Instagramのインサイトは、ビジネスアカウントのみで利用できる閲覧ユーザーやフォロワーのアクセス状況を分析できる機能です。
自社アカウントにどのようなユーザーが訪問し、フォロワーはコンテンツに対してどれだけ興味を持っているかなどの動きを確認できるので、今後のマーケティング戦略に反映できます。
しかし、正しい解析データが表示されないトラブルもよく見受けられるため、原因や対処法を知っておくと、もしもの時に役立ちます。
ここで、インスタグラムのインサイトが表示されない理由と対処法を解説していきますので、ぜひ参考にしていただきたいです。
インスタグラムのインサイトとは?機能や活用方法も解説!
インスタグラムのインサイトは、ビジネスアカウントに搭載されている分析機能です。ビジネスアカウントを運用する上でインプレッションやエンゲージメントを高めるためにも、投稿の解析が役立ちます。
インサイトのデータにより、主に次の情報を分析できます。
・投稿のリーチ数
・プロフィールの各コンテンツのアクセス数
・フォロワーの属性
投稿のリーチ数では、発信した写真や動画のアクセス数がわかり、どの投稿が人気か、どれくらい関心を持ってもらえてるかなどの判断材料になります。
インスタグラムプロフィールの各コンテンツのアクセス数では、プロフィール自体へのアクセスや掲載しているウェブサイトのタップ数、地図情報への関心度がわかります。
フォロワーの属性は、それぞれの性別や居住地、年齢層、興味や関心などです。属性の情報は、インスタグラムに登録されている内容や投稿内容により解析されます。
リアルタイムか解析情報により、 Instagramユーザーの行動や興味を正確に把握していくことで、インスタグラムの集客においての改善点を見出し、さらに効果を高めることができるのです。
インスタグラムのインサイトが利用不可。表示されない原因とは?
いつものようにインスタグラムのインサイトを開いてみると、データが見れなくなったというトラブルがあります。
・投稿数の数値が0のままになっている
・いいね!の数がを超えているのに5と表示されている
・投稿インサイトと設定画面のインサイトの情報が違う
このような状態を確認したら、Instagramの解析データに不具合が起こっている証拠なので、要因を探っていきましょう。見れなくなった理由を解説していきます。
利用不可の原因① 電波が悪く取得できない
電波につながっていなければ、解析データを閲覧できません。おかしいと思ったら、まずは回線状態をチェックしてみましょう。
電波状態が悪いときは、次のような要因が考えられます。
・回線の接続状態が不安定
・機内モードになっている
・待機制限になっている
利用不可の原因② ビジネスアカウントではない
アクセス数などを解析するためには、一般アカウントではなく、ビジネスアカウントで運用するのが基本です。Instagramのビジネスアカウントとは、企業や店舗などがビジネスを目的に運用するアカウントのこと。
一般アカウントと同様に基本的には無料で利用でき、ビジネスに役立つ機能が多数搭載されており、Instagramにてのマーケティングサポートをしてくれるのです。
利用不可の原因③ PCなどでブラウザ版を使用している
インスタグラムの解析ツールは、スマホ版Instagramからのみ利用できる機能であり、PCやウェブからのブラウザ版は見れないシステムとなっています。そのため、PCからではなく、インスタグラムのアプリケーションをインストールし、スマホからログインした上で閲覧しなければ解析データが見れないのです。
しかし、PCよりもスマホからの方が手軽にチェックできるので、かえって便利かもしれません。どうしてもPCやウェブから閲覧したい場合は、Facebook提供のクリエイタースタジオを利用するしか手段がありません。
利用不可の原因④ フォロワーが100人以上いない
フォロワー数が100人未満の場合、解析データが表示されません。データが正しく表示されないのなら、現時点でのフォロワー数を確認しましょう。
また、設定されているフォロワー数も変動的です。現在のところ、 Instagramにて100人以上のフォロワーがいるビジネスアカウントのみ、分析結果の表示が許可されています。
今後のアップデート状況によっては、フォロワー数が変更されるかもしれません。いずれにせよ、フォロワー数が多い方が表示される可能性が高くなるので、集客のためにも、フォロワーを増やす努力が必要です。
