インスタグラムには、マーケティング成果につながる長所がたくさんあります。同時に、SNSで情報検索をする人が増えており、中でもInstagramの利用者数が急上昇しているため、集客ツールとしても注目されているのです。
無料で手軽に実効的な顧客を獲得を目指すなら、インスタグラムの活用がおすすめ。特に企業や店舗、ネットショップなどの経営者にとって重宝する利点が多く、使って損はないはずです。
本記事ではインスタグラムの集客の仕方やコツ、メリットなどを詳しく解説していきます。
インスタグラム(Instagram)が集客に効果的な理由
ここ数年で、情報収集のツールはGoogle検索からSNS検索へと移行しています。これまでのネット検索といえば、Google検索が主流でしたね。しかし最近は、何かを買いたい、どこかに行きたいなどの調べ物をする時にSNSでの検索が人気なのです。
Marketing Research Camp(マーケティングリサーチキャンプ)が行った「ファッション情報収集の方法」に関する調査では、2016年5月と2019年6月で比較した結果、男女共にGoogle検索よりもInstagram検索をする人が増加していることがわかりました。
・Instagram:29.4%
・Google:28.3%
調査結果からも理解できるように、SNSの中でもInstagramにて情報収集する人が多いことから、集客効力が高いと言えるのです。
インスタグラム(Instagram)で集客するメリットや利点
簡単にお洒落なコンテンツを配信するだけなのに、インスタグラムには集客に役立つ長所やメリットがあり、ほぼ欠点はありません。
狙ったターゲット層に画像などのコンテンツを使って自社の商品やサービスの良さをアピールでき、各種ツールにて拡散や交流が可能なため、スムーズで効力あるマーケティングが実現します。
インスタグラムに秘められたマーケティングおいての5つの長所をご紹介します。
メリット① 企業・サービスのブランディング
企業やサービスのブランディングにインスタグラムがおすすめな理由は、4つあります。
・アクティブアカウント数が多い
・無料で優れた機能を利用できる
・ターゲットを絞った発信ができる
・ユーザーとコミュニケーションが取りやすい
Instagramは2019年6月に、日本のアクティブアカウント数が3,300万を突破したと発表しました。利用者数が多いほど閲覧チャンスが増えるとも言えるので、3,300万は喜ばしい数値です。
また、広報宣伝費の削減につながります。ウェブや動画広告を出稿すると費用がかかりますが、Instagramの利用は無料のため、フル活用すれば無料で広告出稿並みのPRができてしまいます。
さらに、タグなどの優れた機能でターゲットを狙える上に、フォロワーやその他の利用者とコメントなどでコミュニケーションできるのも嬉しい長所で、欠点が見当たらないのです。
メリット② 写真や動画で宣伝効果が大きい
Instagramのメインコンテンツの画像と動画をブランディングに活用すれば、CM並みのPR成果が見込めます。テキストだけでは魅力が伝達できないけれども、画像や動画で伝えるとマーケティング効力が高まる商品やサービスもあります。
例えば、アパレル商品や美容製品のようなインスタ映えするものが最適でしょう。視覚的にインパクトを受けた画像や動画は印象に残りやすく、閲覧者に記憶させる意味でも有効な手段です。
メリット③ 若年層・女性ユーザーを獲得しやすい
2020年9月に実施された株式会社ネオレアのアンケート調査によると、中学生〜大学生が情報収集時にInstagramを使用しているとの結果が出ました。
一方、2019年にMarketing Research Camp(マーケティングリサーチキャンプ)にて行われた調査では、女性のInstagram情報収集が増加傾向にあります。
検索対象は以下が挙げられます。
・ファッション
・グルメ
・旅行
・勉強
・漫画
・お役立ち
つまり、10〜20代や女性の利用者をターゲットにした商品やサービスは、顧客獲得の確率が高いので活用しない手はないでしょう。
メリット④ ECサイトも活用できる
2018年6月、Instagramにショッピング機能が追加されたため、ただ画像などを発信するだけではなく、ECサイトとしても運用できるようになりました。
利用者が気になるコンテンツをタップするとそのままECサイトに移る仕組みになっており、購入までの誘導がスムーズかつ、自然になったのです。ECサイト化により、新規顧客獲得はもちろんのこと、SNS機能の活用によってリピーター獲得もしやすくなったと捉えられます。
