鳩の対策をしようと考えているけど、何を使用するのが効果的なのかわからない方も多いでしょう。
駆除剤や殺虫剤、薬や粘着シートなどは効果があるのか、水鉄砲やエアガンで追い払ってもよいのかなど、さまざまな疑問があると思います。効果の高い対策をするためには、被害の段階に応じた適切な措置を講じることが重要です。
そこでこちらの記事では鳩の被害レベル別に適切な対策グッズを紹介します。鳩を近寄らせないための対策を万全におこないたい方は、ぜひ参考にしてください。
鳩の対策グッズを選ぶ際のポイント!被害レベルをチェックする
鳩被害のレベルは大きく以下の4段階に分けられ、各レベルに合わせた対策が必要です。
・被害レベル1:休憩
・被害レベル2:待機
・被害レベル3:寝ぐら
・被害レベル4:巣作り
まずは移動中の羽休めとして、日中の短時間だけ滞在して休憩するという段階です。ここで鳩が安全な場所として認知すると、次は仲間を待つための待機場所として認識するようになります。
その後近くに巣ができる場所を確認しはじめ、ふんの量も増加していくので注意が必要でしょう。そしてさらに鳩がねぐらを作り始めると一日中居続けるようになり、騒音や大量のふんによる被害が増え始めます。
さらに巣作りまでおこなわれるとその場所が縄張りとなって、簡単には出ていかなくなるのです。
鳩のおすすめ対策グッズ!被害レベル別に紹介!
鳩のおすすめ対策グッズを、被害レベル別に紹介します。
まずは現在どの段階であるかをよく観察し、それに合わせて適切な対策を実施しましょう。すでに被害が進行しているのにもかかわらず軽い対策をしても効果は低いので、しっかり観察してください。
被害レベル1でおすすめな鳩よけ対策グッズ
被害レベル1でおすすめな鳩よけ対策グッズとしては、以下のようなものがあげられます。
・カラスやヘビなど、鳩の天敵の模型
・酢やハッカ油
・忌避剤(駆除剤) スプレータイプ、固形タイプ
・テグス(釣り糸)やワイヤー
・剣山(スパイク)
それぞれの効果や使用方法を解説しましょう。
カラスやヘビなど、鳩の天敵の模型
カラスの死骸の模型を吊るしておくことで、鳩を威嚇する効果があります。これには見せしめのような意味合いがあり、鳩を寄せ付けなくするのに効果的です。
ほかにもヘビの模型などを吊るしておく方法がありますが、ヘビの模型にも鳩は驚いて近づきにくくする効果があります。
ただしこの方法は鳩が次第に慣れてくるため、効果は徐々に薄れていくのがデメリットです。
酢やハッカ油
酢やハッカ油など、鳩が嫌う匂いを使った対策方法も有効です。ハッカ油は精製水とエタノールを使って薄め、スプレーボトルに入れて噴射しましょう。
酢は家庭にあるものを使えば簡単に実践できるので、手軽にできる対策です。ただし酢のにおいは人にとっても不快な場合があるので、使い過ぎには注意しなければなりません。
忌避剤(駆除剤) スプレータイプ、固形タイプ
忌避剤にはいくつかの種類がありますが、初めはスプレータイプや固形タイプが手軽に使用できておすすめです。
スプレータイプは手軽さがメリットですが、3~4時間程度しか持続しないのがデメリット。もしスプレーでは効果が出なければ、固形タイプの忌避剤を使用してみましょう。
もっとも鳩には帰巣本能があるため、すでに巣を作っている鳩を完全に寄せ付けなくすることは難しいです。もし固形タイプの忌避剤でも効果が出なければ、後ほど紹介するジェルタイプの忌避剤の使用をおすすめします。
テグス(釣り糸)やワイヤー
鳩のとまる手すりにテグス(釣り糸)やワイヤーを張っておくことで、鳩がとまるのを防ぎます。
鳩は家の中に入るとき、まずは手すりにとまってなかの様子を確かめ、その後でベランダに侵入する習性があります。テグスやワイヤーがあれば鳩は手すりにとまれないため、中に入ることもなくなるのです。ワイヤーは弛まないようしっかり張ると、より高い効果を発揮します。
剣山(スパイク)
剣山(スパイク)とは、土台に上向きの針が付いた害獣・害鳥対策グッズです。
