公衆無線LANとは?ユーザー・事業者ごとのメリットデメリットなど紹介します!

公衆無線LANとは?ユーザー・事業者ごとのメリットデメリットなど紹介します!

今回は公衆無線LANについて知りたい方に向けて、特徴や仕組み、使い方、メリット・デメリットについて解説していきます。

公衆無線LANを利用することは、ユーザーにとっていくつものメリット・デメリットがあります。また提供する事業者側にとってもメリット・デメリットが生じるので、それぞれ内容を理解しておくことが大切です。

特に安全な使い方を理解しておかないと不正アクセスの被害に合うなどの危険性が高くなります。ただ本記事では、安全に公衆無線LANを利用する使い方についてもあわせて触れていますので、ご安心ください。

公衆無線LANを快適にかつ安全に利用したい方は、本記事を最後まで読むことをおすすめします。

目次

公衆無線LANとは?機能や仕組みを解説!

公衆無線LANとは?機能や仕組みを解説!

まず無線LANとは、有線のコードに接続しないでインターネットに接続できる仕組みのことで、一般的にはWi-Fiと呼ばれています無線LANという言葉を聞いたことがない人でも、Wi-Fiなら一度は耳にしたことがあるでしょう。

では公衆無線LANとは一体なにを指しているのでしょうか。公衆無線LANとは、飲食店や公共施設などで多くの人が利用できる無線LANのことを指しています。

基本的に無線LANを利用するには、自分でインターネットを契約したりルーターを用意したりする必要があります。しかし公衆無線LANでは、契約不要で事業者が提供している電波を利用できるのです。

公衆無線LANについては、完全無料で利用できるものをイメージしている人も多いかと思いますが、実際は、サービスによって有料であったり、ログイン認証後に無料になったりとさまざまです。

公衆無線LANはユーザーだけでなく事業者にとってもメリットは多いです。また両者にはデメリットもいくつかあるので、利用する前に一度確認しておくことをおすすめします。

【ユーザー】公衆無線LANのメリットやデメリット

【ユーザー】公衆無線LANのメリットやデメリット

公衆無線LANを利用する際、ユーザー側にどのようなメリットがあるのか気になる方も多いでしょう。これまで利用したことがない人も、メリットを知れば一度は利用してみたくなるはずです。

また公衆無線LANを利用するなら、メリットだけではなくデメリットも十分理解しておく必要があります。利用したあとにトラブルに繋がる可能性もあるので、メリットとあわせて確認しておいてくださいね。

公衆無線LANのメリット

公衆無線LANのメリット

公衆無線LANを利用することで得られる、ユーザー側のメリットについてご紹介します。

ユーザー側のメリットについては、主に以下の3つが挙げられます。

・回線契約をしていない端末もインターネットに接続できる
・通信料の節約ができる
・高速通信を利用できる

上記3つについて、それぞれ詳しく解説していきましょう。

メリット1. 回線契約をしていない端末もインターネットに接続できる

インターネットに接続するには、キャリアなどで回線契約を結ばなければなりません。またタブレットやパソコンでインターネットを利用するには、モバイルルーターの契約も必要です。

しかし公衆無線LANですべて補えるのであれば、回線契約を結ぶ必要はありません。公衆無線LANを利用することで、タブレットやパソコンでもインターネット接続が可能になるので、モバイルルーターの契約も不要です。

メリット2. 通信料の節約ができる

スマートフォンをインターネットに接続すると通信量がその都度増えてしまいます。その際、格安SIMやモバイルルーターなどを少ないデータ容量でやりくりしている場合は、速度制限がどうしても気になってしまうでしょう。

しかし公衆無線LANが利用できるのであれば、外出先で消費する通信量を0にできます。特に外出先で動画を視聴する機会が多い人は、通信量が増えてしまいがちなので、大きなメリットに感じるはずです。

利用料金が無料の公衆無線LANを利用すれば、通信費の節約にもつながります。

メリット3. 高速通信を利用できる

公衆無線LANはWi-Fiが利用できるため、比較的通信速度が速い傾向にあります。特に格安SIMなどで通信速度に不安がある場合には、速度の違いに驚く方も多いでしょう。

とはいえ、接続するWi-Fiスポットによって速度は異なります。そのため、現在速度が速い回線を利用している場合は、今より速くなるとは断言できません。

しかしWi-Fiは比較的速度が安定していることが特徴なので、利用できそうな場合は一度試してみてくださいね。

公衆無線LANのデメリット

公衆無線LANのデメリット

公衆無線LANを利用するなら、デメリットも知っておかないと利用したあとに後悔することになりかねません。

ユーザー側が注意するべきデメリットは以下の2つです。

・不正アクセスやウイルスの被害にあう可能性がある
・同時利用ユーザー数が多いと速度が不安定になる

上記2つについて、それぞれ解説していきます。

デメリット1. 不正アクセスやウイルスの被害にあう可能性がある

公衆無線LANを利用する際のもっとも大きなデメリットは、使い方を間違えれば不正アクセスやウイルスの被害にあう可能性があることです。公衆無線LANには、あなただけではなく不特定多数の方が同時にアクセスしています。

