ハクビシン・タヌキ・アライグマの違いや見分け方|似た動物や対策方法など紹介

ハクビシン・タヌキ・アライグマの違いや見分け方|似た動物や対策方法など紹介

自宅にハクビシンみたいな害獣が出入りしている痕跡があるものの、何の動物か正確にはわからないということがあります。動物によって駆除方法や予防対策も異なるので、正しい見分け方や違いを理解して、適切に対処しなければなりません。

こちらの記事ではハクビシン・タヌキ・アライグマの違いを紹介し、それぞれの見分け方や違い、対策方法について解説します。害獣から被害を受けないためには、被害に遭っている害獣を特定して正しい対策を実践することが大事です。

本記事でぜひそれぞれの動物の見分け方や違いを理解して、駆除や予防対策に生かしてください。

目次

ハクビシン・タヌキ・アライグマの違いとは?

ハクビシン・タヌキ・アライグマの違いとは?

ハクビシンみたいな動物をみかけるものの、タヌキやアライグマとの違いがわからず見分けがつかないということがあるでしょう。

そこでハクビシン・タヌキ・アライグマにはどのような違いがあるのか、それぞれの生態や特徴を比較します。

ハクビシンの生態や特徴

ジャコウネコ科の哺乳類で、体長50~75cm程度の猫のような体をした動物です。

鼻筋に入った白い線が見た目としての特徴であり、人家の屋根裏や床下など、暗い場所を好んですみかとします。夜行性で夜になってから活動を開始することが多く、雑食なので木になっている果実や鳥・昆虫などなんでも食べます。

ハクビシンは寒さに弱いので春先がもっとも活発な活動時期であり、繁殖もこの時期におこなわれます。臆病な性格であり、基本的には人に直接危害を加えることはありません。

タヌキの生態や特徴

イヌ科の哺乳類で、体長は50~60cmほどの中型犬サイズの動物です。

目の周りが黒い毛が生えていますが、アライグマと違って鼻筋には黒い線がありません。地面に穴を掘ってすみかとするため人家に住み着くことは少ないですが、床下などに住み着くことも稀にあります。

雑食であるためなんでも餌にするので、家庭から出た生ゴミを食い荒らすことがあります。大きな音に弱いという特性があり、発砲音や車のクラクションを聞いただけで気絶してしまうこともあるほどです。

アライグマの生態や特徴

アライグマ科の哺乳類で、体長は60~95cmほどです。

河原や湿地を好みますが都市部にも生息し、人家の屋根裏や床下などをすみかとすることがあります。夜行性ですが昼間に活動することもあり、雑食であるため農作物から昆虫までなんでも餌にするのが特徴。

メスのアライグマは生後1年で出産するようになり、1年の間に4頭近くもの子どもを産みます。見た目はハクビシンみたいな動物ですが狂暴な性格をしており、近づくと危害を加えることもあるので注意しましょう。

その他ハクビシンに似た動物

ほかにもハクビシンによく似た動物に、アナグマがいます。

アナグマは体長50cm前後のイタチ科の動物であり、ハクビシンよりもずんぐりとした体形をしています。

穴を掘って巣にするため人家に住み着くことはありませんが、山から下りてきて畑の農作物を食い荒らすことがあります。

イタチもハクビシンなどに似た動物ですが、イタチはここまで紹介してきた野生動物と比較して体が小さく、30~40cmほどの動物です。

ハクビシン・タヌキ・アライグマの見分け方

ハクビシン・タヌキ・アライグマの見分け方

ハクビシン・タヌキ・アライグマは似た動物ですが、それぞれ見分け方があります。

見た目の特徴や食べ跡、足跡、そして糞の仕方や住みかといった、さまざまな点に違いが表れます。それぞれどのような違いがあるのか、順番に確認していきましょう。

見分け方1.見た目|しっぽや体長

体長はハクビシン・タヌキ・アライグマとも40~60cm程度であり、そこまで大きな違いがありません。

ただしハクビシンはアライグマやタヌキに比べてしっぽが長く50cm近くあり、しっぽの長さでハクビシンを見分けることはできるでしょう。またアライグマのしっぽは黒と茶色のしましま模様が特徴的で、タヌキは他の2種類と比べてしっぽが短かく丸みを帯びています。

顔の模様の特徴としては、ハクビシンは鼻筋に白い線が入っていて、タヌキは線が入っていません。アライグマは黒い線が入っているので、目の周りの黒い模様鼻に入った線が繋がってみえます。

