コバエを徹底排除したい
効率的なコバエ駆除方法は?
コバエの繁殖力は非常に強く、一匹の成虫が一度に産む卵は数百個にも上ると言われています。
また、成長のサイクルも非常に早く、卵が産み付けられてからわずか2週間程で成虫にまで成長してしまいます。
そのため、コバエの発生を防ぐには成虫を駆除することも大切ですが、成虫になるまでの卵や幼虫、さなぎの段階で駆除を行うことも非常に大切です。
コバエの対策と一言で言っても、成長過程によって効果的な対策方法は異なってきます。
効果的な対策や確実な駆除が行えるように、コバエの成長過程に合わせた対策方法や駆除方法、コバエが潜んでいる住処、コバエの生態まで詳しく紹介します。
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コバエの住処や生態!卵/蛹(さなぎ)/幼虫/成虫に分けて解説
コバエの発生を予防し確実に駆除するには、コバエがどこに潜んでいるか知ることが大切です。住処を知ることで、コバエの寄り付きやすい場所を重点的に対策することができ効果的な対策が行えます。
コバエが住処としやすい場所やコバエの生態について成長過程に合わせてを紹介するので、日々のコバエ対策の参考にしてください。
コバエの生態1. 卵の場合
コバエの卵は1mm程度と非常に小さく、肉眼では見にくく発見するのは容易ではありません。卵の形は楕円形の形をしており、色は半透明となっています。
コバエのメスの寿命は1〜2ヶ月程度と長くはありませんが、この短い生存期間で数百個の卵を産むと言われており、気づいたら卵をたくさん産みつけられている可能性もあります。
コバエが卵を産む場所
コバエの卵は肉眼では見つけにくいため、卵を駆除するにはどこに卵を産み付けられやすいのか知っておく必要があります。
コバエは次のような場所に卵を産みつけやすくなっています。
・生ゴミ
・排水溝
・ペットの排泄物
・食べ残しの容器や飲み残しの瓶
・観葉植物 など
コバエは不衛生な場所を好み、生ゴミや排水溝などに卵を産みやすくなっています。
また、ペットの排泄物にも卵を産むことがあるので、ペットを飼っている方は注意が必要です。その他、観葉植物の土の中や、受け皿に卵が産まれていることもあります。
コバエの成長過程:卵から幼虫になる期間
コバエが卵から幼虫に成長するまでの期間は非常に短く、たった1日程度で孵化して幼虫に成長します。
幼虫になるまでのスピードが非常に早いので、卵の状態で見つけて駆除するのは容易ではありません。
ただし、コバエはどこにでも卵を産むわけではなく、紹介したように卵を産む場所はある程度限られています。そのため、日頃からコバエが卵を産みやすい場所を、重点的に掃除し対策しておけば卵の段階で駆除できることもあります。
コバエの生態2. 幼虫の場合
コバエの幼虫は白い一本線のような見た目をしていて、幼虫の段階では羽も足も生えていません。
端っこの部分がわずかに尖っており、この尖っている部分が頭部に当たります。羽も足もないため成虫のように素早く動くことはできず、動きも鈍くなっています。
活動範囲も狭く卵が産み付けられた場所から、遠くの場所に移動することはほとんどありません。
コバエの幼虫の住処
コバエの幼虫は卵から孵化してから、それほど大きく活動範囲を広げることはありません。
少しは動いて移動することもありますが、基本的には卵が産みつけられた場所の近くに潜んでいることが多くなっています。
排水溝の近くやゴミの中、キッチンの三角コーナー付近、観葉植物の土の中など、成虫が卵を産みやすい場所を見てみると幼虫が見つかることがあるでしょう。
不衛生な場所や湿気の悪い場所など、コバエが好む場所を住処としています。
コバエの成長過程:幼虫からさなぎになる期間
コバエが幼虫からさなぎになるまでの期間は、4〜10日程度です。
卵から幼虫になるまでのスピードほどではありませんが、幼虫からさなぎへの成長スピードも非常に早くなっています。また、気温が上がるとコバエの成長スピードが上がる傾向にあるので、暖かくなってくる時期は特に注意が必要です。
幼虫の時期は活動範囲も狭く動きも鈍いため、見つけたら比較的簡単に駆除が可能です。幼虫専用の駆除剤もあり、しっかり対策を行えば幼虫の成長を止めることができます。
コバエの生態3. さなぎの場合
コバエのさなぎは米粒のような見た目をしていて、黒っぽいのが特徴です。
形だけ見ると一見卵のようにも見えますが、卵は透明で大きさも1mm程度と非常に小さいため肉眼で確認するのは困難です。
はっきりと肉眼で形が確認でき黒い色をしているのであれば、さなぎである可能背が高いです。数日後には成虫に成長してしまうので、早急に駆除を行う必要があります。
コバエのさなぎの住処
コバエのさなぎも基本的には、卵や幼虫の時と同様に不衛生な場所に潜んでいることが多くなっています。
ただし、コバエの卵や幼虫は排水溝の中や観葉植物の土の中など比較的水気がある場所に生息しているのに対し、さなぎは乾いた場所にいることが多くなっています。
