、立地などによって大きく変わります。賃料の安い物件に引越すことで、賃料を大幅に削減できます。在宅勤務を増えてきている中、大きいオフィスを借りている必要もなくなっている会社も多いのではないでしょうか。

レイアウトの見直し

事務所のレイアウトを見直し、スペースの縮小を検討しましょう。無駄なスペースの契約を解除すれば、賃料を引き下げることができます。

賃料の交渉

賃料の交渉によって、月額家賃を下げられる可能性があります。また、引越しによって賃料を削減するならば、契約時にフリーレント期間をつけてくれるよう交渉するのも効果的です。

経費削減アイデア15. パソコンやタブレットなどのIT機器の購入費

IT機器は単価が高く、コスト負担も大きくなりがちです。IT機器を計画的に導入していない会社では、必要以上のコスト負担が生じていることも多いです。

IT機器の購入費は、以下の方法によって削減します。

単価の引き下げ

事業内容や業務内容によって、IT機器に求められるスペックは異なります。スペックが高すぎるIT機器を導入している会社では、スペックを見直すことで単価を下げるべきです。

導入方法の見直し

IT機器は、購入・リース・レンタルのいずれかによって導入します。それぞれの方法のうち、自社にとって最もコスト負担が小さい方法で導入すれば、コスト削減につながります。

コスト削減を成功させる4つのポイント

企業のコスト削減のポイント

以上のように、コスト削減の方法はさまざまです。しかし、コスト削減のアイデアを知っているだけでは不十分です。

アイデアを取り入れていくには、コスト削減を成功させるためのポイントを抑えておくことが重要です。

コスト削減のコツ1. 手間が少なく、インパクトの大きいコスト削減案から着手する

コスト削減を成功させるには、できるだけ少ない手間で、効果の大きいコスト削減案から優先的に取り組むことが重要です。

コスト削減計画に着手して間もない時期は、コスト削減の経験が乏しいのが普通です。そのような状況で手間のかかる削減案に取り組めば、手間ばかりかかって効果が得られず、計画が短期間で頓挫する可能性も高いです。

まずは手間がかからないものに取り組み、着実に実績をあげつつコスト削減を軌道に乗せましょう。その後、徐々に手間のかかる削減案にも取り組んでいく流れがベストです。

コスト削減のコツ2. システムを導入したり、マニュアル化することで効率化する

業務のマニュアル化やシステムの導入は、コスト削減では見落とされがちな要素です。コスト削減というよりも、業務効率化のイメージが強いためです。

しかし、マニュアル化やシステム導入による業務効率化は、無駄を省くことで業務効率を高めるものです。このため、業務効率化はコスト削減と密接な関係にあります。

特に、マニュアル化を徹底すれば、社内全体で無駄なコストの発生を防ぐことができ、コスト削減計画の確実な推進に役立ちます。

コスト削減に役立つシステムには、

・名刺管理ツール
・勤怠管理システム
・給与管理システム

などがあります。これらのシステムの導入によって、名刺管理・勤怠管理・給与管理などに伴う人的コストを大幅に削減できます。

コスト削減のコツ3. 社員のコスト削減の意識を高める施策を行う

コスト削減を推進するには、社員の意識を高めることが欠かせません。コスト削減に対する社員のモチベーションが高ければ、コスト削減に成功する確率は飛躍的に高まります。

社員のモチベーション向上のためには、以下の方法が効果的です。

現実的な目標を設定する

コスト削減計画が非現実的な内容であれば、社員のモチベーションは高まりません。達成可能な目標を設定することが重要です。

定期的なチェックを行う

コスト削減計画を実行に移した後、定期的に効果をチェックすることが重要です。具体的な削減効果を見える化することが、モチベーションの維持・向上につながります。

モチベーション向上のための仕組みづくり

最も簡単な方法はインセンティブ制度の創設です。

コスト削減に貢献した社員に報酬を与えることで、モチベーションが高まる仕組みを作りましょう。経済的なインセンティブである必要はなく、表彰制度などの精神的インセンティブでも効果が得られます。

コスト削減のコツ4. 長期的な目線でコスト削減に取り組む

コスト削減は、性急に取り組むものではありません。コツコツと続けることで、長期的に大きな効果が得られる取り組みも多いため、短期間で大きな効果を上げることには無理があるのです。

したがって、コスト削減には長期的な目線で取り組みましょう。計画段階で長期間を見込んでおけば、手間のかかるものには相応の期間を費やしてじっくり取り組むこともできます。

無理のない計画によって、長期にわたってコスト削減を続けていくことに意味があるのです。

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まとめ

今回はコストダウンするための考え方や具体的な削減案、確実に経費を抑えるためのコツなどについて解説しました。

数が多すぎて何から手をつけていいかわからない担当者の方も多いと思います。

まずは取り組みやすくコストダウンの成果が大きい項目からぜひチャレンジしてみてください。

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