電気とガスのセット契約には、セット割が請求額全体に適用されるとは限らないことや、元の料金単価・調整額によっては請求総額が高くなることなどのデメリットがあります。
「セット割がある=電気代とガス代が必ず安くなる」というわけではありません。対象エリアや料金プラン、契約名義、使用場所、支払い方法などの条件によっては、割引を受けられない場合もあります。
一方で、電気とガスを別々に契約すれば必ず安くなるとも限りません。セット契約の方が請求総額を抑えられるケースや、料金管理・手続きをまとめやすいケースもあります。
大切なのは、セット割の名称や割引率だけではなく、燃料費・原料費調整や再エネ賦課金を含む請求総額と契約条件をそろえて比較することです。
この記事では、主に家庭向けの低圧電気と都市ガスを同じ事業者へまとめるケースを対象に、セット契約のデメリットやメリット、別々に契約した方がよい条件を解説します。料金体系や契約形態が異なるLPガスは、本記事の比較対象に含めません。
- 電気とガスをセットにする7つのデメリット
- 電気とガスをまとめない方がよいケース
- セット契約と別契約を比較する方法
- 解約や引っ越しで確認すべき条件
- オール電化やガス機器を利用している場合の注意点
【目次】好きなところから見れます▼
結論:電気とガスのセットは「割引」だけで決めない

電気とガスをセットにするかどうかは、割引の有無だけでは判断できません。
セット契約には、割引やポイントが付く場合があることに加え、請求・支払い・使用量をまとめて管理しやすいというメリットがあります。
ただし、セット割が適用される費目は会社やプランによって異なります。基本料金や従量料金だけが割引対象となり、燃料費調整額・原料費調整額・再エネ賦課金などが対象外となる場合もあります。
料金を優先する人は、セット契約と別契約の請求総額を同じ条件で比較してください。利便性を優先する人は、請求管理や手続きが実際にどこまでまとまるかも確認しましょう。
| 比較項目 | セット契約 | 別契約 | 確認ポイント |
|---|---|---|---|
| 請求総額 | 割引が適用される場合があるが、元の料金や調整額に左右される | 電気とガスを個別に選べるが、同一事業者のセット割は使えない | 同じ月・使用量・契約容量で総額を比較する |
| 料金管理 | 同じマイページや支払い方法にまとめられる場合がある | 明細や支払い先が分かれる | 請求日や明細がどこまでまとまるか確認する |
| 適用条件 | エリア、プラン、名義、需要場所、支払い方法などの条件がある | 電気とガスをそれぞれの条件で選べる | セット割の対象条件を事前に確認する |
| 契約変更 | 片方を変更するとセット割が終了する場合がある | 片方だけを比較・変更しやすい | セット割終了後の料金も確認する |
| 引っ越し | 転居先で両方の供給条件を満たす必要がある | 電気とガスを個別に手配できる | 転居先の供給エリアと再申込みの要否を確認する |
| 利用設備 | 一般向けセットが専用プランより不利になる場合がある | 設備に合う専用プランを維持しやすい | オール電化、床暖房、エネファームなどの条件を確認する |
| 見直しの自由度 | セット割を維持するため、片方だけを変更しにくい場合がある | 電気・ガスを個別に見直しやすい | 変更後の合計額で判断する |
セット契約が向いている人
次の条件に当てはまる人は、セット契約を検討しやすいでしょう。
- 同じ算入条件で比較した結果、セット契約の請求総額が下がる人
- セット割の対象エリア・プラン・名義などの条件を満たす人
- 現在、維持した方が有利な時間帯別・設備向けプランを利用していない人
- 料金差だけでなく、請求や支払いを管理しやすくしたい人
- 電気とガスの申込窓口や問い合わせ先をまとめやすくしたい人
ただし、同じ会社へまとめても、請求書やマイページが完全に一つになるとは限りません。契約前に、請求方法と管理画面の仕様も確認してください。
別々の契約が向いている人
次のような人は、電気とガスを別々に契約した方が選択肢を確保しやすくなります。
- オール電化や時間帯別電気料金プランを利用している人
- 床暖房、エネファーム、ガス暖房などの機器向け料金を利用している人
- 電気またはガスの片方だけを定期的に見直したい人
- セット割の供給エリアや対象プランに入っていない人
