トコジラミとダニの違いや見分け方!発生原因や被害、駆除方法について解説

トコジラミとダニの違いや見分け方|発生原因や被害、駆除方法について解説!

トコジラミなのかダニなのかわからない

トコジラミとダニの見分け方は?

家にいる小さい生物に体を刺されたけど、トコジラミかダニかわからず対策に悩んでいるという方もいるのではないでしょうか。

どちらも似ている小さな生物ですがいくつかの点に違いがあるので、正しい見分け方を知って適切な対策をとりましょう。

こちらの記事ではトコジラミとダニの違い・見分け方について解説し、トコジラミが発生する原因や被害について解説します。

トコジラミとダニの退治方法・予防対策方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

トコジラミとは?生態や特徴、習性など解説

トコジラミとは?生態や特徴、習性など解説

トコジラミは、茶褐色の体をした体長5~8ミリ程度の昆虫です。カメムシの仲間であり、触るとカメムシと同じように悪臭がするという特徴を持っています。

生命力が高く、エサがない環境でも2年近くは生きられると言われており、一度家に発生すると簡単には死滅しません。

また繁殖力にも優れており、1日当たり5〜6個の卵を毎日産んで生涯に200~500個もの卵を産むため、放置しておくとすぐに増えてしまうでしょう。

以上からわかるように、トコジラミは人を刺して人体に危害を加えるうえにどんどん数を増やしていく、とても厄介な害虫なのです。

トコジラミとダニの違い・見分け方

トコジラミとダニの違い・見分け方

ダニもトコジラミと同じく体の小さな吸血性の生物なので、一見すると区別がつかないかもしれません。もっともダニとトコジラミにはいくつかの見分け方があるので、しっかり観察すれば見分けは付きます。

トコジラミとダニの違い・見分け方について説明するので、どちらか迷ったときはぜひこちらの方法で見分けてください。

違い・見分け方1.生体の大きさ

トコジラミもダニも体の小さな生物ですが大きさに違いがあり、両者を比較するとトコジラミの方が大きいことがわかります。

具体的にはトコジラミが約5mm~8mm、ダニが約0.5mm~1.0mm程度の大きさです。トコジラミくらいのサイズであれば肉眼でも確認できますが、ダニほどのサイズになると小さすぎて肉眼では見つからないことが多いでしょう。

違い・見分け方2.刺される箇所

トコジラミは肌が露出している部分を刺し、手足や首などに症状が表れることが多いです。

一方ダニは体の柔らかい場所を刺すことが多く、お腹や太もも、二の腕などがよく被害にあいます。

このようにトコジラミは肌が露出している部分を比較的広範囲で刺し、ダニは特定の体が柔らかい部分を刺すという違いがあるのです。

違い・見分け方3.刺されたときの症状

刺されるとどちらも赤く跡になってかゆい箇所が出ますが、ダニにはたくさんの種類がいるため、種類によっても症状は異なります。たとえばイエダニに刺された場合、赤い跡の中央に水ぶくれができるというのが症状の特徴です。

またトコジラミに刺されても跡も残らず何も症状が出ないことがあるので、刺されたときに必ずしもかゆい症状が出るわけではありません。

トコジラミが発生する原因

トコジラミが発生する原因

トコジラミは1960年代ごろまで日本に多く生息していたものの、1970年代になると日本ではほとんど生息しなくなりました。

しかし近年再び日本でトコジラミが増加してきています。その原因は、グローバル化にともなって海外からの渡航者が増えたことです。

つまり日本に来る外国人の衣服や荷物に付いたトコジラミが国内に持ち込まれ、それが繁殖して再び日本に生息するようになったのです。

やがて国内でも引っ越しや旅行などの人の行き来によって各地に分散し、現在では全国的に広く分布しています。

トコジラミによる被害は?刺されたときの対処法

トコジラミによる被害|刺されたときの対処法

トコジラミに刺された箇所は赤く腫れてかゆい箇所が出ます。

腫れた部分にはステロイド系の軟膏などを塗り、炎症を抑えるのが有効です。痒みには抗ヒスタミン剤が効くので、痒みが出た場合には抗ヒスタミン剤を使用して症状を抑えるとよいでしょう。

人によってすぐにかゆい箇所が出るわけではなく、2~3日かかってから痒くなることがあるので、かゆみが出た時点で薬剤を使用してください。

もしかゆみがひどく薬剤を使っても収まらなければ、皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。むやみに引っ掻いてしまうと跡が残ることもあるので、注意してください。

トコジラミの駆除方法!ダニ退治の仕方も紹介

トコジラミ(南京虫)の自分でできる駆除方法5選

トコジラミは赤黒いふんをするため、ふんがみつかった箇所にはトコジラミがいる可能性が高いです。もしふんを見つけた場合、その周辺でトコジラミをみつけて駆除しましょう。

トコジラミは熱に弱いので、スチームクリーナーやアイロンを使い、衣類などはお湯に浸けることで駆除できます。また市販の駆除剤や粘着シートを使って駆除できますが、駆除剤は害虫用のものでもトコジラミに効かない場合があるので注意してください。

駆除剤を使用する際は、トコジラミ専用のものを使用するのが効果的です。ほかにも手軽な駆除方法としては、掃除機で吸い込むという方法があります。

トコジラミ・ダニの退治方法については、以下の記事で詳しく説明しています。

トコジラミの予防対策!ダニを寄せ付けない方法も紹介

トコジラミの予防対策は難しく、基本的には外からの侵入を防ぐことで対策するしかありません。

窓や玄関など、外から繋がっている箇所にある隙間を目張りなどで塞いでおくことで、外からの侵入を防げるでしょう。

また室内で発生する原因としては、衣類や持ち物について持ち込まれる場合が多いので、洗濯したり駆除剤を使ったりして家のなかに生息しないように対策する必要があります。

あとは布団や枕、家具の隙間など、トコジラミが潜みそうな場所には日頃から掃除機をかけ、トコジラミが繁殖しにくい環境を作りましょう。

ダニの予防対策方法については、以下の記事で詳しく説明しています。

まとめ

トコジラミとダニは体の大きさが違うので、肉眼で確認できる場合はトコジラミである可能性が高いです。

ダニはお腹や太もも、二の腕など体の柔らかい部分を刺し、トコジラミは全身を広範囲に刺す傾向にあります。

トコジラミに刺されたときは抗ヒスタミン剤で痒みを抑えることができますが、症状がひどい場合には病院で診察を受けたほうがよいでしょう。

スチームアイロンや掃除機、殺虫剤などで駆除できるので、トコジラミが出たら被害を抑えるためにもすぐに駆除をおこなってください。

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