カメムシの予防対策。カメムシを生態や習性から寄せ付けない方法を紹介!

カメムシの予防対策

カメムシは普段の日常生活を送る際には、「気持ち悪い」や「臭い」といった印象はありますが、そこまで実害が及ぶことはないかもしれません。

しかし、農家の方にとっては天敵であり、農作物に被害が与えられたりと影響は深刻なものとなっています。

また、マンションなどでも手軽に楽しめる家庭菜園などでも被害は発生するのです。

ここでは、家・マンション・玄関などから被害を発生させないための予防対策について、カメムシを生態や習性から寄せ付けない方法などを紹介するのでぜひチェックしてみてください。

目次

カメムシ対策の前に知っておきたい生態や習性

カメムシ対策の前に知っておきたい生態や習性

カメムシとは、別名でヘコキムシと称されています。触ると独特の悪臭を放ち、種類によって異なりますが、年1~3回程度発生します。

秋には成虫が室内に飛び込んでくることがありますが、この行動は冬を超えるための場所を探しているからです。

一般的には、落ち葉の下や樹皮下、壁の隙間などで成虫のまま越冬します。春先から活動を再開し、成幼虫とも私たちに被害を与えます。

カメムシの種類は多く、大きさ、形態、体色も様々です。通常は1cm前後の緑色や茶色系で四角っぽい虫を思い浮かべますが、5mm前後の小さいものや、細長い体型、背中の模様の美しい種類などたくさんいます。

カメムシの生態や習性を知ることにより、より適切な予防対策をすることができます。

カメムシが大量発生する時期。いつまでに対策をするべきなの?

カメムシが大量発生する時期|いつまでに対策をするべきなの?

カメムシ対策を効果的に行うためには、カメムシが発生する前に対策を打つ必要があります。

カメムシが発生した後に対策をしても、既にカメムシ被害にあっている可能性が極めて高いためあまり効果的であると言えません。

カメムシは、梅雨時の6月頃に産卵し、7月くらいから少しずつ発生、9月から11月にかけての秋に大量発生します。

越冬のため、住みやすい場所を求めて家の中に入ってきたりもします。そのため、最適な対策時期は大量発生する前の7月頃になります。

カメムシの侵入経路。どこから侵入する?

カメムシの侵入経路|どこから侵入する?

カメムシは実際に家やマンションなどのどこから侵入してくるのでしょうか。

天井や網戸などを含めてどこから侵入するのかを把握し、適切な対策をするためにも、まずは侵入経路の特定が非常に大切です。

・玄関
・網戸
・洗濯物
・エアコンのドレンホース
・換気扇 など

カメムシは、扉の開閉時や、2mm程度の隙間があれば侵入できるので、ベランダに設置してあるような網戸の隙間も要注意です。洗濯物にを取り込む際に衣類にくっついていることもあります。

また、意外と気づかないのがエアコンのドレンホースや換気扇です。こちらも外部と物理的につながっていますので、そこからカメムシが侵入することもあるので予防対策が必要です。

カメムシの予防対策5選!カメムシを寄せ付けない方法とは?

カメムシの予防対策5選|カメムシを寄せ付けない方法とは?

カメムシの被害をなくすためにも、予防対策はとても重要です。

人間が出入りすることが不可能なわずかな隙間からも侵入することは上述したとおりですので、完全に侵入をシャットアウトすることは困難です。

ここでは、カメムシの予防対策として効果的な手法を、寄せ付けないための方法とともに紹介していきます。

予防法1. 殺虫剤

カメムシを素早く駆除するため、殺虫剤は非常に効果的です。

スプレータイプの殺虫剤はカメムシに直接スプレーするだけで簡単に駆除できます。また、カメムシの臭い対策をしながら駆除できるのも特徴です。

使うスプレータイプの殺虫剤はカメムシ専用がおすすめですが、家にカメムシ専用の殺虫剤がなければゴキブリなどに効く殺虫剤を代用しても大丈夫です。

スプレータイプの殺虫剤は、非常に即効性がある成分や虫の動きを鈍くする成分が多量に含まれています。カメムシが臭いを放出する前に駆除できるためおすすめです。

予防法2. 忌避剤

ベランダのカメムシ対策のために開発された商品が、吊り下げタイプの忌避剤です。吊り下げタイプの忌避剤をベランダにぶら下げるとカメムシが寄って来ません。

また、ベランダに干してある洗濯物や布団の近くに忌避剤をぶら下げて使うこともできます。

忌避剤は殺虫成分が含まれていないため、お子さんやペットがいる家庭にもおすすめです。そのため、ベランダで菜園している草や木にも影響がありません。

忌避剤の中には天然ハーブや唐辛子エキスが含まれているのが特徴で、匂いでカメムシを遠ざけることができます。

予防法3. ミント

アロマの香りでカメムシ対策をする方法は、アロマやミント、ハッカ油などのアロマの原液を染みこませた物を置くといったパターンが有効です。

アロマは部屋中に香りを漂わせることができますし、ミントの香りなど気分に合わせて香りを変えながらカメムシ対策ができるのでおすすめです。

また、アロマの原液を染みこませた物を置く場合は、コットンや小さな布にアロマオイルを数滴垂らし、穴が開いている蓋付きの容器などに入れて風に飛ばされないようにすることが重要です。

置く場所は、カメムシが侵入してくる可能性がある玄関や窓の近くが効果的でしょう。

予防法4.隙間テープ

窓やベランダからのカメムシ対策に欠かせないのが隙間対策です。窓のサッシなどに隙間テープを貼って、カメムシの侵入対策をします。

隙間テープの種類は様々で、太いものや細いもの、厚みがあるものや薄いもの、毛足があるものなど種類が豊富です。そのため、使用環境にあった隙間テープを適切に選ぶことができます。

隙間テープは貼るだけで窓の隙間をふさいでくれる便利アイテムですが、月日が経つと経年劣化で剥がれてしまいます。

特に、開け閉めを頻繁にする窓や直射日光が当たる窓は隙間テープの劣化が早いので、経年劣化する前に、定期的に新しい隙間テープを張り替えましょう。

予防法5. 草木の手入れ

カメムシは草や木を好み、特に雑草が多いところに繁殖します。

雑草などは家庭菜園などをしているとどうしても発生してしまうものですので、定期的に除草をして繁殖させないようにすることが重要です。

また、除草したら終わりというわけではなく、除草した草をそのままにしておくと、そこにカメムシが集まってくる可能性があります。除草した草や木はすぐに処分しましょう。

カメムシの天敵

カメムシの天敵

カメムシの天敵は、さまざまな動物や昆虫がいます。

ヘビやカエルのほか、野鳥などが天敵といわれることもありますが、カメムシの臭いは強力なため好んで捕食するというわけではなく、機会があれば捕まえる感じに近いようです。

なお、代表的な天敵としては、クモ・カマキリ・ネコ・寄生蜂や寄生バエ・食虫植物などが挙げられます。

先述したようにカメムシそのものから強烈な臭いが発生しているため、あまり天敵の数も多いとは言えないようです。

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