鳩の生態や習性は?種類や生息地、行動範囲、どんな被害を与えるのかなど解説!

鳩の生態や習性|種類や生息地、行動範囲、どんな被害を与えるのかなど解説!

身近な鳥類である鳩ですが、その生態について詳しいという方は多くないでしょう。

鳩には習性や生活パターンがあります。鳩の被害に悩まされており、対策をしたいと考えている方は、まずはその生態や習性について知ることで正しい対策を実践しましょう。

こちらの記事では鳩の生態や特徴、種類や生息地、寿命、習性、生活パターンなどについて詳しく解説します。鳩が家に住み着くとさまざまな被害をもたらすので、放置せずに対策をとらなければなりません。

本記事を参考にして、正しい方法で駆除をおこなってください。

鳩の生態や特徴は?種類や生息地、寿命など解説

鳩の生態や特徴|種類や生息地、寿命など解説

鳩の生態や特徴として、人に被害を与える鳩の種類や生息地、寿命などについて解説します。種類や繁殖、寿命など、鳩がどのような生態をもつ鳥類なのかを理解しましょう。

鳩の種類と生息地

日本に生息する鳩はいくつかの種類がありますが、人に被害を与えるのは主にドバトです。

ドバトは全長30〜35cmほどの鳩であり、首元が緑色に光っているのが見た目の特徴と言えるでしょう。人に慣れやすい習性があることから、昔から伝令鳩などとして利用されていました。

ドバトは商業地などの都市部から郊外の農地などさまざまな所に生息し、建物に巣を作る習性があります。そしてエサを求めて駅・神社・公園といった場所に群れで発生します。

ドバトは繁殖力が強く、100羽を超えるような群れで行動するというのも特徴的。また鳩は鳥獣保護法によって保護されており、勝手に駆除・捕獲できない点に注意が必要です。

鳩の食べ物

鳩は木の実や種子などの植物のほか、ミミズ・カタツムリ・バッタといった虫も食べます。もっとも都会にいる鳩は、人から与えられる食べ物やゴミとなった食べ残しなどを食べることも多いです。

つまり都会にいるドバトは人の食べ物をエサとしているのです。鳩はエサがとれる場所に生息するので、自宅の庭やベランダなどで食べ物を与えると集まってきます。そして繁殖して数を増やしていくので、鳩を寄せ付けないためには絶対にエサを与えてはいけません。

鳩の天敵

鳩の天敵は、同じ鳥類であるカラス・ワシ・タカ・フクロウなど鳥類や猫です。

雑食のカラスや肉食のワシ・タカ・フクロウなどは、鳩を食べることもあります。ただし鳩の生息地となる都市部にワシ・タカ・フクロウなどの鳥類はほとんどいません。またカラスや猫もエサに困ることがないため、鳩を襲うことは少ないです。

つまり実質的には、都会で鳩の天敵となる生き物はほとんどいないといえるでしょう。これは都会で鳩が繁殖し、増え続けている理由でもあります。

鳩の繁殖と子育て

鳩は生まれてから半年ほどで繁殖期に入り、1日数回の交尾をおこないます。そして真夏以外のほとんどの季節が繁殖期であり、1年に5~6回の産卵をおこなうほど繁殖力が強い生き物です。

鳩は一回の産卵によって卵を2つ産むことができ、抱卵に15〜20日、育雛に28〜35日程度の時間をかけます。そのため雛は早ければ40日程度で巣立ちするでしょう。

また鳩は哺乳類ではないのに子どもにミルクを与えることができる、珍しい生き物です。このような鳩が雛に与えるミルクのことを、ピジョンミルクといいます。ピジョンミルクは栄養価に優れており、エサの取れない時期も雛を育てることができるので、鳩が1年中繁殖できるのはピジョンミルクの影響も大きいでしょう。

鳩の寿命

ハトの寿命は10年ほどであり、鳥類のなかでも比較的長生きであるといえるでしょう。さらに飼育されている鳩の場合、20年ほど生きることもあるようです。

ただし実際にはカラスに襲われたり車に魅かれたりして死亡することが多いため、寿命まで生きることは多くないといわれています。ちなみに繁殖能力があるのはメスの場合10歳くらいまでで、オスの場合は12~13歳くらいまでです。

