オール電化の節約術!電気代が高いエコキュートなど設備ごとの節約方法を紹介

オール電化の節約術

オール電化の節約方法が知りたい

エコキュートの具体的な節約方法は?

暖房や給湯にガスを使用せず、家のエネルギーに関するすべてを電気でまかなうオール電化住宅が人気です。

火を使わないエネルギーのため、環境にやさしくクリーンなことでも注目されています。一方オール電化にすると電気代が高いか、気になる人も多いです。

これからオール電化住宅への切り替えを検討する人や現在オール電化住宅にお住まいの方のために、オール電化の電気代が安くなる節約術を解説します。

オール電化はIHクッキングヒーターなど、生活に便利な設備も多く利用できます。

オール電化を上手に安い料金で使用する方法を知って、毎月の電気代節約に役立てましょう。

目次

オール電化は高い?原因をわかりやすく解説

オール電化は高い?原因をわかりやすく解説します。

オール電化は、IHや追い炊きなどの設備をすべて電気にすることです。

ガスを使わなくなった分電気代が高いため、水道光熱費すべてを含めると家計の負担が大きくなってしまう場合があります。

まずはなぜオール電化の料金が高いかの原因について解説します。

オール電化の料金が高い原因を知れば、その後の有効な電気代の節約にもつながります。

電気料金が高い原因1. 原料の高騰:燃料費調整価格が値上がりしている

エコキュートなどのオール電化設備を取り入れてから、ガス料金はかからなくなったものの電気代が高いため、全体的な光熱費が高くなってしまった、という家庭も少なくありません。

オール電化にすると電気代が高くなる理由のひとつに、電気の原料が高騰することによる、燃料費調整価格の値上がりがあるためです。

LNG(液化天然ガス)など、火力発電の燃料供給に関する制約があるため、電気の原料価格である卸電力価格が高騰、そのため電気代に影響する年長調整価格も上がってしまっています。

電気料金が高い原因2. 日中に電気を使っている

オール電化にすると、オール電化専用の電気料金プランを利用することになります。

オール電化の電気料金プランは、一般的な電気料金プランに比べて深夜料金は割安日中の電気料金が割高に設定されているのが特徴です。

オール電化にしたところ電気代が高くなった場合は、日中に多く電気を使っている可能性があります。

とくに新型コロナウィルス感染症の影響でテレワークになり、日中は出勤せず自宅で仕事をする人も増えました。

日中の在宅時間が増えたため日中に電気を使い、電気代が高くなっている場合もあります。

オール電化の平均的な電気料金

オール電化の平均的な電気料金

関西電力調べによると、オール電化の電気代平均価格は以下のようになっています。

※2017年5⽉~2018年4⽉のデータとなります。

世帯別/居住形態/季節平均料金
一人暮らし10,751円
二人暮らし12,904円
三人暮らし14,454円
四人暮らし14,914円
戸建て16,039円
マンション14,956円
夏(7~9月)13,363円
冬(1~3月)19,857円

オール電化の節約術!電気代を安くする方法

オール電化の節約術|電気代を安くする方法

オール電化にすると、原料価格の高騰や日中の電気代が高いという理由で電気代が高くなってしまいますが、オール電化でも電気代が安くなる節約方法があります。

・電気代が安い時間帯を把握する
・電気料金単価が安い時間帯に電気を使う

2つのオール電化の節約術を紹介します。オール電化の電気代が高いと感じている人は、ぜひ試してみましょう。

電気代が安い時間帯を把握する

オール電化の電気代を安くするポイントの1つに、電気代が安い時間帯に電気を使用することがあります。

オール電化の電気料金プランは、日中の電気代は割高、深夜の電気代は割安です。日中はできるだけ電気を使わず、深夜に電気を使うようにしましょう。

電気代が安くなる時間帯は、契約している電力会社や料金プランによって異なります。

たとえば中部電力のオール電化向け料金プラン「スマートライフプラン」では、22時から翌8時までの電気代が安く、日中10時から17時までの電気代が高くなっています。

電気料金単価が安い時間帯に電気を使う

電気代は、その時間帯に使用した電気使用量に対応して、電気料金単価が可算されて支払うことになります。

電気料金単価が安い時間帯に電気を使うようにすれば、オール電化でも電気代の節約ができます。

電気料金が安い時間帯に電気を使うには、タイマー機能を活用するのが有効です。

食洗機や洗濯機などはタイマーで電気料金単価が安い時間に稼働させる、炊飯器は電気料金単価が安い深夜に炊飯して翌朝炊けるようにする、といった工夫で電気代が安くなるのです。

