外壁の苔の取り方|コケができる原因や落とし方、予防対策など紹介!

外壁の苔(コケ)の取り方|コケができる原因や落とし方を紹介します!

外壁のコケや藻は放っておくと景観に悪影響があるだけでなく、外壁がだんだん傷んでしまいます。

もっと深刻化すると家屋内部にコケや藻が侵入し、柱などの建材までダメージを受けてしまうので早い段階で対処しなければいけません。しかし、いったいどうやってコケや藻を取り除いたらよいのでしょうか。実はホームセンターで手軽に買えるものや、どこの家庭にもある食品などで簡単に落とせてしまうのです。

今回は、コケや藻が繁殖してしまう原因や繁殖しやすい家の特徴、コケや藻の落とし方、そしてその広がり抑える予防方法などについて解説します。

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目次

外壁にコケ・藻ができる原因とは?

外壁にコケ・藻ができる原因とは?

外壁にコケや藻ができる原因には、いったいどのようなものがあるのでしょうか。
苔や藻をしっかり取り除くためにも、なぜそれらが繁殖してしまうのかをしっかり把握して対策にいかしましょう。

この項では、苔や藻ができる原因とそれらが繁殖しやすい家の特徴、そして放置した場合どうなってしまうのかを解説していきます。

コケや藻の掃除に関しては記事の後半でお話しますので、まずは繁殖の原因等をしっかり押さえてください。

外壁にコケ・藻ができる原因

外壁にコケや藻が繁殖する原因は、河川や森林から風で飛ばされてきた胞子が外壁に付着するためです。

コケや藻は、湿気や繁殖に必要な栄養分、光合成ができる環境があれば放っておいてもどんどん広がっていきます。特にコケは藻に比べてわずかな光量でも光合成ができるため、より一層の注意が必要です。

また、水はけが悪く1年中ジメジメしている場所や、植物に隣接していて湿度が常に高い場所などは、コケや藻が好む環境なので繁殖のスピードが速いです。

広範囲に広がってしまったコケや藻は取り除くことが難しいため、放置せずコケ取りスプレーなどによる早めの対策を心がけましょう。

外壁にコケ・藻ができやすい家の特徴

外壁にコケや藻ができやすい家は、いくつか特徴を持っています。その特徴について、下に箇条書きでまとめたので参考にしてください。

特徴①河川に近い家

河川に近い家は、高い湿度に常にさらされているためコケや藻が繁殖しやすい環境にあります。河川以外にも田んぼや畑が近い家も同様です。こちらも湿度が高くなりやすいため注意してください。

特徴②森林に近い家

コケや藻は胞子を飛ばして繁殖していきますから、森林に近い家も繁殖しやすい環境にあります。風に飛ばされた胞子が外壁や屋根に付着して広がっていきますので、しっかり掃除して取り除く作業が必要です。

特徴③日当たりが悪い場所にある家

苔は日当たりの悪い場所でも光合成を繰り返してどんどん増えていきます。藻もコケほどでは無いもの少ない光量で光合成ができるので、油断しているとあっという間に広がってしまいます。

外壁のコケ・藻を放置するとどうなる?

外壁のコケや藻を放置し広範囲に繁殖してしまうと、苔や藻に含まれている水分の影響で外壁が常に濡れた状態になります。

外壁が常に水分にさらされていると、せっかく建築時に施したコーティングがはがれてしまい、苔や藻が家屋内部にまで侵入してしまうのです。

そして、建材が常に湿気を含んだ状態が続くと、柱などが急速に劣化していき、木材が反り返る原因にもなります。

家屋内部にまで侵入してしまった苔や藻は、掃除で取り除くことが非常に困難ですので、放置したりせず正しい落とし方を学んでしっかり対処してください。

外壁のコケ掃除|簡単なコケの取り方

外壁のコケ掃除|簡単なコケの取り方

さて、ここからは外壁に付着したコケや藻を取り除く方法を解説していきます。

コケ取りスプレーを使用した方法や、重曹を用いた掃除方法、酢を使った方法など3種類の掃除方法を紹介します。コケや藻を掃除し、外壁をスッキリさせるためにも落とし方をしっかりマスターしてください。

コケの取り方おすすめ1.コケ取りスプレーで除去する

まず紹介するのは、コケ取りスプレーを用いた外壁の掃除方法です。

コケ取りスプレーというと少し聞きなれないかも知れませんが、実はカビキラーを始めとする塩素系の漂白剤と同様に、一般的なホームセンターで購入できます。

コケ取りスプレーは、コケや藻の掃除に特化している製品なので手間もそれほどかかりませんし、誰にでも手軽に扱えるのでオススメの掃除用具です。

コケ取りスプレー:準備するもの

ここでは、コケ取りスプレーを用いたコケや藻の掃除に必要なものを解説していきます。

準備物①コケ取りスプレー
まずはコケ取りスプレーを準備してください。コケ取りスプレーはホームセンターで手に入ります。もしも手に入らなかった場合、ハイターやカビキラーといった塩素漂白剤でも代用できます。

準備物②スポンジ
スポンジは外壁のコケをこすり落とす際に必要になります。100均で売っている安価な製品でもかまいませんが、柔らかい素材のものを選んでください。

コケ取りスプレー:コケ取りの手順

コケ取りスプレーを用いたコケや藻の落とし方を順を追って説明していきます。

手順①コケ取りスプレーをコケや藻に吹きかける
カビキラーやハイターといった塩素系の強い薬剤は、外壁を傷める可能性がありますので、コケや藻だけに吹きかけてください。

手順②スポンジで落とす
力をあまり入れず丁寧にコケや藻を掃除していきます。力が入り過ぎると外壁を傷めますので、注意しましょう。毛先が柔らかいブラシがある場合は、代用してもかまいません。

