車にいるダニの駆除方法は?
なぜ車にダニが発生する?
ダニは家のなかで発生するイメージがありますが、車のなかでも発生します。
車内で痛み・痒みが発生したりアレルギー症状を発症したりした場合、それはダニが原因かもしれません。
きちんと対策をとらないと、車内にダニが大量発生してしまう危険もあるでしょう。
こちらの記事ではダニの生態や発生原因、症状などについて解説したうえで、ダニの駆除方法や予防対策について解説します。
正しい対策を行い、車にいるダニを駆除し、再発を防いで快適な生活環境を作りましょう。
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車内にダニが発生する原因は?種類についても解説
車内にはダニが発生しやすい場所があるため、どこでダニが発生するのかを知っておきましょう。ダニにはさまざまな種類がいるので、車内に出るダニの種類についても紹介します。
車内にダニが発生する原因や多く繁殖している場所
車内にダニが発生しやすい場所は、フケやアカ、食べカスなどが落ちやすい座席シートやフロアマットの部分です。
これらはすべてダニのエサとなるものなので、車内に溜めたまま残しておくとダニを呼び寄せる原因になります。またフロアマットは雨などで濡れて湿気が溜まり、座席シートは人の体温や汗などによって温度・湿度ともに高くなるためダニにとっては快適な環境です。
ダニは暗い場所を好むので、シートの内部にまで潜り込んで生息していることも多いでしょう。またエアコン内部の「エバポレーター」という部分は結露によってカビを発生させるため、カビをエサとするダ二が出ることもあります。
このように、車内はダニが好む環境にあるためダニが多く発生するのです。
車内にいるダニの種類と特徴
車内に発生しやすいダニは、主に以下の種類です。
・ヒョウダニ
・コナダニ
・マダニ
・タカラダニ
ヒョウダニは体長0.3~0.5mm程度の小さなダニで、人のフケやアカ、髪の毛などをエサにするダニです。
コナダニもヒョウダニと同じくらい小さなダニであり、砂糖やチーズなどの食べ物をエサとするため車内に食べこぼしをすると発生します。
マダニは体長3~10mm程度の比較的大きなダニで、動物に寄生するダニなのでペットを乗せる車に発生することがあるでしょう。
タカラダニは赤い身体が特徴的なダニであり、花粉をエサとするため車内に花粉が舞い込んでくるとタカラダニが出ることがあります。
そのほかにもヒョウダニやコナダニをエサとするツメダニ、ネズミに寄生するイエダニなどが車内に出る可能性のあるダニです。
車内のダニ退治!効果的な駆除方法
車内のダニを効果的に駆除する方法を、4つ紹介します。
・定期的に掃除する
・車内を高温にする(夏限定)
・駆除スプレーやダニ取りシートを使う
・専門業者に依頼する
それぞれどのような駆除方法なのか、具体的に解説します。
駆除方法1.定期的に掃除する
ダニが特に発生しやすいフロアマットと座席シートを定期的に掃除します。
フロアマットは外に出してホコリを落とし、中性洗剤を使って洗いましょう。洗い終わったらよく乾かして水気を取り、完全に乾いてから車内に戻してください。
座席シートは掃除機をかけたら中性洗剤を使って汚れをふき取ります。そのあと水拭きをして洗剤を落とし、よく乾かしたら清掃完了です。
エアコンのエバーポレーターもエアコンフィルターを外せば洗浄できるので、市販の専用クリーナーで汚れを落としておきましょう。
そのほかトランクルームも湿気が溜まりやすいので、掃除機などできれいにしておきます。車内は週に1回、エバーポレーターは月に1回は清掃するのが望ましいでしょう。
駆除方法2.車内を高温にする:夏限定
夏に有効な方法として、車内を高温にして駆除するという方法があります。
ダニは熱に弱く、50~60℃以上の高温には耐えることができません。そのため真夏の炎天下に車をさらしておくことで、車内の温度を上げてダニを駆除することができるのです。
ダニを死滅させた後は車内にダニの死骸が残るので、綺麗に掃除しておきましょう。ダニの死骸やフンはアレルギーの原因になるため、放置しておくことなくきれいに除去してください。
駆除方法3.駆除スプレーやダニ取りシートを使う
駆除スプレーやダニ取りシートなどの駆除グッズを使うことで、ダニを駆除できます。
スプレータイプの駆除剤は、ダニのいるところに直接噴射して使うものなので、座席シートやフロアマットなど気になる箇所に噴射して使いましょう。
ダニ取りシートは置いておくだけでダニを退治できる駆除剤であり、シートの奥に潜んだダニも簡単に駆除できます。
駆除グッズにはそれぞれ使い方があるので、用途に合わせて適切に使い分けてください。
駆除方法4.専門業者に依頼する
ダニは目視できないため完全に駆除するのが難しいので、確実に駆除したいなら業者に依頼するのもおすすめです。
ガソリンスタンドやカー用品店のほかにも車内クリーニング専門業者があり、エアコン内部のエバポレーターなど自分ではできない部分もしっかり駆除し、シートを外して高圧洗浄してくれるところもあります。
費用は2~5万円程度かかりますが、専門業者であれば安全な薬剤を使用してダニを退治できるので、小さなお子さまやペットが乗る車でも安心でしょう。