エコキュート・蓄熱暖房機などの設備ごとの節約方法

エコキュート・蓄熱暖房機などの設備ごとの節約方法

オール電化では、エコキュートや蓄熱暖房機などの設備を使用します。

これらのオール電化設備が電気代を高くしている原因では、と考える人も多いでしょう。

エコキュートや蓄熱暖房機などのオール電化設備も、節約方法を知れば電気代が安くなります。

エコキュートと蓄熱暖房機の電気代が安くなる、それぞれの節約方法について解説します。

エコキュートの節約方法

エコキュート

節約方法1. 時間設定や料金プランを見直す

エコキュートを利用する時間や料金プランを見直すことで、電気代の節約が可能です。

たとえば、関西電力は10~17時の「デイタイム」の電気料金が高くなっています。

17~23時の「リビングタイム」または23~翌朝7時までの「ナイトタイム」にエコキュートを利用するようにすれば、電気代が節約できます。

エコキュートと同時にIHクッキングヒーターを設置した場合、電気代が割引になる「はぴeタイムR」などの料金プランも設けられています。

節約方法2. 季節ごとにモードを変更する

エコキュートには「おまかせモード」や「省エネモード」が搭載されています。

お湯を多く使う冬におまかせや省エネモードにすると、お湯が足りなくなり電気代の高い昼間に追い炊きすることになります。

春夏は省エネモード、冬は多めモードにするなど、季節に応じたモードに変更するのも節約に有効です。

節約方法3. 休止モードを使う

お湯を使用しないときには、休止モードにしましょう。夜間までお湯の炊き上げを停止するので、電気代が安くなります。

また、旅行や出張などで家を空けるときにも、休止モードにしておくのがおすすめです。

節約方法4. ピークカット設定

エコキュートはピークカット設定が可能です。ピークカット設定をすると、電気代が高い昼間の時間帯にお湯の沸き足しなどをしなくなります。

節約方法5. 沸き上げは深夜時間帯のみにする:昼間の沸き上げは停止

オール電化向けの電気料金プランは、昼間の時間帯の電気代が高いです。沸き上げは深夜時間帯のみとし、昼間は使用しないようにしましょう。

節約方法6. 追い焚きより高温たし湯を利用する

エコキュートは追い焚きもできますが、一度冷めたお湯を再度温かくするのは多くのエネルギーを使います。

古いお湯があるときには、追い焚きではなく高温たし湯を利用した方が電気代の節約になります。

追い焚きは使うお湯が足りなくなることもあり、昼間お湯足しを使用する原因にもなります。

節約方法7. タンクの設定温度を下げる

エコキュートを設置している家庭がお湯を使う場合、エコキュートのタンクのお湯に水道水を足して供給されます。

水道水の温度が高くなる夏場などは、タンクのお湯の温度を低くするために、多くの水が足されることになります。

夏場などはタンクの設定温度を下げることで、電気代が節約になります。

節約方法8. 給湯温度は50度に設定する

エコキュートは、足すお湯をすぐに沸かす瞬間湯沸かしではなく、あらかじめ貯めておいたお湯を足す設備です。

給油温度を50度にすると、タンクに到達するときには約47度になります。

給油温度を40度前後にすると、タンクに到達するときは39度以下になってぬるくなるため、追い焚きなどを使わなければいけません。給油温度を50度にすれば、節約になります。

蓄熱暖房機の節約方法

蓄熱暖房機の節約方法

節約方法1. 適切な蓄熱量に設定する

蓄熱暖房機は、電気代の安い深夜帯に熱を溜めておき、日中は溜めた熱を使って室内を温めます。蓄熱量が足りないと、昼間に追い焚きすることになり電気代が高くなってしまいます。

