いざ火災保険申請をした時に、不払いや支払い拒否の少ないおすすめの火災保険会社を知りたい方へ。
本記事では、損害保険会社の選び方から、火災保険会社おすすめランキングまで大公開!ソルベンシーマージン比率(支払余力)の高い会社をピックアップしていますので、火災保険の加入を検討している方はぜひチェックしてみてください!
火災保険申請時の支払い額は損保会社によって変わる
万が一の時に強い味方となってくれる火災保険ですが、いざという時まで実際の支払い金額や支払い対象について、わからないまま放置していませんか。火災保険を選ぶ際にはつい保険料重視で選んでしまいがちですが、保険の価値は保険料だけでは決まりません。
火災保険は各社色々な商品を販売しており、実は支払い内容は異なっているのです。せっかく加入していたのに実際に火災保険の支払いを申請してみたら、支払いの対象外だった、というケースがあるのも事実です。また、信頼できる保険会社で加入することも不払いを避けるコツです。
今回は数ある保険会社の中で信頼できる保険会社をランキング形式でピックアップします。ではさっそく火災保険の選び方についても含めて解説していきましょう。
不払いが少ない火災保険会社の選び方|比較方法を徹底解説!
火災保険を選ぶ際に保険料や補償内容だけで選んでいませんか。火災保険を販売している保険会社は加入者から保険料を預かり、運用して収益を上げています。運用がずさんだったり、売上高が少ない保険会社の火災保険を購入すると、万が一の際に不払いになるリスクがあります。
保険会社の健全な運営を知るには、売上高や契約数なども重要なポイントです。売り上げが多く、契約数も多い保険会社は安定性が高いと言えます。
また、ソルベンシーマージン比率と呼ばれる保険業法で定められた支払余力を示す指数もあります。この数字は、高ければ高いほど保険会社に保険金の支払う能力がある、というものです。
そして、日本格付研究所が発表する格付順位が信頼できる指標の一つです。債務履行が最も高い企業はAAAとし、そこからAA、A、BBBの順に下降していきます。株式市場でも重要な指標として扱われているので、会社の信用度ランキングにも影響する指標です。日本の大手損害保険会社は格付けが高いところが多いですが、格付けが非公開のところもあります。
売上高、契約数、ソルベンシーマージン率や格付も確認しながら火災保険商品を選ぶことで不払いリスクを避けやすくなります。
選び方1. 売上高や契約件数をチェック
火災保険金不払いを未然に防ぐには、保険会社の売上高や契約数もチェックしてみましょう。
保険会社の売上高はランキング形式で発表されています。東京海上日動火災保険株式会社や損害保険ジャパン日本興亜株式会社など、大手損保が上位を走っており、保険会社の安定性がわかります。また近年はダイレクト系損保と呼ばれるネット系の保険会社も売上高が上昇中です。
そして契約数も大切な指標の一つ。契約数が多いということは保険料の収入も多いことを意味します。売上高や契約件数の視点で見ると、代理店も全国に展開し、販売網の規模が大きい大手損保は人気もあり強みを発揮しています。
選び方2. ソルベンシー・マージン比率(支払余力)をチェック
火災保険選びのコツとして、「ソルベンシーマージン比率」を知ることも重要です。
ソルベンシーマージン比率とは別名で「支払余力」とも呼び、支払う能力を示す指標です。いくら契約件数や保険料収入が多くても、このソルベンシーマージン比率が低いと保険金の不払いリスクが高いことを意味します。200パーセント以上あれば保険会社として健全性が高い、と言えるでしょう。
火災保険を扱う損害保険会社は、自動車保険や賠償責任保険なども販売しています。こうした他の保険商品を選ぶ際にもソルベンシーマージン率を確認をすることがおすすめです。
選び方3. 保険財務力格付けをチェック
あまり普段は馴染みのない言葉ですが、「保険財務力格付け」という指標もあります。この指標は各保険会社を財務能力の視点で格付けするランキングです。
大切な保険料を預ける保険会社の倒産リスクもわかります。保険財務力格付けは第三者の格付機関が作っており、不払いリスクを避けるためにも保険選びの参考になります。健全な経営を外部が判断してランキング化しているのです。
台風や災害などの際にしっかりと保険金を支払う能力を見極めておきましょう。
選び方4. 火災保険申請の口コミや評判をチェック
実際に火災保険の申請をした際の口コミも保険選びの参考になります。
近年はゲリラ豪雨や台風の被害が毎年のように続いており、火災保険への申請が急増しています。また、地震も全国的に続いており、災害が増加しています。ネット上には災害増加を背景に、実際の申請に関する口コミや実例が数多く紹介されています。
例えば台風で壊れた屋根の修理、大雪で生じた窓の損傷など、保険会社の実際の支払額や対応を見てみましょう。「これは対象にならないかも」と思い込んでいた破損も、修繕して修繕している事例などある可能性は高いです。
また、実際に保険金を請求してみないとわからない保険会社のリアルな対応も口コミで知ることができます。ぜひ参考に保険選びを行ってみましょう。
火災保険会社おすすめランキング|不払いが少ない損害保険会社は?
