今、注目を集めているフィンランド発のフードデリバリーサービス「Wolt(ウォルト)」。
Woltは、配達員にとってのメリットが満載です。マッチング効率の高さや、サポートセンターの充実、時給制度など、UberEatsや出前館などの他のフードデリバリーサービスにはない利点が注目されています。
一方で、日本に参入した時期が遅く、配達可能エリアが他サービスと比較して狭いなどのデメリットもあります。
この記事では、そのWoltの配達員をするメリット・デメリットを、UberEatsや出前館との違いも交えて詳しく説明していきます。
Wolt(ウォルト)のメリット|UberEatsや出前館との違いも紹介します。
近年、人気を集めているフードデリバリーサービス。UberEatsや出前館など、一度は利用したことがある!という人は多いのではないでしょうか。
そんな中、今、新しく注目を集めているサービスがフィンランド発のデリバリーサービス「Wolt(ウォルト)」。
まずは、Woltの配達パートナーをするメリットや効率よく報酬を稼ぐ方法を、UberEatsや出前館との違いも交えて説明していきます。
メリット1. マッチング効率が良い
Woltを始めるメリットの一つとしては、まずマッチング効率の高さがあげられます。
フードデリバリーサービスは全般的に、お客さんの注文と、配達員をマッチングさせることによりデリバリーが実現します。
Woltはこのマッチングに関して、他サービスよりも効率を重視しています。
例えば、Woltでは、配達先が近い注文を連続でピックアップできるような仕組みになっています。
UberEats等の他サービスでは、このようにダブルの配達を行う際、配達先が逆方向になってしまう場合もあります。Woltであれば、配達先同士が近いので、そんな心配はありません。
また、Woltはダブル配達のみならず、トリプル配達を受け持つことも可能です。その際、報酬も2倍、3倍に。
他サービスでは、こうした複数配達の方法を用いて時間効率を上げるメリットしかありませんが、Woltでは、配達そのものの報酬も上げることができるのです。
メリット2. サポートセンターの対応が良い
また、Woltのサポートセンターの対応の良さも人気の理由です。
UberEats等の他サービスでは、サポートセンターの回答までに数日程度時間を要することもしばしば。
しかし、Woltなら、営業時間内であれば数分(質問の内容による)で回答があるというユーザーの声が多数。
また、利用者の配達員への意見や不満なども、全てサポートセンターが対応を行ってくれます。
UberEatsでは、配達遅延の際などに、配達員が直接利用者とのコミュニケーションをとらなければいけません。また、何か問題が起きた際に、利用者の不満が配達員に直接ぶつけられることも。
Woltであれば、こうした配達員と利用者間の問題発生時にサポートセンターが間に入ってくれます。よって、配達員は比較的ストレスフリーで配達に集中することができます。
メリット3. 報酬が高い|時給制度あり
Woltには、配達に応じる時間をあらかじめ予約して稼働すると最低時給を保証してくれる制度があります。
UberEatsなどの他サービスでは、稼働していても注文が入らなかったり、配達に不慣れだったりすると、時間あたりの収益が0円になってしまうリスクも。
しかし、Woltであれば、オンライン時間保証が1時間あたり1,000円受けられます。
これにより、稼働した時間で得た収益がオンライン時間保証の時給の合計を下回る場合、不足分の給料が支払われます。よって、Woltは配達に不慣れな人も安心して稼げるのです。
メリット4. 好きな時に働ける
Woltでの稼働時間は配達員側が自由に選ぶことができます。1日1時間だけ、週末だけ、あるいは毎日ガッツリ稼働…といったフレキシブルな働き方ができます。
休憩時間の取り方も配達員それぞれの自由です。このように働き方の自由がききやすいのは大きなメリットと言えます。
よって、普段は会社勤めしている人などの副業としても取り入れやすいです。
メリット5. 髪型や服装が自由
Woltの配達パートナーの仕事は髪型や服装も自由。
仕事のために自分のファッションやヘアスタイルを会社に合わせるのが嫌、という観点から、服装自由の仕事を探している人にもおすすめです。
また、WoltではUberEatsのように配達パートナーの顔写真や名前が注文アプリ上に表示されることもありません。
よって、他サービスより女性配達員が安心して働きやすいという声も上がっています。
メリット6. 人間関係に悩むことがない
働く上で、周囲の人間関係に煩わされたくないという人にもWoltの配達パートナーはおすすめです。
Woltの配達パートナーはいわば個人事業主です。よって自分の采配で業務を進めることができるため、誰かとペースを合わせる必要なく自分の好きなように稼げるのです。
やればやるだけ自分の給料が上がるので、特に仲間がいなくともモチベーション維持もしやすいと思います。
また、前述のように、Woltは配達パートナーと利用者のコミュニケーションもほとんど生じないため、人間関係で不快な思いをすることは他サービスに比べて少ないと言えます。
メリット7. 運動不足の解消につながる
Woltの配達パートナーは運動不足解消にももってこいです。
特にコロナ禍でのステイホーム期間やテレワークなどで、外出する機会がすっかり減ってしまったという人は多いのではないでしょうか。
