段ボールのダニ駆除方法は?
その他段ボールに発生する害虫は?
段ボールは頑丈で収納もしやすいため、外から運び込まれてきたものをそのまま自宅で保管している方もいるでしょう。
しかし段ボールはダニをはじめとしたさまざまな害虫を寄せ付けてしまうため、そのまま保管しておくのは非常に危険です。
こちらの記事では段ボールにダニが発生しやすい原因やダニによる被害、そしてダニの駆除方法・予防対策について詳しく解説します。
ダニ以外の段ボールに発生しやすい害虫についても紹介するので、合わせてしっかりと対策してください。
段ボールにダニが発生しやすい原因とは?
段ボールにダニが発生しやすい原因は、ダニが好む高温多湿で薄暗い環境であるため、ダニにとって快適であるからです。
段ボールは保温性が高いため内部が暖かく、また保湿性に優れているので湿度も高くダニにとって嬉しい環境が形成されています。また段ボールの内部には隙間がたくさんあり、薄暗くなっていることもダニが好むポイントでしょう。
そして段ボールは外に置かれたりする場合が多く、その際にダニが付くことで段ボール内部にダニが繁殖します。そのまま家の中に運び入れて放置しておくと、大量のダニが室内に発生してしまう危険があるので注意してください。
使用済みの段ボールは長期間そのまま放置しておくことなく、用が済んだら早めに処分しましょう。
段ボールに発生するダニの種類や特徴
段ボールに発生するダニは、主に以下の3種類です。
・ヒョウダニ
・コナダニ
・ツメダニ
このうち特に多いのは人のアカやフケ、髪の毛などをエサとするヒョウダニです。ヒョウダニは6~9月の暖かくて湿度が高い時期にもっとも活動が盛んになりますが、暖かい室内では一年中活動できます。
コナダニは小麦などの食料品をエサとするため、食べカスなどが付いた状態で段ボールを放置しておくと発生する場合があるでしょう。そしてヒョウダニ・コナダニが発生すると、これらのダニをエサとするツメダニが発生することがあります。
段ボールのダニによる被害や考えられる症状
ダニによる症状は種類によって異なりますが、ツメダニに刺されると痛みやかゆみが発生し、1週間程度症状が続きます。
ヒョウダニは人を刺すことはありませんが、死骸やフンがアレルゲンとなってアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、ぜんそくなどさまざまな症状を発症します。
またダニが発生するとダニをエサとするゴキブリを寄せ付けてしまうので、ダニの付いた段ボールを放置しておくことによって室内にゴキブリが出る原因にもなるでしょう。さらにゴキブリが出ると、今度はゴキブリを捕食するクモが現れる可能性があります。
このようにダニが発生することによって他の害虫も寄せ付けてしまうというのも、ダニによる被害の一つといえます。
段ボールに発生したダニの駆除方法
まず段ボールは室内に保管せず、使用目的が済んだらすぐに処分するというのが一番の駆除方法です。
もっとも段ボールはすぐに処分できるとは限らず、引っ越業者への返却や自治体の資源回収日などの都合によっては一定期間自宅で保存しておかなければならない場合もあるでしょう。その場合のダニ駆除方法として有効なのは、まずできる限り湿気を溜めないことです。
段ボールにものを入れたままクローゼットなどで保管すると湿気が溜まるので、開いて乾燥しやすい場所に置いておきましょう。
またダニは熱に弱く60℃以上の高温では生きられないので、段ボールにアイロンをあてたりホットカーペットを使ったりすることでダニを死滅させられます。
段ボールにダニを寄せ付けないための予防対策
段ボールにダニを寄せ付けないために、以下のような予防対策をおこないましょう。
・風通しのいい場所に保管し湿度を下げる
・乾燥剤などを使う
・不必要に段ボールを所持しない
それぞれ具体的な方法について解説するので、駆除後にはしっかり予防対策もおこなってください。
予防対策1.風通しのいい場所に保管し湿度を下げる
