ビニールハウスが自然災害で壊れたら火災保険申請できる?台風や大雪の被害は無料で直せる

ビニールハウスが自然災害で壊れたら火災保険申請できる?台風や大雪の被害は無料で直せる

ビニールハウスが台風被害で壊れたら火災保険申請できるのか?を知りたい方へ。本記事では、ビニールハウスが壊れた時に適用できる火災保険の種類から、火災保険の申請方法まで大公開!

台風被害に合わないための対策も紹介していますので、気になった方はぜひ活用してみてください!

目次

ビニールハウスが自然災害で壊れたら火災保険申請できるの?

ビニールハウスが自然災害で壊れたら火災保険申請できるの?

火災のみを補償対象としていると誤解されやすい火災保険ですが、実際は台風や大雪など自然災害全般から建物を守るための保険です。

保険に入っているビニールハウスが自然災害で被害を受けた場合は火災保険の申請ができる可能性があります。しかし、当然ですが原因となった自然災害が保険適用の対象である必要があります。

火災保険の選び方や、各保険の特徴などを解説していきますので、すでに加入している方も改めて保険について考えてみましょう。

台風や大雪でビニールハウスが壊れた時の保険申請手順

まずは保険の申請手順についてみておきましょう。保険による違いは少なく以下のような流れで申請を行います。

・保険会社に連絡し、書類を受け取る
・修理業者に連絡し、ハウスを修理する
・申請に必要な見積書や被害状況の写真を業者に作成してもらう
・他の必要事項を記入して、申請、請求を行う
・保険会社から保険鑑定人がきて被害状況を調査する場合がある
・保険金の算定、振り込みが行われる

保険会社に連絡をする前に自分でも写真を撮っておくことや、修理業者に連絡をする際に火災保険の申請を行いたい旨を伝えておくとその後のやり取りがスムーズになる可能性があります。

ビニールハウス向けの火災保険の選び方|必要な補償内容は?

ビニールハウス向けの火災保険の選び方|必要な補償内容は?

ここではビニールハウスの火災保険を選ぶ際の3つのポイントを紹介します。

望んだ補償内容ではなかった、十分な保険金が受けられなかったなどの後悔をしないよう、事前にポイントを押さえてから、じっくりと加入する火災保険を選びましょう。

火災保険の選び方1. 風災被害や突発的な事故が含まれているかどうか?

加入する保険によって補償内容は異なっているため、想定している災害や事故が補償に含まれているか必ず確認をしましょう。保険料や保険金を気にするよりも、まずは補償の対象になっていないと請求を行うことができません。

台風が多い地域であれば風災被害が対象になっているか、人の往来や交通量が多い地域では突発的な事故が対象かなど、住んでいる場所の特徴に合わせた補償内容となっているかを見ておきましょう。

火災保険の選び方2. 支払う保険料が安いかどうか?

住んでいる地域にもよりますが、一般的に自然災害によりハウスが破損するような被害は頻繁に起こるものではありません。保険料は当然ながら被害が出ていない期間も払い続けるものですので、加入をする際は支払いを続けられる保険料であるかも確認しておきましょう。

保険料が高い保険は補償内容も充実していることが多いですが、不必要な補償が含まれている場合もあるので、ご自身にとって適切な補償内容と保険料のバランスは意識しておくことが大切です。

火災保険の選び方3. 被害額に対してどこまで補償してくれるか?

火災保険に限らず、どの保険も保険金額を契約時に決めています。被害がどんなに大きかった場合でも、保険金額を超える分については補償はされません。

また、保険金の範囲内であったとしても、被害額の満額を請求できるとは限りません。これは、被害の内容に補償対象外のものが含まれていたり、保険によっては被害額に対して保障する比率が決められているものがあるためです。

このあたりは契約によって様々なので、加入する火災保険にどこまでの補償を求めるのかをイメージしておくとよいでしょう。

ビニールハウス向けの火災保険4選|自然災害が補償される会社は?

ビニールハウス向けの火災保険4選|自然災害が補償される会社は?