メリット⑤ 日本国内のにならず世界に発信できる
世界中の利用者がInstagramを利用しているため、更新方法によって海外利用者にも発信できます。代表的な手法に英語のタグの利用があります。
・#フォローミー → #follow me
・#ファッション → #fashion
・#おはよう → #goodmorning
英語のタグを利用して、海外のInstagramのフォロー数も増やす努力をすれば、グローバルに自社商品やサービスを知ってもらえる機会が増えるのです。
1回の更新に掲載できるタグは30個までなので、日本語と英語のタグをミックスしたり、英語のタグに統一したりなど様々な活用法でアピールできます。
インスタグラム(Instagram)集客方法やコツ11つ
インスタグラムを利用した客寄せ方法にはコツがあり、正しく行うことでより高い効力を発揮できます。ただ、コンテンツを作成して更新するだけで集客できるツールではなく、それぞれの手段にはお客を集められる理由があるからこそ、使用のテクニックも身につけておくべきです。
インスタでのマーケティングと成功につなげるテクニックをご紹介します。
集客のコツ① ターゲットを明確に設定する
集客運用を目的とするならば、更新する前にターゲットの設定を行うべきです。ターゲットとは呼び込みたい人物の具体的な設定であり、次の4つの要素で設定することが多いです。
・年齢
・性別
・居住地
・趣味や関心
例えば、大阪で経営するエステサロンの発信説明欄に「#東京」や「#tokyo 」、「#yokohama」のタグが入っていることで関東方面の利用者も集まりやすくなります。
しかし、主なターゲットは大阪や近辺の関西地区のはずなので、ターゲットがズレた発信となり集客できない結果になりかねません。
集客のコツ② 投稿写真など統一感を持たせる
配信コンテンツに統一感を持たさなければ、フォロワー獲得ができない可能性があります。
ターゲットを設定しているからこそ、全体のコンテンツカラーのトーンにも一貫性が生まれるはず。しかし、突然違うトーンが入ってしまうと、フォローしている人は興味のない情報を表示されたときのように違和感を覚え、結果的にフォロワー獲得できない結果となります。
また、アカウントページをみたときの第一印象の良し悪しは、配信内容のクオリティの他にコンテンツの統一感でも決まります。内容やテーマに一貫性があると、一目で発信内容がわかるため、フォロー数の獲得率も上がるのです。
集客のコツ③ ハッシュタグを活用する
ハッシュタグとは、発信したコンテンツに関連するキーワードタグを指します。
キーワードの頭に「#」をつけることでタグとして機能し、Instagram内のタグ検索にて表示される確率が上がります。ハッシュタグは「# + キーワード」で入力します。続けてタグを入れる場合は、1語ずつに半角スペースを入れるのが一般的です。
発信内容に合うタグの選定は、次の手順で行いましょう。
- インスタグラムの検索窓に、自社商品やサービスに関連するキーワードか、#付きキーワードを入力します。
- 検索窓には、候補のタグが人気順に一覧されるので、件数が多いものから選んでいきます。
- さらに効力あるタグを探したいときは、選んだハッシュタグで検索をして人気コンテンツを選び、コンテンツの中で使われている関連のタグの有無を確認します。
- 良さそうなタグをタップすると、更新が一覧されるので件数が多そうなタグから選んでいきましょう。
1回の更新につき、30個までしか入力できない仕組みですが、できるだけハッシュタグを増やすようにすれば、広範囲にアピールできます。
集客のコツ④ 定期的に投稿をする
インパクトのある画像や動画をアップしていても、継続的に更新していなければ十分な呼び込みができないかもしれません。フォローしている人のタイムラインやタグ検索結果には時系列にアップコンテンツが並ぶ仕組みです。
つまり、時間が経つほどにアップしたコンテンツなどが埋もれてしまい見つけにくくなるのです。マーケティングに実効的なペースは、1日1回です。閲覧数が増える朝の通勤時間や夕方〜夜のおやすみタイムに更新すると、見てもらえる機会が増えます。
集客のコツ⑤ ユーザーが欲している情報を入れる
定期的に更新をしているのに、いいねやフォローなどの反応が薄い場合は配信している内容を見直してみましょう。チェックポイントは、求められている情報が盛り込まれているかです。
主に、次の観点でポイント見直してみるとよいでしょう。
・楽しい内容か
・得する内容か
・生活に役立つ内容か
・シェアしたくなる内容か
