ムクドリがギャーギャーうるさい時期はいつ?
ムクドリの駆除・予防対策を知りたい
ムクドリは大量に集まって大きな鳴き声をあげるため、周辺の家は騒音被害に悩まされます。
この鳴き声ですが季節が影響しており、一年のなかでも特にうるさい時期というのがあるため、その時期にはムクドリの対策を徹底しなければなりません。
こちらの記事ではムクドリが鳴く理由や特にうるさい時期、そしてムクドリの駆除、予防対策について詳しく解説します。
ムクドリの騒音被害は深刻ですが、それだけではなくムクドリは健康被害をもたらすこともあります。しっかり対策をとることで、ムクドリの被害をなくしましょう。
ムクドリの生態や習性!特徴や生息地など解説
ムクドリは体長24cm程度で黒褐色の体、黄色いくちばしと足をもつ野鳥です。日本では全国的に広く生息しており、山林や農耕地といった場所で大きな木を好み、ねぐらを作る傾向があります。
それだけではなく近年は都市部にも多く生息するようになり、住宅地の戸袋・換気扇・天井裏・ソーラーパネルの下などさまざまな場所に巣を作ります。
ムクドリは雑食性であり、植物の種子や木の実、果物、幼虫などなんでも餌にするので、都会でも餌に困ることがありません。ムクドリの天敵は、タカ、フクロウなどの猛禽類ですが、都市部には猛禽類は生息数が少ないため、ムクドリはその数を増やしているといわれています。
ムクドリは「ギャーギャー」といった特徴的なうるさい鳴き方をし、一匹で鳴いていてもそこまで気にならないものの、大群による鳴き声は無視できないほどうるさい大きな騒音です。
なぜムクドリはギャーギャー鳴くのか?
ムクドリはギャーギャーとうるさい声で鳴くのには、以下のような理由があります。
・コミュニケーションを取るため
・天敵から身を守るため
・寒さから身を守るため
ムクドリが何のために鳴いているのか、鳴くことでどんな効果があるのか、具体的に解説します。
コミュニケーションを取るため
ムクドリの鳴き声はコミュニケーションの一種です。
ムクドリは集団で行動する生き物で、鳴き声をあげることによって周囲とコミュニケーションをとっています。
場合によっては数千羽から数万羽が一箇所に集まり大群となって鳴き声をあげるため、このようなムクドリの習性が大きな騒音の原因となっているのです。
天敵から身を守るため
ムクドリの天敵はタカやフクロウなどの猛禽類ですが、ムクドリが鳴くのはこのような天敵から身を守るための防衛本能でもあります。
鳴き声をあげることで大群のなかで安全確認をおこない、天敵から群れを守っているのです。
また数が多いと鳴き声はよりうるさい大きな騒音になるため、うるさい鳴き声を出すことによって外敵を近づけさせない効果もあります。
寒さから身を守るため
冬の季節が近づき寒い時期になるにつれ、ムクドリの騒音は大きくなりますが、これは鳴くことで寒さから身を守っているためです。
ムクドリは都市部にも多く生息しており、コミュニケーションをとりながら人間の作り出す熱などを求めて大群で移動します。
そのため大きな鳴き声をあげる必要があり、鳴き声によって自分たちを冬の季節の寒さから守っているのです。
ムクドリの鳴き声がうるさい時期はいつ?
