タカラダニを駆除するために殺虫剤を買いたいけど、種類が多くてどれを選べばよいかわからないという方も多いでしょう。
殺虫剤選びの基準を抑えたうえで適切な商品を選べば、自宅のタカラダニを根絶して発生を予防対策することもできます。
こちらの記事では、タカラダニの殺虫剤を選ぶ方法を解説し、おすすめ殺虫剤10選を紹介します。
また殺虫剤を使用する際の注意点についても説明するので、実際に殺虫剤を使用する際の参考にしてください。
タカラダニとは?生態や発生原因など解説
タカラダニはダニの一種であり、体長0.3mm~1mm程度の赤い体をした生物です。森林の植物に寄生する生物ですが、餌を求めて家の庭先やベランダから家の中などにも入ってくることがあります。
発生時期は春から夏にかけての暖かい時期で、ピークは4月から6月です。タカラダニは苔や花粉を餌とするため、花粉が飛び散ったりコケを生やしたままにしたりすると発生します。
タカラダニは人を刺すことがないため、一見すると無害とも思えます。しかし潰したときの体液が皮膚に付着することで人によってはアレルギー反応を引き起したり、湿疹ができたりすることがあるため決して無害とはいえず、きちんと対策しなければなりません。
タカラダニの殺虫剤の選び方
タカラダニの殺虫剤にはさまざまな種類があるので、殺虫剤の選び方を押さえておきましょう。選び方としては、以下のような方法があります。
・成分で選ぶ
・商品の型やタイプで選ぶ
・使用場所や用途で選ぶ
それぞれどのような選び方なのか、順番に解説します。
選び方①成分で選ぶ
殺虫剤にはさまざまな成分がありますが、ここでは代表的な成分を3つ紹介します。
・ピレスロイド系
・オキサジアゾール系
・有機リン系
一般的に多い成分はピレスロイド系で、スプレーや燻煙剤などさまざまな駆除剤に使用されている成分です。オキサジアゾール系はピレスロイド系の殺虫成分に効果がない害虫を駆除する際に用いられます。
そして有機リン系は、ピレスロイド系やオキサジアゾール系が生物を麻痺させる効果があるのに対し、昆虫の神経の働きを阻害するという効果があるのが特徴です。
以上3つの成分はどれも人体への影響が少なく安全性が高いので、安心して使うことができるでしょう。
選び方②商品の型・タイプで選ぶ
殺虫剤の商品のタイプには、主に以下のような種類があります。
・スプレータイプ
・燻煙剤タイプ
・シートタイプ
タカラダニの発生は確認できるものの、どこから出てくるのかわからないという場合には、部屋全体を駆除できる燻煙剤タイプが有効でしょう。
スプレータイプの駆除剤であれば、ダニの発生している箇所にピンポイントで使うことができます。またシートタイプの場合、忌避効果を発揮してダニの発生を予防するものやダニをおびき寄せて捕獲するものなどがあります。
選び方③使用場所や用途で選ぶ
ダニはさまざまな場所で発生するので、使用場所や用途に合わせて殺虫剤を選ぶという方法もあります。
カーペットやクッションなど、ダニが繁殖しやすい場所にはスプレータイプの殺虫剤で駆除するのが有効です。またスプレータイプの場合、室内に限らず庭先やベランダにも使うことができます。
布団やまくらなど、直接スプレーするのに抵抗がある場合には、シートタイプのものを使用するとよいでしょう。場所や用途に合わせて適切に使い分けるとより高い効果を発揮するので、複数の商品を組み合わせて使うのも有効です。
タカラダニの殺虫剤おすすめ10選!予防対策できる人気アイテムも紹介
タカラダニの駆除・退治・予防対策におすすめの殺虫剤10選を紹介します。
口コミ評判などを参考にして、スプレータイプ・燻煙剤タイプ・シートタイプでそれぞれおすすめ商品を紹介するので、よく比較して最適な殺虫剤を選んでください。
おすすめ①:フマキラー
ピレスロイド系殺虫剤の一種であるフェノトリンが有効成分の、スプレータイプ殺虫剤です。
退治効果だけでなく予防効果もあるので、ダニの発生が気になる箇所にまんべんなくスプレーしてタカラダニを根絶しましょう。シトラス系の甘い香りの殺虫剤なので、部屋にかけても不快感がないため比較的使いやすい殺虫剤です。予防効果は2ヶ月程度続きます。
おすすめ②:ダニがいなくなるスプレー
ピレスロイド系のスプレーで、駆除と予防の二つの効果を発揮します。ダニの嫌いなシナモン由来成分を配合することで忌避効果がありますが、殺虫成分を含んでいないため駆除効果は高くありません。
速乾性でべたつきが少ないため、ソファや布団などの布製品にも安心して使うことができます。持続期間は1ヶ月程度なので、予防効果を高めるためには月1回のペースでスプレーするとよいでしょう。
おすすめ③:ダニアース
