鳩の効果的な撃退法は?
おすすめの鳩避け対策は?
敷地内などに鳩が侵入してきて自分で駆除対策をしてみたものの、鳩を追い払えなかったという人は多いでしょう。
鳩は一度住み着いた場所には執拗に戻ってくる習性があるため、正しい対策を実践しなければ追い払うことはできません。
こちらの記事では鳩の習性について説明し、対策・駆除のおすすめグッズや対策法、対策を実践する際の注意点、そしてすぐできる鳩除け対策について詳しく解説します。
これまで自分で鳩を撃退できなかったという方も、本記事を読んで正しい対策を実践すれば高い効果を期待できます。ぜひ正しい対策を実践し、鳩の被害をなくしてください。
鳩よけ対策・撃退する前に鳩の習性を知ろう
鳩は離れたところからでも巣に戻ってくる本能があり、一度住み着いた場所からはなかなか離れることがありません。そのため家に巣を作った鳩を退治するのは難しいでしょう。
また鳩は縄張り意識も強く、自分のテリトリーに侵入してくる外部の者を攻撃する習性があります。無理に退治しようとすると、相手が人であっても襲ってくることがあるので注意してください。
さらに鳩にはノミやダニなどさまざまな害虫が付いているので、羽ばたいたときにこれらの害虫が飛び散り、人に移る危険もあります。
鳩よけ対策・撃退法!おすすめグッズも紹介
鳩を撃退するためのおすすめ対策法を紹介します。
・忌避剤・駆除剤を使う
・ワイヤーやテグスを設置する
・剣山(スパイク)を設置する
・ネットを仕掛ける
・超音波機器を設置する
・レーザーポインターを使う
・酢を使う
・漂白剤を使う
・ハッカ油スプレーをまく
以上9つの方法について、それぞれどのような方法でどんな特徴があるか、一つひとつチェックしていきましょう。”
駆除・撃退法1.忌避剤・駆除剤を使う
鳩が嫌いうにおいを使った忌避剤・駆除剤を使うことで、鳩を寄せ付けなくできます。忌避剤は主に以下の3種類です。
・スプレータイプ
・固形タイプ
・ジェルタイプ
それぞれ効果や特徴について、具体的に説明します。
スプレータイプ
スプレータイプの忌避剤は、鳩が来る場所に吹きかけておくことで忌避効果を発揮します。手軽に使用できるので、自分で対策をするときに使いやすいというのがメリットでしょう。
ただし効果は3~4時間程度しか持続しないため、何度も使用しなければならないのがデメリットといえます。一度の使用でより長い持続効果を期待するのであれば、次に紹介する固形タイプの方がおすすめです。
固形タイプ
固形タイプの駆除剤は、鳩がくる場所に設置しておくことで鳩を撃退する効果があります。持続効果は約1ヶ月とスプレータイプに比べて長く効果を発揮するため、一定期間の鳩除け効果を期待できます。
しかし鳩には帰巣本能があり、すでに巣を作っている鳩を完全に寄せ付けなくすることまではできません。より強力な効果を期待するのであれば、ジェルタイプを使用するとよいでしょう。
ジェルタイプ
ジェルタイプは持続性に優れており、1年以上効果が続くものもあります。鳩がとまる手すりなどに使用するとジェルが鳩の足について鳩が苦手なにおいを発するため、鳩が近寄りづらくなります。
ジェルタイプの忌避剤は効果が高い反面、塗った場所の景観が損なわれることと使用するために専用のコーキングガンが必要であるというのが、デメリットです。
駆除・撃退法2.ワイヤーやテグスを設置する
鳩は家の敷地内に入る前に、一度手すりにとまってなかの安全性を確かめてからベランダに侵入します。そのためベランダの手すりにワイヤーを張っておけば鳩がとまることができなくなり、中にも侵入させません。
ワイヤーを張る際は、たるみができないようしっかり張ることが大事です。縦に何列かにして張ると、より高い効果を発揮するでしょう。
ワイヤーは100均などでも購入可能ですが、ワイヤーがない場合には釣り用のテグスでも代用できるので、自宅にテグスがある場合にはそちらを使用して問題ありません。
駆除・撃退法3.剣山(スパイク)を設置する
