マダニの駆除方法7選!予防対策や噛まれた際の対処法など解説

マダニの駆除方法7選|予防対策や噛まれた際の対処法など解説!

山林や河原などでレジャーをする際は、マダニからの被害に気を付けなければなりません。

またマダニは室内に現れることもあるので、正しい駆除方法を知り、予防対策に努めることが大事です。

こちらの記事ではマダニの生態や発生時期などを解説したうえで、マダニの駆除方法、予防対策、刺されたときの対処法などについて説明します。

マダニに噛まれると最悪の場合死に至ることもあるので、しっかり駆除・予防して対策をとりましょう。

マダニとは?発生時期や生息場所、生態など解説

マダニとは?発生時期や生息場所、生態など解説

マダニはダニの一種で、全長3~4mm程度と室内に発生するイエダニ・ツメダニなどに比べて大きな体をしています。

人間や動物から吸血し、幼ダニ・若ダニ・成ダニと脱皮を繰り返すことで成長していきます。成ダニとなったメスのマダニは卵を産みますが、その数は2,000個~3,000個にものぼり、産卵を終えた個体は死亡します。

マダニは山林や川原の土手などに生息し、都市部でも公園の草むらや家の庭などに発生するため身近な場所で被害に遭うことも少なくありません。発生時期は春から夏にかけての暖かい季節がメインですが、種類によっては冬に発生するマダニもいます。

マダニの駆除方法7選

マダニの駆除方法7選

マダニの駆除方法としては、以下の7つの方法があります。

・殺虫剤で退治する
・駆除シートで退治を使う
・庭や畑は農薬を使う
・掃除機で吸い取る
・乾燥機などにかけ高温で死滅させる
・熱湯で駆除する
・ペットに寄生時は動物病院に行く


以上7つの駆除方法について、順番に解説します。

マダニ駆除方法1.殺虫剤で退治する。スプレー・燻煙剤など

スプレーや燻煙剤などの殺虫剤を使い、マダニを駆除できます。

家の中のマダニが発生する箇所にスプレーすることで直接駆除でき、部屋全体を駆除したいのであれば燻煙剤を使うとよいでしょう。マダニは家の庭にも発生しますが、スプレータイプの殺虫剤なら庭など屋外に発生したマダニも駆除できます。

スプレー・燻煙剤などの殺虫剤には種類がたくさんあるため、おすすめ商品を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

マダニ駆除方法2.駆除シートで退治を使う

駆除シートとは、ダニが好む誘因成分などを使ってダニをおびき寄せ、捕まえるという仕組みの駆除グッズです。

シートにおびき寄せられたマダニは死滅するので、一定期間シートを設置したらあとは待っているだけで駆除できるというとても簡単な駆除方法です。ただしイエダニ・ツメダニなど別のダニ専用のシートでは、マダニ駆除に効果がありません。

ダニ取りシートを使用する際は、必ず対象となる害虫にマダニが入っているかを確認してください。

マダニ駆除方法3.庭や畑は農薬を使う

庭や畑にいるマダには殺虫剤を使って駆除することもできますが、室内よりも広範囲でマダニが発生する屋外ではスプレーだけで駆除するのは困難です。

そこで庭や畑のマダニを駆除するときは、農薬を使うのが有効な対策となるでしょう。

農薬であれば広範囲に撒きやすいうえ殺虫剤よりも殺傷効果が高いため、マダニを効率的に駆除できます。ただし庭でペットを飼っている場合、農薬が体内に入るとペットに害が及ぶ危険もあるので、使用する際は十分に注意してください。

マダニ駆除方法4.掃除機で吸い取る

掃除機をかけることで、部屋にいるマダニを吸い取ることができます。

マダニを素手で潰すと体内の病原体が拡散する危険があるので、触ることなくマダニを駆除でいるという点でも掃除機で吸い取るという方法は有効でしょう。また定期的に清掃することで室内に入ってきたマダニを駆除して繁殖を防げるので、マダニ発生の予防対策にもつながります。