利用不可の原因⑤ アプリやスマホに問題がある
アプリやスマホのバージョンが最新状態ではない場合、インサイトのデータが反映されないことがあります。
また、アプリやスマホに何らかの不具合やトラブルがあり、見れない状態になっているケースもあるため、アプリやスマホの状態もチェックしておきましょう。
よくある問題ではキャッシュが溜まっており、不具合を起こしている実例がよくみられます。
利用不可の原因⑥ 外部アプリを連携している
インスタグラムと外部アプリを連携して利用していると、不具合が起きやすくなります。
例えば、インスタグラムのフォロー・フォロワーの数のチェックや整理ができるツールと連携して、フォロワー数の調整をした場合です。連携の際にインスタグラム側から規制が入り、表示されなくなる恐れがあります。
他のSNSとInstagramの連携によるトラブルの可能性は低いですが、Instagramのフォロー・フォロワー数を管理できる非公式の外部ツールについては、注意が必要です。
利用不可の原因⑦ アカウント・投稿がシャドウバンされている
インスタグラムでの投稿内容や行動に問題があり、規約を守っていないと運営側に判断された際に見れなくなるケースがあります。または、シャドウバンにより投稿や解析が見れない場合もあるため、規約のチェックをしておくべきです。
Instagramで規約違反があると、何らかのペナルティーが課せられるほか、最悪の場合はアカウント停止になる可能性もあるので、注意しましょう。
インスタグラムのインサイトが利用不可になった時の対処法
インスタグラムの解析システムが利用できなくなった時の要因に合わせて、正確な対処をすることで、解決の糸口が見つかるかもしれません。
改めて確かめてみると、アプリやスマホに問題があったり、アカウントの切り替えができていなかったりなどの理由が潜んでおり、簡単な対処法で解決する事例が多いです。
解析データが見れない場合に、試すべき7つの対処の仕方をご紹介します。
対処法① 回線状態を確認する
スマートフォンの回線状態は、Wi-Fiやキャリア回線の表示にて確認できます。
①スマートスクリーンの左上にあるキャリア名を見ます。
②ソフトバンクやauなどのキャリア名の左側にはキャリア回線の表示、右側にはWi-Fiの表示があるので、どちらかが表示されていれば、回線に接続できているはずです。
回線に接続できているはずなのに分析のためのデータが表示されないいといったトラブルが起こっているケースでは、回線の速度が不十分、速度制限がかかっているなどの事態が考えられます。
その場合、携帯会社か回線業者に問い合わせる必要があります。
対処法② ビジネスアカウントに切り替える
解析機能を利用するために、ビジネスアカウントに切り替えましょう。アカウントの切り替えには、以下の項目が必要です。
・ インスタグラムのアカウント情報
・ Facebookのアカウント情報
・ Facebookページ(あれば)
3つの項目を用意したら、インスタグラムのビジネスアカウントに切り替えていきます。
①一般アカウントのプロフィール画面の右上にある「メニュー」をタップします。
②「設定」をタップしてから複数項目の中の「アカウント」をタップします。
③一番下に「ビジネスアカウントに切り替える」の表示があるので、タップして「次へ」を押して進みます。
④Facebookページがある場合は、Facebookページ選択画面で自社のページを選択し「次へ」をタップします。Facebookページがない場合は「スキップ」を選択します。
⑤Facebookページとのリンク、もしくはスキップが完了したら、自社のビジネスに該当するカテゴリーを選びます。
⑥ビジネスメールアドレスが表示されたら、確認をして「完了」をタップして終了です。
対処法③ スマホなどでアプリを起動する
インスタグラムをスマホから開くと、訪問数などの記録を見るためのリンクが3カ所に表示されます。
1つ目は、プロフィールページの右上の「インサイト」と表示されている部分で、プロフィールページへのアクセス数や経済のウェブサイト、住所の閲覧数などの分析データが分かります。
2つ目はアップした写真や動画の左下に表示の「インサイトを見る」をタップすると、各投稿の反応についての解析データが閲覧できます。
