ここ数年で飛躍的に利用者数が増加しているInstagram。
写真などの投稿や閲覧を楽しむ他に、情報検索やショッピングを目的に利用する登録者も多く、さらなる集客効果が期待できます。
そんなインスタグラムには、集客に役立つメリットが多くある反面、デメリットもあります。
利点と欠点は個人・企業のそれぞれのアカウントによって多少異なり、特にデメリットを把握しておくことがマーケティング成功の鍵になるはずです。
今回は、Instagram集客のメリットやデメリットを個人と企業別にご紹介しますのでチェックしてみてください。
そもそもインスタグラム(Instagram)とは何か?
Instagram(インスタグラム)は、写真や動画の投稿をメインコンテンツとした無料のSNSです。フォローでつながる利用者同士が写真や動画を配信、または評価、シェアして交流しています。発信する写真や動画にフィルター加工や文字入れできる機能が備わっており、初心者でも簡単におしゃれな発信ができるのが長所です。
Facebook傘下のサービスの中でも特に人気のソーシャルネットワーキングで、世界では10億人以上、国内では3,300万人以上の利用者が利用しています。
【ユーザー】インスタグラム(Instagram)のメリットやデメリット
おしゃれな画像や動画を全世界に発信できるInstagram(インスタグラム)には、使いやすさや宣伝力などの多くのメリットがあります。その反面、中傷誹謗のコメントや写真悪用のようなデメリットもあるため、利点と欠点を捉えた上で安全に利用する方法を知るのがおすすめです。
まずは、個人向けのInstagram(インスタグラム)のメリット・デメリットをみていきましょう。
【ユーザー】インスタグラム集客のメリットや利点
個人でインスタグラムを活用する際、以下のようなメリットがあります。
メリット① 世界中の人と写真や動画を共有できる
世界に10億人以上も存在するInstagramユーザやフォロワーに向けて、手軽に画像や動画を共有できるのが最大の魅力です。
閲覧数が多いだけに、拡散力も高く、ハッシュタグやジオタグ(位置情報)を活用すれば、さらにフォロワーを増やすことにつながります。
メリット② 簡単に写真を加工できる
インスタグラムに備わっているフィルターの数は23個。明るさやコントラスト、色合いなどを調整できる編集機能も用意されています。
画像編集やフィルター加工などの方法がわからない初心者でも、簡単に使える加工機能なので、手軽におしゃれな写真に仕上げられて嬉しいです。
メリット③ 興味のある情報を収集できる
本来は、おしゃれな画像や動画を発信するSNSで有名なInstagramでしたが、最近はハッシュタグの利用もあり、スムーズに情報収集できるツールでもあります。
おしゃれでかっこいい画像のほかに、実用性がある画像や動画を求めて、インスタ内にて検索をするユーザーが増えています。ハッシュタグや位置情報からのリサーチ方法で、簡単に検索できて便利です。
メリット④ 登録名を自由に決めることができる
インスタグラムでは、本名にとらわれることなくユーザー名を自由に設定できるのが良いところです。
Facebookは実名で登録しているけれども、Instagramでは違う名前で登録したいときに助かります。特に、身バレを防ぎたい人に最適です。
メリット⑤ 直感的にショッピングができる
インスタグラムでは、アップされている画像からショッピングできる点も評判です。
気になるファッションアイテムのハッシュタグ検索の後に、もしくは、偶然に見かけた写真をタップした際に商品名や価格が出てきた場合は、そのまま販売ページに進み購入できます。
【ユーザー】インスタグラムのデメリットや注意点
個人でインスタグラムを活用する際、以下のようなデメリットがあります。
デメリット① 不適切なコメントがつく場合もある
インスタグラムで発信した画像やムービーは、不特定多数の利用者に届きます。
そのため、時には誹謗中傷などの不適切なコメントがつくケースがあります。
デメリット② 写真など悪用される可能性がある
インスタグラムの画像を悪用する事例が多いです。Instagramのアプリからは、画像などのコンテンツがダウンロードできないようになっていますが、パソコン版や専用のアプリを使うと、ダウンロードできるので油断は禁物。
例えば、発信した画像がどこかのブログで使われていたという事例がよく見受けられます。
デメリット③ Facebookなどと連携すると知人から特定される
インスタグラム配信をFacebookにも反映したり、Facebookからログインできる設定をしたりなどで連携をすると、両サイトの「関連する友達」に表示されやすくなります。
その結果、フォロワーや知人から特定されてしまう可能性があるのです。
デメリット④ スパム目的のアカウントもある
コメント欄にて無関係な商品のPRを発信したり、知らない登録者からのフォローの後にタグ付け投稿をされたりなどのスパム目的のための登録もあるため、注意しなければいけません。
最悪の場合は、ユーザーIDが乗っ取られてスパム行為をする側になってしまうケースもあります。
【企業】インスタグラム(Instagram)のメリットやデメリット
Instagramでは、個人のほかに、ビジネス登録での運用ができ、企業向けのビジネス登録者の運営の中でも良いところと悪いところがあります。メリットは圧倒的にブランディング効果が高い、画像や動画で視覚的なPRができる、ショッピング機能の活用などが挙げられます。
デメリットは、他のSNSと比較すると拡散力が低い、発信やコメント対応に時間がかかる、ターゲットにできる年齢層が限られている点です。では具体的にインスタグラムのビジネス登録者向けの長所と短所を解説していきます。
【企業】インスタグラムのメリットや利点
企業でインスタグラムを利用するメリットは以下のようなものが挙げられます。