加入したい火災保険会社を見つけるには、様々な指標があります。
紹介する火災保険会社ランキングでは、#売上・契約数・ソルベンシーマージン率・格付#を元に作成しています。また、火災保険の商品は各社魅力的な部分が異なっており、補償内容をしっかりと知ることも商品選びの秘訣です。
おすすめ1. 東京海上日動火災保険株式会社(トータルアシスト住まいの保険)
損害保険業界の中でもトップクラスの信用度を誇る、東京海上日動火災保険株式会社のトータルアシストすまいの保険が第1位です。
東京海上日動火災保険株式会社は格付も業界トップのAAAを誇り、売上が安定しており支払余力も十分です。「トータルアシストすまいの保険」は火災や風災等の災害にへの補償はもちろんのこと、暮らしを脅かす盗難や日常災害もカバーしています。メガ損保ならではの補償の広さがおすすめポイントです。保険会社の安定性、補償の広さとバランスの良い保険を求める方におすすめです。
全国に事故時のサービスセンターもあり、保険金請求時の手厚いサポートも口コミで人気で、幅広い世帯の方が購入しやすくなっています。売上高から推測すると契約数も相当な数と見込めます。
売上高 | 4兆4436億円 |
契約数 | 不明 |
ソルベンシーマージン率 | 825.9% |
格付 | AAA 安定的 |
おすすめ2. 三井住友海上火災保険株式会社(GK すまいの保険)
老舗のメガ損保の一角である、三井住友海上火災保険株式会社のGKすまいの保険が第2位です。
格付も業界でも上位のAA+、支払余力も十分です。MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の中で守られている安心感のある企業です。同グループ内にはあいおいニッセイ同和損保株式会社もあり、こちらも格付はAA+と安定しています。
火災保険の補償はわかりやすく、すまいのリスクを6つに整理してあります。シンプルで加入しやすい火災保険です。加入者のニーズに合わせてオプションの特約があるので、自分好みの火災保険にカスタムしやすくなっています。自分にあった火災保険をメガ損保で入りたい、そんな方に最適です。
売上高 | 2兆5016億円(2021年3月) |
契約数 | 不明 |
ソルベンシーマージン率 | 803.6% |
格付 | AA+安定的 |
おすすめ3. 損害保険ジャパン株式会社(THE すまいの保険)
数々の合併を経て損害保険業界をけん引する、損害保険ジャパン株式会社のTHEすまいの保険が第3位です。
規模の大きさを誇るSOMPOホールディングスのグループ内にある企業として安定感があります。格付も安定のAA+、支払余力も安定しています。
火災保険のプランとして#地震危険等乗せ特約#があり、地震時における火災、損壊などが起きた場合地震保険の支払額と同額を支払う特約が人気です。火災・災害・地震をばっちりカバーする火災保険が欲しい方向けです。
売上高 | 3兆3073億円(2021年3月) |
契約数 | 不明 |
ソルベンシーマージン率 | 729.6% |
格付 | AA+安定的 |
おすすめ4. あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(タフ・すまいの保険)
三井住友海上火災保険株式会社と同様、MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の中で展開するあいおいニッセイ同和損保株式会社。「タフ・すまいの保険」は第4位です。
自動付帯の特約である「防犯対策費用特約」が人気です。保険期間中に不法侵入があった場合、建物の防犯設備の設置などの実費を支払ってくれます。
また、事故の際には24時間365日受付のサポートセンターも導入されています。警備意識も高まる保険なので、お子様が居る世帯や高齢者世帯にもおすすめです。
売上高 | 1兆4648円(2021年3月) |
契約数 | 不明 |
ソルベンシーマージン率 | 702.3% |
格付 | AA+安定的 |
おすすめ5. AIG 損害保険株式会社(ホームプロテクト総合保険)
外資系企業として世界的な知名度を誇るAIG損害保険株式会社のホームプロテクト総合保険が第5位です。
保険金支払いのスピード感が人気の企業で請求から保険金受領までスピーディーさが評価されています。セブン銀行ATMで高額の内払いが実施されており魅力的な商品です。
格付は非公表ですが旧富士火災時代の地盤も盤石で、世界的な安定保険会社であり、ソルベンシーマージン率も高く健全な経営も評価ポイントです。とにかくすぐに補償を受けたい、という方には外資系の保険が最適です。