そのためセキュリティ面のリスクは、どうしてもついて回ってくるのです。本記事の後半では、公衆無線LANを安全に利用するためのポイントについて解説しているので、ぜひご覧ください。

デメリット2. 同時利用ユーザー数が多いと速度が不安定になる

メリットで紹介したように公衆無線LANは、基本的に高速通信が可能です。しかし同時にたくさんのユーザーが利用した場合、回線の混雑に巻き込まれてしまい速度が不安定になります。

そのため公衆無線LANで高速通信を利用したい場合は、たくさんユーザーがいる場所での利用を避けたり、混雑しやすい時間を避けたりする工夫が必要です。

【事業者】公衆無線LANのメリットやデメリット

【事業者】公衆無線LANのメリットやデメリット

公衆無線LANを利用する際のユーザー側のメリット・デメリットをご紹介してきました。

ここからは公衆無線LANを提供する側である事業者にとって、どのようなメリット・デメリットがあるかを解説していきます。ユーザー側のメリット・デメリットと比較しながら確認すると、公衆無線LANについてより詳しくなれますよ。

公衆無線LANのメリット

公衆無線LANのメリット

公衆無線LANを利用することで得られる、事業者側のメリットについてご紹介します。ユーザー側のメリットについては、主に以下の3つが挙げられます。

・新規顧客の集客が期待できる
・利便性が向上することでリピーターが増える
・希望であれば特定サイトへの誘導ができる

上記3つについて、それぞれ詳しく解説していきましょう。

メリット1. 新規顧客の集客が期待できる

現在公衆無線LANは、全国的にさまざまな場所で利用できます。しかし現状でも、公衆無線LANを利用できない店舗のほうが多く、対応していることは大きなアドバンテージとなるのです。

実際、公衆無線LANを利用するためだけに店舗を利用する人も少なくありません。来店のきっかけがどうであれ、店舗に来てもらえれば売上につながる可能性は十分考えられます。

このように公衆無線LANの導入は「集客をする」という意味でも価値があるのです。

メリット2. 利便性が向上することでリピーターが増える

同じ商品やサービスを提供している場合、利便性が高い店舗のほうを優先的に利用するのは当然の心理でしょう。先述したとおり、公衆無線LANが利用できる店舗はそれほど多いわけではないので、導入するだけで利便性で他社より優位に立てるのです。

公衆無線LANによって利便性が高いことがわかれば、次の来店につながる可能性は十分あります。リピーターの獲得という意味でも、公衆無線LANの導入は価値があるといえるでしょう。

メリット3. 希望であれば特定サイトへの誘導ができる

店舗によっては、会員登録の勧誘や期間限定サービスの紹介をサイトで提示していることもあるでしょう。公衆無線LANでは、そのようなページに顧客を誘導することも可能です。

公衆無線LANを利用する際に、必ずそれらのページに遷移するようにしていれば、顧客の行動を事業者の望み通りに促すこともできるのですね。

このように公衆無線LANを導入することは、集客につながる可能性が高くなるのです。集客力をより高めるためにも、事業者側にはユーザーファーストの公衆無線LANの設置方法が求められます。

公衆無線LANのデメリット

公衆無線LANのデメリット

では公衆無線LANを導入することで、事業者にとってどのようなデメリットがあるのでしょうか。

ユーザー側のデメリットと表裏一体となる部分が多いので、ぜひ比較しながらご覧ください。

・セキュリティ面で責任問題が生じる
・回線が不安定になる可能性がある

上記2つについて、それぞれ詳しく解説していきましょう。

デメリット1. セキュリティ面で責任問題が生じる

ユーザー側のデメリットでも挙げましたが、公衆無線LANはセキュリティ面でやや不安があります。ユーザーが公衆無線LANを利用する限り、不正アクセスでクレジットカードの情報を盗まれたり、ウイルスに感染したりする可能性は0ではないのです。

実害がでた場合、たとえユーザー側が対策を怠っていたとしても、事業者側が責任を求められる可能性は十分考えられます。

デメリット2. 回線が不安定になる可能性がある

こちらもユーザー側のデメリットで挙げたとおり、公衆無線LANは多数の人が接続するという特性上、回線が不安定になる可能性があります。

飲食店の場合、昼食や夕食時にはどうしても混雑は避けられず、回線がつながりにくい可能性が高いです。顧客の中には、Wi-Fiを快適に利用できると考えて来店されている方もいらっしゃるでしょう。

その際、速度が遅いとなればクレームに発展することも考えられ、店舗自体の評判が落ちてしまうかもしれません。また施設のエリアが広すぎる場合も、利用する場所によっては回線が不安定な原因となります。

