カビの発生原因は?生えやすい条件や場所、発生を抑える予防対策、放置する危険性など解説

カビの発生原因|生えやすい条件や場所、発生を抑える予防対策、放置する危険性など解説

カビを何日も放置しておくと部屋の一部がカビだらけになってしまい、臭いも発生するので、早期に対処しなければなりません。

本記事ではカビの生える場所や生えやすい条件・メカニズム、カビを効果的に抑える予防対策方法、カビの危険性、専門業者などについて解説します。

カビは見た目が悪いだけでなく、健康被害や建物の老朽化といったさまざまなリスクがあります。

正しい予防対策をおこなうことでカビが発生しにくい環境を作ることができるので、ぜひ本記事を参考にしてカビを取り除きましょう。

目次

カビの種類。家・室内に発生しやすいのは?

カビの種類|家・室内に発生しやすいのは?

カビにはいくつかの種類があるので、家で発生しやすいのはどんなカビで、どんな特徴があるのかを知っておきましょう。

カビの種類特徴
黒カビ室内で発生するもっとも一般的なカビです。黒カビはどこにでも存在する土壌菌であり、発生する場所も多岐に渡ります。黒カビはアルコールや熱に弱い特徴があり、除菌は比較的簡単なので自分で取り除くこともできるでしょう。毒性はないものの、体内に吸い込むことでアレルギー性鼻炎や気管支疾患の原因になります。
白カビ食べ物や建材などに発生する青カビや黄カビの仲間のカビです。強い毒を発生するので、体内に吸い込むと健康被害を発生します。
青カビ空気中に常に浮遊しており、食べ物に生えるカビです。毒性がなく、カマンベールやゴルゴンゾーラといったチーズを発酵するのに使われます。
赤カビ植物を枯らす作用を持ち、サツマイモなどを枯らす赤かび病の原因となるカビです。赤カビは古くなったご飯やパンなどにも発生します。毒性の強いカビなので、赤カビが生えた食べると健康被害を引き起こします。

カビの発生原因は?生えやすい条件

カビの発生原因|生えやすい条件とは?

カビの生えやすい条件は、以下のとおりです。

・湿度が高い
・適度な温度が保たれている
・栄養がある

カビは湿度80%以上の場所を好むので、湿度が高い場所にはカビが発生しやすいです。水回りや風通しが悪い場所には湿気が溜まるので、手入れをしないとカビが発生する原因になります。またカビにとっての適温は約25℃ですが、これは人間にとっても快適な温度なので、冷暖房によって常に快適な室温を保っているとカビが発生しやすい環境になります。

カビは食べこぼしやフケ、ほこりなどを栄養とします。これらは生活していれば必ず発生するため、定期的に清掃するなどして部屋をきれいにしておかなければカビが発生する原因になるでしょう。

カビが生えやすい場所や季節

カビが生えやすい場所や季節

カビが生えやすい場所や季節について、解説します。カビは家の中の特定の箇所に発生しやすいので、ここで紹介する場所は特に念入りに対処する必要があります。またカビの発生は季節も関係しているので、カビが発生しやすい季節についても解説します。

カビが生えやすい場所

キッチン、浴室、トイレなどの水回りです。水回りには水分が溜まりやすく、風呂場の天井やタイルの目次などの水はそのまま放置しがちなので、 カビが好む湿度が保たれやすくカビが生えやすい環境にあります。またキッチンには食材の残り、浴室にはせっけんや皮脂などの栄養があるので、これもカビが発生する原因になります。

クローゼットの中や家具・冷蔵庫の裏など、風通しが悪く乾燥しにくい場所にもカビが発生する条件が揃っています。これらの場所にはフケやほこりなどカビの栄養もあるので、カビ発生の原因になるでしょう。

ほかにも窓枠やエアコンなどは結露が発生するため水分が溜まるので、カビが発生しやすい場所です。以上のように、カビが発生しやすい場所にはカビが発生する条件が整っていることがわかります。

カビが発生しやすい季節・時期

カビが発生しやすい季節は、カビの発生原因が多くある梅雨の時期と秋です。梅雨の時期は雨が多いため部屋の中に湿気がこもりやすく、カビにとって快適な湿度になりやすいという特徴があります。また雨に濡れた衣服をよく乾かさずに収納することで、洋服にカビが発生することもあるでしょう。クローゼットの中に湿気が溜めると、衣類だけでなくクローゼットの中全体にカビが発生する可能性もあります。

秋の時期も梅雨と同じく気温がカビの発生に適しており、雨も多くて湿度が高いので、カビが発生しやすい条件が整っています。これらの時期には特に注意してカビの予防対策をおこなう必要があるでしょう。

カビの予防対策!効果的に抑える方法

カビの予防対策|効果的に抑える方法

カビを効果的に抑える予防対策方法は、以下のとおりです。

・天気がいい日は窓を開けて換気する
・家具と壁に隙間を作る
・フローリングや浴室など定期的に掃除する
・エアコンは使用前に掃除する
・部屋干しはなるべく避ける
・結露ができたら拭き取る
・対策グッズを使う

それぞれの対策方法について解説するので、できるものから取り入れていきましょう。

予防対策1.天気がいい日は窓を開けて換気する

湿度が高いとカビが繁殖しやすいので、天気がいい日は窓を開けて換気して部屋を乾燥させましょう。梅雨の時期など湿度が溜まりやすいときは、部屋の中に風を通して湿気を減らすことが重要です。

窓だけでなく部屋のドアを開けておくことで、風の通り道を作ると換気効果が高まります。また風通しが悪い場所の場合、換気扇や扇風機を使って空気を循環させるのもよいでしょう。

