ホームゲートウェイとはどういう機器なのか?ルーターやモデム、ONUと何が違うのか?
ホームゲートウェイは機能により種類が異なることや、ホームゲートウェイをIPv6通信に対応させるための設定方法を、IPv4のPPPoE接続と比較してIPv6通信(IPoE接続)のメリットなど解説しています。
また、ホームゲートウェイに無線LAN機能を追加するための設定方法、インターネットが繋がらなくなり、ホームゲートウェイのトラブルが疑われる時の対処法などもまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
ホームゲートウェイとは?機能や役割をわかりやすく解説!
ホームゲートウェイとは「ONUとルーター、ひかり電話機能」または、「ルーターと光電話機能」が一体化したものです。
ホームゲートウェイをレンタルする通信事業者が増えてきましたが、従来、ONUは通信事業者の設備であるため、ユーザーはルーターを別途用意する必要がありました。
しかし、ONUと一体化したホームゲートウェイであれば、設置も設定も通信事業者が行います。
また、ONU内蔵のホームゲートウェイが無線LAN対応であれば、ホームゲートウェイ1台でWI-FIに対応できます。
光回線を導入した時、電話をNTT回線からひかり電話に切り替える人も多いですが、ホームゲートウェイはひかり電話での通話に関する処理も行っています。
ホームゲートウェイとルーターの違い|モデムやONUとの違いも紹介!
ホームゲートウェイとルーター・モデム・ONUは何が違うのでしょうか。
ここでは以下の3つに分けて解説していきます。
・ホームゲートウェイとルーターの違い
・ホームゲートウェイとONUの違い
・ホームゲートウェイとモデムの違い
ホームゲートウェイはルーターやONUに対して、機能が多いところに注目して読むと、理解しやすいと思います。
ホームゲートウェイとルーターの違い
ホームゲートウェイとルーターの違いは、ONU機能やひかり電話機能の有無です。
ホームゲートウェイはルーターの機能に加えて、インターネット信号を光信号に変換するONUの機能やひかり電話の機能が一体化しています。
ONUとルーターが一体型のホームゲートウェイであれば、ホームゲートウェイだけでインターネット接続が可能です。
また、ひかり電話を使う際は、ルーターにひかり電話の機能がついたホームゲートウェイを用意することになります。
ホームゲートウェイとモデムの違い
ホームゲートウェイとモデムは役割が大きく違います。
モデムはコンピューターから出力されるインターネット信号をアナログ電気信号に変換する機器です。
アナログ電気信号によりインターネットを接続。今でもADSLモデムなどで使われています。
ONUと一体型のホームゲートウェイは、インターネット信号を光信号に変換する点ではモデムによく似ています。
しかし、ホームゲートウェイは光に変換をするだけでなく、ルーターの機能やひかり電話の機能を有している点が大きな違いです。
ホームゲートウェイとONUの違い
ホームゲートウェイとONUの違いは、ルーター機能やひかり電話機能の有無です。
ONUはコンピューターからのインターネット信号を光信号に変換し、光ファイバーへ送り出す機能のみを有しています。
ホームゲートウェイは、光信号に変換するONU機能のほかに、ルーター機能・ひかり電話機能を一体型したものです。
つまり、ホームゲートウェイが1台あれば、今まで別に用意していたONUやルーターは不要になるのです。
ホームゲートウェイの種類
ホームゲートウェイは、大きく2種類に分けられます。
・ONU+ルーター+ひかり電話機能一体型
・ルーター+ひかり電話機能一体型
「ONU+ルーター+ひかり電話機能」一体型は、ホームゲートウェイに光ファイバーが直接接続。
また、ホームゲートウェイにはコンピューターからのLANケーブルも直接接続できます。
「ルーター+ひかり電話機能」一体型は、ONUが別途用意されている場合に使われます。
どちらの場合でも、ひかり電話機能があるので電話機からの電話線をつないでひかり電話として使用可能です。
ひかり電話の機能を管理するためには、ホームゲートウェイの一部機能を通信事業者から制御する必要があります。
ホームゲートウェイのレンタル料|購入もできる?