その場合は中継機としてルーターを増やし、電波を増幅させるなど対処しましょう。公衆無線LANを利用する際、ユーザー・事業者ともに得られるメリットは非常に多いです。

しかしその分、セキュリティ面などリスクがあることは十分理解しておかなければなりません。

公衆無線LANを安全に利用するためのポイント

公衆無線LANを安全に利用するためのポイント

ここまでご覧になっていただいた方であれば、公衆無線LANにはセキュリティ面でやや不安があることはわかってもらえたでしょう。

でも、安心してください。ここでは公衆無線LANを安全に利用するためのポイントについてもご紹介しています。安全に公衆無線LANを利用したい場合は、以下3つのポイントを意識することが大切です。

①Wi-Fiの自動接続をオフにする
②暗号化されていないアクセスポイントには接続しない
③VPNを利用する

①Wi-Fiの自動接続をオフにする

スマホはWi-Fiを検知すると、自動接続されるように設定されているケースが多いです。自動接続がオンになっていると、ただ移動しているだけでも正体不明のアクセスポイントにつながってしまう可能性があります。

公衆無線LANを安全に利用するためにも、Wi-Fiの自動接続をオフにしておき、接続先は自分で確認することをおすすめします。

②暗号化されていないアクセスポイントには接続しない

暗号化されていない正体不明のアクセスポイントに接続しないようにすることも重要なポイントです。では暗号化されているかどうかは、どのようにして見きわめればいいのでしょうか。

公衆無線LANとの通信が暗号化されている場合、アクセスポイントの名前の横に鍵マークがついています。

暗号化されているなら絶対に安心で、されていないから絶対に危険ということもありませんが、万が一のことを考えて正体不明のアクセスポイントには接続しないでくださいね。

③VPNを利用する

VPNとはスマホから発信するデータを暗号化して、不正アクセスなどから守ってくれる技術のことです。VPN自体は、アプリをインストールするだけで利用できるので使い方は簡単です。

VPNを利用すれば、暗号化されていない公衆無線LANを利用しても、セキュリティ面でのリスクが低くなります。

とはいえ、ウイルスにかかる危険性が0になるわけではありません。そのためこれまで紹介してきた2つのポイントも実行しつつ、並行してVPNを利用するのがおすすめです。

上記のポイントについて理解できたら、周辺エリアでサービス提供しているスポットに行き実際に公衆無線LANを利用してみましょう。

公衆無線LANサービスがよく使われている場所

公衆無線LANサービスがよく使われている場所

公衆無線LANを利用したくても「どこに行けばいいのかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。公衆無線LANサービスがよく使われている場所は、主に以下のようなスポットが挙げられます。

・公共施設
・商業施設
・飲食店/カフェ
・ホテル
・観光地

上記のスポットで公衆無線LANを使えることで、それぞれどのようなメリットが得られるかについても解説します。

公共施設

公共施設とは博物館や自然公園、総合体育館、図書館などが挙げられます。それらの場所では書類を記載する際などネット検索をする機会が非常に多くなるでしょう。

その際、滞在時間が長くなると思いますので、通信量が節約できる公衆無線LANがあると便利です。

商業施設

Wi-Fiが使える商業施設とは、大型デパートなどが挙げられます。デパートで買い物する場合、家族連れやデートなら滞在時間がどうしても長くなりがちです。

また商品などについて、ネット検索する回数が多いと思いますので、公衆無線LANを便利に感じる場面は多いでしょう。

飲食店/カフェ

Wi-Fiが使える飲食店やカフェとは、ファミレスやスターバックスのことを指します。

それらは全国的に多数ありますので、昼食や夕食時にふらっと立ち寄ってWi-Fiを利用することが可能です仕事で急にWi-Fiが必要になったときにも重宝するでしょう。

ホテル

ホテルは仕事の出張で利用する方も多いでしょう。

そのホテルでWi-Fiを利用できるとなれば、仕事上で助かる方も多いはず。宿泊先を決める際の判断材料として、公衆無線LANの有無を確認することも珍しくありません。

観光地

最近では、観光地でも公衆無線LANを導入している場所が目立ちます。観光地では外国人が多数訪れることが多く、その際公衆無線LANが利用できると便利なのです。

海外の端末では日本のキャリア回線の接続が難しいので、Wi-Fiが使えることは大きなメリットとなります。自宅周辺でも、公衆無線LANサービスを提供しているスポットが見つかる可能性は非常に高いです。

地図アプリやWEBサイトで検索すると意外に簡単にわかりますので、ぜひ一度試してみてくださいね。

まとめ

今回は公衆無線LANについて知りたい方に向けて、特徴や仕組み、メリット・デメリットについて解説してきました。公衆無線LANとは、有線のコードに接続しないでインターネットに接続できる仕組みのことです。

サービスによって、完全無料であったり有料だったり一部無料だったりと使い方がさまざまなのも特徴的です。ユーザー・事業者ともにメリット・デメリットがありますので、十分比較したうえで利用することをおすすめします。

公衆無線LANに興味がある方は、今回の記事を参考にして、まずは周辺エリアのWi-Fiスポットから利用してみてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次