ムクドリの駆除・撃退法|生態や被害、自分でできる対策など徹底解説!

ムクドリの駆除・撃退法|生態や被害、自分でできる対策など徹底解説!

ムクドリを駆除するには、ムクドリの生態や特徴を理解したうえで適切な対策方法を実践する必要があります。方法を誤ると法律違反になる場合のあるので、正しい知識を身に付け効果のある対策を実践しましょう。

こちらの記事ではムクドリの生態や習性、ムクドリの被害、自分でできるムクドリの対策方法について解説します。ムクドリが家の周囲に集まると騒音や衛生環境悪化などさまざまな被害をもたらすため、早期に対策をとり効果的に撃退しましょう。

目次

ムクドリの生態や習性、特徴など解説

ムクドリとは?生態や習性、種類など解説

ムクドリは体長24cm程度と野鳥で、黒褐色の体に黄色いくちばしと足が特徴です。山林や農耕地といった場所に生息し、大きな木を好んで巣を作る傾向にありますが、近年は都市部でも住宅地の戸袋・換気扇・天井裏・ソーラーパネルの下などさまざまな場所に巣を作ります。

ムクドリは雑食性の鳥類であるため食べ物にこだわりはなく、植物の種や木の実、果物、幼虫などなんでも餌とします。

ムクドリの天敵はカラスやタカ、フクロウなどです。もっとも都市部にはタカやフクロウなどの猛禽類は生息数が少なく、カラスは数が減っているためムクドリの数は増加傾向にあるといわれています。

また、ムクドリは夕方になると電線やビルの屋上に集まり、その場で待機した後に日が沈むと巣へ戻ります。

ムクドリによる被害

ムクドリによる被害

ムクドリは人に対して以下のような被害をもたらします。

・鳴き声による騒音
・ふんによる悪臭や感染
・ダニやノミの発生

具体的にどのような被害があるか、一つずつ確認していきましょう。

被害1.鳴き声による騒音

ムクドリは夕方から日没までの間、電線などに集団でとまって「キュルキュル」「ギャーギャー」といったような鳴き声で鳴き、仲間同士で意思疎通をはかっています。単体での鳴き声であればそこまで気にならないものの、数千〜数万羽集まったときの鳴き声は大きな騒音です。

基本的に明るい時間に鳴きますが、街灯の灯りがあると日没後も鳴くことがあります。住居の近隣にムクドリが集まっているポイントがあると、このようなムクドリの鳴き声による騒音に悩まされるでしょう。

被害2.ふんによる悪臭や感染

ムクドリは集団で同じ場所にふんをする習性がありますが、ふんをすると周囲に悪臭が漂います。

またそれだけでなくムクドリのふんには病原菌が潜んでおり、放置しておくと乾いたふんが風に舞って人の体に入り、感染症を引き起こすかもしれません/span>。また、数千〜数万羽集まったときの鳴き声は大きな騒音になります。

さらにふんをした場所が腐食することもあるので、民家にムクドリが住み着くと外壁などにふんが付いて腐食する危険もあります。ムクドリのふんは単に見た目が悪いだけでなく、このようなさまざまな悪影響があるのです。

被害3.ダニやノミの発生

ムクドリの巣にはダニやノミが大量に潜んでいます。そのため屋根裏やエアコンの配管などにムクドリが巣を作ると、巣に潜んだダニやノミが室内に入り込んでしまう可能性があります。

ダニやノミは人に寄生し、痒みなどのアレルギー症状のほか感染症を引き起こす危険があるので注意しなければなりません。もしムクドリが家の周囲にできている場合、巣からダニやノミが家の中に入ってくる可能性があることを頭に入れ、しっかり対策をとりましょう。

自分でできるムクドリ対策|駆除・撃退法や予防対策

自分でできるムクドリ対策|駆除・撃退法や予防対策

自分でできるムクドリ対策としては、以下のような方法があります。

・忌避剤を使う
・防鳥ネットで侵入を防ぐ
・鳥避けスパイクを設置する
・電気ショックを設置する
・天敵の模型を設置する
・音で追い払う
・木の剪定をする

以上7つの対策について、それぞれどのような方法でどんな効果があるのか解説します。

対策1.忌避剤を使う

「スプレータイプ」
コスト:★★★★☆
効果:★★☆☆☆
手軽さ:★★★★☆

「固形タイプ」
コスト:★★★☆☆
効果:★★★☆☆
手軽さ:★★★☆☆

「ジェルタイプ」
コスト:★★☆☆☆
効果:★★★★☆
手軽さ:★★☆☆☆

ムクドリの嫌いな匂いを使った忌避剤には撃退効果があります。忌避剤にはいくつか種類があり、嫌いな匂いのするスプレーや固形物を置く固形タイプ、そしてジェルを使ったジェルタイプの3種類です。

手軽なのはスプレータイプですが効果が弱いというデメリットがあり、逆にジェルタイプは2年近く持続するため効果が高いものの使用するのが大変というデメリットがあります。

それぞれ目的や状況に合わせ、適切に使い分けましょう。

対策2.防鳥ネットで侵入を防ぐ

コスト:★★★★☆
効果:★★★★★
手軽さ:★★☆☆☆

軒下や戸袋などムクドリの侵入口に防鳥ネットを張ることで、物理的に侵入を防げます。完全に侵入経路を塞いでしまえばムクドリは入って来られないので、防鳥ネットは強力な対策方法です。