ONUと一体型になっているホームゲートウェイは購入できません。
それはONUを含めたインターネット側が通信事業者の設備であるためです。
なので、ONUを別で設置し、「ルーター+ひかり電話機能」一体型のホームゲートウェイもレンタルすることをオススメします。
ちなみに「ルーター+ひかり電話機能」一体型のホームゲートウェイは2万円前後で購入できます。
しかし、設定が複雑なのでよほど詳しい人でないと購入せずに、レンタルにした方が無難でしょう。
また、レンタルであれば故障しても修理費用を負担せずに済むメリットがあります。
ホームゲートウェイの月額のレンタル料金はNTTフレッツ光でNTT東日本が550円、NTT西日本が825円です。
auひかり・nuro光などダークファイバーを使った通信事業者はレンタル料無料が多いようです。
NTTフレッツ光の設備を利用する回線はコラボ光といいます。コラボ光の通信事業者も1年目はレンタル無料など独自の料金設定をしていることも多いのでチェックしてみましょう。
ホームゲートウェイの設定・接続方法|IPv6接続する方法
通信事業者とホームゲートウェイがIPv6に対応していれば、次世代インターネット規格であるIPv6通信が可能です。
IPv6は通信が混雑しにくくて速い通信速度がでます。接続方式にも関係する話なので、順に説明していきましょう。
IPv4の通信にはPPPoEという接続手段が使われます。PPPoEはどこの通信事業者であってもNTTの同じ相互接続点を経由します。
そのため通信が混雑して遅い状態になる場合があります。
IPv6の通信ではIPoEという新しい接続手段を使います。IPoEでは相互接続点をそれぞれの通信事業者が所有します。
そのため、通信が混雑したら通信事業者の判断で増設できるので混雑しにくいのです。
IPv6接続にするには、パソコンからホームゲートウェイにブラウザでアクセスすることにより、IPv6対応に変更できます。
詳細は通信事業者のホームページに記載されていますが、多くの場合「IPv6設定」を有効にすると設定変更するだけで可能です。
ホームゲートウェイを無線LANとして利用する|無線LANカード挿入
NTTフレッツ光などでレンタルされるホームゲートウェイには無線LAN機能がありません。
スマートフォンなどを家で使う時、Wi-Fiを導入したいという人もいるでしょう。
その場合、追加で無線LANアクセスポイントを購入する必要があります。
しかし、NTTフレッツのホームゲートウェイは無線LANカードを挿すだけで手軽に無線LANルーターとして利用できるのでオススメです。
無線LANカードの接続や設定はとても簡単です。
①ホームゲートウェイの電源を切る
②ホームゲートウェイに無線LANカードを挿入する
③ホームゲートウェイの電源を入れる
手順としてはこれだけになります。あとはホームゲートウェイの動作ランプの状態を確認する程度です。
その後はパソコンやスマートフォンに、WI-FIのSSIDとパスワードを設定し、インターネット接続ができれば完了です。
ホームゲートウェイが故障したら?確認方法や対処法
突然、インターネットに繋がらなくなった。家の中にある複数のパソコンやスマートフォンがすべて繋がらない場合などは、ホームゲートウェイの故障の可能性があります。
まず、試していただきたいのが、ホームゲートウェイの電源を切って、10秒くらいしてから電源を入れることです。
ホームゲートウェイの中でもプログラムが動いていますので、再立ち上げで故障がなおることがよくあります。
次にホームゲートウェイに繋がっているLANケーブルが抜けたり緩んだりしていないかを確認してください。
ここまで調べられても解決しない場合はホームゲートウェイの故障か、インターネット回線の障害が考えられますので、通信事業者に問い合わせてください。
なお、ホームゲートウェイはレンタル品なので修理費用は不要です。
まとめ
今回、ホームゲートウェイについて説明していきました。
ルーターやモデム、ONUとの違いをご理解いただけたでしょうか。
簡単にまとめると、ホームゲートウェイは以下の2種類があります。
・ONU+ルーター+ひかり電話機能一体型
・ルーター+ひかり電話機能一体型
また、IPv6通信にあわせた設定をして高速インターネット接続を楽しんでください。
さらに、スマートフォン通信量節約のため、家庭内をWi-Fi環境にしたいと考えている人も多いと思います。
フレッツ光のホームゲートウェイであれば無線LANカードを挿入するだけで簡単にWi-Fiが使えるようになるので試してみてください。
最後に、ホームゲートウェイのトラブル対処方法も紹介しましたので該当する方はぜひチェックしてみてください。