- 契約名義や需要場所をそろえられない人
- 転居予定があり、契約変更の自由度を重視する人
別契約が向いている条件に当てはまっても、セットより必ず安くなるとは限りません。現在の契約と候補プランを、請求総額で比較する必要があります。

電気とガスをセットにする7つのデメリット

電気とガスのセット契約で注意したいデメリットは、次の7つです。
| デメリット | 起こりやすい条件 | 主な確認方法 |
|---|---|---|
| セット割が請求額全体に適用されない | 割引対象が基本料金や従量料金の一部に限定されている | セット割の適用条件・料金表を見る |
| 割引後でも高くなることがある | 元の単価や調整額が比較元より高い | 同じ月の請求総額を比較する |
| 申込み条件が多い | エリア、プラン、名義、需要場所、支払い方法が対象外 | 供給エリア・約款・適用条件を見る |
| 片方の変更で割引が終わる | 電気またはガスを解約・他社へ変更する | 変更後のプランと割引終了時期を確認する |
| 引っ越し先で継続できない | 転居先がガス供給区域外、対象外物件などに該当する | 新住所での供給可否を確認する |
| 専用プランより不利になることがある | オール電化や特定のガス機器を利用している | 現在の専用プランとの年間総額を比べる |
| 個別に見直しにくくなる | 片方だけ変更するとセット割が外れる | セット継続時と片方変更時を比較する |
セット割が請求額全体に適用されるとは限らない
セット割があっても、電気代やガス代の請求額全体がそのまま割引されるとは限りません。
プランによっては、基本料金や電力量料金・ガス従量料金などが割引対象となります。電気の燃料費調整額や再エネ賦課金、都市ガスの原料費調整額などは、割引対象外になる場合があります。
例えば、CDエナジーの公式料金シミュレーションでは、ガスセット割の対象を基本料金・電力量料金とし、燃料費調整額を除くことや、対象外プランがあることを案内しています。
請求総額を比較するときは、次の項目を分けて確認してください。
- 基本料金または最低料金
- 電気・ガスの使用量に応じた料金
- 燃料費調整額・原料費調整額
- 電気側の再エネ賦課金
- その他の付加料金や日割り料金
- セット割・ポイント・キャンペーン
セット割の率だけを請求総額へ掛けて削減額を出さないことが重要です。割引対象額と最終的な請求総額を区別しましょう。
元の料金単価や調整額次第で高くなることがある
セット割が適用されても、元の基本料金・最低料金や従量料金が現在の契約より高ければ、請求総額が下がらない可能性があります。
さらに注意したいのが、電気の燃料費調整額と都市ガスの原料費調整額です。調整単価は月ごとに変動し、会社や料金プランによって算定方法や上限の有無が異なる場合があります。
CDエナジーや九州電力の公式ページでは、比較元プランに調整上限がある一方、候補プランに上限がない場合、試算上は安くても実際にはメリットが生じない可能性があると案内しています。
また、関西電力のなっトクプランでも、試算に調整額を含まない場合があり、調整額の増加によって変更前より高くなる可能性が示されています。
セットと別契約を比較するときは、同じ地域・同じ月・同じ使用量・同じ契約容量で、調整額まで含めてください。
対象エリア・プラン・名義などに条件がある
電気とガスを同じ会社から契約できても、自動的にセット割が適用されるとは限りません。
会社やプランによって、次のような条件が設けられています。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 対象エリア | 電気と都市ガスの両方を供給できる住所か |
| 対象プラン | 現在または申込予定の電気・ガスプランがセット割の対象か |
| 契約名義 | 電気とガスを同一名義にする必要があるか |
| 需要場所 | 電気とガスの使用場所が同じ需要場所として扱われるか |
| 支払い方法 | 電気とガスの支払いをまとめる必要があるか |
| 申込み | セット割の申込みが別途必要か |
| 適用開始 | 申込日ではなく、検針日などを基準に開始されるか |
東京ガスのガス電気セットでは、条件を満たしたうえでセット割の申込みが必要です。また、使用場所に関する適用条件も設けられています。
