ゴキブリは繁殖力が非常に強く一匹でも発生させてしまうと大量発生につながる恐れがあるため、日頃からしっかり対策を行わなければいけません。
万が一ゴキブリが発生してしまった場合に備え、適切な対処方法を知っておくことも大切です。
ゴキブリの卵や死骸は適切に処理をしないと、さらなる繁殖を引き起こす恐れがあります。
また、ゴキブリは病原菌を保有していることが多いため、誤った方法で対処すると病気にかかるリスクもあるので注意してください。
ゴキブリの卵や死骸の対処方法について詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ゴキブリの卵の大きさや見た目。種類別に紹介
ゴキブリの卵を発見した際に適切な対処が行えるように、ゴキブリの卵の特徴を把握しておきましょう。
ゴキブリの卵はゴキブリの種類によって見た目や大きさが異なるだけでなく、孵化する数も変わってきます。
ゴキブリの卵の見た目や大きさ、産卵時期、孵化数、卵を産みやすい場所まで、ゴキブリの種類別に卵の特徴を詳しく紹介します。
クロゴキブリの卵
クロゴキブリの産卵は5〜10月の暖かい時期に行われ、産卵回数は10回程度となっています。
1つの卵鞘には20個〜30個程度の卵が入っており、20匹程度が孵化します。卵鞘の色は黒か濃い茶色で、比較的硬さがあるのがクロゴキブリの卵鞘の特徴です。なお、孵化までには1〜2ヶ月程度の期間を要します。
産卵時期 | 5〜10月 |
---|---|
場所 | 家具の裏、排水溝の隅など |
見た目 | 黒や茶色の俵形 |
大きさ | 12mm程度 |
何匹孵化する? | 20匹程度 |
チャバネゴキブリの卵
チャバネゴキブリの産卵は一年を通して行われます。卵鞘は薄い茶色で、比較的柔らかいのがチャバネゴキブリの卵鞘の特徴です。
産卵回数は5回程度と多くはありませんが、成長がとても早く2ヶ月ほどで成虫まで成長してしまいます。1つの卵鞘には20個〜50個程度の卵が入っており、35匹程度が孵化します。
産卵時期 | 1年中 |
---|---|
場所 | 巣の近く |
見た目 | 薄い茶色の俵形 |
大きさ | 5mm程度 |
何匹孵化する? | 35匹程度 |
ヤマトゴキブリの卵
ヤマトゴキブリの産卵は7〜10月頃に行われます。1つの卵鞘に入っている卵の数は12個〜16個程度ですが、産卵回数が20回程度と多くなっているので注意が必要です。
産卵は5日おき程度と短いサイクルで繰り返されます。12匹程度が孵化し、孵化までには1ヶ月程度の期間を要します。
産卵時期 | 7〜10月 |
---|---|
場所 | 家具の裏、排水溝の隅など |
見た目 | 茶色の俵形 |
大きさ | 10mm程度 |
何匹孵化する? | 12匹程度 |
ワモンゴキブリの卵
ワモンゴキブリの産卵は6〜8月頃に行われます。ワモンゴキブリはゴキブリの中でも成虫の寿命が長いのが特徴で、寿命は半年〜2年程度となっています。
寿命が長い分産卵回数も多く、50〜80回程度も産卵を行います。1つの卵鞘には10〜14個程度の卵が入っており、40日ほどで孵化します。
産卵時期 | 6〜8月 |
---|---|
場所 | 家具の裏、排水溝の隅など |
見た目 | 茶色の俵形 |
大きさ | 10mm程度 |
何匹孵化する? | 16匹程度 |
ゴキブリの卵の対処・対策方法
ゴキブリを発生させないための、正しい対策方法を紹介します。しっかり対策を行い、ゴキブリの侵入を防ぎましょう。
また、ゴキブリの卵を見つけたらきちんと対処できるよう、卵の処理方法についても紹介します。ゴキブリの卵はきちんと潰すことが大切です。
卵には殺虫剤やスプレーでは効果が効きにくく、正しく対処しないと孵化を防止できないことがあるので注意してください。ゴキブリの対策方法と卵の対処方法について、詳しくみていきましょう。
ゴキブリの侵入防止
ゴキブリ対策として、まず大事なのは屋外からのゴキブリの侵入を防止することです。ゴキブリは数ミリ程度のわずかな隙間からでも、屋外から屋内に侵入してくる恐れがあるので注意が必要です。
