ムクドリとヒヨドリの違いとは?見分け方やどんな被害に遭うのかなど解説

ムクドリとヒヨドリの違いとは?見分け方やどんな被害に遭うのかなど解説

ムクドリとヒヨドリはよく似た鳥であり、どちらもふん害や農作物の食害をもたらす害鳥とされています。それぞれ習性や鳴き声、食べ物などに違いがあるので、違いを理解することで見分け方がわかるようになるでしょう。

こちらの記事ではムクドリとヒヨドリの違いや見分け方を細かく比較しながら説明し、ムクドリやヒヨドリがもたらす被害、駆除方法などについて解説します。

ムクドリとヒヨドリを正確に見分けることができれば、それに合った対策が可能なので、ぜひ本記事を参考にしてムクドリとヒヨドリを見分けられるようになりましょう。

ムクドリとヒヨドリの違い

ムクドリとヒヨドリの違い

ムクドリとヒヨドリは似た鳥ではありますが、以下のように細かい部分でいろいろな違いがあります。

・分類
・見た目や大きさ
・習性
・鳴き声
・食べ物
・寿命
・繁殖

違いを理解し、似た鳥でも見分けられるようになりましょう。

ムクドリとヒヨドリの違い1.分類

ムクドリはスズメ目ムクドリ科、ヒヨドリはスズメ目ヒヨドリ科にそれぞれ分類され、スズメ目という分類で共通しています。

ムクドリとヒヨドリの違い2.見た目や大きさ

ムクドリは全長24cmほどであるのに対してヒヨドリは27.5cm程度あるため、見比べると大きさが違うことがわかります。また体の色にも違いがあり、ムクドリは全体的に黒褐色の体と灰色の頭部、黄色いくちばしと足が特徴的です。

これに対しヒヨドリは全体的に灰色で翼や尾羽が灰褐色、そしてくちばしと足は黒色をしています。

ムクドリとヒヨドリの違い3.習性

大きな習性の違いとしては、ムクドリが集団で行動するのに対してヒヨドリは単独かつがいで行動することが多いという点です。ムクドリは集団になることで外敵から身を守っています。

もっともヒヨドリも子育てを終えると複数で集まるようになり、繁殖期を終える秋頃に大きな群れを作り、集団で移動することも増えます。そのためのちほど紹介するような集団での騒音被害やふん害は、どちらにも共通した被害であるといえるでしょう。

またどちらも猛禽類が天敵であるという点も共通しています。

ムクドリとヒヨドリの違い4.鳴き声

ヒヨドリの鳴き声は「ヒヨヒヨ」「ピーピー」といったような、比較的小さくて可愛らしい声が特徴です。

これに対してムクドリはもっと濁った声で「キュルキュル」「ギャーギャー」といった鳴き声が特徴的。ムクドリが集団で鳴き声をあげると深刻な騒音被害につながるほどなので、ヒヨドリとの見分け方は決して難しくありません。

ムクドリとヒヨドリの違い5.食べ物

どちらも雑食性の鳥類であり、植物の種子や木の実、果物、昆虫など、餌とする食べ物に大きな違いはありません。普段は果物などを食べ、繁殖期になると昆虫を食べることが多くなります。

またヒヨドリの方がムクドリよりも甘いものを好む習性があり、ムクドリが食べられない柑橘類を含め果物などの農作物を好んで食べるというのが特徴です。

ムクドリとヒヨドリの違い6.寿命

寿命はムクドリが5~7年ほど、ヒヨドリは4~5年ほどとされています。ムクドリにはさまざまな種類があり、種類によって寿命の誤差がありますが、基本的にはこの範囲内であると考えてよいでしょう。

またこれは野生の場合の寿命であり、飼育下ではムクドリの場合で10年程度の寿命が平均なので、飼育下では野生よりも長生きすることがわかります。

ムクドリとヒヨドリの違い7.繁殖

ムクドリの繁殖期は3月下~7頃、ヒヨドリの繁殖期は5月~9月頃にかけてです。卵の見分け方は、ムクドリの卵が薄い青緑色なのに対し、ヒヨドリの卵は淡いピンク色をしているので、色味の違いはわかりやすいでしょう。ムクドリは一度に4~7個ほどの卵を産み、2週間ほどで孵化したのちに3週間程度で巣立ちします。