メリット① 企業やサービスのブランディングになる
メインの投稿機能や24時間限定公開のストーリーズなどの上手く活用方法をマスターすれば、企業や商品のブランディングや広告活動に役立てられてファンを増やすきっかけを作れます。
企業や商品に関する内容の画像や動画をハッシュタグ付きで配信し続けることで、着実にブランドカラーを印象づけることができるのです。
メリット② 写真や動画で視覚的に宣伝できる
Instagramは、画像や動画がメインに表示されるレイアウトのページになっているため、画像やムービーなどのコンテンツにて視覚的なPRに効果的です。テキストを中心としたメディアには、TwitterやFacebook、ブログなどがあります。
しかしInstagramは一目でアピールポイントが分かる画像や動画のコンテンツは訴求力が強いため、ファンを増やすきっかけとして十分役立つでしょう。
メリット③ 若い人や女性ユーザーから認知を得やすい
総務省「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要」によると、インスタグラムを利用する年齢層は、20代が64%と圧倒的に多いです。次に10代が63.4%、30代の48.6%との結果が出ています。
また、アライドアーキテクツ株式会社『Twitterユーザーによる企業公式アカウント利用実態調査』(2020年12月16日~12月27日)の調査では、男性利用者が43%、女性利用者が57%との結果になりました。
2つの調査からもわかるように、若年層や女性の利用者へのアピールに適しています。
メリット④ ECサイトと連携して売上を伸ばせる
2018年6月よりスタートしたインスタグラムのショッピング機能。発信した画像から商品詳細ページや販売ページにジャンプできるシステムで、少しずつ自社商品の売り上げを増やすことにつなげられます。
ショッピング機能は、投稿のみならず、ストーリーズでも設定可能。フォロワーなどをいつもの配信内容から購入へと誘導できるのは、ECサイトと連携できるようになったからです。
メリット⑤ 日本だけでなく世界に発信できる
たったの数分で発信した画像やムービーが全世界の多くの利用者に届けられるのは、全世界に10億人もの登録者が存在するInstagramだからです。
自社の商品に関するコンテンツを国内はもちろんのこと、世界に発信できる利便性高い集客ツールです。
【企業】インスタグラムのデメリットや注意点
企業でインスタグラムを利用するデメリットは以下のようなものが挙げられます。
デメリット① 他のSNSと比較して拡散しにくい
Facebookには「シェア」、Twitterには「リツイート」といった共有機能がありますが、インスタグラムにはないため、そこまでの拡散力が見込めません。
さらに、プロフィール以外のスペースにリンクを掲載できないため、外部への誘導も難しいです。
デメリット② 投稿やコメント管理などで時間がかかる
定期的な配信やコメントへの対応には、意外に時間がかかってしまうものです。簡単に画像や動画を加工できる機能が備わっているとしても、コンテンツの内容によっては加工や編集に時間を要するかもしれません。
また、フォロワーとのトラブルを避けるためにもコメントの扱いには細心の注意が必要なため、内容によっては対応に時間がかかります。
デメリット③ やり方によって炎上する可能性がある
不適切だと判断される投稿内容で発信してしまった場合、炎上に発展する恐れがあります。
発信の内容に悪意がなかったとしても、炎上により企業のイメージダウンにもなりかねないため、十分な配慮が必要です。
デメリット④ 高齢者層などに届きにくい
10代、20代の利用者が多いインスタグラムですが、その反面、シニア層の利用が少なめです。
具体的には、60代の利用者は9.3%とかなり低め。つまり、高齢者に向けたブランディングの効果が見込めないのが短所のひとつです。
デメリット⑤ 必ず成果が出るとは限らない
インスタグラムを使った集客方法は、確実なマニュアルが完備されているわけではありません。そのため、手探りの活動であり、必ずしも成果が上がるわけではないのです。
また実際にファンを増やすまでには、ブランディング活動を積み重ねる必要があるので、それなりに期間が必要になります。
まとめ
インスタグラムのメリットとデメリットをみてきました。
簡単に内容をまとめてみましたので、インスタグラムのメリットとデメリットどちらも把握して、楽しく利用したり、集客効果を最大限に引き出せるように活用してください。
まず、個人登録者には、以下のようなメリットやデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
全世界に向けて画像や動画を発信できる 簡単に画像を加工できる 自由に登録名を変えられる ショッピングも可能 | 不適切なコメントがつくかもしれない 画像悪用の可能性がある Facebook連携で知人から特定されるかもしれない スパム目的の登録者も存在する |
ビジネス登録での運用には、以下のようなメリットやデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
簡単にブランディングができるメリット インパクトある写真や動画で効果的にアピールできる 若年層や女性の利用者から注目されやすい ショッピング機能で売り上げ向上が見込める 世界に向けてPRできる | 他のソーシャルネットワーキングから見ると拡散力が低い 投稿やコメント管理に手間がかかる やり方によって炎上に発展することがある シニア層へのPR効果があまり見込めない 必ずしも宣伝効果が得られるとは限らない |
【関連記事】この記事を読んだ方は、こちらの記事も読んでいます。
インスタグラムとツイッターの8つの違い|使い分けについても解説!
有線放送(USEN)とは?店内BGMの基礎知識や契約の流れをお教えします!