アナグマの嫌いなものは?予防対策や危険性、おすすめ駆除業者など解説!

害獣アナグマの駆除・対策法5選!生態や被害・危険性、撃退時の注意点など解説

アナグマは日本だけでなくアジアやヨーロッパと広く生息する、イタチ科の動物です。

食性は雑食で、するどい爪で穴を掘り、日中は巣穴のなかで眠って暮らす夜行性。通常は森林や雑木林といった水はけのよい生息地で生活していますが、近年は人里におりてきたアナグマが農作物を荒らすといった被害も増えています。特にアナグマは雑食のため、野菜から果物まで幅広く荒らす傾向があります。

そこで本記事では、アナグマの大きさや見た目といった生態、そして被害や危険性、適切な駆除方法について解説します。ぜひ本記事を読んで、アナグマを近寄らせない環境づくりの参考にしてください。

目次

アナグマとは?生態や似た動物との見分け方など解説!

アナグマとは?生態や似た動物との見分け方など解説!

アナグマとは、いわゆるムジナと呼ばれる動物です。名前は聞いたことがあっても、姿を詳細にイメージできる人は少ないでしょう。害獣としても知られるアナグマですが、駆除方法の前にまずはどのような生態の動物なのかを見ていきましょう。

アナグマの生態や生息地、種類など紹介

アナグマはヨーロッパやアジア圏を中心に、広く生息するイタチ科の動物です。日本では主に本州、四国、九州に生息しており、日本に生息している種は「二ホンアナグマ」と分類されています。

二ホンアナグマはずんぐりむっくりした体形で、体長は40~50cm。目の周りと足が黒い見た目が特徴です。雑食性で、「クークー」「キューキュー」と鳴きます。

足跡は縦7~8cm程度で5つの指とするどい爪痕が残るのが特徴です。アナグマは夜行性のため、日中は発達した前足で掘った巣穴にもぐっています。また冬季はクマのように冬眠する習性も特徴的です。

このように、アナグマは民家にちかい場所で過ごしていても、出現する時期や時間帯が限られています。またアナグマは一度に1~3匹の子どもを産みますが、妊娠期間は1年以上になることもしばしば。ほかのタヌキやアライグマといった動物に比べ、繁殖力が低い点が特徴的です。

アナグマに似た動物

農作物が被害にあったり、家の周りの地面が掘り返されているからといって、アナグマの仕業だと決めつけるのは時期尚早です。日本にはアナグマによく似た害獣が多く生息しています。ここからは、アナグマと間違えられやすい害獣を見ていきましょう。

ハクビシン

都市部でも近年個体数が増えているのは、ハクビシンです。ハクビシンは外来種の動物であり、日本に生息する唯一のジャコウネコ科の動物です。

体長は成体で50~65cm程度とかなり大きく、真っ黒い体が特徴。鼻に白い筋が入っているため、見た目で見分けることも比較的容易です。タヌキやアナグマと違い、身軽で木に登ったり天井裏に住み着くことも少なくありません。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

ハクビシン・タヌキ・アライグマの違いや見分け方を紹介!それぞれの対策法も紹介します

たぬき

たぬきはイヌ科で、成体になると体長50cmほどになる動物です。ハクビシンと比べて体形がずんぐりとしており、背格好はアナグマによく似ています。

しかしアナグマと比べると、目から頬まで広い範囲が黒い毛で覆われているのがタヌキの特徴です。また、タヌキは尻尾の先も黒い色をしている場合がしばしば。

タヌキの生態や習性とは?種類や生息地、被害例、対策法など解説!

アライグマ

アライグマはアライグマ科に属する動物です。外来種で、比較的強い繁殖力を持っているため近年日本各地での目撃や被害が相次いでいます。

アナグマとの見分け方は、顔の模様です。目を囲う黒いフチの上や鼻の周りが白ければ、アライグマの可能性が高いでしょう。また、アライグマの尻尾は縞模様が特徴的です。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

アライグマの生態とは?危険性や駆除方法、予防対策などを紹介します!