剣山(スパイク)とは、土台に上向きの針が付いた害獣対策グッズです。ベランダの手すりや室外機の裏など、鳩が止まりそうな場所に設置しておくことで鳩がその場所にとまれなくなります。
素材には主に樹脂製と金属製がありますが、樹脂製は人に安全である反面鳩が触っても平気なので忌避効果は低いというのがデメリットです。
剣山を設置する際は、隙間ができないよう注意してください。隙間があるとその場所に鳩が止まるので、効果が半減してしまいます。
駆除・撃退法4.ネットを仕掛ける
防鳥ネットを張っておくことで鳩の侵入を物理的に防ぎ、鳩を撃退できます。正しく設置することで高い効果を発揮しますが、隙間ができてしまうと効果は半減するでしょう。
100均などで手に入るネットは強度が弱いため、ネットを張ってもすぐにたるんできてしまう可能性があります。効果を高めるためには、100均のグッズではなくちゃんとしたものを使用するのがおすすめです。また自分でネットを張るのが難しければ、業者に依頼して張ってもらうのもよいでしょう。
駆除・撃退法5.超音波機器を設置する
超音波機器を使用することで、鳩を寄せ付けない効果があります。鳩は臆病な生き物なので音に敏感であり、超音波が鳴っている場所からは離れようとします。
もっとも超音波の効果は一時的なもので、慣れてくると忌避効果は弱まるため鳩の飛来を完全に防ぐことはできません。またすでに巣を作っている場合には、超音波機器を設置しても忌避効果は弱いでしょう。より効果を高めるために、違う周波数の超音波機器を2つ以上設置するという方法もあります。
駆除・撃退法6.レーザーポインターを使う
超音波期と合わせ、レーザーポインターなどの強い光を出す機器を使用すれば、鳩を撃退することができます。鳩はレーザー光を当てられることに慣れていないので、レーザーポイントを使用して直接光をあてることで鳩を追い払えるのです。
レーザーポインターは特許を取得している高度なレーザービームを照射する機器であり、最大1,000メートル先まで光をあてることができます。レーザーポインターであれば鳩を傷つけることもないため、安全に追い払うことができるというのもメリットでしょう。
駆除・撃退法7.酢を使う
酢のにおいも鳩が嫌がるにおいのうちの一つなので、酢を使って鳩を撃退することもできます。スプレーボトルなどを使用して酢を撒いておくことで、鳩を寄せ付けなくすることができるので、使用方法は簡単です。
酢は多くの家庭で常備しているものなので、気軽に実践できる方法といえるでしょう。ただし酢の匂いは鳩だけでなく人間の嗅覚も刺激します。そのためあまりたくさん使用すると近隣の迷惑になる可能性があるので、使い過ぎには注意してください。
駆除・撃退法8.漂白剤を使う
塩素系漂白剤の刺激的なにおいは鳩を寄せ付けなくする効果があるので、鳩の寄りつく場所に撒いておくことで鳩除け効果があります。
使用する際は塩素系漂白剤を10倍程度に薄め、スプレーなどで噴射しましょう。塩素系漂白剤は100均などでも購入できるため、手軽に手に入ります。
また鳩は自分のふんがある場所に居つく習性がありますが、ふんのある場所に塩素系漂白剤を撒くことで消臭効果があり、鳩を寄せ付けなくする効果も発揮します。
駆除・撃退法9.ハッカ油スプレーをまく
ハッカのにおいも鳩が嫌うにおいなので、ハッカ油スプレーを作って撒いておくことで鳩を寄せ付けなくできます。
その他にもバラの香りがするローズゼラニウムやミントなどのにおいも鳩を寄せ付けない効果があるため、もし家庭にあればそれらを使用して対策してもよいでしょう。
スプレーは、精製水100mlに対してエタノールとアロマオイルを数滴垂らし、混ぜるだけで簡単に作れます。スプレーボトルも100均などで購入できるため、手軽に作って使用できるでしょう。
鳩対策を自分でするのが難しい場合
前述のとおり鳩は一度住み着いた場所には執拗に戻ってくる習性があり、縄張り意識も強いため、簡単な対策では追い払うことができません。
