マダニはどこにいる?生態や生息地、発生時期、危険性など徹底解説!

マダニはどこにいる?生態や生息地、発生時期、危険性など徹底解説!

マダニに噛まれると感染症などの症状を引き起こす危険性があるので、発生場所や対策方法を知ることで被害を避けたいところです。

また噛まれたときの正しい対処法を知らないと、かえって被害を悪化させる危険性があるかもしれません。

こちらの記事ではマダニの生態やマダニがどこにいるのか、咬まれたときの症状や対処法、そしてマダニに刺されないための予防対策まで詳しく解説します。

マダニがどこにいるのかを詳しく知ったうえで正しい対策を実施し、マダニの被害を減らしましょう。

マダニはどこにいる?発生場所・生息地

マダニはどこにいる?発生場所・生息地

まずはマダニがどこにいるのか、生息地を把握しましょう。

マダニはどんな気候や場所にも対応する寄生虫であり、生息地は日本全国ですが、その中でも山林や川原の土手などの草むらは特にマダニが大量に生息する場所です。

また都心の公園や河川敷も生息地であり、もっと身近な場所で言えば庭や畑などといった場所も生息地としているため、外出しなければ安全ともいえません。

このように山や河原といったレジャースポットに限らず都市部にもマダニは生息するため、日常生活の中でダニに咬まれる危険性も十分にがあります。

さらに外出時衣服などに付いたマダニが屋内に持ち込まれることもあるので、屋内にいれば必ずしも安全とはいえないことにも注意しましょう。 

マダニの生態や種類、発生時期など解説

マダニの生態や種類、発生時期など解説

マダニはダニの一種であるものの、室内で発生する一般的なイエダニなどとは生態も発生場所も異なります。

正しくマダニを見分け、その特徴を知るために、マダニの生態や種類、発生時期などについて解説します。

マダニとは?ダニとの違いを解説

マダニとは、身近な害虫である屋内塵性ダニ類やイエダニと同じダニの一種です。

マダニとイエダニの大きな生態上の違いは体の大きさであり、イエダニ・ツメダニなどのダニが全長0.3㎜~1.0㎜程度であるのに対し、マダニは全長3~4mm程度。そして吸血後のメスはさらに大きくなり、通常時の3~4倍に肥大します。

このように家のカーペットやベッドにいる小さくて目で確認できないダニとは違い、マダニは肉眼でも確認できるサイズです。またダニとマダニではどこに住んでいるかも異なります。

マダニは先ほど説明した通り山林や河原などに多く生息しますが、イエダニ・ツメダニは部屋のカーペット・布団・畳・クローゼットなどに多く生息します。

マダニの種類

マダニにもさまざまな種類がいるので、日本に生息する主なマダニの種類や生態について紹介します。

・キチマダニ
・タカサゴチマダニ
・フタトゲチマダニ
・ヤマトマダニ
・シュルツェマダニ

キチマダニ、タカサゴチマダニ、フタトゲチマダニなどは、マダニの種類のなかでも日本本土産マダニ類の最普通種のひとつです。

キチマダニとタカサゴチマダニの体色は黄褐色で、タカサゴチマダニは円形の体系が特徴、またフタトゲチマダニ体色が茶褐色なので、これらの色や体系で種類を見分けられます。

そのほか東北・北海道などの高標高域には腹部が赤く足が褐色のヤマトマダニや、腹部が暗めの紅色であるシュルツェマダニなども発生します。

マダニの発生時期

季節でいうと3月頃からマダニの被害が増えはじめ、10~11月ぐらいまで盛んに活動します。

基本的には暖かい季節に発生しやすいですが、寒い季節でも油断はできません。実際、冬季も活動する種類のマダニも存在します。また成虫は春から秋にかけて活動を活性化させますが、若ダニや幼ダニは秋以降の季節に多く発生し活動します。

このようにマダニは寒い時期に一切活動しないわけではないので、季節を問わず年間を通じた定期的なマダニ対策がだということがわかるでしょう。

マダニの危険性。どんな症状が出る?

マダニの危険性|どんな症状が出る?

マダニに刺されたときの主な症状は、以下の2つです。

・日本紅斑熱
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

日本紅斑熱は、リケッチアという病原体を持つマダニに噛まれることで感染する感染症の一種です。

マダニに咬まれたあと2~8日程度経つと、38~40℃の高熱を発して全身に紅斑が現れます。イエダニなどと違ってかゆみや痛みは出ませんが、重症化すると意識障害などにより死に至るほどの危険性があります。

SFTSは日本では2013年に初めて症例が報告された感染症で、SFTSウイルスを保有するマダニに噛まれることで感染します。感染すると6日~2週間の潜伏期間ののちに下痢・嘔吐・発熱といった症状が現れ、こちらも重篤化すると死に至ることがあります

マダニに噛まれているのを見つけたら?対処法を紹介

マダニに噛まれているのを見つけたら?対処法を紹介

マダニに噛まれているのをみつけたときにまず注意すべきことは、すぐに引き抜こうとしないことです。

マダニは皮膚に口器を突き刺して吸血するので、無理に引っ張って取ろうとすると口器の部分だけ皮膚の中に残り、化膿してしまう危険があります。またピンセットなどでつまんで取ろうとすると、マダニを潰したときに体液が逆流して感染症を引き起こす可能性もあるでしょう。

一番安全なのは、医療機関で除去・洗浄といった適切な処置を受けることです。

犬・猫などのペットが噛まれたときも同様に、動物病院へ連れて行って薬をもらうなど適切に対処してください。ただし噛まれた場合に必ずしも症状が出るとは限らないので、症状が出なければ特に治療を受ける必要はありません。

マダニに刺されないための予防対策

マダニに刺されないための予防対策

予防対策の基本は定期的な清掃・洗濯と、室内の換気です。

マダニは繁殖力が高いので、室内に発生したマダニを放置しておくと繁殖してしまう危険があるため定期的な清掃によって駆除しましょう。またマダニは湿度が高い場所を好むため、部屋の換気も重要です。

庭は除草・剪定してきちんと手入れをすることで、マダニが生息しにくい環境を作ることができます。そして外出の際は肌の露出を避け、マダニに効く虫よけスプレーを使用しましょう。

マダニの多い森林や草むらを避けるのも基本的な対策です。意識的に予防対策することで、マダニの被害を最小限に抑えることができます。

まとめ

マダニがどこにいるかをしっかり理解したうえで、万全な対策をとりましょう。

マダニは森林や河原などに多く生息しますが、都市部の公園や家の庭・畑などにも生息します。

マダニは日本全国に生息していますが、種類によってどこにいるかも異なるため、代表的な種類の生態や特徴は押さえておくのがよいです。

活動が活発化する春から秋にかけてだけでなく、最近では冬にも発生するので季節を問わず対策をとらなければなりません。

マダニに刺されているのをみつけても、自分で引き抜こうとせずに医療機関を受診しましょう。

マダニに刺されると日本紅斑熱やSFTSといった感染症を引き起こすので、本記事を参考に日頃からしっかり対策をしてください。

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