見分け方2.食べ跡

トウモロコシの食べ方を例にして、食べ跡を比較してみましょう。

アライグマは地面に穴を掘って茎を倒し、きれいに皮をむいてからトウモロコシを食べますこれに対してハクビシンは皮をむくことなく直接口で食べて食い散らかします

そしてタヌキは他の2種類に比べると食べる量が少ないので、トウモロコシを食べ尽くさずに残すことが多いです。また土の付いた部分を食べないというのも、タヌキの特徴でしょう。

トウモロコシ以外の食べ物も、ハクビシンは食い散らかす、タヌキは全部食べないといった特徴が現れるので、よく観察して判断してください。

見分け方3.足跡

ハクビシン・タヌキ・アライグマのなかではタヌキだけが4本指の足跡が残りますが、これは5本目の指が地面に付かないためです。そのため4本指の足跡が見つかれば、タヌキの足跡であることがわかります。

アライグマとハクビシンは同じ5本指の足跡ですが、アライグマの足跡は足の平から指までつながっている、人やサルの手形に近い足跡が残ります。

これに対してハクビシンは足の平と指が離れた足跡が残るので、犬などの動物の足跡に近い形といえるでしょう。またタヌキは屋根裏など高い場所には住み着かないので、足跡が屋根裏などにみつかったらそれはタヌキではない可能性が高いです。

見分け方4.フン

タヌキとハクビシンには溜めフンをする習性があるため、一箇所に糞尿が溜まります

タヌキの糞は黒くて丸っこい形をしており、ハクビシンの糞は丸みを帯びた棒状です。またタヌキの糞は非常に臭うという特徴があるので、糞が発生すれば悪臭被害に悩まされるでしょう。

アライグマの糞は直径2~3センチであり、果物を好んで食べるハクビシンと違ってなんでも食べるので、糞に昆虫などが混ざっていることが多いです。どの糞にしても不衛生で病気や感染症の原因になるので、発見し次第すぐに処分してください。

見分け方5.侵入経路やすみか

ハクビシンは木登りが得意なため、電線や雨どいなど足場にして人家までたどり着いて屋根裏などに住み着きます。

アライグマも手先が器用で木登りが上手であり、庭の木から伸びた枝を使って人家の屋根裏などに侵入します。

ハクビシンもアライグマも人気のない場所を好むため、屋根裏以外にも人家の床下に住み着くことがあります。

一方タヌキはハクビシンやアライグマほど木登りがうまくないので、屋根裏に住み着くことはありません。タヌキは人家の床下などに住み着くことがありますが、地面に穴を掘って住む動物なので、人家よりも畑などに住み着くことが多いでしょう。

ハクビシン・タヌキ・アライグマの対策方法

ハクビシン・タヌキ・アライグマの対策方法

ハクビシン・タヌキ・アライグマを寄せ付けないための予防対策としては、以下のような方法があります。

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  • 木酢液やミントなどの嫌いな臭いを使う
  • 侵入経路をふさぐ
  • 餌となるものなくす
  • 糞や巣を掃除する

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野生動物は木酢液やミント、狼の尿など嫌いなにおいがいくつかあるので、これらを利用して寄せ付けなくすることができます。また餌となる生ゴミやジュースの空き缶などは出しっぱなしにせず、すぐに処分しましょう。

糞や巣があると何度も戻ってきてしまうので、放置しておかず見つけたらすぐに掃除してください。そして侵入してきたハクビシンなどを追い出すことができたら侵入経路をしっかり塞ぎ、再びなかに入るのを防ぐことが大事です。

ハクビシン・タヌキ・アライグマ対策には業者がおすすめ

ハクビシン・タヌキ・アライグマ対策には業者がおすすめ

ハクビシンを自分で捕獲するのは難しく、またきちんと狩猟して駆除するためには狩猟免許が必要です。そのため確実に駆除したいときは、業者へ依頼したほうがよいでしょう。

業者に依頼すれば再発しないよう予防対策をしてくれるうえに、再発時の無料施行ができるアフターフォローが付いている業者もあります。ハクビシンの糞には健康被害もあり、自分で駆除しようとすると病気や感染症にかかるリスクもあるので、業者に任せた方が安全です。

業者の選び方については、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

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まとめ

ハクビシン・タヌキ・アライグマは一見するとよく似た動物ですが、身体の模様やしっぽの長さで見分けることができます。

他にも足跡や食べ跡、糞の特徴などによって見分けることもできるので、それぞれの違いをよく観察して害獣を特定しましょう。

害獣の発生を防ぐ対策としては、木酢液やミントなどの嫌いな臭いを使う、侵入経路をふさぐ、餌となるものなくすといった方法があります。

それぞれ対策を試してみて、被害に遭っている害獣に合った対策を実践しましょう。

業者に依頼すれば駆除効果も高く予防対策もできるので、被害がひどいときは業者への依頼を検討してください。

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