アナグマによる被害と危険性

アナグマによる被害と危険性

アナグマは保護すべき動物ではあるものの、人間へ被害をもたらす害獣としての側面も持っています。

ここからは、アナグマのもたらす被害の内容や種類について見ていきましょう。またアナグマに限らず野生動物は非常に危険です。繁殖期は特に攻撃性が高まっている場合もあるため、見つけても近づかないようにしましょう。

1.農作物への被害

アナグマは基本的になんでも食べる雑食性です。

普段は野生で茂った木の実や小動物、昆虫などを食べて暮らしています。しかし、民家の近くに生息するアナグマは農作物を荒らすこともしばしば。特にアマグマは甘い物を好む傾向があるため、イチゴやスイートコーンといった農作物を荒らすケースが多いです。

またアナグマは巣をつくるために地面を掘り返す習性があるため、耕した地面を掘り返されたり、踏み荒らされてしまうこともあります。

2.生活環境への被害

アナグマは生活環境への被害ももたらす害獣です。

たとえばアナグマは巣穴を地中深く掘る習性があるため、家の下に巣を作られると地盤がゆるくなってしまいます。ヨーロッパでは数百年にわたり拡大されつづけたアナグマの巨大な巣が街の下で発見された事例もあるほどです。

また、アナグマのふんが悪臭を放ったり、雑菌や寄生虫の温床になる場合もあります。さらにアナグマの掘った巣穴がほかの害獣を招いてしまうケースもあるのです。

3.直接接触による危険性

アナグマは野生動物のため、さまざまな病原菌やウイルスを持っています。そのため直接触れたり、むやみに近づいたりするのは避けましょう。

たとえばイギリスでは野生のアナグマから結核が感染拡大したといった事例もあります。ほかにも一般的なところでいえばダニやノミといった寄生虫がついていることもしばしば。またアナグマに近づくと攻撃され、その傷から病気に感染する危険性もあります。

アナグマを見つけたら、直接追いかけたりせず適切な方法で駆除しましょう。

アナグマの駆除方法や予防対策|嫌いなものは?

アナグマの駆除方法や予防対策

アナグマはネズミやカラスといった動物と違い、鳥獣保護管理法によって守られています。

そのため、むやみに捕まえたり屠殺してはいけないのです。とはいえ、駆除方法がないわけではありません。農作物や生活環境に被害を及ぼしている場合は、適切な方法でアナグマを駆除しましょう。

予防対策1.罠を仕掛ける

予防策の1つめは、罠を仕掛けることです。

ただし行政の許可なく自由に罠を仕掛けられるのは、狩猟免許を持っている人に限ります。狩猟免許を持っていない場合は、お住まいの市区町村に相談のうえ、申請用紙を提出して許可をもらいましょう。自治体によっては捕獲用の罠を無償で貸し出してくれる場合もあります。

また、罠にかかったアナグマは自分で炭酸ガスといった苦しみの少ない方法で屠殺するか、行政に引き取ってもらうかのどちらかとなります。

予防対策2.電気柵などで侵入口を防ぐ

2つめの予防策は、電気柵でアナグマの侵入を防ぐ方法です。

たとえばビニールハウスの中の農作物が狙われている場合は、周囲を囲うように電気柵を設置すると良いでしょう。侵入口が明らかな場合は、そこだけピンポイントで電気柵を設置するのもおすすめです。

また電気柵を設置する場合は、危険である旨を立て看板や張り紙などで周囲に知らせなければなりません。この注意勧告は、ほかの人が誤って触れてしまわないように法律で義務付けられています。

予防対策3.忌避剤を散布する|木酢液やオオカミの尿

3つめの予防策は、ニオイでアナグマを撃退する方法です。

特にアナグマは木酢液や狼の尿に似たニオイを嫌います。木酢液や狼の尿を模したニオイのする忌避剤は、ホームセンターやインターネット通販で手軽に購入できます。これらの駆除剤をアナグマの侵入経路や東リ道を重点的に撒きましょう。

また、こうした忌避剤を使いたくない人はミントの香りを撒きましょう。ミントの香りも、アナグマを近寄らせない効果があります。人間にとっても良い香りなので、ストレスなくアナグマを撃退できます。