鳩の習性!生活パターンや行動範囲など解説

鳩の習性|生活パターンや行動範囲など解説

鳩の生態・習性として、生活パターンや行動範囲などについて解説します。

鳩は夫婦・つがいで生活し、群れを作って行動する生き物で、縄張り意識の強さが特徴です。また帰巣するために長距離移動できるという生態の特徴を持ちます。

これらの生態・習性などについて知り、鳩の生活パターンを理解しましょう。

鳩の一日の生活パターン

鳩は昼行性の生き物であり、基本的には日の出ている時間に行動します。

午前中にエサを探してエサを食べ、昼間は水浴びをしたり休憩したりして過ごします。そして夜は巣に戻って就寝するというのが、おおまかな一日の生活パターンです。

鳩は行動範囲が広く、日中のうちに安全な場所を見つけて夜はその場所で過ごします。繁殖力が強いこともあって鳩は集団で行動することが多く、100羽以上の群れになって行動することもあります。

鳩の行動範囲と帰巣本能

鳩の行動範囲は基本的に20km程度ですが、500~1000km程度の距離であれば自分の巣に戻ってこられるという生態をもちます。

このことから、鳩はかなりの長距離を飛行できる鳥類であるといえるでしょう。鳩は伝書鳩としても利用されていた鳥類ですが、飛行能力の高さに関しては諸説あります。

なぜこのような長距離飛行が可能であるのか、明確な理由はいまだにわかっていません。

鳩の縄張り意識

つがいになった雄と雌は一生添い遂げる習性があり、仲間意識が強いのが鳩の生態の特徴です。そのこともあり、鳩は自分のテリトリーに入ってきた部外者を容赦なく襲います。

特に子育て中の鳩は狂暴であり、人間に対しても襲い掛かってくることがあるので注意しなければなりません。

また鳩は執着心も強く、一度住みついた場所ならたとえ巣を取り除かれたとしても再び戻ってきます。さらに一度人間の生活エリアで巣を作った鳩は人間を怖がらなくなり、ちょっと脅かしただけでは簡単に移動しなくなるのも厄介な点です。

鳩の営巣場所

鳩は倉庫・工場・学校・駅・神社・などの場所を好む生態をしています。

一般家庭の場合、ベランダや雨樋の戸袋、太陽光パネルと屋根の隙間などに巣を作ることが多いでしょう。

鳩は狭くて薄暗いような場所に巣を作る本能があり、換気扇のフードの中などに巣を作ることもあります。

鳩による被害とは?

鳩による被害とは?

鳩による被害としては、具体的に以下のようなものがあります。

・ふんによる被害
・寄生虫の発生
・鳴き声・物音による被害
・火災の被害

鳩は巣の付近でふんをしますが、ふんには病原菌が含まれており感染症を引き起こす危険があります。また鳩の体にはダニやノミといった寄生虫がいるため、羽ばたいたときにこれらの寄生虫が飛び散ることがあるでしょう。

さらに寝室近くに鳩が居ついてしまうと、鳴き声や物音で睡眠を妨害することもあります。そして太陽光パネルのホットスポットという温度が高くなる部分に鳩が巣を作ることで、火災が発生するかもしれません。

ほかにもふんによる金属の腐食や害虫の発生など、鳩による被害はたくさんあります。

まとめ

人に被害を与える鳩は主にドバトであり、商業地などの都市部から郊外の農地などさまざまな所に生息し、建物に巣を作る習性があります。

都会にいるドバトは人の食べ物をエサとしており、繁殖力が強く、都会に天敵となる生き物が少ないのでドバトは数を増やしています。またかなり離れたところからでも帰ってこれる帰巣本能があり、縄張り意識も強いため巣に近づくと襲われることもあるので注意しましょう。

鳩はふんによる衛生環境の悪化や寄生虫など、さまざまな被害をもたらすため、家に住み着いたらできるだけ早期に駆除してください。

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