カラスが特にうるさい時期は?
カラスの鳴き声に意味はあるの?
カラスのうるさい鳴き声に一日中イライラして悩まされ、鳴き声の回数の多さに困っている方もいるでしょう。
なぜカラスが鳴くのか、カラスがうるさい鳴き声をあげるのには理由がありますが、鳴き声にも種類があるので聞き分けられるようになると対策にも役立ちます。
こちらの記事ではカラスの鳴き声の種類について説明し、春夏秋冬季節ごとの違いやカラスの対策法について解説します。
カラスに威嚇されると危険なこともあるので、正しい知識を身に付けたうえで適切な対策をとれるようになりましょう。
カラスの生態・習性などについて解説
カラスは全身の黒い身体に藍色の光沢がある羽を持った鳥です。都会でよくみられるのはカラスのなかでもハシブトガラスという種類であり、体の大きさは全長約55cm程度。
雑食性であるカラスは植物の種子や昆虫だけでなく人の出す残飯なども食べるため、都会でも餌に困ることはありません。カラスは臆病な性格をしており、基本的には人が近づけば逃げていきます。
ただし駆除の際に気を付けるべきことは、カラスの子育て時期である3~4月の時期は攻撃的になるということです。
カラスは人を襲うことはめったにありませんが子育て時期だけは別なのであり、繁殖期には巣の近くを通ったり威嚇して脅かしたりすると襲ってくる可能性があります。
撃退するのであればできるだけ繁殖期を避けて対策をとるようにしましょう。
カラスの鳴き方の種類
カラスの鳴き方には、以下のような種類があります。
・縄張りの安全を確認する
・仲間を集める
・外敵を威嚇する
それぞれの鳴き方について、どのような状況でどんな時に鳴くのか、詳しく説明します。
鳴き方の種類1.縄張りの安全を確認する
カラスは朝や夕方に「カァカァ」といった鳴きをあげますが、あれは自分の縄張りの安全確認であり、縄張りに何か異常がないかどうか仲間とともに確認しているときの鳴き声です。朝にもカァカァいう鳴き声をあげられ、うるさい・寝れないといった経験をした方もいるでしょう。
またこの鳴き声は他のカラスの鳴き声を聞くことによって互いの位置を確認する目的も持っており、重要な役割も果たしているのです。
鳴き方の種類2.仲間を集める
ゴミの集まっている場所で餌を見つけたときなどに、カラスが「カカカカ」といったような鳴き声をあげているときは仲間を集めているときです。ゴミの中に餌が入っていることを仲間に知らせるときは、このような鳴き声をあげます。
カラスの鳴き声にはうるさいものからそうでないものまでありますが、餌をみつけたことを知らせるときの鳴き声は比較的静かな方に入るでしょう。
鳴き方の種類3.外敵を威嚇する
カラスがガァガァとうるさい攻撃的な鳴き声をあげるときは、外敵をみつけて威嚇しているため危険であると考えましょう。カラスは基本的に臆病であり普段は危険性は低いのですが、縄張りに外敵が近づいてくるとうるさい鳴き声をあげて威嚇します。
ガァガァといった強い威嚇の鳴き声を聞き、普段あまり聞かない声におかしいと感じたら、危険を避けるためにできるだけ近づかない方が良いでしょう。
カラスがうるさい時期はいつ?鳴き声の原因
カラスが特にうるさい時期は4~7月の繁殖期にあたる時期です。
理由としてはこの時期にはカラスが子育てをしているため、外敵に対して攻撃的になりやすくなるからです。普段よりも気性が荒くて鳴く回数が多くうるさくておかしいと感じたときは、繁殖期であることが考えられます。
カラスは臆病で警戒心が強いため、子どもを守るため特に警戒している時期には注意しなければなりません。
鳴き方や回数、鳴き声のうるさいことから考え、いつも聞く鳴き声ではなくおかしいと感じたら、あまり近づかない方がよいでしょう。
カラスに威嚇されたときの対処法
カラスがうるさいとき急に威嚇された場合の対策方法はいくつかありますが、まずカラスが威嚇してきた場合には刺激しないことが大事です。
警戒心が強い状態のカラスを威嚇したりすると、攻撃してくる可能性があります。うるさいからといってカラスをじっと睨む、大きな声を出す、石を投げるといった威嚇行動はやめましょう。
また巣の近くはカラスの警戒心がより強くなっていることがあるので、巣のそばには近づかないことも重要です。
あとはもし襲われたときに備え、頭部を守るよう帽子をかぶったり傘をさしたりすることも有効な対策です。
カラスを近づけない対策方法
カラスを近づけない対策方法としては、以下のようなものがあります。
・光をあてる
・音を鳴らす
・点滴やカラスの模型を置く
・テグスや防鳥ネットを使う
・忌避剤をつかう
カラスは視覚が優れており餌も視覚を頼りにして取るため、強い光をあてられると飛行を妨げることができます。また大きな音も苦手であるため、発砲音やエアガンなどの音を使えば追い払えます。天敵の模型やカラスの死骸の模型がある場所にも近づきにくいです。
あとは特定の場所に近づけないための対策方法としては、テグスや防鳥ネット忌避剤を使うのも有効でしょう。
カラスを寄せ付けない効果的な予防対策
カラスの予防対策には以下のような方法があります。
・ゴミを放置しない
・餌の隠し場所をつくらない
・木の剪定をおこなう
カラスは雑食性でありゴミを漁って餌を探すため、外にゴミを放置しておくとカラスがやってきます。収集日であってもできるだけゴミは収集時間ぎりぎりに出すようにしましょう。
またカラスは餌を貯めておく習性があるため、庭やベランダなどに来るのであれば餌の隠し場所を作らないよう常に整理しておくことが重要です。
あとはカラスがとまらないよう庭木などの剪定をおこなうことも有効です。
カラス駆除の注意点!勝手に駆除すると法律違反
カラスの駆除する際に注意しなければならないことは、勝手に駆除するのは法律違反であるということです。
カラスは鳥獣保護法という法律によって保護されている鳥類であり、駆除するには狩猟免許を取得しなければなりません。
許可なく駆除すれば1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられるので、駆除の際は注意してください。
もし対策グッズなどを使った方法が法律違反にならないか心配になったときは、役所に問い合わせて確認することをおすすめします。
自分でカラス駆除が難しいときは業者がおすすめ
対策グッズなど使って自分で対策するのが困難であった場合、業者に依頼して駆除してもらうとよいでしょう。
資格を持った専門業者であればカラスを追い払うだけでなく駆除・捕獲までできるため、自分でできる対策と比べて大きな撃退効果を発揮します。
害鳥駆除業者は複数あるため、どの業者を選べばよいかわからないという方も多いでしょう。
業者の選び方やおすすめ業者について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
まとめ
カラスの鳴き声にはいくつかの種類があり、安全確認や仲間を集める目的、外敵の威嚇などそれぞれ意味があります。カラスは繁殖期に入ると攻撃的になるため、4~7月くらいの時期で外敵を威嚇するような鳴き声をあげている場合には、襲われないよう注意しなければなりません。
カラスを近寄らせない対策についても紹介しましたが、被害を抑えられそうもなければ業者に依頼して駆除してもらうことも検討しましょう。