湿度は段ボールにダニが発生する大きな要因の一つなので、風通しのよい場所に保管して湿度を下げることでダニの発生を予防できます。
クローゼットの奥など密閉された薄暗い空間に長期間保存しておくと、湿気が溜まりやすいので注意しましょう。また部屋の換気などをすることで、部屋全体の湿度を下げることも重要です。
予防対策2.乾燥剤などを使う
保管する際は風通しがよく湿気が溜まりにくい場所を使うのが一番ですが、部屋の構造上それが難しい場合には乾燥剤を使いましょう。段ボールを保管しておく場所に、乾燥剤を一緒に置いておくことで湿気を取り除くことができます。
ただし乾燥剤によって完全に湿気を取り除けるわけではないので、定期的に風通しのよい場所で乾燥させることをおすすめします。
予防対策3.不必要に段ボールを所持しない
段ボールは自宅で保管しなければ、段ボールに発生するダニに悩まされることはありません。
外からきた使用済みの段ボールはもちろんですが、新品のものであってもクローゼットの奥など通気性が悪いところに保管すれ湿気やゴミが溜まり、ダニが発生します。
ものを収納するためには、段ボールではなくきちんとした収納ボックスなどを使い、段ボールはできるだけ早期に処分しましょう。
段ボールに発生しやすいダニ以外の害虫
ダニ以外にも、段ボールには以下のような害虫が発生します。
・ゴキブリ
・シロアリ
・チャタテムシ
それぞれの害虫が発生する理由や、対策方法について解説するので、ダニ以外の害虫も発生させないようしっかり対策してください。
害虫1.ゴキブリ
ゴキブリもダニと同じく高温多湿で狭く薄暗い場所を好むので、ダンボールはゴキブリの好きな環境です。
またゴキブリはダニや埃、そして梱包の際に使用される粘着テープなども餌とします。そのためこれらのエサが豊富にある環境も、ゴキブリにとって好都合でしょう。
さらにダンボールのすき間はゴキブリが卵を産むのに適しているため、一度住み着いたら繁殖してさらに数を増やす可能性もあります。もしもゴキブリが発生したとき適切に駆除したいという方は、以下の記事も参考にしてください。
・ゴキブリ駆除の方法|自分でできるゴキブリ退治法&被害の防止対策を紹介!
・ゴキブリ駆除業者おすすめ12選|費用相場や選び方、口コミ・評判など紹介!
害虫2.シロアリ
シロアリは木材を食べる害虫ですが、段ボールも原料は木材であるためシロアリのエサとなります。
また木からダンボール作るとき使用されるセルロースもシロアリの好む物質なので、段ボールはシロアリにとって好ましい環境です。シロアリが室内に入ると家屋の木材まで侵食してしまう危険があるので、十分注意しましょう。
シロアリの被害を防ぐための駆除・予防対策については、以下の記事も参考にしてください。
・シロアリの駆除方法|シロアリの見つけ方から自分でできる駆除の仕方を紹介します!
・シロアリ駆除業者のおすすめランキング15選!費用相場や選び方、依頼すべき時期など解説!
害虫3.チャタテムシ
チャタテムシはホコリやカビなどをエサにする害虫です。
湿度の高い場所を好むため、梅雨の時期などには特に注意が必要でしょう。そのまま放置しておくとチャタテムシが大量発生する危険もあるので、適切な対策を取らなければなりません。
段ボールにカビが生えないよう適度に除湿して乾燥させ、またホコリが出たら掃除してきれいにします。またチャタテムシはツメダニのエサとなる生物なので、チャタテムシが発生することで人を刺すツメダニが出る可能性もあるでしょう。
まとめ
段ボールにダニが発生しやすい原因は、ダニが好む高温多湿で薄暗い環境だからです。
ダニが発生するとアレルギー症状を発症したり刺されたりする危険があるので、放置しておくことはできません。
対策としては段ボールを所持しないことが一番ですが、所持するとしたら風通しの良い場所に置いておくなどして湿気が溜まらないように保管しましょう。
もしも段ボールにダニが発生したら、アイロンやホットカーペットを使って高温でダニを駆除できます。
段ボールにはダニ以外にもゴキブリやシロアリなどさまざまな害虫を寄せ付けるので、保管には十分気を付けてください。