猫に寄生したマダニの取り方|駆除・予防対策や注意点、症状など徹底解説!

猫に寄生したマダニの取り方|駆除・予防対策や注意点、症状など徹底解説!

マダニは猫にさまざまな病気をもたらすうえに人にも感染する病原体を持っている危険な生物です。猫がマダニに噛まれたらどう対処すればよいかきちんと理解して、万が一噛まれたときでも冷静に対処できるようにしておきましょう。

こちらの記事では猫に寄生したマダニの取り方やマダニに寄生されたときの注意点、そしてマダニを寄せ付けないための予防対策まで詳しく解説します。また猫に寄生する害虫は、マダニだけではありません。

そこでダニ・ノミなどマダニ以外の猫に寄生する害虫についても紹介するので、マダニと合わせてしっかり予防対策しましょう。

目次

そもそも猫に寄生するマダニとは?

そもそも猫に寄生するマダニとは?

マダニは全長3~4mm程度の生物で、硬い外皮に覆われている見た目が特徴的なダニの一種です。

マダニはダニの中でも比較的大きいため、目視するのは難しくありません。

またマダニは夏にレジャースポットで大量発生して被害に遭うイメージが強いですが、森林などの自然が多い場所だけでなく公園の草むらや家の庭などにも生息します。

種類によっては暖かい時期に限らず一年通して活動しているため、冬にマダニの被害に遭う可能性もあるでしょう。そしてマダニは繁殖力が強く、1匹でおおよそ2,000個~3,000個もの大量の卵を産みます。

マダニによる症状や病気|猫から人にもうつる?

マダニによる症状や病気|猫から人にもうつる?

マダニを媒介して感染する感染症の一つに、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)があります。

猫から人へ感染した症例はまだ少ないですが、このSFTSに感染した疑いのある野良猫に噛まれた女性が感染して死亡したケースがあります。

SFTSは致死率10~30%程度とされる非常に危険な感染症です。そして現状ではSFTSの特効薬はないため、治療しても治る保証はありません。

そのためしっかり予防対策に努め、発見したら適切に駆除して感染を防ぐことが重要です。

猫に寄生したマダニの取り方

猫に寄生したマダニの取り方

猫に寄生したマダニを自分で取るのに有効な方法は、以下の4つです。

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・.酢を使って取る
・アルコールを使って取る
・専用グッズを使って取る
・動物病院に連れて行く

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それぞれ順番に解説します。

取り方1.酢を使って取る

マダニは酢を嫌うので、酢を使って猫に寄生したマダニを取ることができます。

まず酢と水を1:1の割合で混ぜ合わせた酢水を作り、コットンにしみこませてください。そして酢を含んだコットンをマダニにかぶせ、しばらくそのままにしておきます。

するとマダニが猫の皮膚から自然と離れるので、離れたところを粘着テープで張り付けるなどして駆除しましょう。取れたマダニを素手で触ると潰して感染症にかかる危険があるため、素手でマダニに触れてはいけません。

取り方2.アルコールを使って取る

アルコールを使う方法も酢の場合と同じように、コットンに消毒用アルコールを適量含ませてマダニにかぶせます

しばらく放置しておくとマダニが猫の皮膚から離れるため、ピンセットやガムテープなどを使ってマダニを取って駆除しましょう。顔回りのマダニを取る際は、アルコールが猫の目や鼻に入らないよう注意してください。

取り方3.専用グッズを使って取る

ノミ取りグシやマダニ専用ピンセットなど、ダニ取りの専用グッズを使ってマダニを取ることができます。

まずノミ取りグシでブラッシングして猫の身体をチェックし、マダニを発見したらノミ取り専用のピンセットでマダニを取りましょう。専用ピンセットはノミを潰さずにとれるような形状になっているため、通常のピンセットより安全にマダニを取ることができます。

他にもくぎ抜きのようにマダニをひっかけて取るような専用グッズもあるので、自分の使いやすいものを選んで使用してください。

取り方4.動物病院に連れて行く

猫に寄生したマダニを自分で取って駆除する方法は、どれも確実な方法ではありません。

また取り方を誤ると猫の皮膚にマダニの口器だけが残ってしまい、皮膚が化膿してしまう危険があります。そのため安全にマダニを取り除くためには、動物病院へ連れていくのが最も確実でしょう。

もしも自分で取るのに不安があれば、病院へ連れて行って適切な処置を受けるようにしてください。

猫がマダニに寄生されたときの注意点

猫がマダニに寄生されたときの注意点

猫がマダニに寄生されたときは、以下の点に注意しましょう。

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・寄生されたまま放置しない
・ピンセットで取るときはマダニ取り専用のものを使う
・マダニを潰さない

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まず猫がマダニに寄生されているのを見つけたら、放置することなくすぐに対処しましょう

マダニに噛まれた猫は貧血や食欲不振などの症状を起こすうえ、人へもさまざまな感染症をもたらす危険があります。ただしマダニを見つけても素手で無理に取ろうとしたりせず、専用のマダニ取りグッズを使って適切な方法で取ってください。

無理に引っ張ると口器が猫の皮膚に残って化膿することがあり、また素手で誤ってマダニを潰すと感染症にかかってしまう危険性があります。

猫にマダニを寄せ付けない予防対策

猫にマダニを寄せ付けない予防対策

猫にマダニを寄せ付けない予防対策としては、以下の方法があります。

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・定期的にブラッシングする
・外から帰ってきたら、全身をチェックする
・予防駆除薬を使う

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まず日頃から丁寧にブラッシングしておくことで、マダニの寄生を早期に発見して予防対策ができます。

被害が大きくなる前に発見し、適切な処置をとりましょう。またマダニは草むらなど自然が多い場所に大量発生します。

散歩で草むらなどに行った際マダニに寄生される可能性があるので、外出後はしっかり猫の身体をチェックしてください。あとは予防駆除薬をしっかり定期的に投与していれば、マダニに寄生されるリスクはかなり抑えられます。

予防駆除薬にはスポットタイプ・錠剤タイプ・おやつタイプなどがあるので、使いやすいものを選んで予防対策しましょう。そのほかの予防対策については、以下の記事で詳しく解説しています。

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マダニ以外で猫に寄生しやすい害虫

マダニ以外で猫に寄生しやすい害虫

マダニ以外で猫に寄生しやすい害虫には、以下のようなものがいます。

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・条虫(サナダムシ)
・マダニ以外のダニ
・ノミ
・フィラリア

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条虫(サナダムシ)はノミに寄生する害虫で、毛づくろいの際に条虫に寄生されたノミを体内に取り込んでしまうと猫にも寄生します。

またダニにはマダニの他にもツメダニやミミヒゼンダニといったダニがいて、これらのダニに寄生された猫は激しいかゆみが出ます。その他にも猫に寄生する害虫に猫ノミがいますが、猫が猫ノミに刺されたら人間にも被害を及ぼすので注意しましょう。

猫ノミの詳しい駆除・対策方法について知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

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まとめ

猫に寄生したマダニを取るときは、ダニ取り専用グッズを使うようにしましょう。

素手で取るとマダニを潰して感染症にかかってしまう恐れがあるので、必ず専用のピンセット等を使ってマダニを取ってください。

マダニの被害を抑えるためには、日ごろから丁寧にブラッシングして定期的に駆除剤を投与し、予防対策を万全にしておくことが大事です。そしてマダニ以外にもダニ・ノミ猫に寄生する害虫はいるので、しっかり対策して健康的な生活環境を整えましょう。

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