ムクドリが大量発生して特にうるさい大きな鳴き声をあげる季節・時期は、秋から冬にかけての時期です。
ムクドリは春から夏の季節・時期に繁殖期を迎えますが、この時期には群れで行動することなく個々に動いているため、大群での鳴き声があまり目立ちません。
そして繁殖期が終わって冬の季節が近づくと、ムクドリは寒さに備えなければならなくなるため、秋頃からは再び群れを形成して都市部にも大量発生します。
このようなムクドリの習性があるので、いつからいつまでの間がもっともうるさいのかは季節で決まっているのです。
つまりムクドリの鳴き声の大きさは場所や時間帯だけでなく、季節や時期が大きく影響していることがわかります。
そして大量発生して被害の大きい寒い時期ほど、ムクドリの対策はより重要になるでしょう。
ムクドリによる被害は?ギャーギャーうるさいだけではない
ムクドリの被害は「ギャーギャー」といううるさい鳴き声だけはなく、ふんやダニ・ノミによって人体に悪影響を与える危険があります。
ムクドリのふんは悪臭がするうえに病原菌が潜んでおり、人に感染症を引き起こします。
処理するときには手で触れないよう手袋をし、風に舞ったふんを吸い込まないようマスクやゴーグルを着用しましょう。
またムクドリの巣にはダニやノミが大量発生しているため、家の周囲にあるムクドリの巣を放置しておくとふんに集まったダニが家の中に入ってくることがあります。
このように大量発生したムクドリはさまざまな被害をもたらすので、鳴き声が気にならないからといって対策を怠るのではなく、家の周囲に巣を作っていたら早期に駆除対策をおこなわなければなりません。
ムクドリの駆除は自分でできる?
ムクドリの駆除は法律によって禁止されており、役所の許可がなければ自分で駆除することはできません。
駆除というのは捕獲・殺傷などの行為のことであり、傷ついたムクドリを保護することも捕獲に含まれます。
そのため自分でできる対策は、うるさいムクドリを追い出すことと寄せ付けないことだけです。
もし役所の許可を得ず駆除すると、100万円以下の罰金もしくは1年以下の懲役という罰則があります。
法律違反であると知らずに禁止行為をおこなったとしても罰則は免れないので、よく覚えておきましょう。
ムクドリの対策をする際は、こういった法律面にも注意しなければなりません。
自分でできる効果的な予防対策
鳴き声がうるさいムクドリの予防対策には、以下のようなものがあります。
・忌避剤を使う
・バードスパイクを設置する
・電気ショック与える
・防鳥ネットを張る
忌避剤には手軽なスプレータイプや持続力のあるジェルタイプなど種類があるので、用途に合わせて使いましょう。
ムクドリがとまる場所がわかったら、バードスパイクを設置してとまれなくすると効果的です。
電気ショックを与えるには専用の機器が必要なので、基本的には業者に相談する必要があります。
防鳥ネットは物理的にムクドリの侵入を防ぐため、正しく設置すればもっとも効果の高い対策です。
ネットを張る際は、隙間をなくすことと強度の強いネットを使うことを意識してください。
ムクドリ対策は駆除業者がおすすめ!
ムクドリの対策を自分でおこなってもあまり効果が出ず、うるさいのがおさまらない場合もあります。
被害が酷い場合には、業者に依頼して駆除してもらいましょう。
狩猟免許を持った駆除業者であればムクドリを駆除し、自分だけではできない対策を実施してくれます。
料金相場は5~10万円であり、場所や範囲によって料金は変わります。
なかには料金が高すぎたり作業が不十分だったりする業者もあるため、業者選びは慎重におこなわなければなりません。
適切な業者を選ぶ方法やおすすめ業者に関しては、以下の記事が参考になります。
まとめ
ムクドリは鳴き声をあげることで、群れのなかでコミュニケーションをとっています。また天敵や寒さから群れを守る役割も果たしており、ムクドリが鳴くのにはちゃんとした理由があるのです。
特に鳴き声がうるさいのは繁殖期を終えた秋からの時期であり、繁殖期に個別で行動していたムクドリは冬の季節の寒さに備えて大きな声で鳴きだします。そのため冬の季節の寒い時期は、特に対策を強化しなければなりません。
ムクドリ対策は忌避剤や防鳥ネットなど、自分でできるものもありますが、より高い効果を期待するのであれば業者に依頼して駆除してもらいましょう。資格を持った専門業者であれば、自分ではできない駆除や予防対策まで万全におこなってくれます。