ハクビシンから畑や庭、家庭菜園を守る対策方法!注意点なども紹介

ハクビシンから畑や庭、家庭菜園を守る対策方法|注意点なども解説!

ハクビシンに畑や庭の農作物・家庭菜園などを荒らされ、被害に遭って困っている方もいるでしょう。

対策には農薬を使えばよいのか、それとも動物除けや罠を使えばよいのか、効果がある対策もわからないと思います。

そこでこちらの記事ではハクビシンから農作物・家庭菜園を守る対策方法について解説し、ハクビシン撃退グッズや捕獲の際の注意点などについて解説します。

ハクビシンを農作物から守るのに必ずしも農薬は必要ないので、ぜひ本記事を参考にして、自宅の農作物や家庭菜園をハクビシンから守ってください。

まずはハクビシンの生態や習性を知ろう!

まずはハクビシンの生態や習性を知ろう!

ハクビシンはジャコウネコ科の哺乳類であり、体長は50~75cm程度で猫のような体をしています。雑食なので木になっている果実や鳥・昆虫などなんでも食べますが、甘い果物を特に好むのでイチゴ・桃・ブドウなどを栽培している果樹園や家庭菜園は注意してください。

木登りが得意で電線や雨どいを伝って歩くことができ、人家の屋根裏などに侵入して住み着くことがあります。ハクビシンは寒さに弱いため春先の暖かい時期に繁殖期を迎えますが、繁殖力が強く2ヶ月程度の期間で1~5匹の子どもを産みます。

臆病な性格をしており、基本的には人に直接危害を加えることはありません。ただし糞による被害は重大で、病気や感染症などさまざまな健康被害をもたらします。

ハクビシンから畑・庭・家庭菜園を守る対策方法

ハクビシンから畑・庭・家庭菜園を守る対策方法

ハクビシンから畑・庭・家庭菜園を守る対策方法としては、以下のようなものがあげられます。

・電気柵を設置し侵入を防ぐ
・農作物にネットを張る
・嫌いな臭いを撒く
・隠れやすそうな場所をなくす

それぞれ具体的に解説します。

対策1.電気柵を設置し侵入を防ぐ

電気柵は人体に影響がない程度の微弱な電気を流し、害獣を寄せ付けなくする装置です。

電気柵にハクビシンが触れても傷ついたり気絶したりすることはありませんが、電気を嫌がり寄り付かなくなる効果があります。支柱を立てて農作物を囲うように柵を設置し、電源装置とアースをつければ完成なので、設置はそこまで大変ではありません。

対策2.農作物にネットを張る

ハクビシンは雑食であるため野菜や果物、穀類など、農作物はなんでも餌にしてしまうので、農作物にはネットや網を張りハクビシンに食い荒らされないようにしましょう。

餌が近くにある環境にはハクビシンが住み着きやすいので、餌となる農作物を食べさせないようにすることが大事です。また収穫した農作物も屋外に放置せず、室内で保管するようにしてください。

対策3.嫌いな臭いを撒く

ハクビシン専用の忌避剤が市販されているので、忌避剤を使ってハクビシンを撃退することができます。その他にも木酢液をはじめとしたハクビシンが嫌う臭いはいくつかあるので、これらを使ってハクビシンを寄せ付けないよう対策可能です。

例えばニンニクや唐辛子、犬の毛などがハクビシンの嫌う臭いを発します。ニンニク・唐辛子は穴の開いたペットボトルに入れ、犬の毛はネットに入れてハクビシンの侵入経路に設置しておけば、侵入を防ぐための対策になるでしょう。

対策4.隠れやすそうな場所をなくす

ハクビシンは警戒心が強いため、雑草や落ち葉など隠れやすいものが多い場所を好みますそのため畑や庭の雑草は剪定し、落ち葉は掃除してきれいにしておきましょう。

隠れやすい場所が少なく見通しが良い場所にはハクビシンが住みつきにくいので、庭や畑はしっかりと手入れし、ハクビシンが好む環境を作らないことが大事です。

おすすめのハクビシン撃退グッズ

おすすめのハクビシン撃退グッズ

先ほど紹介した対策を実践するために、以下のようなものを使用するのが効果的です。

・ウルフピー
・動物よけネット
・エリアシステム(電気柵)
・強力忌避一番 固形タイプ
・獣よけ線香

それぞれどのような効果があり、どうやって使用するのか、順番に解説します。

おすすめグッズ1.ウルフピー

ハクビシンの天敵である狼の尿を100%使用した忌避剤です。

ハクビシンが嫌がる臭いを使用した忌避剤はたくさんありますが、天敵を避けるという動物の本能に働きかけてハクビシンを遠ざけるのは本製品の特徴でしょう。小分けにした容器に入れて設置して使用し、蒸発したら継ぎ足して使用することができます。