大阪ガスのベースプランA-Gでは、同一需要場所・同一名義などが適用条件です。西部ガスでは、都市ガス契約者の電気料金をガスと同じ支払い方法・同一名義で登録する条件があります。
電気の供給エリアと都市ガスの供給エリアも一致するとは限りません。電気を契約できても、住所が都市ガスの供給区域外であれば、同じ会社の電気・ガスセットを利用できない場合があります。
一方を解約・変更すると割引が終わる場合がある
セット割は、対象となる電気・ガスの両契約が条件を満たしていることを前提としています。
電気またはガスの片方を解約したり、セット割の対象外プランへ変更したりすると、適用条件を満たさなくなり、セット割やセット専用プランの適用が終了する場合があります。
例えば、電気だけを他社へ変更した場合、ガスの契約自体は継続できても、ガス料金に適用されていた割引がなくなる可能性があります。反対に、ガスを変更したことで、電気がセット利用者向けプランの対象外になるケースも考えられます。
片方だけを変更するときは、次の項目を確認してください。
- セット割が終了する時期
- 残る契約に適用される料金プラン
- 割引終了後の基本料金・従量料金
- 契約期間や解約金、違約金、事務手数料
- ポイントや付帯サービスが継続するか
片方を変更した後の料金まで確認してから、セットを維持するか判断しましょう。
引っ越しで同じセットを継続できない場合がある
現在の住所で電気とガスをまとめていても、引っ越し先で同じ契約を継続できるとは限りません。
都市ガスは導管の供給区域が決まっているため、転居先が対象区域外であれば同じガス契約を利用できません。集合住宅の一括受電や、建物側が指定する契約条件によって、希望する会社へ切り替えられない場合もあります。
引っ越しが決まったら、次の順番で確認すると整理しやすくなります。
- 新住所で候補会社の電気を契約できるか確認する
- 新住所が都市ガスの供給区域に入っているか確認する
- 希望する電気・ガスプランがセット割の対象か確認する
- セット割の再申込みが必要か確認する
- 旧住所の使用中止日と新住所の供給開始日を確認する
同じ会社へ申し込む場合でも、ガスの開栓手続きや立ち会いなどが別途必要になることがあります。電気とガスの手続きが完全に一度で終わるとは限りません。
オール電化やガス機器向けプランの方が適する場合がある
オール電化住宅や特定のガス機器を利用している家庭は、一般向けのセットプランへ変更する前に、現在の専用プランを確認してください。
| 設備・契約 | 確認する項目 | 変更時の主な注意点 |
|---|---|---|
| オール電化・エコキュート | 時間帯別単価、夜間使用量、電気給湯機の使用時間 | 割安な夜間単価を利用できなくなる可能性がある |
| ガス温水床暖房 | 床暖房向け料金、機器割引、冬季のガス使用量 | 一般料金へ変わると暖房期のガス代が増える可能性がある |
| エネファーム | 設備向け料金、付帯割引、ガス使用量 | 機器向けプランの割引を失う可能性がある |
| ガス暖房・家庭用空調 | 機器向け料金と季節別の使用量 | 一般プランとの単純比較では判断しにくい |
九州電力では、割安な夜間料金が設定されたプランを利用し、夜間使用量の多い電気給湯機などを所有している場合、契約変更で割高になる可能性が高いと案内しています。
関西電力も、エネファーム・ガス床暖房・家庭用空調機器などを利用している契約では、変更によってガス料金が割高になると注意喚起しています。
東邦ガスの電気には、暖房・床暖房・エネファームなどの利用設備に応じた電気基本料金の割引があります。候補プランでも同等の設備条件が反映されるか確認しましょう。
設備向けプランを利用している場合は、1か月分だけでなく、冷暖房を使う季節を含めた年間総額で比較してください。
電気とガスを個別に見直しにくくなる
セット契約後に電気かガスの片方だけを変更すると、セット割が外れる場合があります。そのため、別々に契約しているときよりも、片方だけを見直しにくくなることがあります。
例えば、電気だけに有利なプランが見つかっても、電気を変更したことでガスのセット割が終了すると、世帯全体では安くならない可能性があります。
この場合は、次の2パターンを比較します。
- 現在のセット契約をそのまま継続した場合の請求総額
- 片方を変更し、セット割が終了した後の電気・ガス合計額
セット割を残すこと自体が目的にならないよう、定期的に合計額を見直しましょう。