ピレスロイド系、オキサジアゾール系の有効成分を含んだスプレータイプの殺虫剤です。即効性が高くダニを素早く駆除することができ、繁殖を防いで根絶する効果があります。
無香料なのでにおいが残ることもなく、室内でも不快感なく使うことができるでしょう。スプレーだけでなく注入ノズルが付いているので、畳などの内部にいるダニまでしっかり退治できます。
おすすめ④:アース・ペット 薬用 ダニ・ノミ退治
ピレスロイド系の成分を含む殺虫剤で、カーペットや畳などの奥に潜むダニまでしっかりと駆除することができます。卵・幼虫・成虫とすべての成長段階に効果があるので、部屋にいるダニを一網打尽にして根絶するのに適しているでしょう。
ペットがいる家庭でも使用できますが、使用する際はペットを部屋の外に出しておきましょう。
おすすめ⑤:ダニクリン Wケア
脂肪族系カルボン酸エステル、サトウキビ抽出エキス、イソプロピルメチルフェノール(除菌剤)などを原材料とする、スプレータイプの駆除剤です。
殺虫成分を使用していないのが特徴で、赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心して使うことができます。またダニの発生を予防する忌避効果に加え、ダニの死骸や糞などを包み込んで抑制する効果もあるので、ハウスダスト対策としても効果を発揮するでしょう。
おすすめ⑥:ダニアースレッド
ピレスロイド系の成分などを含む燻煙タイプの殺虫剤で、部屋の隅々まで煙を行き渡らせることで室内のダニを根絶できます。
使用を開始したら2~3時間程度部屋の外へ出て、処理が完了したら部屋に掃除機をかけて糞や死骸を処理しましょう。火を使わず水だけで煙を発生ささせられるので、外出中も火災などの心配がなく安心して利用できます。
おすすめ⑦:フマキラー霧ダブルジェットフォグロンD
効果が長期間持続するのが特長のシフェノトリンを有効成分とした燻煙剤です。煙りではなく霧タイプの燻煙剤なので、部屋を汚すことなく安心して使うことができます。
ボタンを押すだけで簡単に使用できるので、使用方法を誤る心配もありません。燻煙剤を使いたいけど煙タイプに抵抗があるという方にはおすすめです。
おすすめ⑧:ふとん・まくらにダニコナーズ
天然由来成分を使ったシートタイプのダニ除けです。布団やまくらの下に置くだけでダニを寄せ付けない効果があります。
持続期間も6ヶ月と長期間続くので、交換の手間なく長い間使用で切るのがうれしいポイントです。ユーカリオイルの爽やかな香りで寝具に馴染み、消臭効果があるのもメリットでしょう。
おすすめ⑨:防ダニシートS
殺虫剤不使用のダニ除けシートです。カーペットや布団、押し入れなどに敷くだけで簡単に使用でき、効果も1年間持続します。
大判なので広い範囲で使用することができ、カットしていろいろな場所に分けて使うこともできるので、汎用性が効くのもメリットでしょう。燻煙剤やスプレーなど殺虫成分を含む駆除剤を使わずに、ダニの被害を減らしたい場合におすすめの商品です。
おすすめ⑩:ダニ捕りロボ
ダニが好む誘因成分を使ってダニをおびき寄せ、吸引剤中の吸湿性セラミックがダニの表面に付着させてダニの水分を奪い乾燥させます。ダニの死骸はマット内に閉じ込められるので、使用後はそのまま捨てるだけで簡単に駆除できます。
食品の香料や粉末で作られた誘引剤を用いているため安全性が高く、設置して待つだけで簡単にダニを駆除できるという便利で手間のかからない点が大きなメリットでしょう。
タカラダニ殺虫剤を使用する際の注意点3つ
殺虫剤を使用する際は、以下のような点に気を付けましょう。
・赤ちゃんやペットのいる部屋では使用しない
・肌に付けて使用しない
・スプレーの噴射方向を間違えない
用法・用量をきちんと守って使用していれば、赤ちゃんや犬・猫などペットの身体にそこまで悪い影響はありません。
ただし小さい赤ちゃんや子猫・子犬などがいる部屋では、極力使用しない方がよいでしょう。また虫除けなど肌に直接使用する用途のもの以外は、肌に直接使用してはいけません。
あとはスプレータイプの殺虫剤を使用するときは噴射方向に注意して、自分にスプレーがかからないよう注意してください。
まとめ
タカラダニは餌を求めて家の庭先やベランダから家の中などにも入ってくることがあります。
タカラダニは人を刺すことはありませんが、潰したときの体液が皮膚に付着することでアレルギー反応を引き起したり湿疹ができたりすることがあるので、しっかり駆除しなければなりません。殺虫剤は成分や商品のタイプ、そして使用場所や用途などに注目すると、適切な商品を選べるでしょう。
こちらで紹介したおすすめの商品を参考にしながら、自分に合った最適な殺虫剤を選ぶことで、ダニのいない快適な住環境を作りましょう。