マダニ駆除方法5.乾燥機などにかけ高温で死滅させる

ダニは熱に弱い性質があり、50℃以上の温度によって死滅するため布団にいるマダニは乾燥機を使って駆除することができます。

乾燥機には布団の間にマットを入れて使用する「マットあり」のタイプと、布団に温風を当てる「マットなし」のタイプがありますが、おすすめは「マットあり」のタイプです。

なぜならマットありのタイプであれば、隅々まで温風を当てて布団全体のマダニを駆除できるからです。また乾燥機を使ってマダニを駆除する際は、部屋自体の温度も上げておきましょう。

布団をしっかり乾燥させるために、湿度は下げておかなければなりません。乾燥機を使用した後は布団にマダニの死骸が落ちるので、掃除機などでしっかり吸い取ってください。

マダニ駆除方法6.熱湯で駆除する

マダニは熱に弱いですが乾燥機だけですべて駆除しきるのは難しく、熱湯を使うことでより徹底的に駆除できます。

60℃以上のお湯を使えば、マダニを成虫から卵まですべて死滅させられるので、熱湯での駆除には60℃以上のお湯を使いましょう
熱湯による駆除は欧米では一般的におこなわれている方法ですが、日本ではあまりメジャーではありません。

そのため使用している寝具が60℃の熱湯に耐えられない可能性もあるので、使用する際は寝具の素材などをよく確認してください。

マダニ駆除方法7.ペットに寄生している場合は動物病院に行く

ペットに寄生した場合も人の場合と同様、無理に引っ張ろうとすると体の一部が皮膚に残ってしまい、化膿の原因になります。

駆除する際は自分でおこなおうとせず、動物病院へ行って適切な処置を受けましょう。病院へ行けばマダニを取り除いたうえで駆除薬など予防対策グッズも用意してもらえるので、マダニの被害を抑えることができます。

マダニの予防対策7選

マダニの予防対策7選

マダニの予防対策としては、以下の7つの方法があります。

・定期的に掃除・洗濯する
・部屋を定期的に換気する
・除草や木の剪定をする
・忌避剤を使用する
・犬、猫のメンテナンスをする
・ねずみなどの害虫、害獣を駆除する
・公園や山に出かけるときは長袖、長ズボンで行く

以上7つの駆除方法について、順番に解説します。

マダニ予防1.定期的に掃除・洗濯する

定期的に掃除・洗濯することは、マダニの繁殖を防ぐためにはとても有効な方法です。

マダニは繁殖力が高く放置しておくと大量発生してしまうので、室内をこまめに清掃してシーツやカバーは洗濯することで、繁殖を防げます。また外で衣服に付着したマダニが室内に持ち込まれることもあるので、外出から戻ったらすぐに着ていた衣服を洗濯をしてしまいましょう。

マダニ予防2.部屋を定期的に換気する

マダニは湿度の高い場所を好むので、部屋を定期的に換気して部屋の湿度をさげましょう。

布団やベッドなど湿気がこもる箇所には、乾燥機を使用するなどして湿気を取ると予防対策効果が高いです。

特に梅雨の時期は通常以上に湿度が高くなりがちなので、定期的に室内を換気したりエアコンの除湿機能などを使ったりして、部屋の湿度が上がりすぎないよう注意してください。

マダニ予防3.除草や木の剪定をする

家の庭に草が生い茂っているとマダニが潜んで生息しやすくなるので、しっかりと手入れをしておくことが重要です。

草が生え過ぎないよう定期的に除草をおこない、庭木は剪定をおこないます。マダニは森林や河原の草むらだけでなく庭の中にも生息して繁殖するので、庭のある家は注意してください。

