飼い猫が猫ノミに寄生されているようだけど、ノミどこにいるのかわからず困っている方もいるでしょう。
猫ノミはさまざまな症状を引き起こすので、寄生されていることがわかったら早期に発見して駆除しなければなりません。
こちらの記事では猫ノミによって引き起こされる症状や寄生を調べる方法、そして猫ノミの見つけ方、見つけた際の対処法などについて詳しく解説します。
駆除後の予防対策についても説明するので、猫ノミの被害に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
まずは猫ノミによる症状の有無をチェックする
猫ノミに寄生された猫はさまざまな症状を引き起こします。まずは以下のような症状が出ていないかをチェックしましょう。
・アレルギー性皮膚炎
・条虫症(瓜実条虫)
・貧血
ノミに刺されると身体が痒くなるというのが代表的な症状ですが、これはノミの唾液に触れることで生じるアレルギー性皮膚炎の影響です。アレルギー性皮膚炎強烈な痒みに加え、痛みや発疹が出ることがあります。
またサナダムシに寄生されたノミを体内に取り込むと瓜実条虫症(サナダムシショウ)を引き起こし、下痢・嘔吐といった症状がでます。
さらに寄生されるノミの数が多いと大量の血を吸われ、元気消失や食欲不振、脱水、血色素尿といった貧血の症状を引き起こすこともあるでしょう。
猫ノミが寄生しているか調べる方法
猫ノミが寄生しているか調べる方法としては、以下の2つがあります。
・猫の毛繕いの仕方をチェックする
・猫の行動をチェックする
それぞれについて詳しく解説するので、猫ノミの見つけ方を知るうえでまず、上記のような方法で猫ノミが寄生しているかどうかを調べましょう。
確認方法1.猫の毛繕いの仕方をチェックする
猫はノミの唾液によってアレルギー反応を起こして痒みを発生するため、耳や顔を掻いたり毛繕いをする回数が増えるようになります。
猫が耳や身体を掻くと首の後ろに炎症が起きたり、首から背中にかけて腫物・かさぶたができ、耳の周囲がただれることもあるでしょう。また毛づくろいが増えるので毛玉を吐くことが増え、抜け毛が増えることもあります。
さらに毛づくろいの際にノミを口に入れてしまうことでノミに寄生した瓜実条虫(サナダムシ)を体内に取り込んでしまい、便にも瓜実条虫が混じっている可能性もあるでしょう。
確認方法2.猫の行動をチェックする
猫ノミに寄生された猫は、今まで普通に生活していた部屋でもノミがいる部屋は避けるようになります。そのためカーペットや布製のカバーが付いたソファなど、ノミが生息しやすいものが置かれた部屋に寄り付かなくなることがあるでしょう。
また動作にも落ち着きがなくなり、耳を掻く・頭を振る・うなるといった不機嫌な態度をとるようになります。
以上のように、ノミに寄生された猫は普段取らないような行動をとるようになりますが、これはノミに刺されることが猫にとってとても不快であることの表れです。
猫ノミの見つけ方は?準備するものや具体的な方法
猫の行動や仕草から猫ノミが寄生していることがわかっても、猫ノミの見つけ方がわからなければ対処のしようがありません。そこで猫ノミの見つけるために準備するものや、具体的な見つけ方について解説します。
準備するもの
ノミを発見するのに準備するのは、以下の2つです。
・ノミ取りクシ
・湿ったティッシュ
ノミ取りクシは歯の間がとても狭く作られているため、猫の毛を梳かしたときにノミが隙間から逃げることなく歯に引っかかるようになっています。ノミ取りクシは猫ノミ発見に必須アイテムなので、必ず用意してください。以下におすすめの商品を一つ紹介しておきます。
また後ほど説明するとおり、ノミのふんから猫ノミを発見するという見つけ方もあり、湿ったティッシュはこの見つけ方に用いるものなので、事前に準備しておきましょう。