例えば美容院のアカウントなら、単純に店舗のPRをするだけではなく、店内の様子やカットの仕上がり風景、髪の毛に関するお役立ち情報などをアピールした方が引き寄せ度がグンと上がります。
また、近隣のお客さんを呼び込むために地域のニュース情報を盛り込んだり、時々ローカルネタを入れてみたりなどの工夫をすると、見込み客に対して的確なアプローチが可能です。
集客のコツ⑥ ジオタグ(位置情報)を入れる
インスタグラムには、ジオタグ(位置情報)を入れる項目があります。
位置情報とは、アップした画像や動画の撮影場所や関連するスポット情報です。ジオタグを入力すると、コンテンツの左上にスポット名が表示され、タップすることでマップ表示してくれるので実際の場所を地図上で確認できます。
タグ検索と同様に、ジオタグ検索でたどり着く人も多いため、PRにも効果的。第2のハッシュタグとも言える便利機能なので、さらなる呼び込みのためにも活用していただきたいです。
集客のコツ⑦ フォロワーと積極的にコミュニケーションを取る
SNSは情報発信だけではなく、交流もできる場所です。
Instagramにもコメント欄やDMなどのコミュニティツールがあるので、大いに活用するべきです。フォローしている人や閲覧者からいただいたコメントには、できるだけ早く返信を心がければ、信頼度がアップします。迅速で丁寧なやりとりが信頼感を築く鍵となり、日々の積み重ねによって売り上げに繋がると言っても、決して大げさな表現ではありません。
インスタグラムには画像などがアップできるメインコンテンツのほかに、リアルタイムにショートムービーをアップロードできるストーリーズという機能があります。ストーリーズには、スタンプやジオタグ、テキスト、フィルター、エフェクトに加えて、フォロワーに質問を投げかけるアンケート機能まで備わっています。
顧客の声に耳を傾けるつもりで質問機能を活用すれば、まだ気づいていないニーズを発見できるかもしれません。
集客のコツ⑧ キャンペーンなどを行う
インスタグラムの企業アカウントでは、クーポンやお得な情報を配信して呼び込みにつなげる手段を活用するケースが増えています、フォローしてくれている利用者にとって有益な情報を配信する意味でも、キャンペーンの実施が実効的です。
インスタグラムでのキャンペーンでは、クーポンやお得な情報を配信した上で、利用者やフォロワーがフォローやいいね、コメント、タグ付き発信などを行うことで、キャンペーンに参加できる流れが一般的です。
集客のコツ⑨ ビジネスアカウントを利用し分析する
インスタグラムには一般アカウントとビジネスアカウントがあり、企業や店舗のPRやブランディングにはビジネスアカウントが有効です。ビジネスアカウントに切り替えると、インサイトと言う分析機能が利用できるようになります。
インサイトには、以下のような分析機能があります。
・各コンテンツのリーチ数(いいねや閲覧数など)
・プロフィールの各コンテンツへの関心度
・フォローしてくれている人や訪問者の属性
閲覧者やフォロー者からの反応や行動を正確に細かく分析することで、今後のPR活動の向上や改善につながります。
集客のコツ⑩ 他のSNSと連携して拡散させる
インスタグラムには、拡散ツールとしてリポストという機能がありますが、Twitterのリツイート機能ほど活用されていません。そのため、情報を拡散させるためには他のSNSと連携する必要があります。
例えば、インスタグラムの発信情報をTwitterアカウントでも配信することで、Twitterでの拡散が見込めます。
集客のコツ⑪ ユーザーに投稿やシェアしてもらう
フォロワーやユーザに自社商品やサービスの情報の配信やシェアをしてもらうための工夫も集客に有効です。しかし、インスタグラムでは共有機能が定着していないため、発信の方法や内容を練って誘導を計画する必要があるのです。
中でも、タグを使ったキャンペーン企画が参考になります。特に大手企業がハッシュタグをつけた内容やシェアによる参加のキャンペーンを実施しているので、事例として参考にしてみましょう。
まとめ
インスタグラムでのマーケティングの長所は、画像などの視覚的にインパクトあるアプローチにより、ブランディングや利用者とのコミュニケーションの場として活用できる点。
特に利用率が高まっている若い世代や女性に向けての宣伝が成果につながりやすいです。
コツは、狙ったターゲットに向けて統一感あるコンテンツを発信すること。ハッシュタグやジオタグの入力やキャンペーンの実施を計画すれば、多くのターゲット層に向けてPRできます。
インスタグラムの特性を最大限に引き出せるような方法を身につけて、顧客の心を掴むアプローチでビジネス成功へとつなげられるといいですね。