マダニ予防4.忌避剤を使用する

マダニが発生する箇所にダニ除けスプレーを使うことで、マダニの発生を予防することができます。

布団やまくら、ソファ、畳など、マダニに噛まれる危険のある場所にスプレーしておきましょう。使用するダニ除けスプレーは、イエダニ・ツメダニ用のものではマダニに効果を発揮しないので、マダニに効くかどうかを事前によく確認してください。

マダニ予防5.犬・猫のメンテナンスをする

マダニは犬や猫のペットに寄生して成長することも多いので、犬・猫のメンテナンスをしっかりおこないましょう。

定期的にブラッシングをして、マダニが寄生していないかチェックしてください。

もし噛まれているところをみつけたら、慌てずそのまま動物病院へ連れて行きましょう。また外を散歩して公園の草むらなどに入ったときは、帰った後シャンプーできれいに洗います。

マダニ予防6.ねずみなどの害虫・害獣を駆除する

マダニはさまざまな哺乳類の身体に寄生して吸血するので、マダニに寄生された害虫・害獣によって家の中にマダニが入ってくることがあります。

そのためねずみなどの害虫・害獣を駆除することで、マダニの発生を防ぐ対策を取ることができます。

ネズミ以外でもたとえばタヌキやアライグマなどの野生動物に寄生することが多いので、これらの害獣が出る地域では駆除対策をしっかり考えましょう。

マダニ予防7.公園や山に出かけるときは長袖・長ズボンで行く

マダニが多く発生する夏場は屋外でも肌を露出させている方が多いと思いますが、マダニの予防対策としては長袖・長ズボンで肌を露出させないことが大事です。

手首・足首・首もしっかり隠しましょう。シャツの袖は手袋の中、ズボンのすそは靴下の中にそれぞれ入れ、首にはタオルを巻くか首元が隠れる服をきてください。

マダニに刺されたらどうする?注意点や対処法を紹介

刺されたらどうする?注意点や対処法を紹介

マダニに噛まれたら、無理やり引き抜こうとせず医療機関で診てもらいましょう

マダニは皮膚に口器を突き刺して吸血するため、引っ張って取ろうとしても口器が皮膚の中に残って化膿してしまう危険があります。

引き抜こうとしたときにマダニを潰すと体液が逆流してしまう可能性もあるので、無理に対処しようとしてはいけません。またペットが噛まれたときも同様に、動物病院へ連れて行くことをおすすめします。

マダニに噛まれても痛みや痒みが出ないので、そもそも刺されても気付かないことが少なくありませんが、症状が出なかったらそのままにしておいても問題ありません。

マダニ駆除は業者に依頼するのもおすすめ

業者に依頼するのもおすすめ

マダニはダニの中でも比較的大きいため目視しやすいですが、庭や畑など広範囲で発生しているとすべて発見することは難しいでしょう。

生命力が高く繁殖も早いため、駆除しきるのは簡単ではありませんそこでマダニを確実に駆除するためには、専門の業者に依頼することも検討してください。

業者であれば自分で駆除をおこなうよりも確実に駆除でき、マダニに近づく必要がないので噛まれる心配もありません。業者に依頼するとしても、どこの業者を選べばよいかわからないという方は、下記の記事を参考にして自分に合った業者をみつけてください。

まとめ

マダニは家の庭など身近な生活場所にも発生するので、駆除・予防対策は日頃からしっかりと意識しておかなければなりません。

室内にいるマダニには、殺虫剤や駆除シートを使って駆除し、死骸は掃除機で吸い取りましょう。マダニは熱に弱いため、乾燥機や熱湯も有効です。予防対策の基本は定期的な清掃や換気で、忌避剤を使用するとさらに効果が高まります。

庭は除草・剪定をすることできちんと手入れをすると、マダニは発生しにくくなるでしょう。きちんと駆除・予防対策していてもマダニに刺される可能性はあるので、もし刺されてしまったら自分で対処しようとせず、必ず医療機関を受診してください。

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