これに対してヒヨドリは一度に産む卵の数が3~5個ほどとムクドリより少なく、雛の孵化から巣立ちまでが10日程度とムクドリよりも早い期間で巣立ちするというのが特徴です。そしてどちらも1ヶ月程度は親鳥と行動を共にします。

ムクドリとヒヨドリの見分け方

ムクドリとヒヨドリの見分け方

ムクドリとヒヨドリの違いがわかったところで、両者の見分け方を確認しましょう。見た目の違いで目立つのは、それぞれの大きさです。ムクドリは全長24cmほどであるのに対してヒヨドリは27.5cm程度であるため、見た目でヒヨドリの方が大きい身体をしているのがわかります。

またムクドリの方は黄色いくちばし、ヒヨドリの方は赤茶色の頬と、色で区別することも可能です。ムクドリは群れる習性があり、集団で地面に降りてくることも多いですが、ヒヨドリは単独で木の上にいることが多いためこの点からも見分けがつきます。

そして鳴き声の違いもわかりやすい見分け方であり、単独で静かに「ヒヨヒヨ」と鳴いていればヒヨドリ、集団で「ギャーギャー」うるさく鳴いていればムクドリであると判断できるでしょう。

ムクドリやヒヨドリによる被害

ムクドリやヒヨドリによる被害

ムクドリやヒヨドリは以下のような被害をもたらします。

・鳴き声による騒音
・ふんによる悪臭や健康被害
・農作物の食害

ムクドリやヒヨドリが集まるとふんが大量に溜まり、悪臭が発生します。そのうえふんには病原菌が含まれているため、乾燥して風に舞ったふんを吸い込むと感染症になる危険も。また群れを作るムクドリの場合、群れで鳴き声をあげると大きな音になるため、騒音被害を発生します。

さらに農作物への被害ですが、ムクドリもヒヨドリも果物などの甘い農作物を好んで食べるというのが特徴です。桃、ブドウ、柿などを収穫する夏から秋にかけての時期には注意しましょう。ただしムクドリには柑橘類に含まれるショ糖を消化できないため、ヒヨドリと違ってみかんなどの柑橘類を食べることはありません。

ムクドリやヒヨドリの害鳥駆除は業者がおすすめ

ムクドリやヒヨドリの害鳥駆除は業者がおすすめ

ムクドリやヒヨドリの対策は自分でおこなえるものもありますが、駆除には役所の許可が必要であり、自分でできるのは追い払ったあとに侵入を防ぐことだけです。そこでムクドリを駆除して完全に撃退したいのであれば、業者に依頼することをおすすめします。

業者に依頼すれば適切な方法でムクドリやヒヨドリを駆除し、再発防止対策までおこなってくれます。

さらにアフターフォローが付いた業者であれば、もし再発したとしても再度駆除をしてもらえるので安心して任せられるでしょう。

優良な業者を選ぶ方法やおすすめ業者が知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

まとめ

ムクドリとヒヨドリ、それぞれの生態には違いがあります。ムクドリは全長24cmほどであるのに対してヒヨドリは27.5cm程度あるため、見比べると大きさが違うことがわかります。体の色も違い、わかりやすいのはムクドリの黄色いくちばしとヒヨドリの赤茶色の頬です。

ムクドリが集団で動くことが多いのに対し、ヒヨドリは単独やつがいで動くことが多いというのもわかりやすい見分け方でしょう。鳴き声はヒヨドリが「ヒヨヒヨ」であるのに対し、ムクドリが「ギャーギャー」といった鳴き声なので、声の違いも分かりやすいポイントです。

これらの違いを抑え、ムクドリとヒヨドリを正しく見分け、正しい対策方法を実践しましょう。

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