電気とガスをまとめるメリット

電気とガスのセット契約にはデメリットだけでなく、料金や管理、手続きに関するメリットもあります。
ただし、メリットの内容や適用条件は会社・料金プランによって異なります。
割引やポイントが適用される場合がある
対象となる電気とガスの料金プランを組み合わせることで、料金割引やポイント付与を受けられる場合があります。
料金を比較するときは、現金で値引きされるセット割と、後から付与されるポイントを分けて考えましょう。ポイントには会員登録、契約情報の登録、利用期限、交換条件などが設定されていることがあります。
割引やポイントを含めても、継続的な請求総額が下がるかを確認することが重要です。
請求・支払い・使用量を管理しやすい
同じ事業者へまとめることで、電気とガスの料金や使用量を同じマイページで確認できる場合があります。
支払い方法や問い合わせ先もまとめられれば、契約情報やID・パスワードの管理負担を減らせます。
ただし、電気とガスで検針日や請求時期が異なることがあります。契約先が同じでも、明細や引き落とし日が完全に一つになるとは限りません。
申込みや引っ越し手続きをまとめやすい
同じ会社で電気とガスを取り扱っている場合、申込窓口や問い合わせ先をまとめやすくなります。
引っ越し時も、同じWebページや窓口から電気とガスの使用開始・停止を申し込める場合があります。
一方、ガスの開栓や安全確認、セット割の再申込みなどは別途必要になることがあります。申込フォームが一つでも、すべての手続きが同時に完了するとは限りません。
電気とガスを別々にした方がよいケース

電気とガスをまとめない方がよいのは、現在の専用プランを維持するメリットが大きい人や、電気とガスを個別に見直したい人です。
ただし、別々にすれば必ず安くなるわけではありません。次の表を参考に、別契約を検討する余地があるか確認してください。
| 現在の状況 | 別契約を検討する理由 | 確認事項 |
|---|---|---|
| オール電化や時間帯別プランを利用している | 夜間料金などの専用条件を維持できる可能性がある | 昼夜別使用量と年間料金 |
| 床暖房やエネファームを利用している | ガス機器向け割引を維持できる可能性がある | 機器割引と冬季料金 |
| 片方だけ変更したい | 個別に料金や条件を見直しやすい | セット割終了後の合計額 |
| セット対象外の住所・プランである | セット割を前提に比較できない | 供給エリアと対象プラン |
| 契約名義や需要場所が異なる | 適用条件を満たせない可能性がある | 名義変更や契約統合の必要性 |
| 近いうちに引っ越す予定がある | 個別契約の方が転居先に合わせて選び直しやすい | 転居先の供給可否 |
電気かガスの専用プランを維持した方が有利な人
現在の電気・ガス契約に、時間帯別料金や設備向け割引が適用されている場合は、一般向けのセットプランへ変更する前に年間料金を比較してください。
特に、オール電化住宅は夜間にエコキュートを運転することが多く、昼夜の単価差が料金へ大きく影響する場合があります。
床暖房やエネファームなどを利用している家庭も、ガス機器向けの割引を失うことで、セット割以上にガス料金が増える可能性があります。
現在のプラン名、設備割引、昼夜別の使用量を確認したうえで比較しましょう。
セットの対象外または条件を満たせない人
次のような場合は、希望するセット割を利用できない可能性があります。
- 住所が都市ガスの供給区域外である
- LPガスを利用している
- 電気またはガスがセット割の対象外プランである
- 電気とガスの契約名義が異なる
- 電気とガスの需要場所が異なる
- 指定された支払い方法へまとめられない
- 集合住宅の一括受電などで電力会社を選べない
セット割を前提に料金を比較する前に、住所と現在の契約情報で適用可否を確認してください。
料金を個別に比較・見直したい人
電気とガスを別々に契約すると、それぞれの使用量や生活スタイルに合わせて会社・プランを選びやすくなります。
例えば、電気使用量は多いもののガス使用量は少ない家庭では、電気を中心に料金プランを選び、ガスは少使用量時の料金を重視して選ぶ方法があります。
ただし、個別契約ではセット割を利用できず、請求やマイページの管理も分かれます。料金差と管理の手間を両方比較しましょう。