車内にいるダニの予防対策
ダニが発生しない環境を作るには、以下のような予防対策を徹底することが重要です。
・車内を換気する
・車内での食事を控える
・ダニよけスプレーなどの駆除グッズを使う
・犬などのペットを乗せる場合はケアをする
具体的な対策方法について、それぞれ解説します。
予防対策1.車内を換気する
ダニは湿度の高い環境を好むため、車内を換気することで湿度を下げて駆除できます。
ダニが好む湿度は60%程度なので、窓を開けて換気すればダニは寄り付きにくくなるでしょう。特に梅雨などの湿度が高い季節はできるだけ頻繁に換気をしてください。窓を開けっぱなしにするとか蚊やホコリがが車内に入るのが心配な方は、車内に除湿剤を置いてもよいでしょう。
予防対策2.車内での食事を控える
食べ物のカスはヒョウダニやコナダニのエサになるので、車内での食事はできるだけ控えて食べカスが溜まらないようにしましょう。
車内で食事をするときはできるだけ食べカスを落とさないように気を付け、車を使い終わった後は丁寧に掃除をしてきれいにしておくことが大事です。
予防対策3.ダニよけスプレーなどの駆除グッズを使う
スプレータイプの忌避剤や置き型の忌避剤を使い、ダニを寄せ付けなくすることができます。
スプレータイプはダニに直接吹きかけて使用するタイプであり、ダニが嫌う成分やにおいを使ってダニを寄せ付けない効果があります。
置型タイプは液体やビーズを使い、ダニの嫌いなにおいでダニを近づけない忌避剤です。
他にも燻煙剤タイプの忌避剤がありますが、燻煙剤を車内で使用すると車の電子機器が壊れてしまうおそれがあるので使用してはいけません。
予防対策4.犬などのペットを乗せる場合はケアをする
犬などのペットに寄生するダニがいるので、ペットを乗せる場合はしっかりケアをしましょう。
毎日ブラッシングをし、月に1~2回はシャンプーをにして体をきれいにしてください。ペット専用のダニ駆除剤もあるため、定期的に投与することでダニの寄生を防げます。
また犬や猫の毛はダニのエサになるので、ペット自体にダニが寄生していなくてもペットの毛が落ちると車内にダニが入ってきてしまいます。そのためペットを乗せた後は、車内を掃除してゴミをなくしましょう。
車内のダニ退治におすすめの対策グッズ
車内のダニ対策に使えるおすすめグッズを5つ紹介します。
・アース製薬 ダニアース
・ダニ捕りロボソフト
・ダニコナーズ
・バルサン ダニ除けシート
・ダニがいなくなるスプレー
それぞれの使い方やおすすめポイントについて解説するので、適切に使い分けましょう。
おすすめグッズ1.アース製薬 ダニアース
ピレスロイド系、オキシアゾール系など3種類の有効成分を含むダニ用殺虫剤です。
スプレーを使用してマットやシートにかけて使用するほか、専用ノズルを使って座席シートの内部に潜むダニも駆除できます。ダニアースは駆除と同時に予防対策もできるので、ダニの駆除だけでなく忌避剤としても使用できるのがポイントでしょう。
おすすめグッズ2.ダニ捕りロボソフト
設置しておくだけでダニを簡単に駆除できる、シートタイプのダニ対策グッズです。
製品内にはダニの誘引成分が仕込まれており、おびき寄せたダニを捕獲して駆除します。
設置してダニを捕獲したあとはシートごと捨てるだけなので、簡単に駆除できるのがメリットでしょう。使用後はシートを取り換えて何度も使用できます。
おすすめグッズ3.ダニコナーズ
天然のダニよけ成分を配合した置型のダニよけ用忌避剤です。
無臭性なので場所を問わず使用できるため、車内でにおいが広がる心配もありません。
また容器が倒れてもなかのビーズがこぼれにくいような設計になっており、チャイルドロック機能で蓋が閉じられているので安全性が高い点も特徴的。子どもや赤ちゃんが乗る車でも、安心して使用できるでしょう。
おすすめグッズ4.バルサン ダニ除けシート
マットの下やトランクルームなど、気になる箇所に敷くだけで簡単ダニよけできるダニよけシートです。
効果は1年間続き、殺虫剤成分は使用していないので小さな子供やペットが乗る車でも安心して使用できるでしょう。自分で自由にカットして使用できるため、車の大きさや使用する場所を問わず使うことができるのもメリットです。
おすすめグッズ5.ダニがいなくなるスプレー
ピレスロイド系の殺虫スプレーで、ダニに直接吹きかけて使用する駆除グッズです。
即効性の高いため、車内に潜んでいるダニをすぐに死滅させられるのがメリットでしょう。またダニの発生予防効果もあり、駆除の後も約1ヶ月間はダニを寄せ付けません。手軽に駆除と予防を一度にしたい方にはおすすめなので、手軽に使える対策グッズとして役に立ちます。
まとめ
車内は定期的に清掃してダニのエサとなる汚れやゴミをなくし、駆除剤などを使ってダニを駆除しましょう。
駆除ができたら車内の換気や忌避剤などを使用して、予防対策もおこなう必要があります。
ペットを乗せる場合、ブラッシングやシャンプーなどのケアも忘れずにおこなってください。
自分で対策してもダニが減らないときは、業者に依頼して確実に対策するのがおすすめです。
車内はダニの好む環境が整っているので、効果の高い駆除・予防対策を実践してダニを一掃しましょう。