また、蓄熱量が多すぎると効果が高すぎて、室内が熱くなってしまいます。蓄熱暖房機によって、季節ごとに適切な蓄熱量の目安があります。

住んでいる地域の気候に合わせた適切な蓄熱量に設定しておきましょう。シーズンセンサーがついている蓄熱暖房機なら、よりこまかい蓄熱量の設定が可能です。

節約方法2. 時刻設定を確認

蓄熱暖房機は現在時刻、通電開始時間、通電時間の3つを設定します。

1つでもずれていると、電気代の高い日中に通電してしまいます。時々時刻設定がずれていないかも確認しておきましょう。

節約方法3. ファンを回すタイミングを見直す

ファンがついている蓄熱暖房機は、ファンを回した分だけ熱が放出されます。必要なとき以外はファンを使用しないようにしましょう。ちなみにファンが回る時間を設定できる蓄熱暖房機もあります。

節約方法4. 長期不在時はファン・ファンタイマーを切る

旅行などで数日間不在にしておく場合でも、蓄熱暖房機はオフにしないほうが節約になります。不在時は蓄熱量を下げる、ファンやファンタイマーを切っておくことで電気代が安くなります。

節約方法5. 冬を過ぎたら蓄熱暖房機をきる:ブレーカーOFF

蓄熱暖房機を使用しないシーズンには、室内設定などは最小、ファンをオフ、プラグを抜いて、ブレーカーをオフにしておきます。

蓄熱暖房機の電源やブレーカーが入ったままだと、使用しない夏にも蓄熱してしまうことがあります。

IHクッキングヒーターの節約方法

IHクッキングヒーターの節約方法

節約方法1. 日中の電気料金単価が高い時間帯を避ける

IHクッキングヒーターはガスの代わりに電気を使用して調理します。日中の電気料金単価が高い時間帯を避けて使用すれば、電気代が安くなります。

調理は早朝または夜だけにする、昼も家にいる場合は朝や夜にまとめて作っておくなどで、IHクッキングヒーターの電気代が節約できます。

節約方法2. 熱伝導が高い鍋に変える

IHクッキングヒーターはIHに使用できる鍋を使います。熱伝導性が高い鍋に替えれば、調理時間が短くなりそれだけ電気代が節約ができます。

また、煮込み料理など時間がかかる料理には圧力鍋を使用するのも有効です。”

床暖房の節約方法

床暖房の節約方法

節約方法1. 場面に合わせて暖房機器を使い分ける

床暖房は足元からぽかぽか温められる一方、ほかの暖房器具よりも温まるのに時間がかかります。

床暖房のみで寒い季節の場合、ほかの暖房機器と一緒に使ったり、使い分けたりすることで電気代が節約できます。

部屋全体を温めたいときにはエアコンを使う、床暖房は使用する面だけにするなどの工夫をしましょう。

節約方法2. 断熱材を利用する

床暖房で温めた空気は、部屋の外へ逃げてしまいます。

部屋の断熱性を高めることで床暖房の効果が高まり、電気代の節約にもつながります。窓に断熱材を貼る、カーテンを断熱素材にするなどが有効です。

おすすめのオール電化プラン!電力会社を乗り換える

オール電化料金プランを見直す|電力会社を乗り換える

オール電化で電気代が高い、節約しても安くないと感じるときには、オール電化の電気料金プランそのものを見直すのがおすすめです。

オール電化には深夜のみ安いところもあれば、夕方や早朝も電気料金が安いところもあります。

なんとなく今まで使っていた電力会社を続けて契約している場合は、電気料金のプランを見直すと電気代が安くなる可能性が高いです。

電気を多く使用する季節や時間帯に合わせた料金プランを設けている電力会社への乗り換えを検討してみましょう。

まとめ

オール電化で電気代が高い原因と、エコキュート、蓄熱式暖房、IHクッキングヒーター、床暖房それぞれでの節約方法について解説しました。

オール電化は設備の使い方や使う時間帯を工夫するだけで、電気代が節約できる可能性が高いです。

いろいろな節約方法を取り入れたり、深夜のみ電気を使うようにしても電気代が高い場合は、料金プランがライフスタイルに合っていない可能性もあります。

電力会社の見直しも含め、少しの行動と工夫でオール電化の電気代は安くなります。ぜひ今回紹介した方法や電力会社の見直しを取り入れてみましょう。

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