- 関東:関東のおすすめ電力会社/関東のおすすめ都市ガス
- 愛知・中部:愛知のおすすめ電力会社/愛知のおすすめ都市ガス
- 関西:関西のおすすめ電力会社/関西のおすすめ都市ガス
セット契約と別契約を正しく比較する方法

セット契約と別契約のどちらが適しているかは、次の5段階で比較すると判断しやすくなります。
- 現在の契約内容と使用量を確認する
- 比較条件をそろえて請求総額を試算する
- 割引対象と調整額・賦課金を確認する
- 適用条件・解約・引っ越し条件を確認する
- 利用設備と時間帯別プランを確認する
現在の契約内容と使用量を確認する
最初に、電気とガスの検針票やマイページを用意します。
- 電気の料金プラン名
- 電気の契約電流・契約容量
- 月ごとの電気使用量(kWh)
- ガスの料金プラン名
- 月ごとのガス使用量(m³)
- 現在適用されている割引やポイント
- 契約期間と解約条件
- オール電化やガス機器などの利用設備
世帯人数だけで使用量を推測すると、実際の料金と大きくずれることがあります。可能であれば、過去1年分の使用量を確認してください。
同じ地域・月・使用量・契約容量で請求総額を比べる
料金を比較するときは、次の条件を統一します。
| 比較条件 | そろえる内容 |
|---|---|
| 地域 | 同じ一般送配電事業者の区域と都市ガス導管区域 |
| 対象月 | 同じ検針月・料金適用月 |
| 電気契約 | 同じアンペア、kVA、最低料金区分 |
| 電気使用量 | 同じkWh |
| ガス使用量 | 同じm³ |
| 算入項目 | 基本料金、従量料金、調整額、賦課金、割引を同じ範囲で算入 |
| 比較期間 | 可能であれば季節変動を含む1年間 |
異なる月の料金や調整額を比較すると、プランの差ではなく燃料価格の変化が結果へ混ざってしまいます。
基本料金や単価の一部だけではなく、最終的な請求総額を比較してください。
割引対象と調整額・賦課金を確認する
料金表や公式シミュレーションを見るときは、次の項目が含まれているか確認します。
| 料金項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 基本料金・最低料金 | 契約容量や使用量に応じた料金が算入されているか |
| 電力量料金 | 段階制の単価を正しく反映しているか |
| ガス従量料金 | 使用量区分と単価を正しく反映しているか |
| 燃料費調整額 | 対象月の電気の調整単価を含んでいるか |
| 原料費調整額 | 対象月の都市ガスの調整単価を含んでいるか |
| 再エネ賦課金 | 電気料金に算入されているか |
| セット割 | 割引対象の費目、適用率、上限、開始時期が正しいか |
| ポイント | 現金値引きと分け、登録条件や利用期限を考慮しているか |
| キャンペーン | 継続料金ではなく、期間限定特典として分けているか |
公式シミュレーションで調整額や一部の賦課金が除外されている場合は、その結果だけで毎月の請求額が安いと判断しないようにしましょう。
適用条件・解約・引っ越し条件を確認する
料金が安くなる見込みでも、契約条件が生活状況に合わなければ、変更後に不便や追加負担が生じる可能性があります。
- 自宅が電気と都市ガスの両方の供給エリアに入っているか
- 現在または候補の料金プランがセット割の対象か
- 電気とガスを同一名義・同一需要場所にする必要があるか
- 支払い方法をまとめる必要があるか
- セット割の申込みが必要か
- 契約期間や解約金、違約金、事務手数料があるか
- 片方を変更した場合に、残る契約の料金がどうなるか
- 引っ越し先でも継続または再申込みできるか
契約条件は料金プランの紹介ページだけでなく、約款・個別要綱・重要事項説明書まで確認しましょう。
利用設備と時間帯別プランを確認する
最後に、住宅設備と電気・ガスの使用時間帯を確認します。
エコキュートを夜間に運転している家庭は、夜間単価を含めた年間料金で比較します。床暖房やエネファーム、ガス暖房を使っている家庭は、設備向けの料金プランや割引が候補プランでも適用されるか確認してください。
単月だけでは、冷暖房を使う季節の差を反映できません。可能であれば過去1年分の使用量を候補プランへ当てはめて比較しましょう。
セット割の条件は会社・プランごとに異なる

セット割の対象条件や料金の仕組みは、会社・料金プランごとに異なります。