予防対策4.光や超音波で退治する

光や超音波の出る機械で、アナグマを撃退する方法もあります。

アナグマに限らず、野生動物は一般的に強い光や突然の大きな音を嫌う性格をしています。ホームセンターや通販を見ると、こうした習性を利用した害獣除けが販売されています。

中には害獣の動きを感知し、人間の聞こえない超音波で撃退するものもあります。このようなグッズであれば、人間が騒音に悩まされることもありません。

予防対策5.食べ物になる生ゴミや農作物を放置しない

アナグマが近寄らないよう、環境を整えておくことも大切です。特にアナグマは雑食性のため、人間の出した生ごみも漁って食べることがあります。

軒先や庭に生ごみをためている人は要注意です。生ごみのニオイがアナグマを寄せ付けないよう、しっかりとフタの閉まるゴミ箱を買ったり、こまめにゴミを出したりするようにしましょう。収穫した農作物も、外に放置しておくとアナグマにとっては恰好の餌です。屋内のニオイが外へ漏れない場所へしまっておきましょう。

アナグマを自分で捕獲・駆除する場合の注意点

アナグマを自分で捕獲・駆除する場合の注意点

アナグマを自分で捕獲したり駆除したりする場合は、主に2つの注意点に気を付けましょう。野生動物を相手にする際はしっかりと駆除のルールを守り、自分だけでなく周囲の人の安全も確保したうえで駆除する必要があります。

勝手に捕獲した場合、ペナルティがある

アナグマは鳥獣保護管理法によって、むやみな捕獲や屠殺が禁止されている動物です。

そのため狩猟免許を持たず、なおかつ自治体の許可もなしに捕獲したり殺したりしてしまった場合は、法律違反となります。具体的には1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が課せられるため、十分に注意しましょう。

なお鳥獣保護管理法は生態系を守るだけでなく、危険な罠や狩猟道具で人が怪我をしないために設けられた法律でもあります。ルールを守り、罠をしかけたい場合はまず役所に相談しましょう。

撃退グッズ、箱罠を設置する際には怪我に注意

電気柵やアナグマ捕獲用の罠を仕掛ける際には、自分がけがをしないように注意しましょう。

特に罠を自治体から借りて利用する場合、使い方について十分レクチャーを受けることをおすすめします。とくにアナグマを誘い込む餌を設置する際は、自分の手が罠にはさまれないよう注意が必要です。

また電気柵を使う場合は、周囲への注意勧告が義務付けられています。電気柵は人間が触ってもびりっとするほどの電流が流れているため、必ず危険を知らせる立て看板や張り紙を用意しましょう。

アナグマなどの害獣駆除は専門業者がおすすめ

アナグマなどの害獣駆除は専門業者がおすすめ

アナグマをはじめとして害獣の駆除は、専門業者に依頼するのがおすすめです。というのも、アナグマを自分で捕獲する場合、自治体によっては自分で殺さなければならないケースがあります。

またさまざまな手段で撃退したとしても、アナグマは学習能力が高いため戻ってきてしまう場合もしばしば。しかし専門業者であれば、予防もしっかりと行ってくれるため安心です。

おすすめ業者1.害獣駆除110番

実績数累計210万件以上
対応エリア日本全国
保証の有無(内容)対応する業者によりあり
費用14,300円~
アナグマ以外の対応が害獣ネズミ・テン・イタチ・ハクビシンなど

害獣駆除110番は、1万4,300円という比較的安価で依頼できる害獣駆除業者です。日本全国を対応エリアとしており、どこに住んでいても近くのスタッフが駆けつけてくれます。

またアナグマだけでなくテンやイタチ、ハクビシンといった害獣の駆除にも対応。万が一自分の見かけた害獣がアナグマでなかった場合も、そのまま駆除を任せられます

おすすめ業者2.害獣退治屋さん

実績数
対応エリア東北~関西まで
保証の有無(内容)
費用14,300円~
アナグマ以外の対応が害獣テン・イタチ・ハクビシンなど

害獣退治屋さんは、東北から関西までのエリアに対応している害獣駆除業者です。最短即日駆けつけというスピード対応が特徴的で、今すぐに駆除してほしいといった場合にも便利です。