防鳥ネットを使用する際は、隙間をなくすことと強度の強いものを選ぶことを意識しましょう。強度がないとムクドリがくちばしで引っ張って破ってしまう可能性があります。

また隙間ができているとそこから侵入してしまうので、ちょうどよいサイズのネットをしっかり張ることが重要です。

対策3.鳥避けスパイクを設置する

コスト:★★★☆☆
効果:★★★★☆
手軽さ:★★★☆☆

バードスパイクとは、土台に上向きの針が付いた害鳥対策グッズです。ムクドリの止まる場所を把握して、その場所にバードスパイクを設置すればムクドリはとまれなくなります。

狭い場所や防鳥ネットを張りにくい箇所に設置し、防鳥ネットと併用することで高い効果を発揮するでしょう。防鳥ネットより設置は簡単ですが、範囲が広い場合には数もたくさん必要なので多少手間取るため、忌避剤に比べれば手軽さは劣ります。

対策4.電気ショックを設置する

コスト:★★☆☆☆
効果:★★★★☆
手軽さ:★★☆☆☆

軽い電気ショックを与えることでムクドリが危険な場所だと認識し、その場所には近づきにくくなります。

適度な電圧を流すことでムクドリを傷つけることなく追い返すことができ、人やペットが触れても危険はありません。一定の効果はあるものの設置には知識が必要なので、自分で設置するのは難しく、業者に依頼して設置してもらう必要があるでしょう。

対策5.天敵の模型を設置する

コスト:★★★★☆
効果:★★☆☆☆
手軽さ:★★★★☆

ムクドリの天敵であるタカやフクロウなどの猛禽類の模型を設置することで、本物だと勘違いしたムクドリを寄せ付けなくする効果が期待できます。安価で手軽な方法である反面、効果は一時的です。

確かに設置当初はムクドリが近づかなくなることもありますが、模型だとムクドリが気付けば再び近づいてきてしまい、効果を発揮しません。

対策6.音で追い払う

コスト:★★★☆☆
効果:★★★☆☆
手軽さ:★★★★★

ムクドリは超音波を嫌がるため、超音波器を使ってムクドリを追い出すことができます。ほかにもムクドリの嫌う音声などがあるため、そちらを取得して流してもよいでしょう。

設置すればあとは音を流しているだけの簡単な対策法ですが、音に慣れると効果は弱まってしまうこと、あまり大きな音を出すと近隣に迷惑がかかることなどのデメリットがあります。

対策7.木の剪定をする

「自分でおこなう場合」
コスト:★★★★★
効果:★★★☆☆
手軽さ:★★☆☆☆

「業者に依頼する場合」
コスト:★★☆☆☆
効果:★★★☆☆
手軽さ:★★★★★

ムクドリが庭木にとまったり巣を作ったりした場合、庭木を剪定することでムクドリが来るのを防げます。

庭木の剪定を自分でするのが難しければ、業者に依頼して剪定してもらいましょう。業者に依頼すればコストはかかりますが、その分手軽に対策をおこなうことができます。

ただし庭木にとまることがなくなっても別の場所に巣を作る可能性はあるので、被害が完全になくなるとは限りません。

ムクドリの捕獲・殺傷は法律で禁止されている

ムクドリは鳥獣保護法によって保護されている鳥類であり、捕獲・殺傷は禁止されています。駆除をするためには猟免許を持った駆除業者に依頼するか役所に許可を得る必要があります。そのため自分でできる対策としては、基本的にムクドリを追い払ってから侵入を防ぐことだけです。

法律に違反すると100万円以下の罰金もしくは1年以下の懲役という罰則があるため、対策をする際はムクドリを傷付けないよう注意しなければなりません。また傷つけるだけでなく捕獲も禁止行為にあたるので、たとえば傷ついたムクドリを保護しても罰則を受ける可能性があります。

ムクドリ駆除は自治体に依頼できる?

ムクドリの撃退は、自治体に相談すると対応してくれる場合があります。ただし狩猟免許がなければムクドリを駆除できないというのは役所も一緒なので、できる対策は追い払う程度のことであり、自分でやるのとそこまで大きな違いはありません。

役所の方が作業に慣れているため多少はよいかもしれませんが、役所による対策もここまで紹介したような個人でできるものと同じです。内容は自治体によってさまざまであり、被害状況などに合わせて各自治体が独自に対策をおこなっています。

どのような対策を実施しているか知りたい方は、現在住んでいる自治体に問い合わせてみましょう。

駆除業者に依頼するのもおすすめ!

ムクドリ駆除は業者に依頼するのがおすすめ!

自分でムクドリを撃退して追い払うことが難しい場合には、業者に依頼して駆除してもらうのがおすすめです。

駆除は行政の許可が必要ですが、狩猟免許を持った駆除業者であればムクドリを追い払うだけでなく、駆除や捕獲をして被害をなくすことができます。さらにアフターフォローが付いてる駆除業者であれば、仮に一度駆除して再発しても再度駆除対策をおこなえるので、万が一の場合も心配いりません。

業者の費用相場は5~10万円程度です。見積もりの際はこの金額を目安にしてください。業者を選ぶポイントやおすすめ業者については以下の記事でも紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。

まとめ

ムクドリは都会にも多く生息し、戸袋・換気扇・天井裏・ソーラーパネルの下など民家に住み着き巣を作って植物の種や木の実、果物、幼虫などを餌とします。

都会には天敵が少ないため数が増えており、集団での泣き声は大きな騒音です。ふんによる衛生環境悪化やノミ・ダニのによる寄生も無視できません。

手軽に対策するならまずはスプレータイプの駆除剤や天敵の模型を使用しましょう。もし効果がなければ電気ショックや防鳥ネットなど、より効果の期待できる対策をおこないます。それでも効果がなく被害が酷い場合、業者に依頼して退治してもらうことも検討してください。

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