鳩が止まるところに剣山を設置しておくことで鳩はその場所に止まらなくなり、鳩が居つかないようにする効果があります。剣山には樹脂製と金属製があり、樹脂製は誤って人が踏んでも傷つかないため安全性が高いですが、金属製の方が固いため鳩を寄せ付けない効果は高いでしょう。
被害レベル2でおすすめな鳩よけ対策グッズ
被害レベル2でおすすめな鳩よけ対策グッズとしては、以下のようなものがあげられます。
・忌避剤(駆除剤) ジェルタイプ
・超音波、音、光で鳩を撃退するグッズ
それぞれの効果や使用方法を解説しましょう。
忌避剤(駆除剤) ジェルタイプ
固形タイプの忌避剤でも効果がない場合、ジェルタイプの忌避剤を使うのがおすすめです。
ジェルタイプの忌避剤は鳩が苦手なにおいを発し、鳩がとまる手すりなどに使用することで鳩の足についてとれなくなるため、鳩が近寄りづらくなります。ジェルタイプは1年以上効果が続くものもあるほど持続力があり、頻繁に使用する必要もありません。
デメリットとしては見た目がよくないことと、専用のコーキングガンが必要であるということがあげられます。
超音波、音、光で鳩を撃退するグッズ
鳩は臆病な生き物であり、音や超音波が鳴っている場所から離れようとします。そのため超音波機器などを使って鳩を近寄らせないことができます。
音が違う機器を2つ以上設置すると、より高い効果を発揮するでしょう。また鳩はレーザー光を当てられることに耐性がないため、レーザーポインターなどの強い光を直接あてることで撃退することもできます。
被害レベル3でおすすめな鳩よけ対策グッズ
被害レベル2でおすすめな鳩よけ対策グッズとしては、以下のようなものがあげられます。
・鳩よけネット
・パンチングメタル
それぞれの効果や使用方法を解説しましょう。
鳩よけネット
防鳥ネットを張っておくことで、鳩の侵入を物理的に防げます。ネットを選ぶ際はできるだけ太くて強度の高いものを選びましょう。細いネットは、飛んできた鳩が足を絡ませる危険があります。
またネットの色は目立ちにくいものにした方が、景観を損なう心配がありません。正しく設置すれば高い効果を発揮しますが、隙間ができてしまうと効果は半減するので注意してください。
パンチングメタル
パンチングメタルとは鉄・ステンレス・アルミなどの金属板に穴を開けて加工したものです。
太陽光パネルの隙間や室外機の下などにパンチングメタルを取り付けることで、鳩の侵入を防ぎます。ネットよりも強度が高いため、対策効果も大きいでしょう。
ただし取り付けには技術がいるため、一定の知識がないと自分で取り付けることは難しいので、業者に依頼して取り付けてもらう必要があります。
被害レベル4でおすすめな鳩よけ対策グッズ
鳩が巣を作り始めると、自分で対策するのは困難です。
鳩には帰巣本能があり、離れたとこからでも自分の住みかに戻ってくるという習性があります。さらに鳩は縄張り意識が強く、一度住み着いた場所からは簡単に離れません。そのため完全に侵入を防がない限り対策してもすぐに戻ってきてしまいます。
専門業者であればこのような鳩の習性を理解したうえで適切な対策をしてくれるので、巣作りまで始めてしまった場合には業者に依頼して解決しましょう。
鳩よけ対策の注意点
鳩は鳥獣保護法によって保護されている鳥類です。そのため駆除対策としてできることには限界があります。
たとえば鳩をエアガンで撃つといったような、鳩を傷つける行為はできません。水鉄砲程度でも過度に打つと違法行為にあたる危険があります。
もし法律に違反してこのような行為をおこなうと、100万円以下の罰金もしくは1年以下の懲役という罰則があるため注意してください。また同じように、雛や卵ごと巣を撤去することも法律によって禁止されています。駆除する際は、これらの行為をおこなわないように気を付けましょう。
まとめ
鳩の被害には休憩・待機・ねぐら・巣作りといった段階があるので、まずは被害の段階を把握してそれに合わせて適切な対策を講じましょう。
スプレータイプの忌避剤やワイヤーからはじまり、被害が大きくなるにつれてネットなどの対策も必要です。もし巣作りまでされているとなると、自分で対策するのは困難でしょう。
きちんと駆除して鳩を追い払うためには、業者に依頼して確実に対策することをおすすめします。