また、最長10年の再発防止保証が付いているのも害獣退治屋さんの魅力です。ただ駆除するだけでなく、その後も再発の心配なく暮らしたい人はぜひ、ご相談ください。

おすすめ業者3.ハウスプロテクト

実績数800件以上
対応エリア関西広域
保証の有無(内容)
費用要見積り
アナグマ以外の対応が害獣テン・イタチ・ハクビシンなど

ハウスプロテクトは関西エリアを中心に展開する害獣駆除業者です。メディア掲載実績も豊富で、その施工や対応の良さには信頼が置けます。

またハウスプロテクトは期間限定のキャンペーンを実施していることもしばしば。たとえば駆除代金20%オフキャンペーンを期間限定で実施するなど、タイミングによっては通常価格よりもお得に依頼できます。

おすすめ業者4.ホームレスキュー

実績数年間400件以上
対応エリア大阪府近郊
保証の有無(内容)
費用15,000円~
アナグマ以外の対応が害獣ネズミ・テン・イタチ・ハクビシンなど

ホームレスキューは、大阪府内を中心に対応している害獣駆除業者です。ホームレスキューは業務委託でなく、見積もりから施工完了まで完全に自社スタッフが対応します。

そのため、サービスや施工の品質が一定で信頼できる業者です。また公式サイトでは「追加料金なし」を明言しており、見積もり以上の金額がかかることはありません。

おすすめ業者5.ムシプロテック

実績数年間3万件以上
対応エリア日本全国
保証の有無(内容)
費用要見積り
アナグマ以外の対応が害獣ハチ・シロアリ・ゴキブリなど

ムシプロテックは、日本全国からの依頼に対応している駆除業者です。害獣よりもシロアリやハチといった害虫の駆除に特化した業者ですが、アナグマやイタチといった害獣駆除も可能。

また年間3万件以上の実績にも信頼がおけます。さらにムシプロテックは、初めて利用する方限定で駆除料金が1,000円オフになるサービスも実施中です。

おすすめ業者6.くらしのマーケット

実績数業者により異なる
対応エリア日本全国
保証の有無(内容)対応する業者によりあり
費用要見積もり
アナグマ以外の対応が害獣ネズミ・テン・イタチ・ハクビシンなど

くらしのマーケットは専門的な資格や技術を持つ業者と、ユーザーをマッチングさせるプラットフォームです。アナグマの駆除業者も多数登録しています。

またくらしのマーケットを使うと、紹介料といった中間の手数料がかかりません。直接業者に依頼することになるため、依頼料金を抑えられる可能性があります。また業者ごともレビューや評価も見られるため安心です。

害虫、害獣駆除はくらしのマーケットが1番安い

— IKI Mario City (@ikiiki_ikiiki_) November 6, 2021

おすすめ業者7.EMEAO!

実績数
対応エリア日本全国
保証の有無(内容)対応する業者によりあり
費用要見積り
アナグマ以外の対応が害獣ネズミ・テン・イタチ・ハクビシンなど

EMEAO!も、受注者と発注者をつなげるプラットフォームです。すでにEMEAO!が審査した優良業者の中からこちらの要望にあった業者を提案してもらえるため、悪徳業者に出会う心配がありません。紹介を受けても、手数料は一切かかりません。

法人名義での依頼も可能のため、事務所や店舗での被害にお困りの人にもおすすめです。

まとめ

アナグマの生態や被害、正しい駆除方法などについて紹介しました。

アナグマは、ハクビシンやイタチほど数の多い害獣ではありません。一部の地域では、絶滅危惧種にも指定されているほど個体数が減っています。しかし、一度被害にあうと完全な駆除は難しい厄介な害獣でもあります。

自分で駆除する場合には自治体への申請が必要になるなど、手間がかかります。ぜひ必要に応じて駆除業者を利用し、効率よくアナグマを撃退してみてください。

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