Woltの配達員になれば、配達地域のさまざまな場所に赴くことになります。身体を動かしながら働きたい方にもぴったりの仕事と言えるでしょう。
Wolt(ウォルト)のデメリット|UberEatsや出前館との違いも紹介します。
Woltの配達員は、他フードデリバリーサービスと比較し、稼げる効率的な仕組みや、働き方の自由度やストレスフリーな人間関係などのメリットも多いですが、一方で、エリアや利用者数など、Woltならではのデメリットもあります。
ここでは、UberEatsや出前館などのサービスとも比較しつつ、Wolt配達パートナーのデメリットについて詳しく説明してきます。
デメリット1. エリアが狭い
Woltのデメリットのひとつとして、他のデリバリーサービスと比較して、配達地域の範囲が狭いということがあげられます。
現在Woltが利用できる地域は、2021年2月時点で、
仙台、呉、岡山、広島、旭川、札幌、東京、熊本、盛岡、福岡の一部地域のみ。
これ以外の地域ではサービスを使うことができません。
しかし、運良く東京、広島、札幌、仙台などの配達エリア範囲内(もしくは近隣地域)に住んでいる場合は、配達パートナーをはじめてみるのもいいかもしれませんね。
デメリット2. 利用者が少なく注文数が少ない
UberEatsや出前館などのデリバリーサービスと比較すると、利用者数が少なく、それに比例して注文者数が少ないというデメリットもあります。
おまけに、営業時間が全国一律で「日~木 10:00~22:00」「金~土 10:00~23:00」と定まっているため、稼働できる時間が少なく、他サービスに比べると一人当たりが受け持てる注文数は少なくなります。
よって、時間に縛られずできる限り多くの報酬を得たい、という場合は他のサービスの方が向いているかもしれません。
また、WoltはクレジットカードやApple Payなど電子マネーでしか支払いができないので、現金を使いたい利用者層が導入しづらいというデメリットもあります。
しかし、サポートセンターの質の良さなど、顧客満足度の高さから、Woltは今後も配達地域の拡大や顧客獲得の伸び代のあるサービスではあります。
デメリット3. 天候に左右させる
これはどの配達員業務にも言えることですが、天候により配達の効率は大きく変わってきます。
雨などの悪天候の日は、どんなに配達員側が時間通りにピックアップしても、道路の混み具合などで遅延が生じてしまうこともしばしば。
また、自転車などで配達を行っている場合、配達する商品が濡れたりして品質が低下してしまうというデメリットも。
デメリット4. 自転車などで移動のため事故のリスクがある
Wolt配達員は登録時に配達手段を自由に選ぶことができますが、配達手段に応じて移動中の事故のリスクが生じます。
特に、デリバリーサービスの配達員の自転車のマナーの悪さや事故は社会問題にもなっています。
配達員の業務は、時間効率を上げるほど稼げるので、気持ちが急いてしまうのは仕方ありませんが、交通マナーをしっかり守って無事故無違反を心がけることが、最終的には時間効率を上げることにつながるということを忘れないようにしましょう。
デメリット5. 報酬額が変わる可能性がある
配達員の業務は、時給や月給が決まっている働き方とは異なり、出来高で報酬が大きく変わります。
たくさん注文を受ければ受けるほど給料は高くなりますし、配達した注文件数に応じた「ボーナス」などの報酬も別途であります。
しかし、注文件数自体が少なかったり、配達業務に不慣れだと、報酬額が少なくなってしまうというリスクもあります。
デメリット6. 配達員登録のための説明会がある
Woltの配達パートナーに登録するためには2回ほど説明会に出席する必要があります。登録説明会はZoomで行われるため、PCやスマートフォンがあればどこでも参加可能です。
1回目の説明会では、配達用アプリの説明や配達エリア、給料などの報酬についての説明を受けます。その後、適正テストを受け、合格すると2回目の説明会を受けることができます。
2回目の説明会では、運転免許証や身分証明証などの提出を行います。UberEatsや出前館などでもこうした登録時の説明会は行われています。
デメリット7. 専用のバッグが大きくて邪魔
Woltの配達には専用のバッグを使います。バッグの大きさは、縦・横・奥行き42cmの立方体。
頑丈な作りになっているので、ドリンクホルダーなどの支給品を全部入れると、重さは約3.2Kg。バッグにしてはかなり重めの印象ですね。
中の装備を必要最低限に抑えるなどの軽量化する工夫をしないと煩わしく感じる人もいるでしょう。
デメリット8. 個人事業主のためいつでもサボれる
Woltのメリットでもある、「個人事業主だから自分の好きなように稼げる」というポイントは、人によってはデメリットにもなりうるでしょう。
稼げば稼ぐほど給料が増えるものの、モチベーション維持は自分の裁量次第。
人によっては時間を管理される仕事の方が向いているパターンもあるので、自分の適正をよく考えてから配達員になるかを考えましょう。
まとめ|【配達員】Wolt(ウォルト)
Woltならではの、マッチング効率が高い点や、カスタマーサポートが手厚い点に関しては非常に魅力的でより働きやすい仕組みになっています。
一方で、まだエリアが狭く、ユーザーも他のデリバリーサービスと比較して少ないという点はデメリットですね。
地域によっておすすめのデリバリーサービスは異なってきそうなので、SNS等で自身の地域のユーザーをチェックするのも1つのてですね。