手順③水で流す
水をかけて洗い流してください。

コケの取り方おすすめ2.重曹で除去する

食品を膨張させる性質や臭みを取る性質を持っているため、料理で使ったことがある人も多いでしょう。実は、この重曹には汚れを落とす作用もあり、外壁のコケや藻を取り除く掃除にも効果的なのです。

ハイターやカビキラーのような塩素系の薬剤と違い外壁に悪影響を与えることもないので安心して使ってください。

重曹で除去:準備するもの

重曹を用いたコケや藻の掃除では以下のものを準備しましょう。

準備物①重曹

準備物②スプレーボトル
水に溶かした重曹を入れるスプレーボトルを用意してください。容量は200mlくらいが持ち運びが楽なのでオススメです。

準備物③スポンジ
外壁を傷めないように柔らかいスポンジを用意しましょう。無ければブラシでもかまいません。

重曹で除去:コケ取りの手順

重曹を用いたコケや藻の掃除方法を解説します。

手順①重曹小さじ2杯を200mlの水に加えよく混ぜる

手順②①をスプレーボトル入れる

手順③②をコケや藻によく吹きかける
吹きかける量が少ないと効果が薄いので、スプレーは十分に吹きかけてください。

手順④吹きかけた箇所をスポンジなどでこする
吹きかけた箇所をスポンジでこすり、コケや藻を取り除いてください。あまり強くこすると外壁を傷めてしまいますので、慎重な作業を心がけてください。

手順⑤水で流す
水をかけてよく洗い流してください。

コケの取り方おすすめ3.酢で除去する

酢は強い殺菌力を持っています。そのため、悪くなりやすいシメサバなどの食品を長持ちさせるためにも使用されますが、実はコケや藻が広がった外壁の掃除にも応用できるのです。

酢はカビキラーなどと違い人体に害がないため、手荒れなどが気になる人、子どもがいる家庭やペットを飼っている家庭などにも向いています。

どこの家にもある調味料ですから、カビ取りスプレーなどを買うのがもったいない人にもオススメです。

酢で除去:準備するもの

酢を使用してコケや藻を取り除く際には以下のものを準備してください。

準備物①酢

準備物②スプレーボトル
重曹を用いたコケや藻の落とし方の時と同様、スプレーボトルの準備をしましょう。

準備物③ハケ
スプレーで吹きかけた酢をコケや藻に染み込ませる際に使用します。

準備物④スポンジ

外壁を傷つけないように、できるだけ柔らかいものを選びましょう。ブラシでも代用できますので、掃除がしやすい方を選んでください。

酢で除去:コケ取りの手順

これまでと同じく、順を追いながら掃除の手順を説明していきます。

手順①酢と水を混ぜる
酢と水を3:1の割合で混ぜてください。量はコケや藻を取り除く面積に合わせて調整してください。

手順②①をスプレーボトルに入れる

手順③②をコケや藻が気になる部分に吹きかける

手順④スプレーを吹きかけた箇所をハケでなぞり、成分をよく塗り込む

以上の手順で掃除をすれば、数日後には外壁からコケや藻が自然と消滅していきます。

外壁のコケを高圧洗浄機で除去してもいい?

高圧洗浄機は高圧で水を噴射し、広範囲の汚れを一気に落とすことができる機械です。非常に便利な掃除用具ですので、こちらを用いてコケや藻を取り除きたいと感じる人も多いでしょう。

しかし、高圧洗浄機は圧力が強すぎるためコケや藻と一緒に外壁の塗料もはがしてしまう危険があります。塗料がはがれおちてしまうと汚れの耐性が落ちてしまい、一時的にはキレイになっても再びコケや藻の繁殖が始まるため逆効果です。

そのため、高圧洗浄機は使わず上記の方法を用いてコケや藻を落とすようにしてください。

外壁のコケの予防方法

外壁のコケの予防方法

ここまでは、コケや藻が広がる原因やそれらを取り除く方法をいくつか紹介してきました。しかし、せっかく掃除でコケや藻を除去しても胞子の付着を予防しないことには同じことを繰り返してしまいます。

苦労してキレイな状態に戻したからには、なんとしてもこれを維持したいところですよね。そこでこの項では、コケや藻を外壁で繁殖させないための予防方法を2つ紹介しますので、ご覧ください。

予防方法1.塗料でコーティング

光触媒塗装を外壁に施せば、塗料が自動的に汚れを取り除いてくれるので、常にキレイな状態を保てるでしょう。

光触媒塗装とは、汚れの付着を最小限に抑えられる特殊な塗装方法を指します。そのため、自分で苦労してコケや藻を取り除く労力がとても軽減されるのです。

塗装費用は少しかかってしまいますが、仕事などで忙しく掃除の時間が取れない人たちから大きな支持を集めています。

予防方法2.定期的に清掃する

コケや藻の繁殖を最小限に抑える方法で最も効果的なのは、小まめに掃除をすることです。カビの汚れなどにも言えますが、これらは一度掃除をして取り除いても再び繁殖を開始します。

そのまま放っておくと景観が悪くなるだけではなく、外壁や家屋内部にも悪い影響があるでしょう。日ごろから小まめに掃除をすれば、1回ごとの労力が少なくて済みますし外壁も長持ちします。

今回、紹介した方法を参考にして、コケや藻を根こそぎ取り除いてください。

専門業社に依頼するのもアリ!

外壁洗浄業社に依頼するのもおすすめです。苔はもちろん、汚れも一緒に確実に落としてくれ、外壁自体も傷付けない方法で洗浄してくれます。

以下でおすすめの業者を10社紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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