そこでもし確実に鳩を退治したいなら、業者に依頼するのもおすすめです。
専門業者であれば鳩の習性や対処法を熟知したうえで、一軒家の屋根やマンションのベランダ、畑など場所に合わせて適切な手段で鳩を駆除してくれます。
被害のレベルによって料金が異なるので、まずは見積もりをとってみるとよいでしょう。
業者を選ぶ際は、実績豊富な業者から選ぶと高い効果が期待できます。
また実際に利用した人の口コミも参考にすると、より優良な業者を選びやすいです。
業者選びに関しては、下記の記事でも詳しく解説しています。
鳩撃退法を実践する際の注意点
鳩を撃退する際には、以下の2点に注意してください。
・鳩は法律で保護されている
・作業の際は、鳩ふんに含まれる病原菌に注意する
それぞれどのような点に注意すればよいのか、具体的に解説します。
鳩は法律で保護されている
鳩は鳥獣保護法によって保護されている鳥類なので、無断で駆除してはいけません。
鳩を棒で叩いたりエアガンで撃ったりするような、鳩を傷つける行為は法律によって禁止されています。もし法律に違反してこのような行為をおこなうと、100万円以下の罰金もしくは1年以下の懲役という罰則があるため注意してください。
また雛や卵ごと巣を撤去することも同様に、法律によって禁止されています。撃退する際は、これらの行為をおこなわないように気を付けましょう。
確実に退治するには専門業者に依頼するのがおすすめです。おすすめ駆除業者についてはこちらで紹介していますので参考にしてください。
・内部リンク(業者)
作業の際は、鳩ふんに含まれる病原菌に注意する
鳩のふんにはさまざまな病原菌が含まれれており、退治の際に対策を怠ると感染症にかかる危険があるので注意してください。
鳩を退治する際は肌が露出しない衣類を着て、必ずマスク・手袋・ゴーグルを着用してから作業をおこないましょう。また家の中に病原菌が入らないように、作業時は窓を閉めておくことも大事です。
そして作業の際は掃き掃除でふんを取ろうとすると粒子が舞って吸い込んでしまう危険があるため、ぬるま湯で湿らせてからふき取って除去するのがおすすめです。
すぐにできる鳩よけ対策
鳩の駆除方法・撃退策について解説してきましたが、他にもすぐにできる鳩除け対策として以下のような方法があります。
・ベランダにモノを置かない
・ふんを掃除する
以上2つの方法はすぐにでも実践できるでしょう。ではなぜこれらの方法が鳩の撃退に効果的なのか、どのような点に注意すればよいのかについて、以下で解説します。
ベランダにモノを置かない
鳩は臆病な性格をしており、カラスなどの天敵から身を守るために身を隠せる場所に住み着く習性があります。そのため鳩が身を隠せそうなモノは外に置かないようにしましょう。
観葉植物や不用品などを外に放置しておくと、その付近に鳩が住み着くことがあるので注意してください。室外機の裏などにも巣を作ることがありますが、室外機は移動できないので忌避剤などを使用して対策する必要があります。
ふんを掃除する
鳩は自分のふんがある場所は安全な場所とみなし、ふんがある場所に再び戻ってくるという習性があります。そのため鳩がふんをしたら放置しておくことなく、すぐに掃除してきれいにしましょう。
塩素系漂白剤を使えば匂いも消せるので、悪臭被害の対策にもなります。鳩のふんには病原菌も含まれているため、できるだけ早期に対処することで被害を抑えられます。
まとめ
鳩の対策方法にはさまざまなものがありますが、状況環境によって効果は異なるため色々な方法を試してみましょう。
まずは駆除剤やハッカ油スプレーなど手軽な方法から試していき、効果を観察しながら様子をみます。それでもだめならワイヤ―やネットといった方法を試してみるのがよいですが、自分でおこなうのが難しければ業者に依頼するのもおすすめです。
ほかにもベランダのものを片づけたりふんを掃除したりといった簡単な対策方法もあるので、できることから少しずつ始めていくのがよいでしょう。