対策としてはベランダや窓などのサッシの隙間に隙間テープを活用したり、玄関や排水溝などゴキブリが侵入しやすい場所にはあらかじめ長持ちする薬剤をまいておくと良いでしょう。
また、ゴキブリを見つけたらすぐに駆除できるように、殺虫剤も準備しておきましょう。
ゴキブリに卵を産ませない対策法
ゴキブリの繁殖を防ぐために、卵を産ませないように対策することも大切です。ゴキブリは温かい場所や暗くて湿気の多い場所、不衛生な場所に卵を産む傾向にあります。
具体的には家具の裏やエアコンの中、ダンボールの隙間、植木鉢の下、排水管の近くなどに卵を産みやすくなっています。
卵を産ませないために、普段からこまめに掃除をしたりベイト剤を用いて対策しておきましょう。ゴキブリが卵を持っていたとしても、ベイト剤を食べると孵化は防げるケースが多くなっています。
ゴキブリの卵を見つけた時の対処法
ゴキブリの卵を見つけたら、卵鞘の殻が割れるまでしっかり卵を潰すことが大切です。卵を潰さず処理してしまうと、孵化する恐れがあるので注意してください。
処理するときは卵に直接触れないようゴム手袋などをつけ、ティッシュで潰すようにしてください。
また、一つ卵を発見したら、近くにも卵がある可能性があるので見落とさないようしっかりチェックしてください。
近くに巣がある可能性もあるので、さらなるゴキブリの発生を防ぐためにベイト剤を置いておくとよいでしょう。
ゴキブリの卵の注意点
ゴキブリの卵は殺虫剤やスプレーでは処理できないことが多いので注意してください。
ゴキブリの卵は硬い殻に覆われているため、殺虫剤やスプレーは卵の中まで浸透しにくく殻をしっかり潰し切らないと死滅させることができません。卵を潰すことで卵の中が乾燥し、孵化を防ぐことができます。
また、卵を捨てるときはビニール袋に入れ密封した状態で捨てるようにしましょう。しっかり密封して捨てないと、さらなる繁殖を招く恐れがあるので正しく対処を行いましょう。
ゴキブリの死骸の対処方法!おすすめの捨て方や注意点は?
ゴキブリの死骸は適切な方法で、早急に処理しなければいけません。死骸を放置していると、ゴキブリのさらなる繁殖を招きかねないので注意してください。
また、死骸の対処にも注意が必要で、素手で死骸を処理してしまうと病気を引き起こす恐れがあります。ゴキブリの死骸を適切に処理できるよう、死骸の捨て方や注意点など対処のポイントを紹介します。
ゴキブリの死骸は放置しない
ゴキブリの死骸は絶対に放置してはいけません。ゴキブリは仲間の死骸さえもエサとして食べることがあり、死骸を放置しておくとさらなる繁殖を招く恐れがあります。
また、ゴキブリは死の間際に卵を産むと言われており、死骸の近くには卵が転がっている可能性もあります。
ゴキブリを殺したとしても死骸を放置していると、最後に産み落とされた卵が孵化しゴキブリが大量発生してしまう恐れもあるので注意してください。死骸は放置せず早急に正しい方法で処理しましょう。
ゴキブリの死骸の処理法
ゴキブリの死骸処理は慎重に行わなければいけません。ゴキブリは病原菌やウイルスを保有していることも珍しくなく、直接手で触れてしまうと病気を引き起こす原因となる恐れもあります。
死骸を処理する際はトングで挟んだり掃除機で吸うなど、死骸に直接手で触れないように気をつけてください。
また、死骸であっても卵を保有している場合があるので、ティッシュにくるんで捨てると孵化した幼虫が外に出てくる恐れもあります。
そのため、死骸を捨てる際はゴミ袋に入れて、口をしっかり縛ってから捨てるようにしましょう。
ゴキブリの死骸を処理する時の注意点
ゴキブリの死骸を処理する際は、死骸を捨てるだけではなく周囲に卵がないか確認することも大切です。卵が残っていると孵化してまたゴキブリが発生してしまいます。
卵を発見したら潰す、あるいは熱湯をかけるなど適切な対処を行いましょう。
また、ゴキブリが病原菌の仲介を行っていた可能性もあるので、ゴキブリの通り道と思われる場所はしっかり拭き掃除を行いキレイにしておくことも大切です。
清潔にしておくことは、新たなゴキブリの発生を防止することにもつながります。
【関連記事】この記事を読んだ方は、こちらの記事も読んでいます。