売上高 | 4,583億円(2021年3月) |
契約数 | 不明 |
ソルベンシーマージン率 | 1,305.1% |
格付 | 非公表 |
おすすめ6. 日新火災海上保険「住自在」すまいの保険)
リーズナブルな火災保険で人気の日新火災海上保険、「すまいの保険 住自在」が第6位にランクインです。
加入要件に制限があるので加入時には注意が必要です。基本的に住宅ローンに加入している方向けの商品で、価格も割安な保険商品です。オプションで家財補償もあります。水回りトラブルの特約も付帯でき、24時間・365日のトラブルサポートができます。カバー範囲の広さも抜群です。
格付は非公表ながら、東京海上日動火災保険と同じグループの企業なので安定感があると言って良いでしょう。住宅ローンの支払い中でお得に火災保険に入りたい方はぜひご検討ください。
売上高 | 1,488.5億円(2021年3月) |
契約数 | 不明 |
ソルベンシーマージン率 | 1,293.7 % |
格付 | 非公表 |
おすすめ7. セコム損害保険株式会社(セコム安心マイホーム保険)
メガ損保を猛追するセコム損害保険株式会社の「セコム安心マイホーム保険」が第7位です。
警備会社を土台に魅力ある火災保険を開発しています。ホームセキュリティー割引やオール電化住宅割引など、ユニークな割引や特約が人気です。加入期間も1年から5年と選べるので、保険の料金を割安に抑えたい若い世帯に支持されています。
売上高も安定しており、今後ますます成長が見込まれる保険会社です。ソルベンシーマージン率は低めですが格付は安定しており、盤石でしょう。ホームセキュリティーに関心があり、火災保険も割安にしたい方にベストな保険です。
売上高 | 528億6,400万円(2021年3月) |
契約数 | 不明 |
ソルベンシーマージン率 | 687.2% |
格付 | AA+ 安定的 |
おすすめ8. 共栄火災海上保険株式会社(安心あっとホーム)
根強い人気の共栄火災海上保険株式会社の「安心あっとホーム」が第8位です。
上部組織にJA共済を持ち、地方にも企業地盤を持っている安定した保険会社です。台風や竜巻など、近年増加している災害もカバーしており、建物や家財を包括的に守ってくれる保険です。他社と比べると若干商品が平凡ですが、安定性は評価されるべきでしょう。火災保険金の支払い時には加入時の建物評価額を使うので、満足のいく支払い額を得られたという声が多い保険です。
格付け機関は内部留保の多さを評価しており、AAを獲得しています。支払われる金額の高さを追求したい、そんなニーズに応える保険です。
売上高 | 1,966億円(2021年3月) |
契約数 | 不明 |
ソルベンシーマージン率 | 1,151.0% |
格付 | AA 安定的 |
おすすめ9. 楽天損害保険株式会社(ホームアシスト)
楽天ユーザーなら確実にお得な楽天損害保険株式会社の「ホームアシスト」が第9位です。
楽天ポイントが保険料の1%付与、楽天カードの使用でさらに1%の付与と嬉しいポイント付与が魅力です。楽天IDでペーパーレス申込むと、保険料1%分の楽天ポイントが付与される制度も好評で、今後契約数が伸びそうな火災保険です。
商品内容は一般的な火災保険ですが、補償内容を自分で選べるので保険料や補償範囲を自分でもっとカスタムしたい方にもおすすめです。旧朝日火災海上保険を土台にしており、ソルベンシーマージン率は前年決算期より向上しており、格付のアップが今後の課題です。火災保険に加入したい、楽天ポイントも賢く集めたいという方にピッタリです。
売上高 | 157億4,000万円(2021年3月) |
契約数 | 不明 |
ソルベンシーマージン率 | 807.7% |
格付 | A ネガティブ |
不払いを防ぐためにも損保会社選びは慎重に!
大切な建物や家財を守る火災保険が、万が一の際に不払いにならないように、各保険会社の経営状況や格付なども踏まえた保険選びがおすすめです。
近年はダイレクト損保と呼ばれるネット損保も魅力的な商品を次々発表しており、メガ損保との比較も忘れないようにしましょう。また保険商品を選ぶ際には、保険料だけではなく補償の範囲や信頼できる保険会社であるかどうかも重要です。
かつて損保業界は保険金不払い、加入審査の甘さや補償の重複による二重保険料の徴収などのトラブルがありました。火災保険はくらしのお守りです。ランキングなどで保険商品や保険会社を比較し、安心感のある商品を選びましょう。
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