ゴミ箱のフタの裏や空き缶にくっついていたり、床や壁にいることもあるので注意してください。じっとしていて動き回ることはないので、見つけたらガムテープや粘着式クリーナーなどを使って除去し駆除を行いましょう。
コバエの成長過程:さなぎから成虫になる期間
コバエがさなぎから成虫になるまでの期間は、4〜11日程度です。早ければ1週間も経たないうちに、成虫まで成長してしまいます。
幼虫の時と同様に気温が高くなると成長スピードが早まりやすいので、春や夏の気温が高い時期は特に気をつけなければいけません。
さなぎの間は動かないため簡単に駆除しやすいですが、成虫になってしまうと素早く飛び回り捕まえにくくなってしまいます。また、成虫が新たに卵を産み、さらなるコバエの発生をまねきかねないのでさなぎの段階でしっかり駆除しておく必要があります。
コバエの生態4. 成虫の場合
コバエの成虫は体長2〜5mm程度と非常に小さく、網戸などのわずかな隙間を縫って屋内に侵入してくることもあるので注意が必要です。
羽がついていて自由に飛びまわれるため、行動範囲も広くなっています。また、不衛生な場所を好むためいろんな場所を飛び回っている間に病原菌を身体につけ、病原菌を媒介することもあります。
コバエの成虫の住処
コバエの成虫は不衛生な場所や湿気の多い場所を好んで、住処としていることが多くなっています。
ヌメリや汚れが溜まっている排水溝の中、観葉植物、生ゴミを始めとするゴミの近く、トイレや浴室、キッチンなどの水回りは特に注意が必要です。また、臭いにつられてコバエが寄り付いてくることもあるので、ゴミの管理にも気をつけましょう。
食べ残したものや飲み残したものを放置していると、気づいたらコバエが発生しているということも珍しくありません。容器や空き缶を捨てる際は、しっかり水ですすいでから捨てることも大切です。
コバエの成長過程:成虫から産卵までの期間
コバエは成虫に成長してから、非常に速いスピードで産卵をはじめます。一生の間に産む卵の数は数百個にも上ると言われており、500個ほどの卵を産むこともあります。
コバエの寿命は約1〜2ヶ月程度ですが、短い期間に大量の卵を産み非常に速いサイクルで繁殖を繰り返します。そのため、一匹でも成虫にしてしまうと、コバエの大量発生につながるので注意が必要です。
日頃から予防と対策をしっかり行い、成虫はもちろんのこと成虫になる前の段階から駆除を行っていくことが大切です。
コバエの駆除方法!種類別(卵/蛹/幼虫/成虫)の対策とは?
成長過程に沿った、コバエの駆除方法を紹介します。適切な対策方法を知り、嫌なコバエの発生を防止しましょう。
コバエは卵やさなぎ、幼虫、成虫とどのような姿であっても、不衛生な場所に寄りつきやすいので定期的に掃除を行い清潔な状態を保つことは非常に大切です。
コバエの駆除方法について、さらに詳しく見ていきましょう。
コバエの卵の対策と駆除方法
コバエは不衛生な場所に卵を産みやすいので、対策としては日頃からこまめに掃除を行い清潔な状態を保つことが大切です。
ゴミに近寄ってこないように、フタ付きのゴミ箱を使うのも有効的です。卵を産まれてしまった場合でも、熱湯をかけることで簡単に駆除が可能です。
ただし、排水溝に熱湯をかける際はお湯の温度が高すぎると、排水管が破裂してしまう恐れがあるので注意が必要です。適切な温度は60〜70℃程度となっています。
コバエの幼虫の対策と駆除方法
コバエの幼虫は卵が産み付けられた場所から、ほとんど動くことはありません。
そのため、コバエが卵を産みやすい場所の近くに、幼虫用の殺虫剤を仕掛けておくと効率よく駆除が行えるでしょう。
幼虫は飛び回ることもなく動きも遅いので、目の前に現れても簡単に仕留めやすくなっています。
成虫用の殺虫剤では効果が発揮されないことがあるので、必ず幼虫用の殺虫剤を使用するようにしてください。
また、幼虫も卵と同様に、熱湯をかけて駆除することもできます。
コバエのさなぎの対策と駆除方法
さなぎはじっとして動くこともないので、見つけたら簡単に駆除することができます。卵や幼虫と同様に、さなぎの駆除にも熱湯は有効です。
また、さなぎは乾いた場所にいることが多く床や壁にくっついていることもあるので、粘着式のクリーナーを使って日頃からこまめに清掃しておくことも対策としては有効です。
掃除機を使うこともできますが、吸い込んださなぎを取り出して処理しないと掃除機内で羽化してしまう恐れがあるので気をつけてください。
さなぎが潜んでいる可能性のあるゴミはビニール袋に入れて、口をしっかり縛って捨てるようにしましょう。
コバエの成虫の対策と駆除方法
成虫は不衛生な場所に寄りつきやすいので、生ゴミやペットの排泄物など不衛生なものは放置せずすぐに処理を行いましょう。
また、飲食物が入っていた容器を捨てるときに、しっかり水で注ぐだけでもコバエの発生の予防に十分な効果があります。
発生してしまった成虫は、熱湯やアルコール、酢など、家庭にあるものを使って駆除することができます。
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