トコジラミは冬でも発生する?生態や活動時期、生息場所、被害など解説!

トコジラミは冬でも発生する?生態や活動時期、生息場所、被害など解説!

トコジラミは冬の寒い時期もいる?

トコジラミが活発な季節は?

トコジラミは年間を通して、人の血を吸って生息している昆虫です。

極端な寒さや暑さは苦手としますが、エアコンの効いた屋内では季節に関係なく活動します。

また環境が生存に適さないと判断すると仮死状態になり、危機をやり過ごす「休眠」という機能を持っているのもトコジラミの特徴。

さらに繁殖力が高いのが、トコジラミの厄介な点です。

本記事ではトコジラミが時期に応じてどう過ごしているのか、また刺されるとどのような症状がでるのかといったことを解説。

被害が拡大する前に本記事を読み、ぜひ適切な駆除方法や予防法を試してください。

トコジラミとは?生態や特徴、習性など解説

トコジラミとは?生態や特徴、習性など解説

トコジラミは人や動物の血液を吸血する性質を持つ昆虫です。床(トコ)ジラミという名前のとおり、人の血を求めて家の中に多く発生します。一度吸血されると患部が赤く腫れあがり、強いかゆみが症状としてあらわれます。

そんな厄介なトコジラミですが、極端な暑さや寒さに弱いという特徴を持っています。特に日本の冬はトコジラミにとって、生息しにくい季節です。

ちなみにトコジラミの寿命は4ヶ月~1年ほど。暑い時期に生まれると寿命は数ヶ月に縮まりますが、秋口に生まれた場合は寒い季節をしのぎ年を越す場合もあります。ではトコジラミは、どのように冬を越しているのでしょうか。

トコジラミの活動時期!冬になると減る?

トコジラミの活動時期|冬になると減る?

トコジラミの活動季節は主に春、夏、秋にかけてであり、暖かい時期に一層活発になる傾向があります。

反対に寒い冬は、トコジラミにとって過ごしにくい季節です。

寒い季節になり外気の温度が下がるほど活動量が低下し、繁殖活動もできなくなります。

とはいえ、トコジラミは冬になるとすぐに死んでしまうわけではありません。

トコジラミには「休眠」という機能があります。休眠とは体の機能を一時停止させ、いわゆる仮死状態になることを指します。

休眠は冬だけでなく、さまざまなタイミングでできるため冬眠とは少し違います。

また休眠すればその分、寿命は延長されます。そのため、冬になってもトコジラミが減ることはありません。

トコジラミが冬でも発生する理由

トコジラミが冬でも発生する理由

トコジラミが冬でも発生するのには、以下の理由があります。

・室内が暖かい
・人間の血を吸える
・食料がなくても生きられる

トコジラミは発生する環境次第で、冬も問題なく活動できる場合があるのです。つまりトコジラミは季節に関係なく繁殖し、被害を拡大させるリスクがあるということ。見つけ次第、適切な方法で駆除対策をしましょう。

室内が暖かい

トコジラミが冬にも発生する1つ目の理由は、室内が暖かいからです。いくら冬が寒い季節とはいえ、暖房が効いた部屋ではそこまで気温が下がらない場合も。

トコジラミは基本的に人や動物の血液を栄養源としているため、家の中に潜んでいます。冬でも暖房の効いた温かい室内は、トコジラミにとって非常に過ごしやすい環境です。

人間の血を吸える

トコジラミは吸血性の昆虫です。つまり家の中にさえいれば、いつでも餌に困りません。自然化下において、冬は吸血できる動物が冬眠してしまいトコジラミにとって餌が乏しい季節です。

しかし人の家に侵入すれば、こうした問題もありません。いつでも人の血を吸い、繁殖活動できる状態が整っています。そのため冬でもトコジラミの被害やかゆみといった症状が確認されるケースはあります。

食料がなくても生きられる

トコジラミは、ある程度食料がなくても生きていける生態を持つ昆虫です。およそ2年間は、絶食状態でも生きられるとされています。そのため仮に人が室内で厚着をしていて吸血できなかったとしても、休眠してしまえばそのまま問題なく冬を越せるのです。

このようにトコジラミのタフな生態も、冬に発生する理由の1つといえます。

トコジラミの発生する場所

トコジラミはどこにいる?発生場所や発生原因、生態など解説

トコジラミは主に家の中で繁殖します。

海外から届いた荷物や帰国した人に付着して家に侵入する場合もあるため、マンションでもトコジラミが発生する可能性は十分あり得ます。

なかでも絨毯やカーペットの中、畳の目地の中や布団の下、衣類の隙間など暗く湿度の高い場所を好む習性があります。

特に吸血しやすい寝室周辺に潜んでいる可能性が高いです。

トコジラミによる被害は?刺されたときの対処法

トコジラミによる被害|刺されたときの対処法

トコジラミに刺されても、初めての場合は無症状の場合が多いです。

しかし2回目以降は、患部が赤く腫れて強いかゆみを数日間感じることがよくあります。

かゆみには、抗ヒスタミン剤、ステロイド系の軟膏などを塗布して様子を見ましょう。

あまりに症状がひどい場合には、皮膚科の受診も検討することをおすすめします。

なおトコジラミはダニとは異なり、衣類から出た腕や足、首などを狙って吸血します。

また移動しながら吸血するため被害箇所が広い範囲に及ぶ傾向があるため、狭い範囲にまとまって刺されている場合はダニである可能性が高いです。

トコジラミ被害にあわないための駆除方法

トコジラミ(南京虫)の自分でできる駆除方法5選

トコジラミは、トコジラミ用の殺虫剤で駆除しましょう。

ゴキブリやハチに聞くようなピレスロイド系の殺虫剤はトコジラミに効果がないため、注意が必要です。

また燻煙タイプの殺虫剤は、畳の奥深くや衣類の隙間にいるトコジラミには届かない可能性があります。

殺虫剤は、直接吹きかけるスプレータイプが良いでしょう。掃除機や粘着テープでも、トコジラミを捕獲して駆除できます。

目に見えないトコジラミを駆除する場合は、熱を使った駆除方法を検討しましょう。たとえば布団を乾燥機にかけたり、布団やラグを80度以上のお湯に5分以上浸すとトコジラミは死滅します。

駆除方法について、詳しくは以下の記事もご覧ください。

自分でできるトコジラミの効果的な駆除方法

おすすめのトコジラミ駆除業者を徹底解説!

トコジラミを寄せ付けないための予防対策

トコジラミは家の衛生状態に関係なく、人や荷物に付着して屋内に侵入します。そのため、完璧に予防する対策はありません。

ただし、一度家の中に入ってしまったトコジラミに対しては殺虫剤を使って駆除したり、部屋の間を移動しないよう目張りで隙間を埋めたりといった対策が効果的です。

また布団やラグ、絨毯を定期的に洗い、しっかり乾燥機で加熱するのもポイント。

ほかには、トコジラミが潜んでいそうな押し入れやクローゼットの中など、暗く狭い場所を掃除機掛けするといった予防法もあります。被害を出さないよう、しっかり予防しましょう。

まとめ

トコジラミの生態や寿命、季節ごとの動きについて解説しました。

トコジラミは複数の種類がいますが、いずれも刺されると強いかゆみが続き非常にやっかいです。

また繁殖力が高い点や完全な予防が難しいという点でも、駆除の難易度は高め。

自宅でトコジラミを発見した場合はまず殺虫剤などを試してみるのがおすすめですが、被害が収まらないようであれば害虫駆除業者への依頼も検討しましょう。

専門業者であれば、目のとどかない場所に潜んでいるトコジラミも確実に駆除できます。

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