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猫ノミの見つけ方や確認すべきポイント
猫ノミの見つけるには、以下のような点に注意が必要です。
・猫にノミのふんや卵がないかチェックする
・猫に脱毛や抜け毛の箇所がないかチェックする
上記のような猫ノミの見つけ方・確認すべきポイントにつき、それぞれ解説します。
猫にノミのふんや卵がないかチェックする
クシで梳かしても猫ノミの成虫が見つけられないこともあるので、そんなときはノミのふんや卵がないかをチェックするという見つけ方を使いましょう。
ノミの卵は塩の粒のような形をしており、ふんは黒い塊のような見た目です。ノミのふんは一見するとただのゴミにも見えるので、判別する際は湿ったティッシュの上に乗せてください。もし溶けて赤茶色になったらそれはノミのふんなので、この見つけ方によって猫ノミの寄生を確かめることができます。
猫に脱毛や抜け毛の箇所がないかチェックする
ノミに寄生された猫は脱毛・抜け毛が増えるので、抜け毛の多い箇所がないかチェックするという見つけ方もあります。
脱毛が増えるのは、ノミに刺された痒みでグルーミングが増えたり、ノミに刺されるストレスで猫が自分の体を引っ掻いたりすることが原因です。またストレスによって抜け毛が増えてしまうとことも一因といえるでしょう。
いつもより抜け毛が多いと感じたら、ノミに寄生されている可能性があるので注意してください。
猫ノミを見つけた際の対処法!どうやって駆除する?
猫ノミの駆除方法としては、以下のようなものがあります。
・粘着テープで取る
・シャンプーで洗う
・駆除剤を使う
まずノミは手で潰すと卵が散らばる危険があるので、絶対に素手で取ってはいけません。ノミを発見したら粘着テープを使って取りましょう。
また、シャンプーすれば全身のノミを落とせるので、駆除効果は高いです。使用するシャンプーは猫ノミ用の薬用成分が含まれているのものであれば、より高い効果が得られます。
あとは駆除薬を使うという方法です。首の後ろに垂らすスポットタイプに飲み薬の内服タイプ、そして体に注射する注射タイプがあるので、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
猫ノミの駆除方法については、下記の記事でも詳しく解説しています。
・猫ノミの駆除方法・取り方!予防対策や退治する際の注意点など紹介
猫ノミを寄せ付けないための予防対策
猫ノミを寄せ付けないための主な予防対策としては、以下のようなものがあります。
・野良猫や犬との接触接触を避ける
・部屋を掃除して清潔な環境を保つ
・くん煙剤などの殺虫剤を使う
他の猫や犬がノミに寄生されていると、接触した際に猫の体に飛び移る可能性がありますので、野良猫や犬との接触接触はできるだけ避けましょう。
また屋外から入ってきたノミが部屋のなかで繁殖すると、部屋にいてもノミに寄生されてしまいます。そのためカーペットや布製のソファなど、ノミの生息しやすい場所はきちんと掃除して、清潔な環境を保つことも大事な対策です。
部屋の隅々まで駆除するのであれば、燻煙剤など殺虫剤を使うのも効果的なので、ノミの被害が酷いようであれば燻煙剤を使ってしっかり駆除しましょう。
まとめ
猫ノミに寄生されるとアレルギー性皮膚炎や条虫症、貧血などさまざまな症状を引き起こすので、猫の仕草や行動をみて猫ノミに寄生されていないかチェックしてください。
身体をよく掻いていたリ、普段過ごしていた部屋に突然入らなくなったりした場合、猫ノミに感染されている可能性があるので対処が必要です。
クシで梳かしてふんや卵をみつけたり、抜け毛をチェックしたり、猫ノミの見つけ方にはポイントがあるので、こちらで紹介した内容をぜひ実践してみましょう。
もし猫ノミを発見できたら、粘着テープで取ったり駆除剤を使用したりして、入念に駆除します。駆除後はきちんと予防対策もすることで、猫ノミに悩まされない快適な生活を送りましょう。”