家にゴキブリが出現すると、多くの人はとにかく目の前のゴキブリを駆除することだけを考えてしまいがちで、根本的な対策まで頭が回らないのではないでしょうか。
そこで、ゴキブリの駆除だけでなく、発生を未然に防ぐことができるよう、なぜ家にゴキブリが住み着いてしまうのか、その原因や具体的な対策を紹介します。
対策には様々なものがあるため、一軒家・アパート・マンションなど自宅の構造にあわせた適切な対策が必要です。
こちらの記事を読んで、ぜひご自宅に合わせたゴキブリ対策を実践し、快適な家作りをしてください。
ゴキブリが発生する原因は大きく2つ
家の中でゴキブリが発生してしまう原因は主に2つあります。1つ目が「侵入経路が断たれていない」2つ目が「ゴキブリ生息の三大要素(温度・湿度・栄養)が揃っている」ということです。
具体的に解説していきます。
侵入経路が断たれていない
・ベランダ・玄関・窓を開けっ放しにしている
・エアコンの排水ホースに、ゴキブリの侵入を防ぐ専用のネットをしていない
・排水管がU字になっておらず、また排水口に蓋をしていない
ゴキブリ生息の三大要素(温度・湿度・栄養)が揃っている
・暖房がよく効き、室温度がいつも20度以上になっている
・保温性の高いダンボールが放置されている
・水回りの清掃が不十分で、水分が残っている
・部屋の湿度が高い
・油・生ごみ・ペットの糞などをきちんと処分していない
・カビやほこりが残っている
ゴキブリを発生させない部屋の特徴とは?
ゴキブリを発生させないためには、まず侵入経路となる隙間を作らないことです。玄関・ベランダ・窓だけでなく、排水口・換気扇・室外機など、ゴキブリはわずかな隙間からも侵入してきます。
そのため、侵入経路をしっかり断てば、ゴキブリは発生しません。
あとは、ゴキブリが好む温度・湿度・栄養がなければ、ゴキブリの発生を防ぐことができます。
特にゴキブリの栄養となる油・生ごみ・カビ・埃などは、日ごろから丁寧に掃除をしておくことで溜まるのを防ぐことができます。ゴキブリを発生させないためには、ゴミや汚れを溜めずにすぐ掃除することが重要です。
ゴキブリ対策10選!アパート/マンション/一軒家でできる対応策とは?
ゴキブリ対策は、日々の生活で気を付けることで実践できる対策が、たくさんあります。逆に言えば、業者に依頼して駆除をしてもらっても、自分でできる対策を怠ると再びゴキブリが発生してしまう可能性もあります。
そこで、自分でできる対策を10個紹介するので、業者に依頼する前に、まずは自分でできる対策から実践してみましょう。
対策① 侵入経路になり得る隙間を防ぐ
侵入経路を絶てば、物理的にゴキブリは入って来られないので、家にある様々な隙間を徹底的に塞いで対策することです。ベランダ・玄関は、開けっ放しにせず、開けたらすぐに閉めましょう。
アパートやマンションの場合、隣のベランダから侵入してくる場合があるので、ベランダの開けっ放しには特に注意しましょう。小さな隙間でも、布ガムテープやアルミテープなどで塞ぎ、隙間を残さないようにします。
エアコンの排水ホースは、外にむき出しになっていることが多く、屋外に設置された室外機もゴキブリの侵入経路になります。そのため、排水ホースには専用のネットをして、室外機にはフィルターを張って対策しましょう。
また、排水溝からの侵入を防ぐため、台所の排水口には、シンクを使用しないときは蓋をします。
このように、とにかくわずかな隙間も残さず侵入経路を塞いで対策すれば、ゴキブリが入ってくることはできません。
対策② 玄関や窓、換気扇などにスプレーをまく
スプレーのなかには、ゴキブリに直接噴射するのではなく、玄関や窓に噴射して待ち伏せするタイプのものがあります。一軒家では1回に玄関があるため、ゴキブリが侵入しやすく、このようなスプレーで対策しておくことは重要です。
ドアにスプレーを噴射すると変色することもあるので、特にアパート・マンションの場合、退去時に揉める原因となり得るので注意が必要です。
このタイプのスプレーは、2週間ほど効果が持続するので、定期的に噴射することで、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
また、ゴキブリはハーブの臭いを嫌うため、ハッカ油で作ったスプレーを忌避剤として使うことができます。ハッカスプレーは、ハッカ油と水とエタノールを混ぜて、自分でも手軽に作ることができるので、ぜひ試してみましょう。
対策③ 部屋を清潔な状態に保つ
部屋を清潔に保ていれば、ゴキブリが家に住み着きにくくなります。ゴキブリのエサになる油・生ごみ・ペットの糞などは、毎日処分しましょう。
また、台所のコンロの周りなどは食材のカスが溜まりやすいので、きれいに掃除します。新築や新居のうちは家全体がきれいですが、次第に汚れや埃が溜まっていきます。