以下は、2026年10月8日時点で公式情報から確認できる主な条件例です。料金の安さを順位付けする表ではなく、契約前に確認すべき項目の違いを整理しています。
| 会社・プラン例 | 公式情報で確認できる条件例 | 契約前の確認ポイント |
|---|---|---|
| 東京ガス「ガス電気セット」 | 対象の都市ガスと電気を契約し、条件を満たした場合に適用。セット割の申込みが必要 | 使用場所、対象料金メニュー、申込状況 |
| CDエナジーダイレクト | セット割の対象費目と対象外プランがあり、燃料費・原料費調整の上限差にも注意が必要 | 割引対象費目、対象外プラン、電気とガスの供給区域 |
| 東邦ガスの電気 | 契約電流や使用量によって有利不利が異なり、利用するガス機器に応じた割引がある | 契約電流、使用量、設備割引、燃料費調整 |
| 大阪ガス「ベースプランA-G」 | 同一需要場所・同一名義などの適用条件があり、燃料費調整の上限はない | 現在の電気プラン、燃料費調整、設備向けプランの有無 |
| 関西電力「なっトクプラン」 | 対象となる都市ガス供給区域があり、調整額や現在の設備向け料金によって変更後が高くなる場合がある | 供給区域、現在のガス機器向けプラン、対象月の原料費調整額 |
| 九州電力「スマートファミリープラン[ガスセット]」 | 対象都市ガス区域・契約電流の条件があり、2年契約割引や燃料費調整上限の違いに注意が必要 | 契約電流、時間帯別プラン、電気給湯機、契約期間 |
| 西部ガス「ガス+電気セット」 | 対象ガス料金プランが定められ、都市ガス利用者はガスと同じ支払い方法・同一名義で登録 | 対象ガスプラン、支払い方法、契約名義、居住地域 |
※上記は条件の違いを示す代表例です。プラン名、受付状況、料金、適用条件は変更されることがあるため、申込み前に各社の公式ページ・料金表・約款をご確認ください。
電気・ガスのセット契約に関するよくある質問

電気とガスはまとめない方が安いですか?
別々に契約した方が安くなる場合はありますが、すべての家庭で別契約が有利になるわけではありません。セット割の対象、元の料金単価、燃料費・原料費調整、使用量によって結果が変わります。同じ地域・月・使用量・契約容量・算入項目で請求総額を比較してください。
セット割は電気代・ガス代の全額に適用されますか?
全額に適用されるとは限りません。基本料金や従量料金の一部だけが対象となり、燃料費調整額、原料費調整額、再エネ賦課金などが対象外になる場合があります。対象費目は会社・プランごとの適用条件で確認してください。
電気かガスの片方だけを解約するとどうなりますか?
セット割やセット専用プランの適用が終了する場合があります。ただし、片方の解約によって自動的に両方が解約されるとは限りません。割引終了時期、残る契約の料金プラン、解約金や事務手数料を契約先へ確認しましょう。
引っ越し先でも同じセット契約を継続できますか?
引っ越し先が電気と都市ガスの両方の供給区域に入り、対象プランや名義などの条件を満たせば、継続または再申込みできる場合があります。ガス供給区域外や対象外物件では、同じセット契約を継続できません。
オール電化や床暖房・エネファーム利用中でもまとめるべきですか?
必ずまとめるべきとはいえません。現在の時間帯別料金や設備向け割引を維持した方が、年間の請求総額を抑えられる場合があります。現在のプラン、設備条件、昼夜別・季節別の使用量を候補のセットプランと比較してください。
まとめ:セット割より請求総額と契約条件で判断する
電気とガスのセット契約には、割引やポイント、料金管理、手続きのまとめやすさといったメリットがあります。
一方で、セット割の対象が請求額の一部に限られることや、調整額によって割引後でも高くなること、片方の変更や引っ越しで適用条件を満たせなくなることがデメリットです。
「セット割があるか」ではなく、「割引後の請求総額と契約条件が自分に合っているか」で判断しましょう。
- 料金を重視する人は、同じ条件でセットと別契約の請求総額を比較する
- 利便性を重視する人は、請求・支払い・問い合わせ先がどこまでまとまるか確認する
- オール電化やガス機器の利用者は、現在の専用プランを失わないか確認する
- 引っ越し予定がある人は、転居先の供給区域と再申込み条件を確認する
- 片方だけ変更する人は、セット割終了後の残る契約料金まで確認する