ただし空気が乾燥すると喉が痛んだりすることもあるので、換気は適度におこなうようにしてください。

予防対策2.家具と壁に隙間を作る

家具・家電と壁の間には湿気や熱がこもりやすいため、隙間を作るようにしましょう。隙間を作ることで空気が流れるようになり、湿度と温度が下がってカビが発生しにくくなります。家具や家電の裏側は普段目の届かない場所であるため清掃も行き届きにくいので、埃も溜まります。そしてカビが発生しても放置されがちなので、気付かないうちにカビが広がってしまうことも多いです。

家具は壁から最低でも5cm程度、冷蔵庫や洗濯機など湿気が溜まりやすい家電は10cm程度離しておくのがよいでしょう。

予防対策3.フローリングや浴室など定期的に掃除する

ホコリや皮脂などは生活をしていれば必ず部屋に溜まっていきますが、これらはカビにとっての栄養になるため定期的に清掃することで除去することが重要です。フローリングには掃除機をかけ、浴室はタイルだけでなく壁や天井などにも水が飛び散るのでこれらの箇所もできる限り清掃しておきましょう。

予防対策4.エアコンは使用前に掃除する

エアコンの内部では結露が発生します。そのためエアコンの清掃を怠るとカビが発生するので、使用前に清掃しないと室内にカビがばら撒かれてしまいます。

フィルター清掃は自分でも簡単にできますが、内部まで清掃するのは難しいでしょう。エアコン内部カビを発生させないために、送風や暖房機能を使って内部に湿気を溜めないという対策方法があります。また市販のエアコン用カビ取り製品もあるので、エアコンを使用する前にこのような対策グッズを使用するのもよいでしょう。

予防対策5.部屋干しはなるべく避ける

部屋干しをすると洗濯物に含まれている水分が湿度を上げる原因となり、カビが発生しやすくなります。そのため部屋干しはなるべく避けましょう。外に洗濯物を干せない環境にある場合には、部屋干しをする前に乾燥機を使ってできるだけ乾かしておくと、湿度が上がりにくくなります。部屋干しをするときはこのような工夫をすることで、湿度が上がりにくくすることが重要です。

予防対策6.結露ができたら拭き取る

窓に結露が発生すると、水分が溜まってカビが生える原因になります。結露ができたらすぐにふき取るようにしましょう。結露は部屋の外と中の温度差によって発生するものであり、特に寒い時期に室内で暖房器具を使用しているときなどに多く発生します。

部屋を適度に換気し、温度を上げすぎないようすることで、結露の発生を防ぐことができます。また窓に張る断熱シートも結露対策に効果があるため、このような結露の発生原因を取り除くという対策方法もできる限り実践しましょう。

予防対策7.対策グッズを使う

カビ対策グッズはそれぞれの場所ごとの専用商品があるので、適切な対策グッズを使うと効果があります。

カビの対策グッズは基本的には除湿剤の役割を果たすものが多く、主に「塩化カルシウム」と「シリカゲル」の2種類に分かれています。塩化カルシウムは除湿力が強いため多くの製品に用いられており、容器に水を溜める置き型や水分がゼリー状になるシートタイプなどがあるので、使用したい場所に合わせてこれらを使い分けるようにしましょう。

カビの放置は危険!どんなリスクがある?

カビの放置は危険!どんなリスクがある?

カビを放置しておくと健康被害や建物の老朽化といった、さまざまなリスクがあります。カビによってどのような症状が出るのか、建物はどのように老朽化するのか詳しく解説します。

吸い込むことによる健康被害

カビを吸い込んだりカビが付着したものを食べたりすることで気管支喘息やアレルギー性鼻炎、水虫などさまざまな健康被害を引き起こします。さらにカビに含まれているアフラトキシンは発がん性物質があるため、ひどい場合にはガンになる可能性もあります。

ほかにも塵やホコリに含まれたカビによって過敏性肺炎を引き起こしたり、カーペットやエアコンのホースなどに発生するアスペルギルスというカビによって肺アスペルギルス症を引き起こしたりと、条件によってさまざまな症状が発生します。

建物の老朽化が早まる

カビが生えたまま放置しておくと、カビによって住宅の建材が劣化します。これによって建物の老朽化が早まるので、早急に対処しなければなりません。またカビはシロアリを呼び寄せる原因にもなるため、シロアリが発生してさらに建物の老朽化が進む可能性もあるでしょう。

古い建物だけでなく、新築の住宅であってもこのようなリスクがあります。そのため古い住宅、新築の住宅を問わず、カビ対策は入念におこなわなければなりません。

黒カビ・広範囲のカビなどは専門業者がおすすめ!

黒カビ・広範囲のカビなどは専門業者がおすすめ!

カビの予防対策をおこなっていても、カビが発生することはあります。すぐに対処すれば自分でカビを落とすことも可能ですが、大量に発生したカビを自分で取り除くのは困難でしょう。そんなときは、業者に依頼してカビ取りをおこなうのが有効です。

専門業者であれば手間なくカビ取りができ、自分で落とすことが出来ない頑固なカビもきれいに落とします。おすすめ業者については下記の記事で紹介しているので、こちらを参考にしてください。

まとめ

カビが発生するのは水分・温度・栄養の条件が揃っている場所です。部屋の中でもこれらの条件が揃った水回りや風通しの悪い場所など、特定の箇所では特に発生しやすいので、しっかり対策をとりましょう。

室内の清掃や換気が基本的な対策であり、エアコンや窓の結露といった場所ごとの対策も意識することが重要です。対策グッズも有効なので、気になる箇所があれば市販の製品を使用するのもよいでしょう。カビには健康被害や建物の老朽化の原因にもなるため、しっかり対策をしたいときは専門業者に依頼することをおすすめします。

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