カビや埃についたダニもゴキブリの餌になるため、洗濯機の裏やシンク下などの手の届きにくいところまで、部屋全体をいつも清掃しなければなりません。
そして、ダンボールや新聞紙は、保温性が高くてゴキブリが住みやすいので、定期的に処分するようにしてください。
対策④ 生ゴミは毎日密閉して捨てる
ゴキブリは生ごみを餌にして栄養を摂るため、生ごみをそのままにしておくと、ゴキブリを引き寄せてしまいます。生ごみが出たら、毎日必ず袋に入れて口を縛りましょう。
ゴキブリは嗅覚に優れているため、生ごみは蓋付きのごみ箱に入れたほうが良いです。料理で出たごみは水分も多く含むため、できるだけ水分を絞ってからゴミ袋に入れましょう。
一軒家であれば、ゴミ回収の日に必ず毎回出し、アパート・マンションに共用のごみ捨て場があれば、生ごみが出たらすぐに出してしまいましょう。
対策⑤ 玉ねぎやじゃがいもなどを床に置かない
食料品を床に置いておくと、ゴキブリの餌になってしまいます。常温で保存できる野菜であっても、冷蔵庫に入れて保存しましょう。
特に玉ねぎは、ゴキブリをおびき寄せる毒餌に使われるほどゴキブリの好物なので、扱いには十分注意が必要です。
ゴキブリは見た目が気持ち悪いだけでなく、様々な菌が付いた不衛生な生物です。そのため、ゴキブリが触れた食料品を食べると、食中毒を引き起こす危険もあるため、健康被害も引き起こすのです。
対策⑥ ダンボールや新聞紙は溜めずにこまめに捨てる
ダンボールや新聞紙は生ごみではないため、つい部屋の隅に放置してしまいがちです。
しかし、ダンボールや新聞紙は程よく隙間があり、保温性にも優れているため、ゴキブリにとって居心地の良い場所です。そのため、いつまでも部屋に放置せず、できるだけ早く処分しましょう。
引越しで使用したダンボールをすぐに処分せず、ダンボールにゴキブリが付いていたりしたら、例え新築の新居であってもゴキブリが発生してしまいます。
一軒家の場合、古紙回収のタイミングでしかダンボール等を出せないので、毎回の回収日に必ず処分しましょう。
アパート・マンションの場合、共用のごみ捨て場がいつでも使用できるのであれば、自宅に保管せずすぐに出してしまいましょう。
対策⑦ 使用しない時は排水口に蓋をする
ゴキブリは窓や玄関だけでなく、排水管を通って排水口からも侵入します。排水口には専用の蓋があるため、使用しないときはきちんと蓋をしておきましょう。
また、排水管の構造がU字パイプになっていると、ゴキブリが侵入し辛くなります。
最近は多くの住宅でU字パイプが使われていますが、古い住宅ではU字パイプになっていないこともあります。その場合には、排水管の工事をすることも対策として考えられます。
対策⑧ 部屋にアロマやハーブを置く
アロマやハーブの香りはゴキブリが嫌うため、部屋にアロマやハーブを置けば、ゴキブリの忌避剤として使うことができます。
ハッカスプレーとして使えるハッカ油のほかに、セリ科のセロリ、キャラウェイ、クミン、この3種類は、非常に効果が高い忌避剤です。特にキャラウェイは、最もゴキブリが嫌がる臭いを発するハーブです。
ハーブの中でもユーカリ、アニス、バニラビーンズなどは、甘い匂いで逆にゴキブリを引き寄せてしまうため、注意しましょう。もし料理にこれらの調味料使っている場合、ゴキブリを近づけないよう冷蔵庫で保存すると良いです。
対策⑨ 毒餌を設置する
餌でゴキブリをおびき寄せ、餌を食べたゴキブリを退治するのが毒餌です。この毒餌は、ゴキブリ退治グッズとしてはとても効果が高いです。
設置さえすれば待つだけなので手間かからず、自分でも簡単に設置できます。
さらに、ゴキブリは仲間のフンや死骸を食べる習性があるため、毒餌を食べた個体のフンや死骸で、仲間のゴキブリも駆除することができるのです。
種類によっては、食べたゴキブリの卵を孵化させない効果を有するものもあるため、このような種類は毒餌の中でも非常に効果が高いです。
ただし、ゴキブリが餌の味に慣れると、飽きて食べなくなることがあるため、2種類の毒餌を使い分けるなどの工夫が必要なこともあります。
対策⑩ 冬の寒い時期に換気する
ゴキブリは種類によって差異はありますが、基本的に寒さに弱いという特性があります。20度以下の環境では生きられない種類が多いため、冬の間も暖房をつけっぱなしにせず、適度に換気をしましょう。
ただし、換気をしても電子レンジや冷蔵庫の裏など温かい場所があるため、換気だけで完全に駆除することはできません。
そこで、まずは20分ほど換気をし、電化製品の裏など集まるところに毒餌を設置して、退治しましょう。
冬はゴキブリの生命力が弱っているので、部屋の換気をして温度を調整し、ゴキブリを発見したら弱っているうちに駆除するのが良いです。
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