家や飲食店などで突然ゴキブリが現れて、とても不快な思いをしたことがある方は多いでしょう。
玄関や窓をきちんと閉めているのに、一体どこから侵入してくるのか不思議に思ったことはないでしょうか。
また、ゴキブリは見た目が気持ち悪いだけでなく、様々な菌を持っているため人体に被害もあるため、家からは一掃したいところです。
しかし、市販のゴキブリ退治グッズには様々なものがあり、どれを使えば良いのか迷いますよね。
本記事では、ゴキブリの侵入経路を特定したうえで、侵入を防ぐ方法や、侵入したゴキブリを自分で駆除する方法を紹介します。
ぜひこちらの内容を参考にして、ゴキブリ被害の防止対策をしっかりと立ててください。
ゴキブリの種類。それぞれの特徴や侵入経路をチェック!
ゴキブリと言えば、多くの人は黒くて丸っこい、光沢感のある姿を思い浮かべると思います。しかし、実はゴキブリには多くの種類があり、世界で4,000種類を超えると言われています。
もっとも、ゴキブリの多くは屋外に生息し、日本の家に住み着くゴキブリは数種類に限られます。そこで、屋内に生息するゴキブリの中でも代表的な4種類について、その特徴と屋内への侵入経路を紹介します。
クロゴキブリ
特徴
・体長25~30mmで丸みを帯びたフォルムで、羽に光沢感がある
・名前のとおり、頭部や羽の部分など、全体的に黒みを帯びている
・寿命が3年と比較的長く、何度も卵を産めるため、一生で400個以上の卵を産むほど繁殖力がある
・夜行性で寒さに強く、屋外に生息することが多いが、夜に餌を求めて室内へ侵入する
侵入経路
・夜間にドアや窓が閉まっていれば、排水溝から排水管を通り、室内に侵入する
・エアコンの室外機や排水ホースからも侵入する
チャバネゴキブリ
特徴
・体長10~15mmと比較的小さいが、繁殖力強い
・寒さに弱く、暖かい場所を好み、冬は暖房が効いた室内・冷蔵庫の裏・保温性の高い段ボールの隙間など、暖かいところに住み着く
・幼虫から成虫までの進化期間が60日と短いため、一気に繁殖する
侵入経路
・持ち帰った荷物や、資材用のダンボールの隙間などに潜み、外から室内に持ち込まれる
・人に対して警戒心が弱く、人が出入りする玄関などから侵入する
ヤマトゴキブリ
特徴
・形は黒ゴキブリに似てるが、ツヤがなく、クロゴキブリより小さい
・家に住み着くこともあるが、基本的には森林などの野外に生息する
・クロゴキブリの勢力におされ、屋内で見かける機会は減少している
・休眠できるという特質があり、冬を越せるため北海道のような寒い地域にも生息する
侵入経路
・クロゴキブリと同じで、排水管やエアコンの室外機など
ワモンゴキブリ
特徴
・屋内型のゴキブリの中では最大級で、4cmを超える個体が多い
・寒さに弱く、温暖な西日本に主に生息していたが、温暖化の影響で全国に広く分布するようになった
・20度以下の気温で生息できず、冬を越せない。ただし、雄がいなくても生息できるという特性があり、一匹でも家にいたら繁殖する危険がある
侵入経路
・玄関・窓などの隙間から、排水口、エアコンの室外機など様々
ゴキブリ駆除の方法!パターン別の退治法や予防対策
ゴキブリ駆除には、様々な方法がありますが、侵入経路を塞いで室内に入れない方法と、室内に侵入したゴキブリを退治する方法に大きく分かれます。
退治の方法には、それぞれメリット・デメリットがあるので、これから紹介する方法について、状況に応じた使い分けをしましょう。
ちなみに、ゴキブリをスリッパやハエ叩きで叩くのはおすすめしません。ゴキブリの持つ菌が広がってしまううえ、最後の力を振り絞って卵を産む危険もあるからです。ゴキブリは叩いて潰すのではなく、適切な方法で駆除しましょう。
ゴキブリ駆除の方法1.侵入経路を防ぐ
ゴキブリは屋外から侵入して、家に住み着きます。よって、家の中に侵入されないように防ぐことが非常に重要です。侵入を防ぐためにも、次のような対策をしましょう。
・ベランダ・玄関は、開けっ放しにせず、わずかな隙間もテープなどで塞ぐ
・窓を開けるときは必ず網戸をする
・エアコンの排水ホースから侵入して室内に入るため、専用のネットをする
・室外機・換気扇・通気口:作動していないときに侵入するため、フィルターする
・トイレ、台所、洗面台など:U字パイプにし、使用しないときは排水口に蓋をする
・ダンボールなどの資材に付いて持ち込まれないよう、よく確認する
ゴキブリ駆除の方法2.市販のゴキブリ退治グッズを使う
燻煙タイプ
部屋全体に煙が広がり、一気に駆除します。ただし、細かい隙間までいきわたらず、駆除しきれないこともあります。
また、衣類や家具に匂いがつくのを防止するため、食品を全部冷蔵庫に入れ、ペットを外に出し、テレビにカバーをするなどの準備が必要です。
そして、煙によって火災報知機が作動することもあるため、報知機にカバーをしておきましょう。卵の状態のゴキブリには効果が弱いため、卵が孵化する2~3週間後にもう1度使用すると効果的です。
スプレータイプ
殺傷力が高く、即効性が強いのが特徴です。しかし、ゴキブリを自分で発見してスプレーを直撃させなければならないので、手間がかかります。
もっとも、数回プッシュして部屋に広がるタイプのスプレーもあるので、こちらであれば上記の難点は解消されます。
毒餌タイプ
ゴキブリの好む餌に毒を混ぜて、食べたゴキブリを駆除します。設置さえすれば待つだけなので、簡単で手間がかからず、自分でも手軽にできるのがメリットです。
さらに、毒餌を食べた個体のフンや死骸を仲間が食べ、仲間のゴキブリも駆除することができますし、卵も孵化しない作用があるため、簡単なうえ非常に効果が高いです。
しかし、餌の味に慣れると飽きて食べなくなり、効果を発揮しないこともあります。
設置タイプ(粘着シート)
毒餌タイプと一緒で、設置すれば待つだけで良いため簡単で、手間がかかりません。もっとも、毒餌タイプと違うのは、ゴキブリをおびき出す効果がない点で、設置場所に工夫が必要です。
捕まったことを確認することができるため、確実に駆除することができます。
ゴキブリ駆除の方法3.ゴキブリを近づけない家にする
ゴキブリの生息3大要素は、温度・湿気・栄養と言われており、ゴキブリを寄せ付けない家にするためにはこの3点に気をつけることが重要になってきます。
温度
・20度以下に気温を保つ
・適度に換気する
湿度
・台所はきれいにし、洗い物はすぐ洗い、水分を残さない
・こまめにゴミ出しや掃除をして、除湿器などで湿気を取り除く
・湿気が溜まる観葉植物は設置しないか、定期的に殺虫剤を撒く
栄養素
・エサになる油・生ごみ・ペットの糞などを残さないよう、きちんと掃除する
・台所は、コンロの裏側の隙間まで丁寧に清掃する
・野菜を床に置かず、冷蔵庫に入れる
・カビや埃についたダニも餌になるため、部屋全体をきれいにする
・モノの移動が少ないところに住み着くので、部屋をきちんと整頓する
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