それではおすすめの火災保険をいくつかご紹介します。

先ほどの選び方に加えて自然災害が補償されるか、ビニールハウス自体の破損は対象となるか、ビニールハウスで育てる作物も対象となるか、といった個々の保険の違いにも注目することが必要です。

火災保険1. NOSAI(農業共済)

NOSAIとは農業共済組合のことで様々な種類の損害保険を提供しています。例えば、稲や麦を対象とした農作物共済、大豆やかぼちゃなどを対象とした畑作目共済、ビニールハウスを対象とした園芸施設共済などがあります。

対象となる災害には風水害や雪害、火災、車両の衝突などがあります。ハウスの補償は資産価値の8割が上限になっていて、破損したハウスの撤去費用などはオプションで対象に含めることができます。

保険の種類やオプションが細かく分かれているため、保険の内容を細かく選んでいきたい方におすすめです。農業共済は農協(JA)や全国共済農業協同組合連合会(JA共済)と名称がよく似ていますが別団体です。

火災保険2. 農林水産省の収入保険

損害保険とは少し違い、収入の低下をカバーしてくれるのが収入保険です。

自然災害や作物の価格低下により、保健機関中の基準収入の9割を下回った場合、実際の収入と基準収入との差額の9割が補償されます。対象となる品目の指定は特になく、米や畑作目、簡易な加工品なども含まれます。

ひとつ注意が必要なのは、加入できるのは青色申告の実績が1年分以上ある方に限られていることです。幅広い補償が欲しい方は、先ほどの園芸施設共済と組み合わせることでハウスの損害と収入面の両方をカバーすることが可能です。

火災保険3. 民間の損害保険会社

民間の損害保険会社が提供する保険は補償対象が自然災害だけでなく、農業で想定される様々なリスクが盛り込まれています。

例えば、食品工場に被害が出た場合や、食中毒、海外輸出の賠償リスク、リースで借りている機材の破損リスクなどです。農作物を育てるだけでなく、様々な展開を考えている方には以下に挙げるような民間の保険をおすすめします。

・フード&アグリビジネス総合保障プラン(三井住友海上)
・農業賠償責任保険(共栄火災海上保険)
・農業応援隊(共栄火災海上保険)
・企業総合保険(東京海上日勤)
・農業事業者総合サポートプラン(東京海上日勤)

火災保険4. ビニールハウスメーカーの保険

作物は対象とはなりませんが、ビニールハウスメーカーもハウスを対象とした保険を用意しています。この保険のメリットは購入と同時に加入できることなので、作物を作る前にハウスのみを補償する保険に加入したい方におすすめします。

また、無料保証期間が設定されているものもあります。補償される被害は限定的ですが、ビニールハウスの初期不良や予期せぬ事故による被害でハウスが損傷した場合はこの保険で直すことができます。

ビニールハウスの台風や大雪対策|被害を抑えるために準備しておこう!

ビニールハウスの台風や大雪対策|被害を抑えるために準備しておこう!

見ていただいた通り、ハウスの修繕には保険の適用が検討できます。しかし、被害の全額が保険で補えるとは限らず、また、修繕の間は栽培を行うことができません。

以下のような対策を予めしておき、被害を最小に抑える準備をしておきましょう。

・台風の事前対策として、風をつよく受ける妻部分には防風ネットをはる、肩部分をワイヤーや支柱でとめるなどの補強を行いましょう。
・台風が近づいている場合は、ハウス内への風や雨の吹込みを防止するため、出入り口や換気扇などを締め、すき間があれば塞いでおきましょう。
・大雪の事前対策として、上部からの重みによる屋根中央と天井部分の変形を防ぐため。アーチ部分に筋交いの支柱を取り付ける、タイバーを取り付けるなどの補強を行いましょう。
・降雪中は軒屋根上部に加えて、軒下の除雪も行いましょう。

ビニールハウスが壊れたら「火災保険申請ドットコム」を活用ください。

ビニールハウスが壊れたら「火災保険申請ドットコム」を活用ください。

台風や大雪などの自然災害は予想もしていなかった被害を出すことがあります。

実際に大きな被害にあった場合、農家さんが冷静に保険の申請を検討することが難しい状況も考えられます。そういった場合は火災保険申請ドットコムをおすすめします。

火災保険申請ドットコムではハウスの修繕に保険が適用できるか否かや、保険の申請書類の作成などを行ってくれるため、保険について悩むことがあった際は活用してみてはいかがでしょうか。

火災保険申請ドットコム

 

【関連記事】この記事を読んだ方は、こちらの記事も読んでいます。

火災保険は一度使うとどうなる?申請回数の制限や支払う保険料について解説!

電子ブレーカーとは?仕組みや価格・メリット&デメリットを徹底解説!

インターネット回線の選び方や契約方法の流れ|申し込み時のトラブル事例も紹介!

電気とガスまとめるメリット&デメリット|実は電気とガス別々の方がお得?

太陽光発電とは?仕組みや特徴、メリット・デメリットなど徹底解説!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次