おすすめグッズ2.動物よけネット

37.5mm角目のネットで、切ってもほつれず型崩れのしにくい仕様になっています。

茶色で目立たないため街の景観にに馴染むネット色なので、景観対策にもなるでしょう。1m×5m で、広範囲を囲う場合には支柱を立てて複数のネットを張ってください。

おすすめグッズ3.エリアシステム(電気柵)

100V電源から使用可能なアダプター式の電気柵です。

専用充電バッテリーでソーラー使用可能。切替スイッチにより、連続・昼間・夜間の三段階で使用することができるので、用途に応じて使い分けましょう。1日12時間使用で50日間使用できる、経済的な電気消費量設計です。

おすすめグッズ4.強力忌避一番 固形タイプ

木酢液を使用した天然素材100%の忌避剤です。木酢液はハクビシンが嫌う臭いの一つなので、こちらを使用することでハクビシンを近づけなくすることができます。

家の入口や畑の周囲など、ハクビシンを近づけたくない場所の周囲に設置しましょう。天然素材を使用しているため人体に害はありませんが、直接手に触れると臭いが取れなくなることがあるので注意してください。

おすすめグッズ5.獣よけ線香

通常の線香原料に唐辛子粉末を練り込んだ防虫線香です。臭覚が優れたハクビシンに唐辛子の臭いは効果があるので、忌避剤として使うことができます。

畑の周りに設置して火をつければ、燃焼している約5時間半~6時間の間はハクビシンを寄せ付けません。ただし効果が短いので、別の対策グッズとの併用が推奨されます。

ハクビシンを捕獲・対策する際の注意点

ハクビシンを捕獲・対策する際の注意点

ハクビシンを捕獲・対策する際に注意しなければならないのは、無許可・無免許で勝手に駆除できないということです。

ハクビシンの駆除には狩猟免許が必要であり、自分で捕獲するにも役所の捕獲許可が必要です。万が一無免許で駆除すると、鳥獣保護法違反で6か月~1年の懲役もしくは30万円~100万円以下の罰金が科せられるので注意しましょう。

ただし捕獲や駆除は勝手におこなうことはできませんが、忌避剤などを使った予防対策などであれば問題ありませんまた駆除剤を使用する際は、なんの成分が使用されているかは使う前に確認しましょう。

なかには人体に有害な成分が含まれている場合があるので、駆除剤を使用する際は成分をチェックしたうえで、用法を守って正しく使用してください。

ハクビシンの駆除は専門業者がおすすめ!

ハクビシンを駆除するには狩猟免許が必要です。

役所に申請を出せば捕獲許可を得ることもできますが、確実に駆除するためには業者に依頼してしっかり駆除してもらうのがよいでしょう。業者に依頼すれば駆除だけでなく再発の予防対策をしてくれるうえ、再発時のアフターフォローが無料でおこなえる業者もあります。

素人がハクビシンを自分で捕獲するのは難しいので、予防対策を実践しても効果が薄い場合には業者に依頼するのも一つの手です。業者の選び方については、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

まとめ

ハクビシンを畑や家庭菜園に寄せ付けなくするためには、ネットや電気柵などを使って農作物を食べられないようにすることが重要です。

農薬を使わなくても忌避剤などで対処できるので、ニンニク・唐辛子・木酢液などハクビシンが嫌うにおいのを覚えておきましょう。対策グッズにもさまざまなものがあるので、こちらで紹介した商品はぜひ試してみてください。

ハクビシンの駆除は無許可・無免許でおこなえないため、もし本格的に駆除するのであれば業者への依頼を検討しましょう。

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