カメムシはいつ発生しやすい?
カメムシが活発になる時期は?
カメムシは春から夏にかけて産卵が行われ、夏になると孵化が始まります。
何度も脱皮を繰り返し、その過程で大きくなり、やがて成虫となります。
秋頃になると越冬のために活発に活動を始め、暖かい場所へ移動します。
冬の間に多くのカメムシは死んでしまうのですが、暖冬が理由となって大量に生き残ると、翌年はカメムシの異常発生につながってしまうのです。
冬を超えて生き残ったカメムシが産卵をして、次世代にバトンタッチするという過程を繰り返している昆虫なので、カメムシは春から秋にかけての期間で多く発生します。
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カメムシの生息地!どんな地域に発生するの?
カメムシは日本全土を生息地とする昆虫です。非常に多くの種類があり、それぞれ生態は少しずつ異なっています。
多くは草食性であり、草や木の根本などが主な生息地です。そのため、山間部にある林などに生息することが多く、近くに田んぼや畑、山などがあれば、住宅街の中でもよく見かけます。
庭がある家の場合は、庭の草木に巣を作っているケースもあるでしょう。
また、カメムシは寒い環境が苦手なため、冬になると暖かい環境を求めて住宅街に飛来し、家の中に入り込むケースも増えます。
基本的に暖かい気候の土地に多い昆虫ですが、北海道に生息するカメムシもいます。
カメムシが発生する原因は?
基本的にカメムシは草木のある環境であればどこにでも生息します。そのため、発生原因を特定することは難しいです。
ただし、特定の種に関しては、特定の植物や農作物が発生源となることもあります。
たとえば、マルカメムシはマメ科やタデ科の茎から汁を吸います。ホソヘリカメムシは大豆をはじめ豆類をにつきます。エサとなる植物の近くに巣を作るケースが多いです。
野菜や果物を栽培しているとカメムシの発生源となる可能性があるため、きちんと対策することが求められます。
また、植物の少ない環境だったとしても、宅配便の荷物や車などについて運ばれるケースもあります。
カメムシの発生時期は?季節毎の活動パターンを解説!
カメムシは季節ごとに活動パターンに変化が見られる昆虫です。
カメムシの生態をよく理解することで、どの季節に活発になるのか、それぞれの季節でどんな対策が必要となるのかがわかります。発生時期を季節ごとに詳しく理解することで適切な対応が取れます。
そこでカメムシの季節ごとの行動パターンの違いについて解説します。いつまで生息するのか、いつまで対策を取ればいいのか知るために発生時期の違いに注目してください。
【春〜秋】がカメムシの活動時期
カメムシは基本的に寒いのが苦手なため、活動時期は春から秋にかけての暖かいシーズンに限ります。
カメムシの種類によって活動時期は異なるのですが、おおむね4月から11月にかけて活発に活動する昆虫です。東京でも北海道でもカメムシの活動時期にそれほど大きな違いはありません。
春から秋にかけて常にカメムシの被害が発生する可能性があると考えましょう。ちょうど農作物が栽培される時期のため、さまざまな作物に被害が生じやすいです。
【夏】はカメムシの産卵時期
一般的にカメムシの産卵時期は、5月の下旬から8月の中旬あたりまでです。カメムシは4月から5月にかけて繁殖期を迎え、その後に産卵期に突入するのです。
産卵されたカメムシは夏頃になると次々と孵化していきます。カメムシは冬の寒さで死んでしまい、一時的に数が減るのですが、夏から秋にかけて孵化することで再び数が多くなります。
暖冬の場合は越冬できるカメムシの個体が増えて、夏頃に孵化する個体と合わさることが原因でカメムシの大量発生となることがあるため注意しましょう。
【冬】はカメムシの越冬時期
カメムシは秋になると越冬の準備をします。
気温の低い冬を乗り越えるために暖かい場所へ活発に移動するようになり、普段の生活の中で飛ぶカメムシを見かける機会が増えるのです。
たとえば、秋の晴れた日に洗濯物を干すとカメムシが張り付くケースが増えます。基本的にカメムシは成虫の状態で冬を過ごします。
秋の間に暖かい場所を見つけられれば、そこで越冬できる可能性があります。しかし、暖かい場所を確保できないと冬の間に寒さで死ぬ個体も多いです。
屋根裏や床下といった場所にカメムシが集団で集まり越冬するケースもあります。いつまで冬眠するかといえば、気温の上がる春頃までです。
ただし、暖冬の場合は気温が高くカメムシが冬眠せずに活動することもあります。特に建物内は気温が安定していて冬眠する必要がないからです。
カメムシの成長過程!どんなサイクルで大きくなるの?
カメムシは春先に産卵が始まり、夏の初め頃に孵化します。
最初は集団で集まった状態からそれぞれの個体が徐々に孵化していき、やがて集団から離れます。何度も脱皮を繰り返していき、やがて成長して成虫になるのです。
産卵した卵は1週間から2週間程度で孵化して、その後1ヶ月かけて徐々に成虫になります。
一度目の孵化をしたものは一齢幼虫と呼ばれ、脱皮するごとに二齢、三齢となります。クサギカメムシの場合は幼虫の段階が五齢まであるのが特徴です。
幼虫であっても成虫であっても、基本的に植物の汁を吸います。卵は植物に植え付けられ、幼虫はその場で成長するための栄養補給ができるのです。
秋頃になればカメムシは立派な成虫となり、そこで冬越の準備を始めます。
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