3つ目はストーリーズに対しての解析データです。ストーリーズの画面を開いて、スクリーン上部から下へとスワイプすると、分析記録を閲覧できます。
対処法④ フォロワーを増やす
フォロワーが100人以下の場合は、解析データが反映されないため、フォロワー獲得を心がけましょう。
フォロワーを増やす手段は12個あります。
・閲覧者が多い朝の通勤時間、昼の休憩時間、夜のくつろぎ時間を狙って投稿する
・フィルターを活用して投稿のクオリティーを上げる
・最適なハッシュタグを使う
・競合のフォロワーをフォローする
・ジオタグ(位置情報)を入力する
・ストーリーズのハイライトにまとめて見やすくする
・フォローをお願いする
・インスタライブでさらに宣伝をする
・UGC(ユーザーの投稿やストーリーなど)をシェアする
・テーマやコンセプトが似たインフルエンサーにコメントやフォローをする
・投稿に統一感を持たせる
・トレンドに合わせたハッシュタグ投稿も入れる
対処法⑤ バージョンを確認し古い場合はアップデートする
OSのバージョンの確認とアップデート法は、iPhoneとAndroidで違います。
まず、iPhoneでの手順を説明します。
①「設定」から「一般」に移動して「ソフトウェア・アップデート」をタップします。
②最新の状態であれば問題ありませんが、「インストールしてダウンロードする」と表示されている場合は、タップしてアップデートを実行しましょう。
Androidのアップデートの仕方は次の通りです。
①設定アプリを開き、下に表示の「システム」から「詳細設定」に進み、「システムアップデート」をタップします。
②最新の状態であれば、そのままで構いません。アップデート要求する表示があれば、指示に従ってアップデートを進めましょう。
対処法⑥ 一度連携を解除してみる
外部アプリの問題で見れなくなっている場合は、外部アプリとInstagramとの連携を全て外してみると、具合が改善されるかもしれません。外した状態でインサイトを開き、解析データが閲覧できたなら連携のその他のアプリに問題があると捉えられます。
連携を解除した後に正常に見られることを確認したら、もう一度外部アプリを連携してインサイトを確認してみましょう。
対処法⑦ 原因を見つけ投稿などを削除する
写真や動画の各々の投稿が規約違反をしているせいで正常に表示されていない、またはシャドウバンされている可能性もあります。対処策として、各投稿からインサイトを確かめる必要があります。
しかし、投稿の全てを確認するのは時間がかかってしまうのと、最悪の場合は、要因を突き止められないので、インスタグラムの運営に問い合わせる方がスムーズです。
どうしても不具合が解消されないのなら、Instagram運営に問い合わせてみましょう。問い合わせ方法は簡単です。
①プロフィールページの右上にある三本線をタップします。
②「オプション」をタップしてから「問題報告」をタップします。
③表示されたオプションの中に「問題を報告」があるのでタップします。
④「機能の問題」をタップすると、テキストを入力できる画面が表示されるので、インサイトが表示されない件について記載し、送信して完了です。
それでもインスタグラムのインサイトが利用不可になってしまう場合
すべての対処法を実践してみても非表示が解消されない時、Instagram側に問題があるか、その他の要因がある可能性が大なので、しばらく待ってみるのがベストです。
もしくはTwitterやウェブにてInstagramのトラブルや障害情報を検索すると、リアルタイムに情報が出てくるかもしれませんので、原因を探るためにも検索してみるとよいでしょう。
まとめ
Instagramのインサイトの不具合の理由や対処法について説明してきました。
インサイトのトラブルのもとには、電波状態やアプリ、スマートフォンの不具合、閲覧環境など身近な問題が影響しているかもしれません。
また、一般アカウントからビジネスアカウントに切り替えていない、フォロワーが100人以上ではないなどの条件を満たしていないことが理由になっているケースが多いです。
利用規約の確かめも重要です。規約違反により、シャドウバンなどのペナルティーが課されるとインサイトも見れなくなるのを覚えておきましょう。
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