害虫の中でも毒を持っていて、見た目にも不快感を感じやすいムカデ。屋外に生息していることが多いですが、どこからともなく家の中に入り込んでくることもあります。できれば室内では遭遇したくないですよね。
本記事では、ムカデが発生する時期はいつごろなのか、生息地はどんなところなのかご紹介します。
・ムカデの発生に悩まされている
・ムカデが発生する時期や生息地を知りたい
・ムカデが出る季節を迎える前に対策をとりたい
記事の後半では室内に侵入させないための予防や、駆除方法についてもご紹介します。ムカデがいつから発生するのか把握して、効率よく対策をとりたい人は参考にしてみてくださいね。
ムカデの発生・活動時期はいつ?
ムカデの主な活動時期は春から秋にかけてです。5月~6月ころは繁殖の時期にあたり活発に活動するので、ムカデを目撃しやすい時期と言えるでしょう。この時期にムカデは1回の産卵で20~50個の卵を産むとされています。
9月~10月になると梅雨の時期に生まれたムカデが大きく成長して、独り立ちしていきます。この時期は大きなムカデに遭遇しやすいです。
ムカデの赤ちゃんは自分ではエサをとれません。ある程度育つまでは母ムカデがエサを与えていますが、孵化後2か月ほど経つと体も大きくなり、自分でエサをとるようになります。赤ちゃんムカデが成長して大きくなる時期と重なるため、秋になるとムカデを見かけることが多くなるのです。
また、ムカデは寒さが苦手なため、冬になると冬眠します。寒い時期に屋外でムカデを見かけることはほとんどありませんが、暖房の効いた室内に潜んでいるムカデは冬でも活動することができるので油断は禁物です。
ムカデの発生場所や生息地
ムカデの生息地は北海道を除く日本全国と幅広いです。寒さと乾燥が苦手で夜行性という特性があるため、暖かくジメジメとした暗い場所を好んで住みつきます。自然界では落ち葉や枯れ木の下に身を潜め、日が落ちて暗くなると活動を始めます。
屋外に生息していることが多いムカデですが、ときにはエサを探して家の中に侵入してくることも。室内でも湿度が高くて暗い場所を好むのは変わりません。
家の中では浴室やキッチンなどの水回りに発生することが多いです。ベランダで植物を育てていたり庭を持っている場合は、植木鉢の下や枯草の下などに身を潜めていることもあります。石垣やコンクリートの隙間に生息していることもあるので、周りに草木が無くても油断はできません。
ムカデが家に発生してしまう原因とは?
基本的には屋外に生息しているムカデですが、家の中でムカデを見かけたことのある人もいると思います。屋外に生息しているムカデが、なぜ室内に入り込んでしまうのでしょうか。また、室内で発生しやすい季節はあるのでしょうか。家の中で発生する原因を見ていきましょう。
発生原因1.エサとなるゴキブリなどの害虫がいる
ムカデは肉食で、ゴキブリやクモ、ミミズといった害虫をエサとしています。特にゴキブリを好んでエサとしているので、ゴキブリがいる場所ではムカデも繁殖しやすくなってしまいます。
基本的には屋外の森林や畑などに生息しているムカデですが、ゴキブリなどのエサを求めて室内に侵入してくることも。侵入した場所にムカデのエサになる害虫が多くいると、その場所に棲みつき繁殖してしまう可能性もあります。
ゴキブリは生ごみや食べかすはもちろん、人間の髪の毛やホコリなどもエサにします。室内を清潔に保ってゴキブリが繁殖しづらい環境をつくると、結果的にムカデの発生も抑えることができそうですね。
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発生原因2.室内・外ともに湿度が高い場所がある
ムカデは乾燥している場所が苦手で、ジメジメとした湿度の高い場所を好みます。自然界では落ち葉の下など、湿気のある場所に身を潜めていることが多いです。
湿度の高い場所に棲みつくのは家の中でも同じで、お風呂場やキッチン、洗面台などの水回りを好んですみかにします。換気が不十分だったり湿気がたまっていると、ムカデが発生してしまう可能性があるので注意してください。
また、雨の日はムカデが大量に発生してしまうケースもあります。雨によって湿度が高くなりますし、雨雲で日光が射さないため、夜行性のムカデにとって活発に動ける条件が整っているのです。梅雨の時期は要注意ですね。
ムカデの侵入経路はどこ?
ムカデはエサを探して家の中に侵入してくることがあります。では、一体どこから侵入してきているのでしょうか。主に侵入経路となっているのは、窓のサッシ、玄関、換気扇など、外に面した隙間が多いです。
人が出入りをしているときや換気のために窓を開放している間に入ってくるのはもちろんですが、閉め切っている状態でもわずかな隙間から入ってくることもあります。
地面に接している関係上、戸建てやアパートの低層階が侵入されやすいですが、高層階であっても入ってくる可能性は十分あります。一体どこから入ってきたのか不思議に思うかもしれませんね。高層階の場合は宅配便の段ボールなどと一緒に紛れ込んだり、壁面を伝ってくるといった侵入経路が考えられます。
ムカデの予防対策!家の中に侵入させない
ムカデが家の中に入ってくるのは阻止したいですよね。そのためにはいくつか予防対策を取っておくことが大切です。
まず、侵入経路になっている隙間をテープなどで塞いだり、使っていない排水溝やシンクは栓をしておくとよいでしょう。どこから入ってきているのかある程度わかっている場合は、該当する場所を重点的に対策するのがおすすめです。
玄関や窓も侵入経路になりますが、人間が生活をする上で塞ぐことは困難です。そういった場所ではドアや窓の開閉を最低限にしたり、ムカデを寄せ付けないための薬剤を散布しておきましょう。
室内では除湿機などを使って湿度を下げておくと、湿気が好きなムカデが侵入する可能性を低くできますよ。
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ムカデを見つけた時の対処法!適切な駆除方法を紹介
ムカデを室内に侵入させないための予防対策をしていても、ムカデに遭遇してしまうこともあると思います。ムカデが発生しやすい季節は、室内で遭遇する可能性も高くなることでしょう。そんなときは適切な方法で駆除しましょう。
ムカデを見つけた場合は、ムカデ用の殺虫剤などを使って駆除するのが有効です。手元に殺虫剤がない場合は新聞紙などで叩いて駆除することもできます。
叩いて駆除する場合は、まずはムカデの急所である頭を狙ってください。頭を叩いて潰しても胴体だけでしばらく動いていることもあります。頭を叩いて弱らせたあとは胴体も叩いて駆除しましょう。
ムカデを直接叩くのは抵抗があるという場合は、熱湯を使って駆除する方法も有効です。ムカデは熱に弱いので、60℃以上に熱したお湯をかけることでも駆除できます。
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まとめ
ムカデの発生時期や、発生する原因についてご紹介しました。
ムカデは繁殖の時期や子ムカデの成長の時期に発生しやすく、季節で言うと5~6月の梅雨の時期や、9~10月の秋に多く発生する傾向にあります。
ムカデの生息地は、湿度が高くて温度が低くなく暗い場所。基本的には屋外の落ち葉の下や土の中に身を潜めていますが、エサを探してどこからともなく室内に侵入してくることもあります。室内への侵入経路を塞いだり、除湿器などを使って湿気をとるなどの対策をとりましょう。
ムカデが活発に動き出す季節を迎える前に対策をしておくと、効率よく対策ができそうですね。